椹島〜悪沢岳〜赤石岳〜椹島周回 強風撤退予測からの静穏な山日和


- GPS
- 25:00
- 距離
- 38.7km
- 登り
- 4,155m
- 下り
- 4,007m
コースタイム
- 山行
- 10:33
- 休憩
- 1:54
- 合計
- 12:27
- 山行
- 6:40
- 休憩
- 1:12
- 合計
- 7:52
天候 | 初日、3日目晴れ。中日は曇りのち雨。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
千枚岳〜丸山は、幅の細いガレ場あり、滑落注意。 水場:清水平、千枚小屋、荒川小屋、赤石小屋。 (赤石岳避難小屋はペットボトル有料。宿泊者お湯無料。中岳避難小屋外にも補給できそうなタンクあり。いつもあるかは不明) |
写真
感想
約10年ぶりの南アルプス南部。
前回も同じルートを踏破試みて、悪天候により断念。
今回もあわや同じく撤退かと思いきや、当日の天気予報が急激に変わり、
結果難なく歩くことができました。
アクセスの遠い椹島。今回も椹島に前泊。何やら、リニアの建設のための基地になっているとかで、様子がだいぶ変わっていました。ケータイの電波塔?が設置されたとかで、電波がつながりやすいのは助かりました。
今回の懸念事項は、登山2日目の天候が悪そうなこと。予定は、千枚小屋〜赤石岳避難小屋までの稜線歩きですが、強風の予報。もし今日行けるなら荒川小屋まで行ってしまいたいところ。千枚小屋についた時点での時刻と体力の様子で判断しようと思い、自分としては少し早めの出発。
千枚小屋までは、それなりの標高差がありますが、結構緩やかな尾根なのできつさが続く、ということはありませんでした。ただ、歩き始めて4時間くらいで、ももがつり気味に。これは最近の重装備登山でいつも症状が出るようになってしまった・・。
水分は十分取っているつもりでも、足りないのか、別の原因があるのか・・・。
初めて持参した漢方薬の芍薬甘草湯はすぐに効きました。ありがたい。
でも何時間かすると、また同じようにももがつりそうな予感・・・。なんとか午前中に千枚小屋まではたどり着きましたが、またつらないか足に自信が持てず、本日中の荒川小屋までは断念しました。
テントをはり、まだ昼だよなー・・・
と思いついたのは、空身で悪沢岳まで往復すること。
明日悪天候でいけない可能性もあると思い、それなら今日のうちに未踏の3000M峰を踏破したいと思い。
ここからさらに400Mくらい登るのはきついとは思いましたが、時間と足の様子を見ながら行くことに。
森林限界を抜けると、大展望が広がります。しかも荷物は軽いので、(多少疲れはあるものの)一応快適。さすがに午後のこの時間はほとんど人はいません。
丸山付近は時々強風。今日でこれなら明日は無理だろうな、などと思っていました。
ところでびっくりしたのは14:30ころの悪沢岳に人がいたこと。赤石小屋からこちらまで回ってきたそうで。かなりの健脚。
悪沢岳では「悪い顔」を写真に納めて、絶景をしばらく堪能してから元来た道を。
その後は誰にも会わず、ゆっくり下山。一部、道が狭く滑落したらそのままだいぶ下まで落ちてしまうような場所もありましたが、慎重に下山。
なんとか、千枚小屋に戻ってきました。
その夜は、結構な風が吹いていました。千枚小屋のテント場は樹林帯の中にありますが、木が結構揺れていました。
すっかりあきらめモードで寝て、翌朝もゆっくり起床。だいたいご来光の5時ころに起床。天気予報をみていると、なんか今日はいけそうな感じも。風の予報もすっかり変わって、強風予報はなくなってました。
「もしかして行ける?」と思い周りをみると、撤退しようなんて考えてそうな人は皆無に見えました。そもそも強風予報すら気にしていなかったのか!?
「稜線で風がやばそうだったらすぐに引き返そう」
そう決めて、6時ころ出発。森林限界を抜けても、思ったほど風は吹いていない。
すれ違う人に聞くと、風は強いが歩けないほどではないと。
風はだんだん弱くなる予報だったのでこれは行けそうと思いました。
ただ、天気は良いわけではなく、悪沢岳は雲の中。昨日見晴らしは楽しめたので、きゅけいもそこそこにさっさと進みます。中岳も視界はなし。
荒川小屋近くまで高度を下げると、視界は開けてました。ここで水を補給し、早めの昼食。ただ、ゆっくりはできませんでした。
雨雲レーダーを見ると北アルプスは大雨で、その雨雲がこっちにやってきそうな予感。簡単な食事で済ませ、十分な休憩も取らず出発。
ただ、この判断はよかったです。大聖寺平を過ぎ、赤石岳沿いの稜線に差し掛かるころには雨が時々ぱらつくように。視界も悪き、楽しさはほぼなし。とにかく雨に降られる前に小屋につきたかった。
でも稜線に出てからもかなり長かった。
小赤石岳についたころに、ついに本格的な雨に。レインウェア上下来て、ひたすら小屋を目指します。
幸い?本格的な雨になってから40分ほどで小屋に到着。靴の中もあまり濡れず。
ちなみに赤石岳山頂についたときは小屋が見えず、方向もわからなかったのですがGPSでなんとか到着とできました。
小屋には早い方の到着で、その後続々と宿泊客が到着。
遅く到着する人ほどびしょぬれで、靴の中までぐっしょりのようでした。
つくづく、早めの到着を目指してよかったと思いました。
定員が少なくアットホームな避難小屋。自然とみんなと会話するようになります。
ただ、面倒だったのはザックを寝床に持っていけないこと(ザックは食事スペースに置きます)。荷物の整理なども狭い食堂スペースでやる必要があります。
翌日は天気は良く、朝の荘厳な風景を満喫できました。
やはり、山のだいご味は景色の良い稜線歩き。久々に満喫できました。
そして下山。いつものことながら長い。
予定より早く椹島に到着し、バス出発の1時間以上前に着。
静岡では、さわやかのハンバーグを食べました。
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