第27回立山登山マラニック出場


- GPS
- 07:42
- 距離
- 61.6km
- 登り
- 2,499m
- 下り
- 1,047m
コースタイム
- 山行
- 9:09
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 9:24
天候 | はれ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
前日に北陸新幹線で富山駅へ(大宮駅10:58発 はくたか559号) その後アパホテル富山駅南店に宿泊 当日は1時起床で、富山駅2時20分発のスタート地点行きバスを利用。バスの受付開始は1時30分。 ※大宮駅時点で自由席はほぼ満席、高崎駅で若干空き席を確保、軽井沢駅大勢下車し以降は割とガラガラ ■帰り 雄山から室堂へ徒歩で下山(12時過ぎに下山開始) 室堂からは立山黒部アルペンルートで信濃大町へ。乗り物の座席を確保できなかったり待ち時間で立ちっぱなしになったりと走り終わった体にとって楽ではなかったが観光も楽しめて良かった。 ※以下詳細 室堂-大観峰:トロリーバス(13:30発) 大観峰-黒部平:ロープウェイ(14:00発) 黒部平-黒部湖:ケーブルカー(14:07発)※臨時便 黒部湖-扇沢:電気バス(14:35発) 扇沢-信濃大町駅:路線バス(15:15発) 信濃大町駅-松本駅:大糸線(15:53発) 松本駅-バスタ新宿:高速バス(17:20発、20:38着) ※大観峰-黒部平間のロープウェイのみ混雑で1本(臨時便)見送ったがそれ以外は並んだ便に乗ることができた。 ※松本新宿間のバスは渋滞で到着が30分ほど遅延 ※特急あずさの指定席を取ろうと試みたが黒部平-黒部湖間のケーブルカーのトンネルで電波が通じない間に残っていた最後の1席もとられてしまった。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
運営から事前にアナウンスが有ったように八郎坂が土砂崩れで通行止めのためこの区間はバス移動となった。このため本来のコースよりも標高900m,距離5km分ほどマイナス。また、ヤマレコの獲得標高表示は上り下りともに400m程過剰な気がする。 基本的には舗装路だが以下のみ登山道 ・弘法-弥陀ヶ原 道路と並行している木道を通行。割と傾いているところもあるので注意。またどこで道路に戻るのかわかりづらいがスタッフを見かけるまではひたすら木道を進むつもりでいれば問題ない。 ・室堂-一ノ越-雄山 一ノ越までは石畳のようのな路面。歩く分には問題ないが、走ろうとすると接地場所によってはバランスを崩すため難しい。 一ノ越から雄山までは急な岩場なので注意が必要。上りと下りでルートが分けられているがそれでも混雑しており渋滞が多々発生。 |
その他周辺情報 | あまり周辺施設は利用しなかったが、立山黒部アルペンルートは観光地化されており施設は豊富。 |
予約できる山小屋 |
天狗平山荘
|
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ズボン
靴下
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
非常食
飲料
ヘッドランプ
ファーストエイドキット
日焼け止め
保険証
携帯
時計
|
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備考 | ■飲料 800mlボトル1本持参。エイドが豊富なので基本的にはそちらで済ますが、道中で2回、エイドでボトルを満杯にしてもらい道中で補給 ■食料 こちらもエイドで済ませていたので持参した食料は下山後まで使用せず。 ■その他 必携品である点滅ライト、マイカップ、雨具は新規購入。雨具については普段使用しているものが大会の要件を満たすか不明なため、確実に満たす製品を購入した。それ以外の必携品は有りものを使用。ザックは普段トレランに行くときの20lで今回に関しては大きすぎた。 |
感想
■大会エントリーまで
半年以上前にこの大会の情報を見つけ面白そうと思いエントリーを決意。エントリー資格のうち最も簡単にクリアできそうなのが「4年以内にフルマラソン四時間未満」だったので、急遽この規定をクリアするために3月にフルマラソン出場。一番のネックは大会情報を見つけた時点でもエントリーできるマラソン大会を探すことだったと思う。例年エントリー解禁日に申し込みが殺到するようだが何とかエントリー成功。またスタート地点行きのバスも確保できたが下山バスは定員オーバーで予約できなかった。結果的には下山バスを待たず、ルートを自由に選択できるということで予約しなくて良かったとも言える。
■大会当日まで
今年はトレランに注力しようと思い、大会には出ないが自分で行きたいところをピックアップしてあちこち走りに行っていた。本大会のコースのようにロードを60kmかつ上りのトレーニングを実施すべきだとは思っていたがなかなか日常的にそこまで負荷をかける気にはなれずロードのトレーニングは長くても20km~30km程度。トレランで長距離長時間行動し続ける経験は積めていたのである程度は何とかなるだろうと思っていた。
八郎坂通行止めが判明する前の目標タイムとしては、称名エイドまではキロ5で3時間30分くらい、称名エイドから室堂エイドまでを2時間30分くらい、室堂エイドから雄山まで1時間を想定。
■スタートまで
富山駅から30分ほどでスタート地点に到着。到着後は雨具チェック、選手受付、室堂行きの荷物と桂台CP行きのシューズの預け入れの順に実施。トイレが混んでいること以外は順調。能登半島方面の上空では稲光が見えており少し驚く。何とかゴールまで天気がもってほしい。
■レース詳細
・スタート~大日給水ポイント
最初の橋を渡るところまでは、昨年とコースが異なるらしく先導の人を抜かさないように全体的にのんびり進み橋を渡りきったところで数名が飛び出す。私は6番手を走行。前には追いつけそうにないので、その後追いついて来た人と二人で進む。距離表示はないし、自分の時計にはgps機能が無いのでベースは分からず。体感的に結構辛いがせっかくなのでしばらく二人で走行。一度100m以上離されたと思うが頑張って意図的にスピードを上げて追いつく。まだ暗闇だが道を間違えそうな箇所には補助員がいる。スタートから50分ほど大日給水ポイントに到着。ここが10km地点のはずだがとてもキロ5という体感ではなく割と絶望的な気持ちになる。(後で確認すると11km程あったのでキロ4分30秒ペースでそれなら納得)
・大日給水ポイント~岩峅寺エイド
開始早々に脇腹の痛みが強く発生していたのだがエイドで補給したあとから痛みが強くなりペースが落ちていると思いながら走行。この区間も二人で並走を続ける。徐々にあたりが明るくなってくるがまだ太陽は山に隠れておりそれほど暑くはない。一方で平地に見えるが実際には上流に向かって徐々に標高を上げていること、河川敷でこの日は向かい風が吹いていたことから意外と辛い。次のエイドが何km地点か把握していなかったが、長くとも20km地点まで行けば有るだろうと思っていたら思いの外早くエイドに到着。
・岩峅寺エイド~立山駅エイド
橋を渡ってすぐに今回初の本格的な上りでその後はアップダウンの繰り返し。まだ余力が有るのと上りの方が脇腹の痛みにひびきづらいので頑張りどころと思い気持ちペースを上げる。その結果それまでと並走していた相手から少しリードをとることができ25km位ではさらに順位を1つ上げることができた。しかし脚のダメージが蓄積され以後はベースダウン。32kmのエイド手間で再び順位を落とし、立山大橋の上りではまるでスピードがでずこの時点で7位に。このあたりは私設エイドも出始め頻繁にエイドがあるので休憩回数も増えていった。立山駅が38km地点というのは覚えており3時間25分程で通過。最初の10kmだけキロ5、それからはずっとキロ6位で進んでいると思っていたのでそれよりはマシだった。
・立山駅エイド~桂台CP
桂台CPまでは上り坂が続く。またそれまでは山間の道をずっと進んできたので日陰が多くあまり気にならなかったのだがこのあたりでついに直射日光が当たるようになった。すでに脚が終わってしまっていることもありこの登りがかなりきつく半分近く歩きながら漸く到着。
今回は八郎坂通行止めのためここから弘法エイドまではバス移動。距離で5km、獲得標高で1000m程、例年より楽になっているはず。バスは50人揃い次第出発となっており、58番目の到着だったので2台目のバスが出発するまで待つことに。ちなみに1台目はトップの人以外は全員ウォーク部門の人だったらしい。補給したり靴を履き替えたり周りの人と喋ったりして過ごす。
・弘法エイド~室堂エイド
バスの待ち時間及び移動時間で80分近く休んだこと、トレラン用の厚底シューズに履き替えたこと、序盤は木道でアスファルトほど足へのダメージがないことから、桂台CP到着時の酷かった状況の割にはましな走りが出来た。同時スタートした3人をパス。しかし舗装路に戻ってからはやはり脚のダメージが大きくスピードが出ない。三人に抜かれ7位に逆戻り。弥陀ヶ原エイドからはジョグと徒歩を交互に繰り返しながら7km先の室堂を目指す。前はどんどん離れていくが幸い後ろは近づいてきていなさそう。ゴールの雄山山頂が見え始めるのもこの辺りからで、どうせまともに走れないので撮影しながら進む。私設エイドにも立ち寄り小休止。なんとか室堂まで行けばそこから先は走れるような箇所はあまりないだろうから楽になるだろうと思いながら進み続ける。
・室堂エイド~雄山山頂
最初に少しだけ舗装路がありその後一ノ越までは上りの石畳。標高差300mほどで最初のうちは走っていたが石畳が走りづらく、傾斜も急になり余力が無いので途中から徒歩。観光客も結構いるが減速せざるを得ない状況はそれほどなかった。
一ノ越からは標高差300m程度で岩場の急登。上りと下りでルートが分かれているが、それでも渋滞により減速や停止を余儀なくされることがあった。急であるがゆえに手を使いやすく、脚が終わってしまっている状況でも意外とスムーズに進むことができた。接地時のダメージが小さいのも良く、個人的には比較的楽な箇所。終盤に大渋滞に巻き込まれラストスパートという感じではなくのんびり徒歩でゴール。
■総括
本来のコースから八郎坂がカットされているがそれでも十分走りごたえのあるコース。ゴールしたときは漸くゴールしたかという感想。山頂はガスに覆われつつあったがなんとか天気が崩れるまえにゴールできたのも良かった。一方で勿論達成感は大きいのだが脚の痛みや脇腹の痛みなど苦しみの要素も大きく次出場する機会があるならしっかりとロードのトレーニングを積んでおきたい。バス移動が含まれるためタイムについては評価しづらいが所々歩いてしまっているため力不足であることは事実。また、雄山からの下山も楽ではないので、最低限の飲食物と体力は残しておく必要がある。
走っていて思ったのは大会運営の方からもそうでない沿道の一般の方からも応援をいただけこれはとても嬉しい。ゼッケンをつけているので選手だと分かるのだと思うが、室堂以降は他のハイカーさんからもたくさん声援をいただけた。さらにゼッケンには名前も書かれているのでエイドで休憩していると名前を呼んで応援してくれたり話しかけたりしてくれる。私設エイドも多く富山産の食料をいただけ、なんと鱒寿司を食べることもできた。規模はそれほど大きくないものの大会を盛り上げようという姿勢が強いと感じる大会であった。
■反省点
・ロードの長距離トレーニング不足。トレランで長距離、長時間取り組むだけではだめだった。実際、トレランの時とは別の箇所にダメージを負っている。
・荷物を背負った場合の体感スピードを認識しておくべき。
・大会前日および当時の食事の配慮が足りなかった。開始10分で脇腹の痛みが発生し結局最後まで収まることは無かった。
・荷物は工夫すればもっと軽くできたと思う。
■その他気になった点
必携品のうち雨具のチェックは厳しいらしい。しかし一方でそれ以外のレギュレーションについては緩い気がする。自分との闘いということであまり他人を気にしても仕方ないが、途中から荷物を一切持っていない人を見かけたし、スタート直後の日の出前のタイミングでも必携品であるヘッドライトを使っていない人もいた。
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