栂池〜白馬岳



- GPS
- 32:00
- 距離
- 18.9km
- 登り
- 1,611m
- 下り
- 1,611m
コースタイム
- 山行
- 8:22
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 8:22
天候 | DAY1 - 曇り DAY2 - 晴れ/下山後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
その他周辺情報 | 栂池高原周辺で早い下山に合わせて早朝から営業している立ち寄り湯が少ない。 |
写真
感想
今年の白馬大雪渓はクレバス多く崩落の危険性があり現在のところ通行止めらしい。ということで栂池高原から白馬乗鞍岳、小蓮華山を経て白馬岳に登るピークハントルートに。このルートは以前に白馬岳からの下山で使ったが、日の出前の真っ暗な中だったので小蓮華山までの景色は見れていない。今回は昼間の行動だから前回見られなかった景色が観れるのも楽しみだ。
同行メンバーは登山にハマりつつある女史と青森から遠路遥々Team Mondayの兄さんがた2名。珍しい組合せでの北ア山行は珍山行だった。
DAY1
栂池スキー場から6:30amの始発ゴンドラに乗ろうと早めに行ったのに、すでに長蛇の列。全員が白馬岳に向かうのではないにしろ途中までは同ルート。空は全体的に厚い雲に覆われて山々は見えない。登りにはこれくらいのほうが涼しくて良いのだけれど。天狗原を過ぎ、白馬乗鞍岳に差しかかったあたりから空が少し明るくなって、向かう先々の雲が切れてくる。乗鞍岳から眼下に見えはじめる白馬大池はとてもキレイ。大池で大休止を済ませ、船越ノ頭に向かう途中で女史がリタイア。白馬岳を諦めて白馬大池に戻り大池山荘泊を決めた彼女の判断は真に正しい。少しでも体力に不安があったり気乗りしない場合はムリをしてはいけない。「翌朝にまた合流しよう!」と言って女史とはここで一旦お別れ。白馬大池から白馬岳までは標準タイムで約4時間。先を急がねば。とは言え、そうそう早く登れるものではないが…。高山植物に足を止めながら小蓮華山を越え、何度も偽ピークをやり過ごし、ひたすら白馬岳山頂を目指す。途中雲の切れ間から白馬岳がチラリと見えるたびに疲れが吹っ飛ぶが、同時に「まだあんな先だね」と独り言。いよいよ山頂に建つ掲示板が目視できるまで近づくと気持ちが昂る。陽が西に傾き長野側からガスが沸き始めた。こういう条件ではブロッケンが見れるのでワクワクする。すっかり青空になった山頂でしばし景色を楽しんだら白馬山荘に下りチェックインして一安心。さっさとザックを下ろし、兄さんがたと小屋前テラスでのんびり。山に囲まれながらこの何もしない時間が最高に贅沢だ。17:00の夕飯を済ませて外に出たらガスが上がってきて夕焼けは見れず。みんなと翌朝の出発時間を確認して就寝。
DAY2
夜中に何度か目が覚めた。トタン屋根に雨が落ちる音がして。その度に窓の外を見るが、真っ暗な中うっすらと山頂に続く傾斜が見える。ガスってないのか?雨の音じゃないのか?こんなことを2〜3回繰り返しているうちに2:20amのアラームが鳴った。今朝は3:00amに白馬山荘を出発し、昨日通過してきた小蓮華山頂に向かう。ヘッドライトをつけてまずは白馬岳山頂へ。振り返るとキレイな雲海となんとも眩しいほぼ満月(満月は翌日)の月明かり。御来光と雲海は見たことあるが、月と雲海は初めてでとても感動した!三国境を過ぎると東の空がだんだんと白みはじめて小蓮華山のシルエットが確認できる。御来光は4:59amだからその前に小蓮華山頂に着くのだ。雲海の色が赤くなるとここからが早い。明るい光の点がどんどん広がっていよいよ御来光だ。白馬大池の遥か先、雲海の上に昇ってくる陽を観ながら「大池山荘にいる女史はまだ寝てるのだろうか?」なんて考えた。陽が雲海からすっかり出たら急いで反対側を観る。白馬岳方面の朝焼けが素晴らしい。鹿島槍、遠くに槍ヶ岳から奥穂高、吊尾根、前穂高、立山、別山までキレイに焼けた。最高の朝だ!なかなか見納めができないほどの景色に後ろ髪引かれながらもシブシブ下山。船越ノ頭を越えて白馬大池へ。起きていた女史のお出迎えを受け、ここからまた4名になった。無風&青空の鏡面池の美しさったら。ついゆっくりしたくなるが帰りの時間が決まっているのでのんびりもしていられない。白馬乗鞍岳に向かう途中のゴーロでは雷鳥の親子に遭遇。なんてラッキーなんだろう!お母さんは首を長くして周りを警戒。子供たちはハイマツの中を出たり入ったり。雷鳥親子を見送ったら、ここから先は栂池自然園まで降るのみ。ゴーロやガレ場や木道をひたすら下り、ようやく自然園着。この頃には山はまたガスに包まれて何も見えなくなった。なんとタイミングの良かったことか。ここで食べたサルナシのソフトクリームの美味しかったことよ!結局帰りのバスに間に合わず(モルゲンロートが美しすぎてなかなか見納められなかった私のせいです、スミマセン)、これから青森に帰るという兄さんがたに長野駅まで送っていただくというご迷惑をかけしてしまった。
今回も台風が来たり前線が近づいていたり、前日まで決行か中止かどうしようかと振り回されたが、結果、予報は良いほうに大きく裏切ってくれて、大正解な山行だった。おつかれさまでした。
*コースタイムには休憩も含まれています。
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