水無川 北沢右俣中沢


- GPS
- 35:49
- 距離
- 18.5km
- 登り
- 1,963m
- 下り
- 1,965m
コースタイム
- 山行
- 10:05
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 10:05
- 山行
- 9:40
- 休憩
- 3:00
- 合計
- 12:40
9/15 C1-檜廊下(10:00)-十二平(14:15/17:15)-越後三山森林公園(18:05)
天候 | 9/14:曇り/晴れ 9/15:晴れ/豪雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | ■北沢右俣の記録 1965/8/27-30 東京電力山の会(佐々木誉実、吉田勝利、白井晃三) 『岳人』No.220(昭和41年5月号) ※ゴルジュ内は雪渓、上部三俣は左沢を遡行 |
写真
感想
自分は今回の北沢が初めての越後での沢登りとなった。越後の沢の大きさには驚きもしたし、感動もした。関門の滝、北沢大滝と幣の滝との両門の滝、そして右俣の大滝と滝好きとしても一度は見たかった滝を見ることができたのも嬉しい。
右俣に入ってからは大滝の岩棚でのタープ泊に、CSの詰まったゴルジュ登攀と普段の沢登りでは経験出来ないことも経験させてもらった。それもこれも、一緒のパーティで登ってくれた強い沢ヤたちのおかげだ。
下山は想像を超えた土砂降りで、山肌にいくつもの巨瀑が生まれており、今まで見てきた中でも最大級の滝になっていた。
あわやもう一日ビバークとなりかけたが、登山道の偵察に出てくれた方のおかけで無事下山することができ、改めて周りの人の有難みを知る濃密な山行になった。
今度はもう少しマイルドな越後の沢にも行ってみたい。
北沢の右俣と左俣の出合の水量と渓相にはあまりにも差がある。これは右俣は遡行されない訳だ。左俣に後ろ髪を引かれつつ右俣に入ると、予想以上の素敵なゴルジュが出迎えてくれた。
北海道の沢で強すぎるtamoshima夫婦に心を折られていたが、その淀んだ気持ちを払拭するような楽しい時間を過ごせた。
そして締めの豪雨。そこかしこに数百mの滝が現れ、不動沢があり得ない沢幅になり一本の滝となって落ちる様は圧巻で、笑うしか無い。これがあって今回の転進山行が完成した感があった。
ポム、素晴らしい転進案でした!
南魚沼市に引っ越してきて、家の裏にあるのにまだ遡行していなかった水無川流域へ。家からは17kmで森林公園だが、東北組は5時間以上かけて来てくれた。
オカメ沢を過ぎるとゴルジュ。通常巻かれる滝はtamoshimaによって登られているが、私なら即巻いてしまう見た目。yamkurumiが左に取り付くが、壁がかなり濡れていたため断念。続いて右側へ行くも、そもそも泳げず、壁にたどり着く前に帰還。溺れそうになっていた。無難に高巻く。西沢を過ぎた後のゴルジュは、2つ滝を登った後、次の滝は巻く。草付きの斜面を巻いていくと捨て縄があったが、位置が良くないため少し進んで掛け替え、懸垂下降。ここは懸垂なしでも奥から降りられそうだった。関門の滝ではロープを出す。以前登った3人は前より難しく感じると言っていた。藁と泥が付着していたためだろう。
北沢に入ってからは、大きく美しい滝を快適に登る。釜付きの連瀑やゴルジュを越えると右俣の出合いに到着。右俣は支流レベルの水量で、北沢本流を遡行済みのケーシが居なかったら、本流に行っていた気がする。ここは記録がほとんどない右俣へ進む。最初の滝を越えるとゴルジュになり、少し進むと右手に大きなスラブが見える。さらに進むとゴルジュの突き当たりに大滝。すごい場所だ。大滝下部の水線は立っていたので右側からフリーで登ったが、意外と悪かった。ゴルジュを抜け出ると、ナメの広がる大滝と、右手にまた大スラブが見える。この大スラブは登山道からも見える。残雪期に取り付こうと思っていた場所だ。とりあえず泊まれそうな岩棚に荷物を下ろし、葛見さわさんとポムチムが大滝の上を偵察に行くが、上はゴルジュになっていて泊まれそうな場所はないとのこと。寝られなくはなさそうだが、ここは大滝のど真ん中。雨が降れば終わりなので、ロープを張った。その後、yamakurumiと大スラブを登りに行った。夕日に照らされて美しかった。
夜中に目覚めると、シュラフがびしょ濡れ。マットの下を流れていた水が溢れていた。ケーシも乾いた岩の上で寝ていたが、水流が変わり、気づいたら水の上に寝ていたようだ。ともあれ、雨に降られず良かった。明るくなると同時に出発。大滝の上に出ると、深いゴルジュが現れる。屈曲部の滝が大変そうだったので少し戻って巻く。ゴルジュに戻り、少し進むと右沢が出合う。地形図で三俣だと思っていた場所は、実際はかなり複雑な地形だった。切れ込みが深すぎる。さらに屈曲したゴルジュを過ぎると、中沢と左沢の出合いに到達。ここは下からずっと見えていた切れ込みの深い中沢に進む。最初から怒涛の連瀑が続き、小さな沢でありながら、少しではあるがちゃんと水が流れている。高巻きができない側壁なので登るしか無い。難しい滝が続き、荷揚げを繰り返しながら進む。荷揚げ中に、スイッチが入ったyamakurumiがロープを持たずにどんどん滝を登ろうとするため、ケーシに追いかけてもらう。もう1本のロープを持たせて手綱を引く。どうどう。荷揚げやフォローの登攀中にロープを先に張ってもらう。滝を越えるたびに思っていたが、ここは5人でゾロゾロ来るような沢ではない。数々のCS滝を越え、地獄の底から這い上がると少し落ち着くが、それでも滝が続く。最後は激薮漕ぎとなり、木の檻に収監されたポムチムを横目に必死に藪を掻き分けて登山道へ飛び出た。先週と同じ檜廊下からの辛い登りを経て、グシガハナへと降る。
グシガハナからの下りでは猛烈な豪雨に見舞われ、各所に1000m級の大滝が現れる。圧巻の光景だった。荒れ狂うブナツルネ沢は馬鹿みたいに増水して茶色く濁っていた。帰れるか不安になる。十二平から先をケーシとyamakurumiが偵察に行くも、水線のない支流を渡渉するのにロープが必要なレベルとのことで、タープを張って待機。相変わらず雨が降り続いたが、3時間後に濁流の水無川を見ながら下山した。
水無川の高巻きは踏み跡が明瞭で、灌木に捨て縄もあり、ルーファイの必要なく作業感が否めなかった。普段感じる、ルートを自分で探す楽しみが薄い。真沢・北沢は人気の沢で記録も多く、「写真で見た景色」をたどっている感覚があったが、それでも関門の滝から両門の滝までの区間は特別に美しく、また訪れたいと思った。北沢右俣は貧相な出合いに対して非常に内容が濃く、充実した遡行となった。
5人PTで水無川・北沢右俣へ行く
北沢は越後駒ヶ岳へ詰め上がる水無川の本流であり、真沢とともに越後が誇る名渓である。
一方で北沢右俣はおそらく60年間遡行されていない。 右俣は出会いのすぐ先に大滝があるが、その写真すらなくてどんなものなのか謎が多い。
未だ見ぬその大滝の姿を捉えて、記録を残すため我々5人は立ち上がった。
実際は、奥利根の転進先案のひとつだ!
北沢右俣は水量極小だが、大滝、ゴルジュ、スラブととっても楽しく、天気の悪い予報の中でもかなり充実! まぁ水量的にも下山距離的にも北沢右俣へ入るパーティは今後現れるか不明だけど、記録のほぼない沢に行けて最高。
yamakurumi相変わらず悪場に強い〜 ボロボロのTシャツセクシーすぎて惚れてまう。
下山中に凄まじい豪雨になって、色々大変だったけど、今思えばいいスパイスになった
越後やめらんないね~
この野郎5人ptクソおもろいから色々行きたいすな~~
下山後、中澤道場でtamoshima・舞氏夫婦を交えて飲む 舞氏めっちゃ痩せた?
コメント
この記録に関連する登山ルート
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ホンモノの沢ヤ達のオーラが記録を通して感じられました。
無事帰ってこれて良かったね!お疲れ様!
*返信不要です*
遠いけど笑笑
記録楽しく読ませていただきました。
中澤さんやポムチムさん、ケーシさんにお会い出来て嬉しかったです。
また、どこかの沢でお会いしましょう。
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