記録ID: 7054617
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科
八ヶ岳)みどり池から本沢温泉、硫黄岳を経て美濃戸へ
2024年07月20日(土) 〜
2024年07月21日(日)


体力度
4
1泊以上が適当
- GPS
- 12:37
- 距離
- 19.2km
- 登り
- 1,373m
- 下り
- 1,460m
コースタイム
1日目
- 山行
- 2:51
- 休憩
- 1:57
- 合計
- 4:48
距離 6.6km
登り 672m
下り 144m
2日目
- 山行
- 5:18
- 休憩
- 2:23
- 合計
- 7:41
距離 12.6km
登り 702m
下り 1,316m
天候 | 初日は曇り時々雨、2日目は晴れのちガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
八ヶ岳の麦草峠・白駒の池の東側すぐ近くにある稲子湯、みどり池入口が、みどり池(しらびそ小屋)や本沢温泉への登山口になる。本沢温泉へは、林道の終点から林道を上がっていくのが最短だが、登山道を歩いて本沢温泉にアプローチするなら、稲子湯、みどり池入口がよいと思う。下山で使う場合は、頑張って稲子湯まで歩けば入浴して帰れる。入山の際は、小海駅からバスでみどり池入口を経て終点の稲子湯まで入れるが、稲子湯からだと30分余計に歩くことになるため、普通はみどり池入口でバスを降りる。 電車など公共交通利用でアプローチする場合、小海側から入山して、茅野側へ下山するケースでは、いつも茅野駅近くのビジネスホテルに前泊している。入山日の早朝に茅野駅のコインロッカーに登山以外の荷物を預けて、小淵沢経由で小海線の小海駅まで移動し、バスで登山口まで入っている。小海駅から稲子湯、みどり池入口まで入るバスの初便は、小海駅9時38分発とかなり遅いので、茅野を7時過ぎの電車でちょうどよい。小淵沢からの小海線は小海に9時少し前に到着する。ただ、反対側の小諸から来る小海線の到着も待って出発するバスなので、小海駅で30分以上待たされることになる。 このパターンは何度かやっていて、いつも小海駅に併設されていたスーパーで買い物をしたりしていたが、今回そのスーパーは閉店して、がらんとしていた。薬局だけが残っていて、買い出しはできなかった。(駅を出て右へ数分歩けば、デイリーヤマザキがある。) 町営バスはあちこち寄り道して、みどり池入口に到着する。小海駅からみどり池入口・稲子湯まで800円。日に4本の運行。なお、小海線を松原湖で降りて、2、3分登って国道に出ると、同じバスに乗れるが、松原湖駅近くには店はなく、バス停近くのドライブインも開いている様子がない。 町営バスには地元の人も数名乗っていて途中のバス停で一人ずつ降りたけど、登山者は全員がみどり池入口で降りた。みどり池入口には、バス停の標識柱があるだけでベンチとかはない。駐車場があって十数台ほど停められる。トイレ、水場はない。ドコモは圏内。 小海町営路線バス(松原湖線) https://www.koumi-town.jp/office2/archives/tourism/jikokuhyou/post-813.html 〔美濃戸口〕 八ヶ岳の西側登山口は、基本的に茅野駅からのアプローチになる。バス便は土日祝と夏休みにのみ、日に4便運行されている。茅野駅から美濃戸口まで1700円。 美濃戸口には、八ヶ岳山荘があり、かなりの台数が停められる駐車場もある。日中の八ヶ岳山荘は、下山した登山客でにぎわっており、入浴も可能(700円)。売店で飲料、軽食などのサービスがある。トイレは有料だが、売店や入浴利用者は無料のようだ。 マイカーの場合、美濃戸口から美濃戸山荘までは入ることができるが、かなり荒れた非舗装の林道で、車高のある車でないと、腹を擦ってしまう可能性が高い。ただ、美濃戸山荘ややまのこ村の駐車場が満車になると入口が締められる。美濃戸口から美濃戸山荘までは歩くと1時間かかる。 美濃戸口(八ヶ岳山荘)はドコモ圏内。 アルピコ交通(美濃戸口線) https://www.alpico.co.jp/traffic/local/suwa/minotoguchi/ . |
コース状況/ 危険箇所等 |
みどり池入口から本沢温泉までは、2年前の山行記録も参照。 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4808361.html 〔目次〕 1.みどり池入口〜みどり池(しらびそ小屋) 2.みどり池〜本沢温泉 3.本沢温泉〜硫黄岳 4.硫黄岳〜赤岳鉱泉 5.赤岳鉱泉〜(北沢)〜美濃戸口 1.みどり池入口〜みどり池(しらびそ小屋) 今回、小海リエックスを過ぎたあたりから雨が振り始めて、バスの中で雨具を出しておいた。降りた登山者は皆、木の下で雨具着用、レインカバー装着してから出発した。指導標に従って橋を渡って入山。最初は登山道に入ったり、林道に戻ったりを繰り返す。「みどり池」の大きな看板で登山道に入ったかと思えば、引き続き林道を歩かされる。林道といっても、普通の車は走れないだろう。ジープか車高の高い4WD、あとは小屋の荷揚げに、荷物運搬用のキャタピラ車が走ってたのを見たことがある。(基本的に、一般車は通行できないはず。) 林道を延々と歩くと、こまどり沢のポイントに着く。林道は沢を渡渉して上へ続くが、登山者は本格的な山道に入る。こまどり沢の地点には「みどり池まで、頑張って40分。稲子湯まで、なんとなく1時間。」という楽しい看板が昔からぶら下がっていたが、もうかなり古くなって文字が剥げてきていた。 山道に入り、つづら折れで登っていくと、次第に進行左側で沢が上り詰めてくる。沢の左岸をトラバース気味に登る感じになり、登り詰めて林道へ合流する。林道に出てほぼ水平に進むと、テント場を経て、しらびそ小屋に着く。小屋前にはみどり池が広がっていて、大休憩したくなる場所。 みどり池でようやく雨も止んだが、池越しに見えるはずの天狗岳もガスの中だった。小屋が餌付けしているリスも現れなかった。 2.みどり池〜本沢温泉 みどり池を出るとしばらくは水平な森の中の道。5分ほどで中山峠へのルート分岐に着く。一昨年ここで中山峠へ登っていったが、かなりきつかったなぁ。今回は本沢温泉へ直行なので、直進する。湿原のようなところを木道伝いに進んでいく。 いつしか湿原を抜けて、徐々に登りになっていく。地図ではそれほどの登りではない感じが、ダラダラと登っていき、いつになったら登り詰めるのか、少しイライラ。水平になって沢を何度か横切る。水場マークが出てたのは、これのことか? ルートも細く、転落しないように注意しながらしばらく歩いて、ようやく下りになる。ルートも広くなり、緑ロープで道を外れないよう案内され、まもなく林道が眼下に見えてくる。急な斜面を下って林道に出ると、指導標が「本沢温泉まで10分」となっている。 林道を歩いて数分でテント場に着く。水場になっている沢を横切り、少し行くともう一本の沢があるが、こちらは毒沢と書かれていて、飲めないそうだ。さらに進むと最後は2分ほどの登りになり、本沢温泉に到着する。 本沢温泉には、野天風呂と内湯がある。野天風呂は小屋から徒歩10分の登り。途中まで夏沢峠への登りルートと一緒である。分岐から野天へ進み、樹林を抜けると、沢のヘリを歩くコースになり、足場の悪い砂地を進む。風呂は沢のヘリに無理して作った感じで、脱衣所などはなく、6〜8人くらいでいっぱいになる広さである。今年は桶が置かれていた。白濁の硫黄泉で、いかにも温泉である。 内湯は小屋の食堂から階段を降り、トイレ・洗面所(水場)からさらに降りたところにある。黄色の、ややにごった湯で、金属臭のする泉質である。 3.本沢温泉〜硫黄岳 本沢温泉から夏沢峠へは、コースタイム1時間。沢の横を登っていく。途中で沢から離れて、尾根に近づく感じになり、つづら折れの登りになる。その後、また沢に近づき、転落注意の箇所もわずかにある。 夏沢峠の到着間近、小屋の屋根が見えてくるが、なかなか登り詰められない。小屋のかなり南までトラバース気味に登って、ようやく夏沢峠に到着する。2つある小屋の間を抜けて北へ行くと、そこそこの展望がある。オーレン小屋へのルート分岐もある。 夏沢峠から硫黄岳へはまずは樹林の中の登りが続く。少し登ると、ルート崩壊のためと、西側に迂回路が付いていた。迂回路は1、2分くらいの区間で、すぐに元の尾根に戻る。確かに崩壊していた。少し登っていくと、樹林から出て展望が得られるルートになる。同時に、ルートは石を積み上げたようなガレ場になってくる。 峠から30分ほど登ったところに、指導標が立っていて、少し広場にもなっているので、休憩している人も多い。ちょうど中間地点である。行く先に山頂の巨大ケルンも見えるが、まだ見上げるような高さにある。硫黄岳の山頂にある爆裂火口のヘリはもろく、近づくのは危険でロープが張られている。その続きということなのか、硫黄岳への最後の登りのルートでも佐久側にロープが張られていた。 頑張って登り詰めて、硫黄岳の山頂に着く。硫黄岳の山頂はかなり広大である。中央にある大きなケルンがあり、山頂標識も立っている。そのほか、夏沢峠側、赤岳鉱泉側、横岳方面と3つの降り口にも大きなケルンが立っていて、濃霧でも迷わないように配慮されているようだ。 山頂に着いたときだけ展望があり、横岳、赤岳、阿弥陀岳と拝むことができたが、数分でガスに巻かれてしまった。硫黄岳の山頂はドコモの電波が届いていたが、ガスが濃くなると電波状態も悪くなるようだった。 4.硫黄岳〜赤岳鉱泉 硫黄岳から赤岳鉱泉への下りは、ケルンの横からわりと急な下りが始まる。展望のあるガレ場を下って10分ほどでちょっとした広場に出る。赤岩の頭の分岐であり、少し山頂側にはオーレン小屋へのルート分岐がある。赤岩の頭は、分岐から1〜2分で登れそうな、すぐそこにある丘だが、行ったことはない。その先を進むと峰の松目に至る。 分岐で左へ折れると、すぐに低木帯に入る。低木帯は下りで1〜2分(登りで3〜4分)とわずかしか続かず、すぐに樹林の中に入る。樹林に入ってからは、ひたすら樹林の中を下っていく。延々と下っていくと、沢の水の音が聞こえてくる。やがて、沢に掛けられた橋を2つ渡り、傾斜もほぼなくなってくる。テントがちらほら見えるようになって、すぐに赤岳鉱泉の玄関前に到着する。 赤岳鉱泉の玄関前から小屋の北側の端までは、木のデッキになっており、テーブルとベンチも多数ある。また水場もあり、通過する者でも自由に補給できる。ちょうど昼の売店営業をしていて、カレーライスなどを頼んでいる人も多かった。また、デッキのあたりから赤岳の山頂も望むことができる。なお、赤岳鉱泉ではドコモの電波は来ない。 5.赤岳鉱泉〜(北沢)〜美濃戸口 赤岳鉱泉から美濃戸までは、北沢のルートになる。(ちなみに、行者小屋から美濃戸は南沢のルート) 赤岳鉱泉のテント場は、小屋の北端のすぐ下にあり広大である。テント場の中を進み、小屋の排水のような水路の進む先をたどると、登山道に入る。少し進むと、もう沢の水はかなりの量になっていて、ずいぶんとしっかりした木の橋を渡る。沢の横を下る道は、時おり小さな水の流れと併合している。 沢の本流を何度か渡り返しつつ、沢から離れることもほぼなく、沢の音とともに高度を下げていく。大きな堰堤を越え、最後の橋を渡ると、林道終点に出る。作業用の方が車を停める2、3台のスペースがある。林道に出て1、2分進むと、作業小屋と10台くらいが停められる駐車スペースがある。そこから先は、非舗装の林道を延々と歩かされる。林道を30分から40分歩いて、屋根が見えてきて、北沢・南沢の分岐看板につき、そのすぐ下が美濃戸山荘である。北沢は林道が30分以上あるが、南沢は分岐からいきなり登山道である。 美濃戸山荘では、売店営業をしていて、冷たい飲料、スイカ、牛乳、ソフトクリームなどが買える。また、飲料を冷やしている水も流れっぱなしで、水の補給は自由である。トイレはチップ制(有料)。ドコモの電波は来なかった。 美濃戸山荘を出ると、引き続き非舗装の林道が続く。山荘を出て1分ほどで北沢を渡る橋があり、緑ロープが張ってあり、一般車は橋の手前で止められるようだ(これがゲートであろう)。その先は、左右に駐車場があり、しばらく行くと、赤岳山荘、やまのこ村の建物がある。その背後にも広い駐車場がある。 やまのこ村を過ぎると、ただひたすら非舗装の林道を歩いて下る。駐車場を出た車に時おり抜かれる。非舗装のため、腹を擦りそうなくらい轍があって、車は慎重に進んでいた。途中に道が二手に分かれ、南側の道は車が通れないほど荒れている林道のため、登山者はこちらを通った方が車をやり過ごす待ち時間がなくてすむ。合流してさらに高度を下げ、やがて沢にかかる橋を渡る。この橋は台風の度に流されていたが、今かかっている橋はかなり頑丈のようだった。 橋を渡って、ゆるゆると登り返し、7〜8分林道を進むと、美濃戸口に着く。着いたところに八ヶ岳山荘があり、隣に路線バスのバス停がある。八ヶ岳山荘では売店営業があり、入浴もできる。 |
その他周辺情報 | バス利用だと、八ヶ岳(茅野側)で温泉に入るのが難しい。マイカー登山であれば、樅の木荘(もみの湯)、尖石温泉縄文の湯などが手ごろである。 バス利用では、茅野駅まで戻ると、入浴できるところはほとんどない。そこで、美濃戸口に下山した場合は、八ヶ岳山荘で入浴させてもらっている。温泉ではないが、汗を流せ、石鹸・シャンプーで洗うことができるので助かる。ただし、洗い場が3つ、湯舟も7、8人でいっぱいになってしまう、狭い風呂である。入浴料は700円。 八ヶ岳山荘 https://mt-yatsugatake.jp/yamagoya/yamagoya-1949/ |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
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常備薬
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無雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科 [3日]
麦草峠・白駒池・黒百合ヒュッテ・東天狗岳・夏沢峠・硫黄岳横岳台座の頭・硫黄岳・夏沢峠・本沢温泉・しらびそ小屋
利用交通機関:
車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
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