岩木山&八甲田山 本州最北の秀峰二山と名湯を楽しむ


- GPS
- 12:21
- 距離
- 19.6km
- 登り
- 2,138m
- 下り
- 1,879m
コースタイム
- 山行
- 6:09
- 休憩
- 0:06
- 合計
- 6:15
- 山行
- 3:58
- 休憩
- 0:44
- 合計
- 4:42
天候 | 1日目 岩木山 晴れ/曇り 2日目 八甲田山 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
東京→弘前は夜行バス利用(京浜急行バス) 浜松町バスターミナル(BT)22:15発→弘前BT 07:15着(ノクターン1号、休前日割引で8,700円。通常10,180円) http://www.keikyu-bus.co.jp/highway/nocturne.html 弘前→岩木山神社(弘南バス) 枯木平線(弘前BT3番乗り場)08:15発→岩木山神社前09:01着(710円) (始発は07:10発で岩木山神社に07:48着。嶽温泉方面まで行く) http://www.konanbus.com/wordpress/wp-content/uploads/2015/05/timetable_hirosaki05.pdf 嶽温泉→弘前(弘南バス) 嶽温泉16:24発→弘前BT17:20着(1,040円) (一本前は嶽温泉14:25発→弘前BT15:20着) <2日目> 弘前→青森(JR東日本) JR弘前駅06:40発→青森駅07:28着(670円、Suicaは使用できない) 青森→酸ヶ湯温泉(JR東北バス) 青森駅東口11番乗場07:50発→酸ヶ湯温泉08:55着(みずうみ2号、1,340円) http://www.jrbustohoku.co.jp/route/detail/?PID=1&RID=1#01 http://www.jrbustohoku.co.jp/topics/pdf/520.pdf 酸ヶ湯温泉→新青森駅(JR東北バス) 酸ヶ湯温泉16:43発→新青森駅17:49着(みずうみ7号、1,340円) 新青森→東京(JR新幹線) 新青森駅18:24発→東京21:23着(はやぶさ34号、17,350円) <夜行バス補足> 1日目の高速バス(ノクターン号)は3列独立シートで、窓側シートはカーテンで個室になる。定刻通りなら岩木山神社行きのバスの始発の5分後に到着する。何もなければ、通常早めに到着するとのことなので乗り継げるはず。出発地点は横浜と品川の両方があるが、浜松町BTの発車は1−3号車の3台とも同じ時間に出発。当日は東北道で事故渋滞があり、約30分遅れで到着し、弘前BTから第2便で岩木山神社へ向かった。 定刻で乗り継ぎバスに間に合うためには、弘南バスのパンダ号(新宿BT21:30発→東京駅鍛冶橋駐車場22:15発→弘前BT06:55着)を利用することになるが、2x2の4列シート 他にJAMJAMライナー(東京21:00→新宿南21:35→大宮22:30→弘前東口07:00)もある。こちらは3列独立シートだが、到着は弘前駅東口で、ここから弘前BTまで歩いて約10分。急げば始発に間に合うかも?調べて分かったが、この他にも弘前行きは驚くほど多くのバスがある |
コース状況/ 危険箇所等 |
<1日目:岩木山> 岩木山神社〜登山口: 赤い鳥居の先にある楼門の右手に名水が流れ落ちており、おいしい水の調達が可能。楼門の先にある中門の階段手前左側に奥宮参拝道(つまり登山道)への入り口がある 登山口〜焼止り避難小屋: 登山口から進み、2回舗装道路と交差するとリフト乗り場の建物がある。この1階の空洞部分を通過しリフトを右に見ながら進むと左手へと登山道が続く。ここから避難小屋まで樹林帯をひたすら登る 焼止り避難小屋〜錫杖清水: 沢登りのような岩ごろ道を登る。降雨後はちょっとした沢登りのようになると思われる。ところどころ急なので滑らないように注意。錫杖清水の水量は豊富で、とても冷たくおいしい 錫杖清水〜岩木山山頂: ひたすら登ると種蒔苗代の小さな池に着く。そのすぐ上が鳳鳴ヒュッテ。ここで8合目駐車場からリフトまたは歩いて登ってきた多くのハイカーと合流する。ヒュッテから山頂までは最後の急登となる。登りと下りで登山道の左右を一方通行するように矢印が誘導する。なお、錫杖清水〜岩木山山頂の区間はGPSがフリーズしてロープーウェイのように直線で結ばれているが、あえて手修正していないので悪しからず 鳳鳴ヒュッテ〜8合目駐車場(リフト降り場): ヒュッテから少し下るとリフトの山頂駅方面と駐車場方面への分岐に出る。駐車場への下りはすぐに樹林帯となり、最後はリフトの降り場にでる 駐車場〜嶽温泉: リフト乗降駅の下に嶽温泉への登山道入り口がある。一旦車道にでるとすぐ標柱あり。樹林帯をひたすら下るが、ところどころ黄土色の滑りやすい道で、湿っているときはスリップに要注意(私は2回大コケして泥で汚れた) <2日目:八甲田山> 酸ヶ湯温泉〜登山口: 酸ヶ湯から車道をしばらく登る。右側に公共駐車場がある(トイレあり)。車道左側の二つ目の鳥居に登山口の標柱あり。なお、毛無岱側から時計回りする場合は、酸ヶ湯温泉の本館に向かって左手にある修復中の湯治棟を左から回りこむようにして登山口に進む 大岳登山口〜地獄湯ノ沢: 樹林帯を登る。長雨で部分的にぬかるんでいたが、筵のようなものでスリップしないように手入れされている。時々、硫黄臭の火山性ガスが漂う。地獄湯ノ沢に出ると、登山道は樹林帯から出て沢沿いに急登が始まる。風も通り気持ちのよい登山道になる。湯ノ沢とのことだが、沢の水は普通に冷たい 地獄湯ノ沢〜仙人岱: しばらく登ると、仙人岱の湿原のような場所に出る。木道が整備された比較的水平な道を歩く 仙人岱〜八甲田大岳: 急登が続く。途中、小岳・高田大岳への分岐を過ぎて、鏡沼に出る。最後の登りで頂上にでる 八甲田大岳〜大岳鞍部避難小屋: そこそこの斜面をずっと下ると、井戸岳・赤倉岳への分岐があり、そのすぐ先に避難小屋がある。立派な避難小屋でトイレもある。小屋前にはベンチがたくさん設置されており、多くの人が休憩する。混んでいるときは100mほど先に同じようなベンチがあり比較的すいている 大岳鞍部避難小屋〜毛無岱: 避難小屋から少し下ると、下方に毛無岱が見える。右側には田茂萢岳とロープーウェイ山頂駅の稜線がみえる。毛無岱はこのコースのハイライトとも言うべきところで、上毛無岱と15分ほど下ったところに下毛無岱の2つの湿原が広がる。両方とも木道を進むが、休憩スペースが設置されており、背後に赤倉岳、井戸岳、八甲田大岳の稜線が、正面には岩木山がみえる 毛無岱〜酸ヶ湯温泉: しばらく行くと樹林帯に入り、ひたすら下る。途中ごく短い登り返しが数回ある。八甲田大岳−毛無岱周回コースは、コース全般を通して迷うようなところはなく、危険箇所もない |
その他周辺情報 | <1日目:岩木山> コンビニ: 弘前BTでは乗り継ぎが慌しいのでコンビニに行く時間はない。夜行バスに乗る前に必要なものは購入しておいたほうがよい。BTには自販機はある。なお乗り継ぎで時間があれば、歩いて数分のところにコンビニがある 日帰り温泉:嶽温泉 http://www.dake-onsen.com/ 嶽ホテル、10−15時閉館、500円、0172-83-2045(ヒバ風呂、内湯と露天) 山のホテル、10−15時(閉館16時)、500円、0172-83-2329(内湯) 縄文人の宿、10−17時(閉館17時半)、500円、0172-83-2123(内湯) 時間的に、私は縄文人の宿を利用したが、とても素晴らしい硫黄泉だった。個人的には私の好きな日光湯元や那須湯本に勝る硫黄泉であった。洗い場が2つ、浴槽2つで、混むと少々窮屈かも。私が入ったときは二人だけだったので、浴槽をそれぞれ独占できた 宿泊: 翌日に八甲田山を登ることを考えれば、青森駅前のホテルの宿泊が便利。嶽温泉で泊まると青森駅で十和田湖行きの始発に間に合わない。また岩木山から下山した当日のうちには酸ヶ湯温泉にはたどり着けない。従って、青森か弘前で宿泊することになる 当日は、何かのイベントが複数あり、しょぼい宿を含め青森はすべてSold out!? 弘前駅周辺も同じくダメで、弘前公園近くのビジネスホテルに偶然空き部屋を一つ発見し2日前の木曜に予約した。ゲスト用のコインランドリーで汗まみれ、泥まるけの衣服を洗濯できたのはよかった <2日目:八甲田山> コンビニ: 青森駅で調達可能 日帰り温泉:酸ヶ湯 http://www.sukayu.jp/inside/bathing.html 酸ヶ湯温泉での入浴が便利。有名な「ヒバ千人風呂」は600円。「田の湯」とのセット入浴で1000円(貸しタオル、バスタオルつき)。石鹸、シャンプーがあるのは田の湯のみ。16:43発のバス発車まではたっぷり時間があるので、両方セットがよい。ヒバ千人風呂は2つの大きな浴槽がある。混浴だが、浴槽はロープで女性と男性のスペースを仕切っている。手前の浴槽は木塀で仕切ってあり、女性は大抵そちらで入浴する。なお、木塀のない奥の浴槽に入る場合、女性にはムームーのような服の貸し出しがあり、それを着たまま入れる。一方、田の湯は洗い場が4つで浴槽も小さい。両方ともかすかに硫黄臭がする酸性湯で、目に入ると沁みて痛い。それにしても千人風呂は百人も入れば芋洗い状態だと思う |
写真
感想
暑さに耐えかね2ヶ月ほど「夏眠」していた。山はそろそろ涼しいかと期待してあれこれ計画していたが、どこも天気が悪い。やむなく計画を変更して、土日に晴れそうな東北に絞る。長距離ドライブはしんどいので、若い頃のスキーバス以来の夜行バスを使うことにした。象潟行きのバスが3列シートで鳥海ライナーとの乗り継ぎもよい。そこで鳥海山を計画したが、金曜の夜のバスが満席でとれない。ということで本州最果ての青森へ。そして欲張って岩木山と八甲田山の2つに決めた
弘前BTでの速やかな乗り継ぎを考え、最後の乗車となる浜松町BTでノクターン号にのる。すぐ降りられるように最前列の1Aの席を確保し、ザックも最初に出てくるよう最後に積んでもらった。しかしながら思い通りには行かず、事故渋滞でバスの到着が遅れ、始発に乗り継ぐ狙いはあえなく頓挫。2便で岩木山神社へ(残念な結果その1)。約1時間のタイムロスだが、嶽温泉からの帰りのバス時間には間に合うのでよしとする。ただ、温泉に浸る時間が厳しくなるので、下山は飛ばす羽目に
岩木山神社境内の名水は、とてもおいしい水で2L調達。社殿参拝後に勇んで歩き始めたが、あっという間に汗をかく。焼止り避難小屋までの樹林帯の登りで全身汗ぐっしょり。夏眠明けには早すぎたか?本州最北の山にしてこんなに汗をかくとは(残念な結果その2)
避難小屋から錫杖清水までは登山道と交錯する沢で顔を数回洗って冷やす。錫杖清水で冷たくておいしい水を飲み休憩したが、その後の登りは息が上がり一気にペースダウン。結果的に登山口の標柱どおりのタイムで登頂(残念な結果その3)。地図を見れば分かることだが、標高200mの神社から1625mの山頂までひたすら登るきつい登山であることに後から気づく
連日の雨で滑りやすく速度を上げられないながらも、それなりに下山で時間を稼いで嶽温泉の入浴とビール500ml缶の時間を確保。極上の硫黄泉だ。バス停で愛知からこられた同年輩のソロ男性と話をする。翌日も八甲田山で同じになる
2日目の八甲田山では、このソロ男性の方について真ん中あたりの地獄湯ノ沢まで登ったが、ここから息が上がりどんどん離され、最後はヘロヘロ状態で山頂にたどりつく。登る標高差は約700mで、岩木山の半分ほどだが、とにかく疲れた。岩木山を先に登っておいてよかったとつくづく思う。山頂手前からガスが出始め、鏡沼では池の存在すらかすかに見えるくらいになり、山頂到着時もガスで眺望はなし(残念な結果その4)
帰りのバスまで時間がたっぷりあるので、小岳か高田大岳まで足を伸ばすことや、井戸岳・赤倉岳方面を周回する案を立てていたが、ガスガスとヘロヘロで断念し、大岳鞍部の避難小屋あたりでのんびりお湯を沸かしてお昼ご飯にした
ゆっくり下り始めると、ふっとガスが取れて下のほうに毛無岱が広がる。右手には田茂萢岳とロープーウェイ山頂駅の稜線もきれいに見え始めた(雲の下まで下りてきただけか?)。毛無岱は何とも心が安らぐ空間で、下毛無岱の休憩所でお茶を沸かし、頂上が雲で覆われている岩木山を眺めながらゆったりとした時間をすごした
酸ヶ湯に下山して、まずは石鹸の使える田の湯に入っていると、愛知の男性もやってきた。先に千人風呂にゆっくり入ってきたとのこと。田の湯を出て缶ビール一本、その後、千人風呂に入って缶ビール。さらに田の湯にもう一回入って缶ビール。至福のひと時だった
16:43発の発車時間が近づいたのでバス停に並ぶ。登山口で我々の前を歩いていたソロの山ガールさんはいない。登り始めてすぐ彼女はあっという間に我々の視界から消えた。同じ周回コースを歩くと言っていた彼女は、どうやら1本前の11:59発の青森行きのバスに間に合ったようだ。とても真似できない。それにおっさんには温泉とビールは外せない
さて、いろいろ残念な部分もあったが、1日目は晴れ/曇り、2日目は曇りながらも雨には祟られず、まずまずの山行だった。感謝感謝である
通勤で利用する東京駅には、折りしも色鮮やかな東北の紅葉のポスターがいくつも貼ってあり目を奪われる。今回の二山は、季節を変えて紅葉シーズンや残雪シーズンにぜひとも再訪したい山々だった。でも紅葉シーズンはとんでもない混み方のようなので、定年後のウィークデーにのんびりやりたいな・・・
青森までの遠征、お疲れ様でした。
NHKの日本百名山で八甲田山の毛無岱がいいなぁと思っていました。写真を見ても、毛無岱、いいですね。また、濃い硫黄泉もいいですねぇ。
私はこの秋はあまり山に行けなさそうですが、そのうち、同じように1泊2日で行きたいと思いました。
eurekapapaさん、コメントありがとうございます。
毛無岱は本当に良い空間です。尾瀬ほどは広くありませんが、心が吸い込まれるように感動しました。温泉も最高ですので、ぜひともお出かけください。
夜行バスの旅は心配していたほど苦痛ではなく、最初は寝付かれませんでしたが、アルコールが効いたのか気付いたら弘前近くでした。これからも使えそうです。
Pinballさん、おはようございます。
東北遠征お疲れ様でした。
私も先月東北鳥海山に行きましたが、とてもいい山でした
距離があるので2山セットも頷けます。
草紅葉が始まってますか。秋ですね〜。
酸ヶ湯!ぜひ行きたい温泉です。うらやまし〜
秋、既にいくつか山行計画が立っています。
紅葉が楽しみです(^^)/
Jimnyさん、コメントありがとうございます。
鳥海山は私も以前から狙っていました。Jimnyさんのレコを拝見してぜひ訪れたいと思っていましたが、今回は青森になりました。それにしても暑い中、精力的にあちらこちらに行かれましたね。感心して拝見していました。
岩木山と白神山は割と近いので、車で行くなら白神山も一緒に行けると思います。ぜひ好きな季節に訪れてください。嶽温泉も酸ヶ湯温泉も素晴らしい温泉です。もしお子さんをお望みでしたら「まんじゅうふかし」にパートナーさんと出かけてください。霊験あらたかだそうです(小料理屋のオヤジと地元の客いわく)。
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