燕〜大天井岳 ズキズキ縦走



- GPS
- 29:18
- 距離
- 30.3km
- 登り
- 2,700m
- 下り
- 2,689m
コースタイム
- 山行
- 6:41
- 休憩
- 6:55
- 合計
- 13:36
- 山行
- 4:01
- 休憩
- 0:41
- 合計
- 4:42
天候 | 晴れ〜雨予報の二日目 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
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感想
世の中に変わらないモノってあるのだろうか?
よく、そんな事を思う。
人への想い、ヒトの想い、出会い、山への想い・・・・機械(モノ・・・)。
青空のなかを泳ぐイルカをみられる山、つばくろ岳。
そんな事を知ったのは一年半くらい前、そんな事を知った時の自分の目は、きっとキラキラと輝いていたに違いない。
もう中年の領域に浸かってある自分が、純粋なキラキラしたものをもっていないにも関わらず、いつか、実物にあってみたいとそんな風におもっていたのを思い出しながら、まだ、うす暗い中、有明荘のすぐ上、第3駐車場から歩き始める。
空に目をやれば、いつもの様に、満天の星空の主役だった星たちがいつの間にか、白んできた大いなる光に溶け込まされてゆく・・・ウもスもなく・・・。
トイレ脇から登山道に入り、歩きこまれてる感じがする道をゆく。
三大急登のひとつと、私のなかでは少し恐れていたのだけれど、はじめの内は、歩き易く、緩やかにはじまる。
第一ベンチに着く頃には、太陽も出ているようだが樹林帯の中に陽が差すにはもう少し時間がかかるようだ。
こんな時の樹林帯は、景色も見られず、緑も感じられず、ついつい下向きであるいてしまうが、よく周りをみると、青々とした木々が真っすぐに立ち、時にはぐるぐる幹を曲げながら、葉っぱをたくさんつけている木が、多くみられではないか・・・。
この森の元気さを感じる所だ。
そんな中、木の根が、登山道をおおい尽くす様に張り巡らされて所を通過する。
歩くのは、木の根に足を取られるに木をつけないといけないが、空に向かって真っすぐに生えた木から、グネグネと尽きることなく、そして幾重にも絡まりつつ伸びている根。
スマートに、はじめからすべてを見通した様に立つ幹。
踏まれても、擦り切れても、間違えても、暗闇でも、幾つもイロイロ重なる根。
普段は土の中で、我々は、気が付かず土の上を歩いているが、こうして表に出てくると私にもよくわかる。
土の中の根の部分が良くわかるこんな所は好きだ。その必死さが好きだ。
その必死さ加減が自分と重なってしまうからか・・・。
こんな所に、”今を懸命に生きる命”を感じてしまう。
樹林帯も、高度があがってくると、色々、たのしくなってくる。
ベンチあり、富士山が見え、稜線からひょっこり顔をだす槍が岳。子槍と共に。
真っ赤に熟れた?ナナカマド。
少し恥ずかしそうに始まっている季節の移り変わり・・・紅葉。
ほんの少し岩場っぽくなる登山道。
岩質的に、御在所の中道を思い出してしまう・・・。
イロイロ見どころ、過ぎた所で最後に燕山荘。
登山道から見上げたそれは、堂々として、優雅に建っている。
一瞬、映画の中に自分が引きこまれた気分にさせられる。
勇者が長い旅の中のほんの少し安息をする場所を見つけた!!そんなシーンだ。
紅葉の時期は艶やかで、鮮やかで、より気分が高揚してしまうだろう。
燕山荘に荷物をデポし、燕山頂を目指す。
ここからは、不思議なくらい岩イワとしている。
つい先ほどまで瑞々しい樹林帯とドライな岩。
きつねにつままれた感じもあるが、ここのドライな岩はどこか、何か優しさを感じる。
勇者?の山荘を離れてすぐの所にイルカは泳いでいた。
見ればみるほどそう見えるのは、やっぱり、そっくりなのだ。
初めて見た不思議な岩が、今、自分の目の前にある・・・形も変わらぬままに。
不思議な岩を見た感動と共に、やっと目の当りにした感動も、また格別だ。
天に向かって何かを欲しているのか、訴えているのか・・・。
これだけの身体をこの姿勢で何千年?維持するのはさぞ大変だろう。
変わらぬ事は、なかなか労力の成せる技だとつくづく感じさせられる(・・;)
山頂の岩はソファの様な形になっていて、座って槍を眺められる贅沢なソファだ。
柔らかくはないが・・・・。
山荘にもどってから、時間もあったので少し仮眠した。睡魔がおそってきたからだ。
十数分仮眠して、起きあがってみると少し頭痛が始まった・・・。
燕山荘から大天井までは稜線歩きで、北は剱を始め、高瀬ダム、鷲羽、水晶、双六〜槍〜北鎌。
飽きることなく感動の渦。
登山道もはじめは歩き易く、常念、槍分岐以降は道が険しくなり、高度感満点の岩歩きが楽しめる・・・・ハズなのに、頭痛持ちの私・・・。
相棒とふたりエイサホイサの掛け声とともに早歩きをするも・・・・
初めはうっすらと痛みを感じる程度だったが、びっくり平から戻ってくる頃には、急な動作したり、急停止すると頭がずきずき締め付けられる。
なので、とまらずとにかく歩いた。
西遊記の孫悟空になった気分だ。日頃の行い・・・・のせいか・・・。
大天井ヒュッテにテント泊予定だったが、ここにはテン場がなく、大天荘へ向かう。
テン場につくと、テント設営の重しにしか使えない私は、テントの中で睡眠。
相方に手酌ワインをさせてしまっている事も知らず、ただ、寝るのみ。
時折、夢うつつで起きると、少し熱ある感じになっていたので、ますます寝る。
夕方、頭がクラクラするなか、大天井のピークへ。
静かに一日を終える山頂は我々のみ。
頭のクラクラと寝ぼけ眼で、山頂は夢の中だったかも、と考える。
それから、下山して車にもどるまで、どこか夢ごこち。
不思議な気分。
睡眠時間は普段の約3倍くらい寝てしまったからか。
その間、とても迷惑をかけてしまった。
ホントは北鎌へ行く予定だったのだけれど、まったりつ燕岳〜大天井、頭ズキズキ登山・・・これで良かったのかも・・・・まだ、私は北鎌さんにお呼びがかかっていなかったようだ。
イルカにも会わずに・・・お前にはまだ、速過ぎる!!だったのだろう。
今回、心配をかけてしまった仲間に、とても感謝!!ありがとう!!
招いてくれたイルカさんに感謝!!
ほんとに無事に帰ってこれた事を感謝!!
イルカ岩を実際に見る事ができてとても素敵な気分。
そして、北鎌に招かれる時、同じ様に変わらぬ想いがそこにあると思う・・・いつかきっと。
世の中、変わらぬモノはたくさんあり、それは素敵なコト!!
そして、変わる事(変化)もたくさんあり、それもまた素敵なコト!!
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