長野の休日その1 根子岳・四阿山 感激のリハビリハイク
- GPS
- --:--
- 距離
- 10.0km
- 登り
- 940m
- 下り
- 956m
コースタイム
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
100台以上は止められそうなスペースあり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
一番の核心部は、根子岳から鞍部に降り、そこから四阿山に登る斜面。かなり急で土で滑る。2山縦走で許すのであれば、根子岳から先に登りたい。(急なところ、危険なところは登りで通過する。) |
その他周辺情報 | 真田健康温泉ランド ふれあい真田館 大人500円 泉質はアルカリ性単純温泉 湧泉量 毎分240リットル 真田氏歴史観 大人200円 |
写真
感想
仕事の休みをもらい、8月10〜15日まで長野方面に出没した。前回荒島岳で熱中症になってしまってから久しぶりの山行である。長野方面は涼しいし、特に今回の山は登り始めの標高がすでに荒島岳山頂を超えている。熱中症にならないことを目標に2つの山を楽しむことができた。
四阿山は日本武尊の記録にも残っている山で、歴史を感じさせる山である。特に、山頂に奉納されていた鏡には1400年代のものがあったという。そしてそれらは当時この地域を支配していた真田家によるものではないかという。群馬・長野の県境にある山で、群馬側からは「吾妻山」、長野側からは「四阿山」と呼ばれていたらしい。そして、2つの県それぞれに山頂がある。高いのは群馬側で、本来の山頂もそこと考えてよさそうだ。菅平から登るのであれば、長野側の山頂を超え50mほど行くと群馬側の山頂がある。長野側の山頂のみで引き返してしまうのはもったいない。
根子岳は太古の四阿山火山外輪山で、植物が良く育ち田中澄江女史による「花の百名山」に選定されている。ここに来るのであれば2山の縦走を行いたい。
私は、縦走路の四阿山側が急で危ないという情報を得ていたので、先に根子岳を登り四阿山に縦走することとした。危険なところは登りで通過すべきであるというセオリーに従った。結局、ケガもなく楽しんでこれたのである。
根子岳は、やはり花が素晴らしい、似ているような花が四阿山にも咲いているのだが何か花の勢いが違うのである。それは、写真では伝わらないし、実際に行って感じるしかない。
さて、私は夜討ち朝駆け派なので、5時台に取りつく。先客は2台のみである。月曜の朝5時台から登っているのは何だかなあ・・・。と思いながら着実に標高をあがていく。スポーツドリンク3リットルを担ぎ、花の撮影をしながらなのでコースタイムよりも遅い。しかしながら、息も切れずに根子岳にたどり着く。ここでトレランの人に追いつかれ、少々話をした後、あっという間に下って行ってしまった。私も、おにぎりを2つ食べたのち、ゆっくりと下っていく。
根子岳からの下りは、道さえ間違わなければ大丈夫だが、笹の間を行くところが多く素足であれば皮膚に傷がついてしまうかもしれないと思った。ズボンであっても朝露で濡れてしまった。鞍部から根子岳を見上げると青空、四阿山での大展望を期待してしまう。
そして、四阿山への急登り、この登山コースの核心部である。30歩で息を整え、とにかく着実に登る。すると上から3人組が下ってきた、朝露で濡れた登山道をきゃあきゃあ言いながら下ってきた。「登りでよかった・・・」本当にそう思った。
いろいろな人と話を聞くと、結構四阿山に先に登り根子岳に向かう人が多かった「急なところは下りのほうが楽よ」とおっしゃった人もいた、いろいろな考えの人がいるのだなあと思った。
菅平牧場から直接四阿山に登る登山口合流してからはあっという間に山頂です。残念ながら展望はなかった、近くのベテランさん2名が「浅間しか見えねぇなぁ!」と言っていたので「あれが浅間ですか?」と聞いたら。「おうよ、今日は期待してたのによ・・」ということで、浅間山がかすかに見えただけという展望でした。
おやつを食べ下山へ。下山道は、登り返しが2回ほどあるが、特記するところはない。ごく普通の下り道、しかし表示よりも妙に長く感じてしまう。
牧場の横に出てきたら、あとはもうすぐだ。牛を見ながら下る。かくして、アスファルト道で最後の休憩、残っていたスポーツドリンクを飲みほした。3リットル、本当に飲み干してしまった。
少し歩いて駐車場、今日のスタート地点に戻ってきた。まずは及第点だ、タイムは遅くても熱中症にならずに戻ってこれた。今回は、熱中症にならないことを考えながら「どの山に登るか」から考えたのである。まずは、予定の一つを終えることができた。
ソフトクリームを食べ、車を走らせ温泉へ、じっくり1時間お湯で体を温め、楽しみにしていた真田家の博物館に行く。
真田家は、この山をどれほどに大切にしているのかという記述も見られた。「四阿山にある大家神社奥社の建て替え」を命令する真田正幸の書、「四阿山の木材を大切にするように」命令した真田信綱の書、ああこの山は真田家に大切にされてきたのだなと感じた。
さて、今年2015年は真田信繁(雪村)が戦死した大坂夏の陣より400年である。今年、登っておく山なのかもしれない。
私は、今年登ってよかった。
結構疲れたので次の日は休息日である。休息日なので2つの山頂に立った・・・。
次の日以降の記録
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-698199.html
(長野の休日その2 笠ヶ岳(志賀高原)・横手山 山頂に到着する休息日)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-698303.html
(長野の休日その3 白馬岳 初めて尽くしのへっぽこアルピ二ズム)
aideiei さん
まずは熱中症、順調に回復したようで良かったです。
一度なると、次から慎重になりますね。
私も気を付けます。
涼しさを求めて長野に行かれ、休息日を作るとは・・今までのaideiei さんでは無かったように思いますが、これが大事なんですね
hamburg
渋描隊長、早速のご訪問ありがとうございます。
真田家の歴史にまつわる四阿山、花いっぱいの根子岳、どちらも素晴らしい山です。関東に戻ってきてから「真田三代」という文庫本を買い求め読み始めました。来年の大河ドラマも「真田丸」と聞いています。今年は大坂夏の陣より400年、きっと今年から来年にかけて注目される山になると思います。私は今年登って、とてもよかったと思いました。
さて、昨年も「長野の休日」シリーズはありまして、「仙丈ケ岳」「木曾駒ケ岳」「霧ケ峰八島湿原」「木曾御岳」の4つの山行を行っています。今年は北信州が中心でしたが、本当にいい山がたくさんありますね。
さて、熱中症ですが。今回は登り始めがすでに1700mほどあったため、まったく熱くなく、湿度が高く手汗は出ますが、気持ちよい登山ができました。事前の情報収集の大切さを身にしみてわかりました。
四阿山・根子岳には、今まで二回登りましたが、いずれも今回とは逆に
「四阿山⇒根子岳」
の順でした。
あまり深いことは考えずに、ガイド本に紹介してある通りに歩いた結果です。
拙者は四阿山と言うと、麓の菅平高原を思い出します。
ラグビー合宿のメッカで、拙者も晩夏に3回ほど行きました。
その頃は、目の前にある四阿山に登ることになるとは思いもせず・・・辛い練習から逃れたい!早く帰りたい!の一心でした。
隊長
yamabeeryuさん、コメントありがとうございます。
菅平高原、確かに大型バスがひっきりなしにやってきて、たくさんの合宿所に部員を運んでいました。町中もたくさんの学生さんが列を作って歩いていました。ラグビーの合宿がたくさん行われている(ひょっとしてそれ以外の競技もあるかも)のだなあと、昔を思い出しました。
私はラグビーとは違う部活でしたが、6泊7日の合宿が夏休みにありました。毎日の練習でへとへとになって、お代わりをたくさんして夕食を食べ、宿舎のお風呂に入り、そのあと2時間の自主学習時間、それを終えてから就寝でした。
朝6時のランニングに始まり10時間ぐらい練習したことが記憶に残っています。
菅平から見つめた根子岳と四阿山、そこに登るときはきっと感慨深いものがあったのではないかと思っています。
自分の合宿地から一番近い山は樺戸山、二百名山の暑寒別岳でしょうか。今後そこに登ると思い出が一気によみがえるかもしれません。
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