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Yamareco

記録ID: 7283612
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
谷川・武尊

茂倉岳〜一ノ倉谷〜谷川岳

2024年09月26日(木) [日帰り]
 - 拍手
GPS
10:56
距離
18.2km
登り
1,863m
下り
1,804m

コースタイム

日帰り
山行
8:10
休憩
2:39
合計
10:49
距離 18.2km 登り 1,863m 下り 1,804m
5:45
10
5:55
5:56
16
6:12
6:14
41
6:55
7:05
77
1020m付近
8:22
8:25
5
8:30
8:40
80
矢場の頭から50m
10:00
10:25
17
10:42
10:47
20
11:07
11:09
2
11:11
11:30
24
一ノ倉岳から80m
11:54
25
12:25
12:40
15
12:55
12:58
4
13:02
13:10
46
13:56
13:57
19
14:46
15:05
8
1460m小ピーク
15:13
15:18
3
15:21
15:26
1
15:27
15:28
17
15:45
15:53
13
16:18
16:21
13
土合霊園地
16:34
土合駅
天候 曇り後雨。稜線上は10時半頃からは霧(時々風でクリアに)上空は薄曇り。肩の小屋から下では曇り。
過去天気図(気象庁) 2024年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
土樽駅駐車場:4,5台。駅舎内にトイレ有。
コース状況/
危険箇所等
概ね良く整備されている。茂倉小屋の水場は涸れることもあるらしいので渇水期には要注意。
その他周辺情報 土樽共同浴場 岩の湯:500円。内湯だけだが清潔感があり,洗い場も使いやすい。地元の人が良く使うようだ。
https://sp.yuzawaonsen.com/?page_id=182
吾作新道(万太郎山)への分岐点にある駐車場。10台程度は駐車できそう。
2024年09月26日 05:56撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
9/26 5:56
吾作新道(万太郎山)への分岐点にある駐車場。10台程度は駐車できそう。
茂倉新道入口の駐車場。資材置き場に利用されていて駐車できるのは10台程度か?
2024年09月26日 06:12撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
9/26 6:12
茂倉新道入口の駐車場。資材置き場に利用されていて駐車できるのは10台程度か?
1020m付近の小空き地。休むのにちょうど良かった。
2024年09月26日 07:04撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2, JK Imaging, Ltd.
9/26 7:04
1020m付近の小空き地。休むのにちょうど良かった。
アカモノの実。
2024年09月26日 08:01撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
9/26 8:01
アカモノの実。
矢場ノ頭。羽アリの襲撃があり,休憩できず。少し先に移動して小休止。
2024年09月26日 08:26撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2, JK Imaging, Ltd.
9/26 8:26
矢場ノ頭。羽アリの襲撃があり,休憩できず。少し先に移動して小休止。
コゴメグサ。
2024年09月26日 08:30撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
9/26 8:30
コゴメグサ。
ウメバチソウ。
2024年09月26日 08:45撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
9/26 8:45
ウメバチソウ。
2024年09月26日 09:01撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
9/26 9:01
矢場ノ頭を振り返る。周囲にガスが出てきて,霧雨が降り始める。
2024年09月26日 09:03撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
9/26 9:03
矢場ノ頭を振り返る。周囲にガスが出てきて,霧雨が降り始める。
万太郎谷の中に関越トンネルの換気ダクトが見える。
2024年09月26日 09:07撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
9/26 9:07
万太郎谷の中に関越トンネルの換気ダクトが見える。
ダイモンジソウ。
2024年09月26日 09:13撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
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9/26 9:13
ダイモンジソウ。
谷川岳方面は雲の中。雨が強まってきたので,帽子とザックカバーを着ける。
2024年09月26日 09:24撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
9/26 9:24
谷川岳方面は雲の中。雨が強まってきたので,帽子とザックカバーを着ける。
茂倉岳への登路にもガスがかかっている。
2024年09月26日 09:25撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
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9/26 9:25
茂倉岳への登路にもガスがかかっている。
ミヤマクルマバナ?
2024年09月26日 09:30撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
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9/26 9:30
ミヤマクルマバナ?
イワショウブ?
2024年09月26日 09:42撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
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9/26 9:42
イワショウブ?
ハクサンフウロ。
2024年09月26日 09:52撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
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9/26 9:52
ハクサンフウロ。
避難小屋がガスの中に浮かんだ。小雨も降っており,早く中で一服したい。
2024年09月26日 10:00撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
9/26 10:00
避難小屋がガスの中に浮かんだ。小雨も降っており,早く中で一服したい。
小屋の中はきれいで気持ち良く泊まれそう。
2024年09月26日 10:15撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
9/26 10:15
小屋の中はきれいで気持ち良く泊まれそう。
一服した後,小屋を出ると雨が上がっていた。
2024年09月26日 10:27撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
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9/26 10:27
一服した後,小屋を出ると雨が上がっていた。
茂倉岳への快適な登り。
2024年09月26日 10:31撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
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9/26 10:31
茂倉岳への快適な登り。
茂倉岳への登路途中から一ノ倉岳を眺める。
2024年09月26日 10:31撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
9/26 10:31
茂倉岳への登路途中から一ノ倉岳を眺める。
タテヤマウツボグサ?
2024年09月26日 10:41撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
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9/26 10:41
タテヤマウツボグサ?
茂倉岳から一ノ倉岳へと続く稜線。
2024年09月26日 10:41撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
9/26 10:41
茂倉岳から一ノ倉岳へと続く稜線。
茂倉岳山頂。丁度,ガスに包まれて展望がなかった。
2024年09月26日 10:42撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
9/26 10:42
茂倉岳山頂。丁度,ガスに包まれて展望がなかった。
山頂にホコリタケが生えていた。軽く叩くと胞子が飛び出した。
2024年09月26日 10:45撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
9/26 10:45
山頂にホコリタケが生えていた。軽く叩くと胞子が飛び出した。
少し経つとガスが切れて,一ノ倉岳と谷川岳が顔を覗かせた。
2024年09月26日 10:46撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
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9/26 10:46
少し経つとガスが切れて,一ノ倉岳と谷川岳が顔を覗かせた。
また少しするとガスが濃くなってくる。
2024年09月26日 10:54撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
9/26 10:54
また少しするとガスが濃くなってくる。
一ノ倉岳山頂に立つ標識。
2024年09月26日 11:07撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
9/26 11:07
一ノ倉岳山頂に立つ標識。
本当に小さなカマボコ型の避難小屋。2,3人が良い所か。
2024年09月26日 11:07撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
9/26 11:07
本当に小さなカマボコ型の避難小屋。2,3人が良い所か。
オトギリソウ。
2024年09月26日 11:33撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
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9/26 11:33
オトギリソウ。
一ノ倉岳の先にある鞍部を望む。
2024年09月26日 11:37撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
9/26 11:37
一ノ倉岳の先にある鞍部を望む。
オオカメノキ?の赤い実。
2024年09月26日 11:41撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
9/26 11:41
オオカメノキ?の赤い実。
トリカブト。
2024年09月26日 11:51撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
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9/26 11:51
トリカブト。
2024年09月26日 11:57撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
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9/26 11:57
シモツケソウ。
2024年09月26日 11:59撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
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9/26 11:59
シモツケソウ。
谷川富士浅間神社奥の院の鳥居。
2024年09月26日 12:19撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
9/26 12:19
谷川富士浅間神社奥の院の鳥居。
オキノ耳からトマノ耳方向を見る。
2024年09月26日 12:36撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
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9/26 12:36
オキノ耳からトマノ耳方向を見る。
オキノ耳を振り返る。
2024年09月26日 12:43撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
9/26 12:43
オキノ耳を振り返る。
一瞬ガスが飛ばされて,マチガ沢と東尾根の岩壁が姿を見せた。
2024年09月26日 12:46撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
9/26 12:46
一瞬ガスが飛ばされて,マチガ沢と東尾根の岩壁が姿を見せた。
時々,ガスが薄くなり茂倉岳などが顔を見せる。
2024年09月26日 12:47撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
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9/26 12:47
時々,ガスが薄くなり茂倉岳などが顔を見せる。
オキノ耳に立つ多くの登山者。
2024年09月26日 12:49撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
9/26 12:49
オキノ耳に立つ多くの登山者。
上空には秋っぽい雲が浮かぶ。
2024年09月26日 12:50撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
9/26 12:50
上空には秋っぽい雲が浮かぶ。
オキノ耳からトマノ耳までの登山路を歩く多くの人が一瞬の絶景に見とれている。
2024年09月26日 12:50撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
9/26 12:50
オキノ耳からトマノ耳までの登山路を歩く多くの人が一瞬の絶景に見とれている。
一ノ倉岳から茂倉岳への稜線。
2024年09月26日 12:51撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
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9/26 12:51
一ノ倉岳から茂倉岳への稜線。
トマノ耳から見た肩の小屋。
2024年09月26日 12:57撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
9/26 12:57
トマノ耳から見た肩の小屋。
1分後には霧で見えなくなった。
2024年09月26日 12:58撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
9/26 12:58
1分後には霧で見えなくなった。
天神尾根の下り。ロープウェィ駅や天神山が眼下に。
2024年09月26日 13:31撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
9/26 13:31
天神尾根の下り。ロープウェィ駅や天神山が眼下に。
天神平と田尻尾根との分岐点。足の調子が今一つなので田尻尾根を下るのはあきらめる。時間が余るので天神山に登ることにして,引返す。
2024年09月26日 14:23撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
9/26 14:23
天神平と田尻尾根との分岐点。足の調子が今一つなので田尻尾根を下るのはあきらめる。時間が余るので天神山に登ることにして,引返す。
西黒尾根のスカイライン。
2024年09月26日 14:46撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
9/26 14:46
西黒尾根のスカイライン。
笠ヶ岳,朝日岳,白毛門。大昔に登った山々が目の前に。
2024年09月26日 14:54撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
9/26 14:54
笠ヶ岳,朝日岳,白毛門。大昔に登った山々が目の前に。
谷側温泉に続く「奥之院古道」入口。地形図には出ていなかった
2024年09月26日 15:26撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
9/26 15:26
谷側温泉に続く「奥之院古道」入口。地形図には出ていなかった
天神山頂からの南方向の眺め。条件が良いと富士山が見えるらしい。
2024年09月26日 15:26撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
9/26 15:26
天神山頂からの南方向の眺め。条件が良いと富士山が見えるらしい。
オヤマリンドウ。
2024年09月26日 15:40撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
1
9/26 15:40
オヤマリンドウ。
ロープウェイ天神平駅。
2024年09月26日 15:41撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
9/26 15:41
ロープウェイ天神平駅。
遭難者慰霊碑。
2024年09月26日 16:18撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2, JK Imaging, Ltd.
9/26 16:18
遭難者慰霊碑。
土合駅。
2024年09月26日 16:34撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
9/26 16:34
土合駅。
無人駅なので,乗車駅証明書を発行し,車内清算してもらう。
2024年09月26日 16:43撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
9/26 16:43
無人駅なので,乗車駅証明書を発行し,車内清算してもらう。
駅員室の中には昔の生活の跡が残っている。長い階段と共に観光名所になっているみたいで,何組も見に来ていた。
2024年09月26日 16:44撮影 by  KODAK PIXPRO WPZ2 , JK Imaging, Ltd.
9/26 16:44
駅員室の中には昔の生活の跡が残っている。長い階段と共に観光名所になっているみたいで,何組も見に来ていた。

感想

以前から歩きたかった谷川岳以北の山。天気予報も良かったので,土樽から茂倉岳を経由して谷川岳までを計画した。自宅を2時少し前に出発し,土樽駅に5時17分に到着。少し明るくなり始めた中で身支度を整え,出発するが,数分歩いたところで地図を落としたと思い,駅まで引き返す。しかし,引返す道に地図は落ちておらず,結局,何時もは入れないポケットに入っているのに気が付く。気を取り直して,再度出発。
関越自動車道を横目にしながら車道を歩くこと30分足らずで茂倉岳登山口に到着。広場は資材置き場に利用されており,駐車場としては狭くなっていた。登山路は樹林の中を登って行く。地面はそれほど濡れておらず,下草刈りもしっかりしてあるので歩き易い。リズムよく歩き,矢場ノ頭には2時間ほどで到着し,休憩をしようと思ったが,小さな虫の大群がワンサカとおり,纏わりついてくる。払い落としてもものともせず,チクチクと噛みついてくる。よく見ると羽の生えたアリのように見える。とても腰を下ろせないので早々に退散し,5分ほど離れた処にスペースを見つけて一服する。
天気予報では晴れだったが,上の方は雲で覆われ,辺りにも薄いガスが流れてくる。しばらくすると霧雨になり,それもやがて小雨になった。風はそれほど吹いていないので,取敢えず,ザックカバーを着け,レインハットを被って,登り続ける。楽しみにしていた景観は今一つ冴えないものだったが,時たまガスが薄くなり沢筋や山のシルエットが浮かぶ。その後も止んだり降ったりが続く中,霧の中に茂倉岳避難小屋がぼんやりと見えてきた。少し体も冷えてきていたので有り難い。早々,中に入るとよく掃除されたきれいな小屋だった。ここで,おにぎりなどを食べて体を温める。
30分足らずで小屋を出ると雨は上がって,薄日も差している。周囲の景色も大分見えるようになっていた。気合を入れ直して,茂倉岳までは一登りで到着。そこから更に一踏ん張りで一ノ倉岳に着く。山頂には本当に小さなカマボコ型の避難小屋があった。悪天候の時にはこれでも有り難いが,積極的に泊まろうという気にはならないな。
再びガスが濃くなってきて,谷川岳方面も見えない状況に。時間も早いので,山頂の少し先に腰を下ろし,時々ガスが吹き払われた時に現れる稜線を眺めながら,休憩。快晴は望めそうもないので諦めて再び前に進む。楽しみにしていた一ノ倉沢はガスで全く見えずに残念だった。オキノ耳までの間にすれ違ったのは5パーティーだけだった。それに反して,オキノ耳には十人を超える人が腰を下ろしており,天神平方向からは続々と人が登ってくる。ロープウェイを使ってピストンする人が多いのだろう。山頂ではガスのために景観を楽しむことができず,風も冷たく感じられるようになってきたので余り長居はせず,トマノ耳に向かった。
ところが,少し下ったところでガスが急速に晴れ上がり,マチガ沢や東尾根,茂倉岳,更には遠方の山並みも見通せるようになった。オキノ耳に多くの人が立っているのも良く見える。上空には秋空が広がり,気持ちの良い時間を過ごせた。トマノ耳にも大勢の人たちが休んでいた。この頃には再度ガスが濃くなったりして,目と鼻の先にある肩の小屋も見えなくなったりする。この時点で予定よりも1時間ほど早く,土合から土樽に向かう電車は18時少し前なので,時間が随分と余ってしまう。そこで,ロープウェイでの下山を止めて田尻尾根をのんびりと下ろうと計画変更する。
肩の小屋で小休止の後,田尻尾根分岐まで天神尾根を1時間ほどで下るが,途中から太腿が攣りそうな気配になってしまう。このまま尾根を下るか悩んだが,安全を取って,ロープウェイでの下山を断念。余った時間で天神山に登ることにして,分岐まで引き返し,天神山までの路を登り始める。10分ほどで小ピークに着くと,腰を下ろすのに格好の場所で,周囲の眺めも良いので暫く腰を落ち着ける。ガスが晴れると,さっきまで歩いていた天神尾根や西黒尾根が良く見える。更に,大昔に湯檜曽川を遡行して下山路に使った笠ヶ岳や白毛門も間近に見える。あの時は本当に時間がかかって,ヘッドランプを点けて長い下りを歩いたことなどを思い返したりする。
天神峠の展望台には天神平からリフトを使って登れるので,周辺は大勢の観光客が闊歩していた。しかし,そこから僅かな距離の天神山にまでは余り来ず,割と静かだった。南側に谷川温泉まで通じているらしい奥之院古道の標識が立っていた。谷側温泉起点の周回コースなんかは面白そう。
ロープウエィは結構盛況で,10人くらいが乗り合わせた。10分ほどで下の駅に到着し,車道を土合駅まで歩く。途中で,慰霊碑が建っている広場に立ち寄ったが,谷川岳で亡くなった方の名前を記した記念板には令和になってからも年に1,2名の記載があった。昭和中期には年に10人以上も亡くなっていることを思うと少ないかもしれないが,山の無常を想わずにはいられない。でも止められないのだよね。
土合駅に着いたのは,16時半過ぎで17時57分まで随分と時間を持て余した。あの長い階段は結構,有名らしく何組もの人が車でやってきていた。四両編成の電車に乗り,無人駅の土樽駅で降りたのは一人だけ。外は既に真っ暗け。車で10分足らずの近距離にある岩の湯で汗を流した後,湯沢IC近くにある居酒屋風の店で刺身とチーズで晩御飯。SAで土産を買って仮眠して,自宅に着いたのは1時30過ぎだった。
今回は登山路が良く整備されていて歩き易かった。ただ,最後で足が攣りそうになったのは,現在の体力限界として,今後の山旅でも気に留めておく必要があるだろう。未だ歩いていない大源太山や万太郎山など,今後も土樽を訪れるだろうな。

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