茂倉岳〜一ノ倉谷〜谷川岳
- GPS
- 10:56
- 距離
- 18.2km
- 登り
- 1,863m
- 下り
- 1,804m
コースタイム
- 山行
- 8:10
- 休憩
- 2:39
- 合計
- 10:49
天候 | 曇り後雨。稜線上は10時半頃からは霧(時々風でクリアに)上空は薄曇り。肩の小屋から下では曇り。 |
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過去天気図(気象庁) | 2024年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
概ね良く整備されている。茂倉小屋の水場は涸れることもあるらしいので渇水期には要注意。 |
その他周辺情報 | 土樽共同浴場 岩の湯:500円。内湯だけだが清潔感があり,洗い場も使いやすい。地元の人が良く使うようだ。 https://sp.yuzawaonsen.com/?page_id=182 |
写真
感想
以前から歩きたかった谷川岳以北の山。天気予報も良かったので,土樽から茂倉岳を経由して谷川岳までを計画した。自宅を2時少し前に出発し,土樽駅に5時17分に到着。少し明るくなり始めた中で身支度を整え,出発するが,数分歩いたところで地図を落としたと思い,駅まで引き返す。しかし,引返す道に地図は落ちておらず,結局,何時もは入れないポケットに入っているのに気が付く。気を取り直して,再度出発。
関越自動車道を横目にしながら車道を歩くこと30分足らずで茂倉岳登山口に到着。広場は資材置き場に利用されており,駐車場としては狭くなっていた。登山路は樹林の中を登って行く。地面はそれほど濡れておらず,下草刈りもしっかりしてあるので歩き易い。リズムよく歩き,矢場ノ頭には2時間ほどで到着し,休憩をしようと思ったが,小さな虫の大群がワンサカとおり,纏わりついてくる。払い落としてもものともせず,チクチクと噛みついてくる。よく見ると羽の生えたアリのように見える。とても腰を下ろせないので早々に退散し,5分ほど離れた処にスペースを見つけて一服する。
天気予報では晴れだったが,上の方は雲で覆われ,辺りにも薄いガスが流れてくる。しばらくすると霧雨になり,それもやがて小雨になった。風はそれほど吹いていないので,取敢えず,ザックカバーを着け,レインハットを被って,登り続ける。楽しみにしていた景観は今一つ冴えないものだったが,時たまガスが薄くなり沢筋や山のシルエットが浮かぶ。その後も止んだり降ったりが続く中,霧の中に茂倉岳避難小屋がぼんやりと見えてきた。少し体も冷えてきていたので有り難い。早々,中に入るとよく掃除されたきれいな小屋だった。ここで,おにぎりなどを食べて体を温める。
30分足らずで小屋を出ると雨は上がって,薄日も差している。周囲の景色も大分見えるようになっていた。気合を入れ直して,茂倉岳までは一登りで到着。そこから更に一踏ん張りで一ノ倉岳に着く。山頂には本当に小さなカマボコ型の避難小屋があった。悪天候の時にはこれでも有り難いが,積極的に泊まろうという気にはならないな。
再びガスが濃くなってきて,谷川岳方面も見えない状況に。時間も早いので,山頂の少し先に腰を下ろし,時々ガスが吹き払われた時に現れる稜線を眺めながら,休憩。快晴は望めそうもないので諦めて再び前に進む。楽しみにしていた一ノ倉沢はガスで全く見えずに残念だった。オキノ耳までの間にすれ違ったのは5パーティーだけだった。それに反して,オキノ耳には十人を超える人が腰を下ろしており,天神平方向からは続々と人が登ってくる。ロープウェイを使ってピストンする人が多いのだろう。山頂ではガスのために景観を楽しむことができず,風も冷たく感じられるようになってきたので余り長居はせず,トマノ耳に向かった。
ところが,少し下ったところでガスが急速に晴れ上がり,マチガ沢や東尾根,茂倉岳,更には遠方の山並みも見通せるようになった。オキノ耳に多くの人が立っているのも良く見える。上空には秋空が広がり,気持ちの良い時間を過ごせた。トマノ耳にも大勢の人たちが休んでいた。この頃には再度ガスが濃くなったりして,目と鼻の先にある肩の小屋も見えなくなったりする。この時点で予定よりも1時間ほど早く,土合から土樽に向かう電車は18時少し前なので,時間が随分と余ってしまう。そこで,ロープウェイでの下山を止めて田尻尾根をのんびりと下ろうと計画変更する。
肩の小屋で小休止の後,田尻尾根分岐まで天神尾根を1時間ほどで下るが,途中から太腿が攣りそうな気配になってしまう。このまま尾根を下るか悩んだが,安全を取って,ロープウェイでの下山を断念。余った時間で天神山に登ることにして,分岐まで引き返し,天神山までの路を登り始める。10分ほどで小ピークに着くと,腰を下ろすのに格好の場所で,周囲の眺めも良いので暫く腰を落ち着ける。ガスが晴れると,さっきまで歩いていた天神尾根や西黒尾根が良く見える。更に,大昔に湯檜曽川を遡行して下山路に使った笠ヶ岳や白毛門も間近に見える。あの時は本当に時間がかかって,ヘッドランプを点けて長い下りを歩いたことなどを思い返したりする。
天神峠の展望台には天神平からリフトを使って登れるので,周辺は大勢の観光客が闊歩していた。しかし,そこから僅かな距離の天神山にまでは余り来ず,割と静かだった。南側に谷川温泉まで通じているらしい奥之院古道の標識が立っていた。谷側温泉起点の周回コースなんかは面白そう。
ロープウエィは結構盛況で,10人くらいが乗り合わせた。10分ほどで下の駅に到着し,車道を土合駅まで歩く。途中で,慰霊碑が建っている広場に立ち寄ったが,谷川岳で亡くなった方の名前を記した記念板には令和になってからも年に1,2名の記載があった。昭和中期には年に10人以上も亡くなっていることを思うと少ないかもしれないが,山の無常を想わずにはいられない。でも止められないのだよね。
土合駅に着いたのは,16時半過ぎで17時57分まで随分と時間を持て余した。あの長い階段は結構,有名らしく何組もの人が車でやってきていた。四両編成の電車に乗り,無人駅の土樽駅で降りたのは一人だけ。外は既に真っ暗け。車で10分足らずの近距離にある岩の湯で汗を流した後,湯沢IC近くにある居酒屋風の店で刺身とチーズで晩御飯。SAで土産を買って仮眠して,自宅に着いたのは1時30過ぎだった。
今回は登山路が良く整備されていて歩き易かった。ただ,最後で足が攣りそうになったのは,現在の体力限界として,今後の山旅でも気に留めておく必要があるだろう。未だ歩いていない大源太山や万太郎山など,今後も土樽を訪れるだろうな。
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