記録ID: 7069333
全員に公開
ハイキング
京都・北摂
「勝尾寺川〜しらみ地蔵 沢登り破線ルート遡上」「箕面キャンドルナイト」「実録 誰にでも起こりうるマダニの恐怖」
2024年07月27日(土) [日帰り]


体力度
2
日帰りが可能
- GPS
- 08:37
- 距離
- 17.3km
- 登り
- 498m
- 下り
- 499m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 8:05
- 休憩
- 0:32
- 合計
- 8:37
距離 17.3km
登り 498m
下り 499m
20:25
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【主な流れ】 1.(9)大阪府道箕面池田線経由で勝尾寺川・登山口へ 一般道なので危険箇所はない…と言いたい所だが、危険な暑さで体調を崩し、かなり後の方まで影響した。冷やすものは必須クラスであった方がいい。 2.勝尾寺川を渡渉し破線ルート(谷道・水少なめの沢登り)〜しらみ地蔵へ 今回の目標ルート。 晴れ続きであれば川の水量が減り、渡渉はうまくやれば濡れずに終えられる。飛び石がありその上を行くが安定性は高くなく、気をつける必要あり。渡渉後に破線ルートに取り付くために細い川沿いの張り出しを渡るか急斜面登りが必要。防水靴があるなら履いて取り付きまでの最短ルートを行った方がはるかに簡単だと思う。 基本岩ゴロゴロの登りの谷道で、水が少量流れている。乾燥している所はまだいいが、水の流れている所は滑りやすい。上流からの石や岩や木の枝などが積もっているため、不安定な場所もそれなりに多い。 歩いた中では1箇所特に登るのが難しい所があった。 クライミングができる人なら正面から行けるかもしれない。私は脇の朽ち始めた倒木を利用して巻いて登ったが、トラバース状で滑りやすく足場も良くない。落ちれば非常に危険な高さ。得意でない人は行き止まりを覚悟して進み無理なら諦めて戻るか、それ以前のどこかの急登でエスケープする。 急登でのエスケープについては、取り付きは現実的な範囲のキツめの登り。地形図上はエスケープ可能のように見える箇所もあったが実際に試してはいないため自己責任で。 終盤までゴロゴロ岩ベースで倒木や枝・石が混じった登りが続く。 湿気の多い狭い道や倒木を抜けたり岩に密着したりすることも多いので、虫除けは万全にしておきたい。 3.しらみ地蔵〜破線ルートの延長線上の谷道を上がる 破線の谷の延長線上はほぼ岩のない、滑りやすい登りが続く。急登というほどでもないが、手袋をしてしっかり木などを掴んで登っていかないと苦しいかもしれない。 4.軍荼利明王の石蔵から勝尾寺経由で(43)府道豊中亀岡線を使い箕面大滝へ 登山道・一般道のため危険箇所はない。一般道は工事中で片道1車線交互通行の場所あり。非常に気温が高く、歩くだけで消耗する状態だった。 5.キャンドルナイト2024 非常に人が多く滝道の上から下まで賑わっていた。 歩きにくくはなるが、ゆっくり祭り気分で下山するのも悪くないと思う。 6.下山 |
その他周辺情報 | 目標達成を記念して、滝道出口付近のチェリオの自動販売機に1コイン驕りつつ、メロンクリームソーダで祝杯をあげた。 |
写真
目標ルート最後の1本。
先日入り口は既に確認済みだが、渡渉の必要な場所かつ前日までの雨で水かさが増しており、それ以上進める状況ではなかった。
今日はその時のリベンジマッチになる。
晴れ続きの場合、渡る勝尾寺川は水かさが少ない川だったと記憶しているが、それでも濡れずに渡り切れるか分からない。まずは確認。
そのまま渡り切れれば言うことはないが、私にはこの日のために準備した秘策がある。
強い気持ちで臨む。
先日入り口は既に確認済みだが、渡渉の必要な場所かつ前日までの雨で水かさが増しており、それ以上進める状況ではなかった。
今日はその時のリベンジマッチになる。
晴れ続きの場合、渡る勝尾寺川は水かさが少ない川だったと記憶しているが、それでも濡れずに渡り切れるか分からない。まずは確認。
そのまま渡り切れれば言うことはないが、私にはこの日のために準備した秘策がある。
強い気持ちで臨む。
橋の奥の斜面に獣道のような場所がある。
ここから川を渡らずに目的の入り口にいぇるかのうせおもあるかと考えたが、現状いくつか気になる点がある。
入り口はここからまだかなり離れており、ずっと陸続きであるか分からない。
高度差のある砂防ダムがいくつかあり、全て乗り越えられるのか。
ここから川を渡らずに目的の入り口にいぇるかのうせおもあるかと考えたが、現状いくつか気になる点がある。
入り口はここからまだかなり離れており、ずっと陸続きであるか分からない。
高度差のある砂防ダムがいくつかあり、全て乗り越えられるのか。
そこでこれだ。渡渉の秘策。
愛用のシリコン靴カバー。
街で使うもので、雨の日に圧倒的な防水性能を誇る。
代償として圧迫感が強く非常に蒸れやすい。
カバー範囲はローカット程度のため、もう少し水かさがあった時はビニール袋を履いた上でさらにその上からカバーを履けばこの程度の水量であればわけはない。
しかしながら
この靴カバーには最大の弱点があり、雨の日のタイルに乗っただけで滑る位グリップ力がない。
川で滑れば元も子もないため、使用するならダブルストックを駆使して全力で渡り切ることになる。
愛用のシリコン靴カバー。
街で使うもので、雨の日に圧倒的な防水性能を誇る。
代償として圧迫感が強く非常に蒸れやすい。
カバー範囲はローカット程度のため、もう少し水かさがあった時はビニール袋を履いた上でさらにその上からカバーを履けばこの程度の水量であればわけはない。
しかしながら
この靴カバーには最大の弱点があり、雨の日のタイルに乗っただけで滑る位グリップ力がない。
川で滑れば元も子もないため、使用するならダブルストックを駆使して全力で渡り切ることになる。
正直ここまでで尋常ならざる体力が削られてしまっている。
破線とはいえこの一本だけならなんとかやり切って帰れると考えていた。
唯一の危惧といえば少し進んだ所の急角度部分。ここさえ越えられればあとはなんとかなる。
その考えは甘かったと後に思い知ることになるが、まずは順当に話を進める。
破線とはいえこの一本だけならなんとかやり切って帰れると考えていた。
唯一の危惧といえば少し進んだ所の急角度部分。ここさえ越えられればあとはなんとかなる。
その考えは甘かったと後に思い知ることになるが、まずは順当に話を進める。
新しい靴が来ていればと思わないでもないが、相棒で完全制覇してからお迎えというのが心情的には理想だ。
ちなみに新しい靴…専用の靴は非常に時間をかけて絞り込んでいる。サイズを決める最終段階まで来た。
もちろんブランドもモデルももう決まっているが導入後のお楽しみ。
安全のために導入するはずが、目標を終えてから投入になりそうだ。
オーバースペック・もったいねえと言われてしまうこと請け合いである。
ちなみに新しい靴…専用の靴は非常に時間をかけて絞り込んでいる。サイズを決める最終段階まで来た。
もちろんブランドもモデルももう決まっているが導入後のお楽しみ。
安全のために導入するはずが、目標を終えてから投入になりそうだ。
オーバースペック・もったいねえと言われてしまうこと請け合いである。
暑さもあり体調があまり良くないため、栄養補給休憩を取ることにした。
楽しみにしていたごはんですよ(ワサビ入り)を食すのだが、なぜか喉をうまく通らない。好きな具材なのに喉を通らないのはこの間の海老マヨと同じだ。それでも食べねばならない。少しずつ食べたが、最後の一口はミルクコーヒーで押し込んだ。
楽しみにしていたごはんですよ(ワサビ入り)を食すのだが、なぜか喉をうまく通らない。好きな具材なのに喉を通らないのはこの間の海老マヨと同じだ。それでも食べねばならない。少しずつ食べたが、最後の一口はミルクコーヒーで押し込んだ。
自然の摂理といえばそれまでだが、お地蔵さんの水に大量のコガネムシが浮いているのはお供え的にもどうかと思うし、(むしろ生贄に見える)彼らは駆除対象でもない。
こうなったのは人間の責任でもあるわけで、無視はできないので解放した。
よく生きていたものだ。
こうなったのは人間の責任でもあるわけで、無視はできないので解放した。
よく生きていたものだ。
暑さで疲れ過ぎるとおにぎりが喉を通らない。
大好きな具材でもだ。
それならばと、持ち込んだ流動食が思いの外良かったことと、買い場所を選べばおにぎりと価格はそう変わらない。
今日はイオンブランドのこの2種類。
冷凍対応ということで、凍らせて持って来た。
フローズンゼリーライチ味を試してみる。
トゥルントゥルンの喉越し(溶けかかっている)でライチ感もある(無果汁)。私はよく行動食としては美味しいとか、嗜好品寄りといった表現をとることが多い。どこか行動食の味に関して限界を感じているような所があった。だがライチ味は完全に嗜好品であり、何度でもリピートしたいと感じた。夏場でもこれなら体力回復に役立ってくれるだろう。
大好きな具材でもだ。
それならばと、持ち込んだ流動食が思いの外良かったことと、買い場所を選べばおにぎりと価格はそう変わらない。
今日はイオンブランドのこの2種類。
冷凍対応ということで、凍らせて持って来た。
フローズンゼリーライチ味を試してみる。
トゥルントゥルンの喉越し(溶けかかっている)でライチ感もある(無果汁)。私はよく行動食としては美味しいとか、嗜好品寄りといった表現をとることが多い。どこか行動食の味に関して限界を感じているような所があった。だがライチ味は完全に嗜好品であり、何度でもリピートしたいと感じた。夏場でもこれなら体力回復に役立ってくれるだろう。
他のコースに行く時間は十分にあるが、キャンドルナイトという夜のイベントを始まる前から待ち構えるため、追加コースには行かないことにする。
こもれび展望所位には寄ってもよいかと思ったが、体調は戻り切らない状態では何が起こるか分からないため却下だ。
こもれび展望所位には寄ってもよいかと思ったが、体調は戻り切らない状態では何が起こるか分からないため却下だ。
コップの中のリアルキャンドルの本体はミニ鍋などを温めるロウソクと同じもののようだが、だとしたらそんなに長時間は持たないはずだ。
完全に暗くなるまで待っていると下の方のリアルキャンドルが消えてしまうのではと思ったので降り始める。
完全に暗くなるまで待っていると下の方のリアルキャンドルが消えてしまうのではと思ったので降り始める。
今日の命の水はさぞ格別…。
うん?入れ忘れ?コインが飲まれた?
メロンクリームソーダのためのコインは別に持ち歩いているため間違いは考えにくい。疲れているのだろうか。
普通なら通報案件であるが、目標達成のめでたい日だ。
驕りということにしておこう。
駅前に移動せず財布からコインを取り出す。
最後に飲むのは私だ!
うん?入れ忘れ?コインが飲まれた?
メロンクリームソーダのためのコインは別に持ち歩いているため間違いは考えにくい。疲れているのだろうか。
普通なら通報案件であるが、目標達成のめでたい日だ。
驕りということにしておこう。
駅前に移動せず財布からコインを取り出す。
最後に飲むのは私だ!
実は帰ってからもう一波乱。
山行中に厠で気づいたのだけど、なぜか見慣れない場所に落ち葉かかさぶたがついていた。剥がれそうで剥がれない。無理やり剥がすと血が出て完治が長引く類な気がして様子を見ることにした。
ここから先は可能な限りマイルドな表現をとる。
筆者がネタに困って面白体験を捏造し始めたぞ!というわけでは断じてないし、どれだけ危険な場所をクリアしようとアクセスもいいねも伸びないのでやけっぱちだとしても!記念すべき目標オールクリアの今日やることではないのだ。
気を取り直す。
今汗まみれの山道具の洗濯を兼ねてお風呂中である。
あの茶色黒いものは本当にかさぶたか?
再接着されているような。
今剥がそうとしたら少し別の場所に動いたような。
人は誰しもかさぶたを剥がしたい衝動に駆られてしまうことはある。この判断が自分自身を救うことになろうとは、
この時の私に知る由もなかったのである。
薄っぺらいかさぶたのようなものをよく見ると、手足のようなものがあり動いているのが分かった。
全てを察した。
貴様…ダニだな?
長い間刺され続けると尋常ならざる大きさに膨らんでくるらしいあれだ。
自分で取るのが難しく、頭が残ると困ったことになるあれだ。
山行中でしっかり確認していなかったが、それで外れそうで外れなかったりしたのか。
一体いつ?
山行中湿った沢で腹這いになったこともあった。倒木抜けもした。取り付きでも苔むした岩に抱きついて無茶をした。ジーンズにダメージがないとはいえない。思い当たる節があり過ぎて特定は不可能だ。
だがダニめは難攻不落のイカリジンを突破して来たというのか…。
刺される想定のない場所で服に多重のガードをされてイカリジンが届かなかったというのもあり得る。
私は最強虫除けスプレーの隙間を射抜かれた庶民派ジークフリートの運命を辿るのか。
こんのぉマダニ野郎オォ!
我の大事な所に…。許さん。
取れなかったら泌尿器科なのか皮膚科なのかどっちだ?
違う。
そうじゃない。
今この手で仕留めればどちらにも行かずとも良い。これだ。
全私が求めていた玉虫色の回答はァ!
私のデータベースにあるダニに関する知識は、無理やり取ると頭が取れて大変なことになり病院に行って取ってもらうしかなくなる…というものだ。
山では剥がれかかっていたような。
いや、今もあと一歩で外れそうじゃなかったか?
というか貴様今一旦完全に外れたよな?その後もう一回噛んだよな?
殺虫剤は手元(風呂場)にないし自分の大事な所にゼロ距離噴霧するなど自爆技でかなりクレイジーだ。
ひとまず敢行した虫落としにお決まりの水攻めでもビクともしない。
解せなかったが、彼奴らは体に微細な毛があり空気を取り込むため、水攻めは基本的に効かないらしい。
だがこれならどうだ。石鹸とアタックのダブルアタック(分かりにくい)で滑り落としてくれる。昆虫の図鑑で見た気がする豆知識だが、石鹸は虫の水を弾く能力を奪うはず。そしてアタック原液は使い過ぎると自分の肌まで破壊する程の諸刃の剣。
自分の肌も痛いが効果がないはずはないだろう。滑りと痛みで少しでも緩めたら貴様の負けだ。
優しく仕留めてやるからそこへ直れ。
しばしの接触の後、移動してもう一度刺して来たダニ。
つまり肌から離れた瞬間にタイミングを合わせれば、自力で引きはがせるということだ。
どうもダニは動きが多少力ない感じになって来たように感じる。口はなかなか離れない。奴もここを譲ればどうなるかは承知のはず。なるべく丁寧に液を刷り込んで徐々にダメージを与えていく。すぐ噛みつかれてしまう。
先ほども書いたが、アタックの破壊力は高く長時間原液に触れることは人間の皮膚でもままならない。
ましてやデリケートな所で戦い続けるのは危険。長くは耐えられないぞ。
私の肌が焦土と化すのが先か、奴が口を割るのが先か。
原液を増量して一気に勝負に出た。
流石に濃厚な洗濯用洗剤の中での食事は厳しいらしく、肌へのロックが弱まった。
一瞬の隙を突いて排除だ。
抜けろ聖剣!
私も手傷を負ったがダニを拭き剥がすことに成功した。確保ォオッ!
山で生き物に噛まれた場合は、噛まれた相手が誰か、極力特定しておかねばならない。病院送りになった場合、治療の決め手になる場合もあると言う。
そのまま放免とはいかないのだ。
バケツでゆうゆうとしている
彼奴はマダニだと分かった。
後に詳しく調べたことだが、
ダニを皮膚から取る時お腹を押すと、感染症リスクが上がるいけないものを逆流させてしまうのでNG。ダニは自分の手で取れるのは刺されて2〜3日まで。
以降は口吻から出した液で刺した皮膚と接着したようになって
無理に抜こうとすると口吻が残る。そうなると切開手術で取るしかないとのことだ。
ヒィィイイ。
とんでもない辱めを受けた気がするが、
むしろ私は運が良かったらしい。
一触即爆発の危機を乗り切った。
マダニは
バケツに浮かべていてもずっと生きていたため、水責めは無効というのは本当だ。
60℃以上のお湯で即死との事。
山の生き物をヒトの生活圏に解き放つわけには行かない。危険な生き物であれば尚更だ。自分以外の多くの人に迷惑もかかってしまう。センチコガネとは対応が真逆だが、利害関係がハッキリしている以上放出は許されない。水際対策は重要だ。
彼は熱湯により飛行機のポーズで旅立って行った。
これが後の世に言う排水溝の陣。
マダニに刺されると様々な後遺症が出ることがあるそうだ。数日経ち軽い頭痛があったが、頭痛は治療中でいつものことなのでマダニが原因かは分からない。
…自分でぶん取るか病院で切ってもらうかはあなた次第です。
山行中に厠で気づいたのだけど、なぜか見慣れない場所に落ち葉かかさぶたがついていた。剥がれそうで剥がれない。無理やり剥がすと血が出て完治が長引く類な気がして様子を見ることにした。
ここから先は可能な限りマイルドな表現をとる。
筆者がネタに困って面白体験を捏造し始めたぞ!というわけでは断じてないし、どれだけ危険な場所をクリアしようとアクセスもいいねも伸びないのでやけっぱちだとしても!記念すべき目標オールクリアの今日やることではないのだ。
気を取り直す。
今汗まみれの山道具の洗濯を兼ねてお風呂中である。
あの茶色黒いものは本当にかさぶたか?
再接着されているような。
今剥がそうとしたら少し別の場所に動いたような。
人は誰しもかさぶたを剥がしたい衝動に駆られてしまうことはある。この判断が自分自身を救うことになろうとは、
この時の私に知る由もなかったのである。
薄っぺらいかさぶたのようなものをよく見ると、手足のようなものがあり動いているのが分かった。
全てを察した。
貴様…ダニだな?
長い間刺され続けると尋常ならざる大きさに膨らんでくるらしいあれだ。
自分で取るのが難しく、頭が残ると困ったことになるあれだ。
山行中でしっかり確認していなかったが、それで外れそうで外れなかったりしたのか。
一体いつ?
山行中湿った沢で腹這いになったこともあった。倒木抜けもした。取り付きでも苔むした岩に抱きついて無茶をした。ジーンズにダメージがないとはいえない。思い当たる節があり過ぎて特定は不可能だ。
だがダニめは難攻不落のイカリジンを突破して来たというのか…。
刺される想定のない場所で服に多重のガードをされてイカリジンが届かなかったというのもあり得る。
私は最強虫除けスプレーの隙間を射抜かれた庶民派ジークフリートの運命を辿るのか。
こんのぉマダニ野郎オォ!
我の大事な所に…。許さん。
取れなかったら泌尿器科なのか皮膚科なのかどっちだ?
違う。
そうじゃない。
今この手で仕留めればどちらにも行かずとも良い。これだ。
全私が求めていた玉虫色の回答はァ!
私のデータベースにあるダニに関する知識は、無理やり取ると頭が取れて大変なことになり病院に行って取ってもらうしかなくなる…というものだ。
山では剥がれかかっていたような。
いや、今もあと一歩で外れそうじゃなかったか?
というか貴様今一旦完全に外れたよな?その後もう一回噛んだよな?
殺虫剤は手元(風呂場)にないし自分の大事な所にゼロ距離噴霧するなど自爆技でかなりクレイジーだ。
ひとまず敢行した虫落としにお決まりの水攻めでもビクともしない。
解せなかったが、彼奴らは体に微細な毛があり空気を取り込むため、水攻めは基本的に効かないらしい。
だがこれならどうだ。石鹸とアタックのダブルアタック(分かりにくい)で滑り落としてくれる。昆虫の図鑑で見た気がする豆知識だが、石鹸は虫の水を弾く能力を奪うはず。そしてアタック原液は使い過ぎると自分の肌まで破壊する程の諸刃の剣。
自分の肌も痛いが効果がないはずはないだろう。滑りと痛みで少しでも緩めたら貴様の負けだ。
優しく仕留めてやるからそこへ直れ。
しばしの接触の後、移動してもう一度刺して来たダニ。
つまり肌から離れた瞬間にタイミングを合わせれば、自力で引きはがせるということだ。
どうもダニは動きが多少力ない感じになって来たように感じる。口はなかなか離れない。奴もここを譲ればどうなるかは承知のはず。なるべく丁寧に液を刷り込んで徐々にダメージを与えていく。すぐ噛みつかれてしまう。
先ほども書いたが、アタックの破壊力は高く長時間原液に触れることは人間の皮膚でもままならない。
ましてやデリケートな所で戦い続けるのは危険。長くは耐えられないぞ。
私の肌が焦土と化すのが先か、奴が口を割るのが先か。
原液を増量して一気に勝負に出た。
流石に濃厚な洗濯用洗剤の中での食事は厳しいらしく、肌へのロックが弱まった。
一瞬の隙を突いて排除だ。
抜けろ聖剣!
私も手傷を負ったがダニを拭き剥がすことに成功した。確保ォオッ!
山で生き物に噛まれた場合は、噛まれた相手が誰か、極力特定しておかねばならない。病院送りになった場合、治療の決め手になる場合もあると言う。
そのまま放免とはいかないのだ。
バケツでゆうゆうとしている
彼奴はマダニだと分かった。
後に詳しく調べたことだが、
ダニを皮膚から取る時お腹を押すと、感染症リスクが上がるいけないものを逆流させてしまうのでNG。ダニは自分の手で取れるのは刺されて2〜3日まで。
以降は口吻から出した液で刺した皮膚と接着したようになって
無理に抜こうとすると口吻が残る。そうなると切開手術で取るしかないとのことだ。
ヒィィイイ。
とんでもない辱めを受けた気がするが、
むしろ私は運が良かったらしい。
一触即爆発の危機を乗り切った。
マダニは
バケツに浮かべていてもずっと生きていたため、水責めは無効というのは本当だ。
60℃以上のお湯で即死との事。
山の生き物をヒトの生活圏に解き放つわけには行かない。危険な生き物であれば尚更だ。自分以外の多くの人に迷惑もかかってしまう。センチコガネとは対応が真逆だが、利害関係がハッキリしている以上放出は許されない。水際対策は重要だ。
彼は熱湯により飛行機のポーズで旅立って行った。
これが後の世に言う排水溝の陣。
マダニに刺されると様々な後遺症が出ることがあるそうだ。数日経ち軽い頭痛があったが、頭痛は治療中でいつものことなのでマダニが原因かは分からない。
…自分でぶん取るか病院で切ってもらうかはあなた次第です。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
アウター
ズボン
靴下
雨具
靴
ザック
行動食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
モバイルバッテリー
GPS(アプリ)
筆記用具
常備薬
保険証
携帯
タオル
ストック
カメラ(スマホ)
熊鈴
熊スプレー
山用手袋
ビニール袋
保温バッグ
ペットボトルカバー
保温水筒
座布団
ファーストエイドキット
虫除けスプレー
紙
|
---|---|
備考 | 暑過ぎて一日歩いたシャツが臭う。次回消臭スプレーなどを試みようと思う。 |
感想
破線ルート中心の目標全制覇しました。
殆どの道が一癖も二癖もあってボスが強過ぎたせいか
また歩きたい実感が湧いてこないです。
今日の山行も途中まで暑さでおにぎりさえ喉を通りにくく、どうにかなりそうでしたが、フローズンゼリーが美味で正気を取り戻せました。
真夏の低山恐るべし。…低山しか知らんけど。
最近ずっと靴選びをしていて、もうこの山行にも履いていけるかという所まで来ていたんですが、間に合わず。
これまで全ての山行を共にした相棒と最後まで歩ききれたしこれで良かったんだと思います。
選んだ登山靴は難度の高い道でないとオーバースペックになるかもしれず、
全部終わってさあこれからどうしようみたいな感じです。
より難しい方向に行くかというと、これまでがおかし過ぎたから安全のために履くだけです。今のランニングシューズも寿命をとうに超えたままハードに使い続けているので穏やかな余生を過ごして欲しい…。
前半クール終了時の主人公機破壊イベントで華々しくデビュー?
モノに感情移入しがちな私には無理な演出です。
まだ歩けていない細かい色々の解明とか、
自然の勉強とかやれることは色々あるかななんて考えています。
目標の最後を締めくくるに相応しいラストのキャンドルナイト。
普段なかなか撮れない写真を撮ることができました。
少しだけど顔見知りもでき始めたのが嬉しい。
最後はこれ。
まさかマダニに噛まれているとは気づかず…。
ラスト1枚の写真の本文に長文で押し込みました。私は自分で対処するしかなかったわけですが、噛まれてしまった皆さんはどうやって処理しているんだろう。
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訪問者数:65人
お疲れ様です。いつもハードなルートですね。破線とは言え、一般人が通れる感じがしません。その前の記事の明ヶ田尾の鉄塔監視路登りならそのうち歩いてみたいと思いますが。
マダニは怖いですね。自分としては噛まれた記憶ないですが、強い痒みが半月続いたようなことは何度かあります。虫自体はくっついている状態は認識できてません。
血を吸う前のマダニの大きさって言うのは、ゴマ粒程度なのか,小指の爪の半分位(長さ的に)なのかどんなもんでしょうか?
今後も凄いルート歩かれるのでしょうが,お気をつけください。
お疲れさまです。
山歩きを普段よくされてる方なら体力的には行ける範囲かなと思いました。
破線全般的に箕面特有なのか地形の強度が低い箇所が多いとか、いざという時助けてもらいにくいとかであまりお勧めしにくいんですよね。
今回の破線ルートは1箇所だけかなり怖くて、
怖い以前に登れない方もいそうなのでそこがなければ…。
鉄塔路の登り、行くまでが暑かったですがいい道でした。通常の明ヶ田尾山コースは荒れ気味ですしお勧めです。下りは記録通りにすると最後の犬がトラウマちっくです。
マダニ、怖いですよね。
そんなにきつい症状が出たんですか。
もしマダニなら知らないうちに吸い終わって出て行ったということもあり得るようです。
何かのはずみで取れて口吻だけ残っていたら大変でした。
私もダニのせいかは分かりませんが、良くなっていた頭痛がぶり返したのと傷痕がまだ残っています。
私が刺されたのは米粒程あるかどうかの大きさで普通に目視出来ました。
割と平べったかったです。
難しいルート…たまたま全部歩こうとして残っていたのが難しいルート山盛りだっただけで、
普通の山登りがしたいです(笑)
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