[ワンゲル部夏山合宿]甲斐駒ヶ岳〜仙丈ヶ岳


- GPS
- 17:00
- 距離
- 18.9km
- 登り
- 2,361m
- 下り
- 2,356m
コースタイム
- 山行
- 7:30
- 休憩
- 2:00
- 合計
- 9:30
- 山行
- 7:00
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 8:10
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:北沢峠 7:20(南アルプス林道バス) 8:15 仙流荘 8:43(長谷循環バス) 8:46 高遠さくらの湯 10:35(ジャンボタクシー) 10:50 伊那市 11:14(飯田線) 11:58 岡谷 12:25(中央東線) 12:35 塩尻 13:08(中央西線) 15:14 中津川 15:20(中央新快速) 16:35 名古屋 16:45(新快速) 17:18 大垣 17:37(東海道線) 18:11 米原 18:18(新快速) 20:23 明石 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
今年のワンゲル部夏山合宿は南アルプスは甲斐駒・仙丈。
私自身初めての南アルプスで、話が持ち上がった段階では曖昧な印象だったが、調べていくうちに北アルプスとは違った魅力というかそういうものを感じて、一気にテンションが上がってしまいました。
8/3(月)明石を出発し北沢峠の長衛小屋キャンプ場に幕営
8/4(火)甲斐駒ヶ岳登山
8/5(水)仙丈ヶ岳登山
8/6(木)撤収し明石に帰着
という行程であったが、全日天候に恵まれて、非常に気持ちのよい合宿となった。
前年、前々年の合宿は雨にやられ、予定の行程をこなすことが出来なかったので、本当に天候に恵まれたことの幸せを噛み締めている。
8/3(月)
6:00 明石駅に集合。都合で今回の合宿に参加できなかったO君が見送りに来てくれていて嬉しかった。なかなかいいヤツである。
6:09発の新快速に乗り込む。
新大阪で新幹線に乗り継ぎ、名古屋で特急しなの、塩尻からは在来線で伊那市まで列車の旅。
例年は行きも帰りも青春18きっぷでの鈍行の旅だったのだが、南アルプスに行くには時間的に難しい面もあるので、今回は往路だけ新幹線と特急を使うこととした。とても快適であった。
伊那市からはバスを乗り継ぎ北沢峠に15:15に到着。南アルプス林道バスでは風景を見ながらの運転手さんのガイドが面白く、聞き入ってしまった。
長衛小屋でキャンプ場の手続きを済ませ幕営。
キャンプ場は岩の多い所で、石をどけてテントを立てるスペースを確保し、ペグが刺さらないので、石に紐を引っ掛けてテントを設営した。
すぐに夕飯の支度に入るが、ゴロゴロと雷鳴。夕立が来た。
雨に打たれながら食事を済ませ(その頃には雨も上がっていたが)、就寝準備に入る。
予報では昼間の天気はいいのだが、こういう時は夕立の可能性が大きいので、早めの出発、早めの下山を目指し、明日の出発時刻を少し早めることとした。
なんやかんや移動で疲れているので、すぐに就寝。
8/4(火)
4:00 起床。すぐに朝食の準備に入る。
5:40 登山行動開始
長衛小屋の脇の橋を渡って登山道に入る。
仙水峠までノンストップで進むが、朝早いからなのか、2000mの標高からなのか、出足は少し息苦しく調子が出ない感じがしたが、歩いているうちに体もだんだん慣れてきて、仙水峠に着いた頃にはいつもの調子になってきた。
仙水峠からは視界が広がり、眼下に広がる雲海や、目の前にそびえ立つ摩利支天に心を踊らせていた。
駒津峰までは順調なペースで登ることができた。
目の前に広がる甲斐駒の姿。岩肌が無骨で格好良い。
これからあそこに登るのだ、と思うと楽しみなのである。
駒津峰から六方石を経て、頂上に向かうルートは岩場が多くなり、なかなかハードだった。
併せて、同じような時間帯に行動するパーティーも多く、所々渋滞する箇所もあった。
花崗岩の脆い地面を踏みしめ、ようやく登頂。
達成感を噛み締めながら、隣の摩利支天に向かう。
北側からガスが立ち込めていて、空気の流れが手に取るようにわかる。
摩利支天から見る甲斐駒の壁も威厳があって良かった。
下山は駒津峰まで来たルートを戻り、双児山を経て北沢峠にのびる尾根伝いに進む。
森林の中をくぐり抜け、北沢峠の山荘でトイレ休憩。
自販機でコーラを買い、一気に飲み干した。
満足である。
15:00 長衛小屋のキャンプ場に戻り、しばしの休憩の後夕食準備。
怪しい雲と雷鳴。
ハヤシライスの調理中に、ポツポツと降りだした。
天気が良い夏の日は夕立が来る、というセオリー通りになった。
雨の中、急いで調理をし食事を済ませる。
食事が終わる頃には雨も上がった訳だが、せわしない夕食を終え、ミーティングをして就寝準備に入る。
就寝前、夜空に星が見え始めたので、ホットレモネードを飲みながら、少しの間天体観測。星座に詳しかったらよかったのだが、わからないながらに星空を楽しむことができた。
8/5(水)
3:30 起床。朝食。
5:10 登山行動開始
仙丈ヶ岳には谷筋から登り、尾根筋を帰ってくるルートを取る。
まずは北沢峠のバス停を越え登山道に入り、大平山荘まで下る。
急な勾配をジグザグに登ると薮沢沿いの谷筋に出てくる。
マイナスイオンを浴びながら、沢沿いに進んでいく。
このルートは高山植物が豊富で、至る所に草花を見ることができて楽しい。
苔なども緑が美しい。
途中で沢を離れ、馬ノ背ヒュッテ方面に上がる。
仙丈小屋の水場が枯れているとのことなので、馬ノ背ヒュッテで水を補給させていただく。
お花畑を抜け尾根に出ると、一気に仙丈ヶ岳の姿が眼前に広がる。
大きく広がるカールが「南アルプスの女王」の名に相応しい。
仙丈ヶ岳の麓からは東に中央アルプスの山々を一望することができる。
仙丈小屋までまっすぐ登り、そこから右側に回り稜線に沿って登っていく。
高度を上げていくとどんどん視界が開け、パノラマの風景が広がっていく。
仙丈ヶ岳登頂。
西の方向には中央アルプス。
南には北岳〜間ノ岳。その北岳の左肩後方に富士山(残念ながらほとんど雲に隠れていたが…)が見えた。
振り返ると、甲斐駒ヶ岳・摩利支天と、昨日歩いたルートがしっかりと確認できる。
甲斐駒から鋸岳に連なる稜線もしっかりと見える。
ここまでトレーニングを積んで登ってきてよかったな〜と、しみじみ思った。
山頂で昼食を摂り、小仙丈ヶ岳を経て北沢峠まで尾根伝いの下山ルートを確認し出発。登ってきた仙丈ヶ岳の姿を振り返ったり、周りの山々の姿を楽しみながら下りることができた。
13:20にテント場に帰ってきた。
夕食までには時間があるのでしばし自由時間。
テント場の傍を流れる小川があるので、足をつけて疲れを癒そうとしたが、冷た過ぎて10秒もつけていられなかった。そのまま裸足で川の流れを眺めたり、周りの風景を楽しんだりしながらひと時を過ごす。贅沢である。
16:00から食事の準備。
案の定、調理中にゴロゴロと雷鳴が聞こえ、ザーッと雨が降ってきた。
雨の中ささっと食事を済ませ、テントに戻り雨が上がるのを待つ。
素早く撤収し、明日に備える。
8/6(木)
4:00 起床。朝食。
テントを撤収し帰り支度を済ませテント場を後にする。
北沢峠のバス停に移動。
7:20の林道バスに乗り込み、仙流荘まで。
バスを乗り換え、途中「高遠さくらの湯」に立ち寄り、3日間の汗を流す。
帰りの時間があるので急いで入る必要があったが、しっかりと露天風呂も堪能してきた。幸せである。
さくらの湯からはジャンボタクシーを使い伊那市まで移動。
帰りは「青春18きっぷ」を使った鈍行の旅。
11:14発の在来線に乗り、伊那市ー岡谷ー塩尻ー中津川ー名古屋ー大垣ー米原と乗り継いだ。今回は乗り換え時間にあまり余裕がなく、食事をしたりお土産を買う時間があまり取れなかったのは残念。去年は乗り換えの度にうどんや蕎麦や、何かしら食べてた気がするのだが…。
20:23明石帰着。解散。
参加したメンバー、特に大きなトラブルもなく無事に下山できたのでよかった。
そして天気に恵まれ、予定した全行程をこなし、雄大な景色に身を置くことができたのが何よりもよかった。
満足の行く夏山合宿だったと思う。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する