蓼科山(撤退:山荘まで)3歳4ヶ月の2人を連れて<大河原峠→蓼科山荘→天祥寺原→双子池→林道経由で大河原峠>
- GPS
- 17:59
- 距離
- 14.6km
- 登り
- 720m
- 下り
- 695m
コースタイム
天候 | 日中は晴れ、18時頃から雨・雹(ひょう) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
1日目は、車で埼玉から大河原峠まで。 2日目以降が登山です。 今回のコース中ずっと岩が多く楽しかったが、幼児であることによる遅延の度合いが大きかった(山と高原地図の標準タイムx3倍?)。 |
その他周辺情報 | 大河原峠には登山ポストあり。トイレあり。 |
写真
感想
8/1 埼玉から車で出発。途中、佐久平パーキングエリアや「牛乳専科もうもう」というショップに隣接する馬牧場に立ち寄ったりしながら、大河原峠に18時ごろ到着。20台くらい駐車可能。
さらに数百メートル南東へ下ったところにテントを張ろうかなと思った矢先、雨が降り出した。しばらく車内で待つと雷雨となり、後半には雹(ひょう)が降ってきた。人生で、こんなに大きい雹に遭ったことはないという大きさだった。串団子の団子サイズ。ウチも含めこのあたりの車はみな屋根にへこみ傷ができただろう、グスン。3日後に新聞を読んだら葉モノの野菜の被害が甚大とのことでした。
雨・雷・雹がやむまで車内で待機&夕食(パンとソーセージだったかな)。
19時過ぎにやみ、ようやく幕営。移動中の車内でぐっすり寝た子供達、とくに女児はいつも夜型なこともありなかなか寝付かず、23時を過ぎてようやく寝付いた。
8/2 目覚ましのセットを忘れ、6時頃にようやく目覚めた。子供達は日常生活で食への欲が低く、食事に1〜1.5時間かかる(なんども注意しながら)ため、普通の登山者みたくテントで朝食を食べて出発ではなく、出発して少し歩いてから朝食を食べることにした。
夜更かしの子供は当然寝起きが悪く、途中何度も呼びかけたり揺らしたりしながら、8時にようやく起きた。
そして出発。道は岩場がずっと続いている。沢筋のようだが、両隣の傾斜を見るとなんとなく尾根のようにも見える。楽しく子供も嫌がってはいないのだがペースはかなり遅い。
途中、赤谷の分岐よりも手前で、ある真面目な感じの山岳部っぽいグループが向かいからやってきて、(こっちから見て)右(つまり北)にロープ&テープが張ってあるバリエーションルートをリーダーがメンバーに解説しながら進んでいった。頼もしい感じで見ていて安心できた。
途中ぐずったり朝食休憩を取り遅々として進ないながらも、抜く登山者や前から来る登山者に励まされ、12時過ぎにようやく蓼科山荘に到着。山荘の脇にちょっとシートを敷き、パンやソーセージの昼食。基本的にはお菓子を上げていない子供達に内緒でこっそり山荘の中でアイス・あおりんご味(400円)を食べる。んー、うまい!
山荘の隣に鳥の巣があり、ウソという名のかわいい鳥が4羽いた。
登りの後半には眠いとぐずっていた娘は、昼食後すぐに眠った。そしてママの添い寝と共に息子も眠った。ここから蓼科山までは往復約1時間のコースタイムだが、うちの子供達のペースの遅さやその日の宿泊地が蓼科山荘ではなく双子池の方へ下ることを考え、山頂へ行くことは断念した。
2時間ほど寝たのち、将軍平分岐(天祥寺原)へ向けて出発。引き続き岩がごろごろした沢筋を進む。やはり子供のペースは遅い。ある程度進むと開けたガレ場に到着。自分たちが来たところが左股で、隣には2365mくらいの鞍部(コル)(赤谷分岐の少し東)へ続く右股があり、そちらへはロープが張られ通行止めとなっていた。この辺から雷が聞こえ始める。今日も雷雨か!?雹か!?
そのガレ場をしばらく進むとその沢にロープが張られ通行止めとなり、左へ(やや東へ)進路をとるよう赤テープの誘導があった。次第に沢が見えなくなるほど離れていった。笹薮(道は明瞭で、藪と呼ぶほどではないのだが)の道では、大人よりもかなり背の低い子供達は、特に娘は、顔にあたる笹を嫌がっていた。
17時半、将軍平分岐へ到着。20mほど南には滝の湯川が見える。 このペースでは双子池のテントサイトへは明るいうちに到着することが不可能なのでここで幕営することにした。分岐から東へ進む道には細い沢が北側を走っており、適切な幕営地ではないのだが、そちらへ少し進み、草が生えているましなところを選んでテントを張った。
しばらくすると雨が降ってきた。間に合ってよかったと思ったのもつかの間、かなりの大雨になった。かみなりもいっぱい。テント(カモシカスポーツ・ヘリテイジのエスパース4〜5人用)の一部に水が入ってきた。フライシートの1面の下部のテンション用の紐が切れてなくなっており、そちらが笹薮に隣接していたこともあってテンションを張らなかったことが原因のようだ。フライシートの一部に穴があったせいもあり、そこはテーピングで補修した。あと、テントのサイドの布は通気性を優先して非防水でかまわないのだが、底部の布は防水性でいいんじゃないのかと思ってしまう。幕営部分の一部に凹みがあり、そこに水溜りが! 底部全面に敷く銀色シートがあったから大きな被害に遭わずに済んだが、過去にはこのシートを持っていかずに何度も使用していた。今回の大雨によって、このシートは必需品だと思い直した。
夜ご飯は焼き肉♪ それと、味付け粉末付きのインスタントラーメンにして、その汁を飲まず、翌朝はその汁を利用してお米を炊くことにした。日常と変わらず、山で疲れているはずなのに、いつもどおり子供達は食事が遅く、ゆうに1時間は超える、いつも通りの苦労した食事となった。そして完食しないまま眠ってしまった。そして私も寝た。
結構長い間大雨が続き、夜12時ごろに妻がテントの外を見るとすぐそばの道の部分で川のように水が流れていたそうだ。その上、テントの真下も川になっていた? そうだが、私はのんきに寝ていた。テントもとくに大きな被害はなかった。
8/3 4時半頃に目覚め、3合のご飯を炊く。3人前のラーメンの残り汁(1500cc−麺に吸収された量)は3合に対して多かったようで、なかなかご飯が炊き上がらず、炊き上がってもおじやのようになってしまった。この日も、テントでは朝食をとらず、少し歩いてから朝食をとることにした。
8時前、出発。亀甲池分岐まで水溜りがたくさんあり、子供達とじゃぶじゃぶ足をつっこみ、歌い、楽しみながら進んだ。
亀甲池分岐から亀甲池の方へ進んだ。この道も前日同様岩が多く木の障害も多く、かなり時間を使うこととなった(幼児だからであり、大人にはそんな問題がないと思う)。前日、無理をして双子池まで行かなくてよかった。
しばらく歩き、亀甲池の少し手前の開けた原っぱで朝食にした。おじやになったせいでボリュームがあり、一回では食べられなかった。
朝食後、少し進むと亀甲池に到着。池の中にいくつか岩が点在しており、それが亀の甲羅のように見え亀甲池という名前になったのだろうか。
登ると峠に着いた。ここが峠であることは明確だったが、左右の道(左は双子山、右は大岳)は分からなかった。
さらに進むと双子池の雌池が見えてきて、双子池のテントサイトの説明書きもあった。
そして、ようやく双子池ヒュッテに到着! すぐ先には雄池がある。雄池は底からの湧き水があり、そのため飲めるそうだ。飲むには右のほう(西のほう)へしばらく進んでからその水を飲むとよいとのこと。湧き水がメインとはいえ雨水も当然集まり、浮遊物もあるため、気になる方はてぬぐいか何かでろ過したほうがいいだろう。
ここで昼食。まるまる1食事分残っているおじや。あと、いわし缶詰や馬肉缶詰。あれ、それは朝食で、昼食ではハンバーグだったかな、忘れた。
天気にも恵まれ、シートを敷いて子供と妻は昼寝タイム。私は読書。登山前に図書館から借りた「グランドジョラス北壁(著者:小西正継)」を読む。自分が一生経験しないようなことを読書で疑似体験できるって幸せ。
昼寝を終えたのち、大河原峠へ戻る為出発。標準タイムは双子山経由のほうが短いのだが、それより長くても林道を歩いたほうがうちの子達にとっては短いタイムとなるし、もう時間も遅いし、この日もまた夕方から雨が降りそうだったため、林道へ向かうことにした。
10分ほど林道を雨池方面へ進み、別の林道にぶつかり(双子池入口)、そのT字交差点を北上した。やはりこの道を選んで正解だった。早いペースで子供達が歩いてくれた。この日もまたゴロゴロとかみなりが聞こえてきて、やや急ぎ足に。途中ではポツポツと雨も降ってきた。かっぱを取り出し急いで歩く。やや長い距離を進み、2049m地点の舗装路との合流点に到着。少し進むと2日前の幕営場所、もう少し進んで大河原峠に帰還♪ 幸い大雨には降られずにすんだ。
そこから、車で南八ヶ岳、清里のほうにあるその日のお宿へ車で向かった。
今回は蓼科山の山頂にも双子山の山頂にも登れなかった。何年か後には蓼科山にリベンジだ!
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