大日岳 飯豊本山からが長いんよ‥
- GPS
- 16:45
- 距離
- 38.6km
- 登り
- 2,852m
- 下り
- 2,856m
コースタイム
- 山行
- 11:37
- 休憩
- 1:19
- 合計
- 12:56
- 山行
- 3:15
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 3:35
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
前夜23時 御沢野営場駐車場は満車 それ以降に到着した方は御沢野営場から歩いて約30分の民宿駐車場利用となったそうだ |
コース状況/ 危険箇所等 |
御沢野営場駐車場登山口〜御沢登山口 林道歩き 未明から歩き出す際、御沢野営場駐車場内の登山口の位置が判り難いので要注意 駐車場中腹に登山口がある 御沢登山口〜(長坂)〜横峰 平均勾配は約22パーセントと然程の急坂では無いが、標高差800mを、その名の通りの「長坂」で一気に登る 多くは樹林帯で見通しは悪いが、時折左手に三国岳が見え、徐々に目の高さに近づいてくる 横峰〜地蔵山西分岐 勾配は落ち着き最後は地蔵山南側をトラバースするように進む トラバース途中の登山道上に峰秀水という水場ある 地蔵山西分岐〜三国岳(避難小屋) 正面に三国岳を望みながら歩く区間 この付近から豪雪地帯特有の偽高山帯となり樹林が薄くなり剣ヶ峰からは森林限界を越える 最初は泥濘のある尾根歩きだが徐々に尾根が切れ立ち、最後はこの登山道中の核心部 剣ヶ峰を通過する 剣ヶ峰通過に際しミスし易い地点をレコの写真にUPしているので参考にして欲しい 岩稜帯クサリ場もあるがスタンツは多くあり少々高度感はあるモノの風や雨さえなければ難易度はさほど高くはない 剣ヶ峰で風雨が予想される場合は川入から登山は諦め弥平四郎登山口からの登山をお勧めする 三国岳(避難小屋)〜切合小屋〜本山小屋 切合小屋までは小さなアップダウンの連続する稜線歩き 左前方へ雄大な大日岳へ続く稜線の大パノラマが広がる 三国小屋から歩き始めて程なく唯一のハシゴ場を通過 小さなハシゴ場で難易度は高くはない いくつか小ピークを越え穏やかな尾根のコルに白いプレハブが見えたら切合小屋 切合小屋を過ぎると草履塚へ向けて標高差170mを一気に登り、そして姥権現のコルへ向け標高差100メートルを一気に吐き出すという悲しい区間 姥権現のコルを過ぎるとクサリ場の難所、御秘所(おひそ) 御秘所東側はスパッと切れ落ちており、西側のクサリ場をトラバースして進む。少々高度感があるもののスタンツはしっかりあるので丁寧に通過してほしい 最後は標高差約200mを一気に登り詰め本山小屋へ到着する 本山小屋〜飯豊本山山頂 穏やかな稜線歩きだが、収斂した風が吹き抜けやすく低体温症に注意しなければならない区間 本山小屋からすぐ傍に飯豊本山山頂が見えるが意外にも距離は約800mある 飯豊本山山頂〜御西岳避難小屋 急登もなく飯豊山系の特徴のなだらかで落ち着いたダイナミックな稜線歩き 歩き易いので脚も進み易いが、ヤマぷらのコースタイムが一気に速くなるので要注意 御西岳山頂付近登山道には山頂を示すようなものは何もない 御西岳避難小屋〜大日岳 三国岳〜飯豊本山から眺めた大日岳稜線よりも現場に行ってみると想定外に距離がある区間 大日岳取りつきまではなだらかなアップダウンの続くダイナミックな稜線歩き 大日岳手前のコルから標高差約200mを急登で一気に登る 登山日は、この区間で直射日光が照り付けトテモ暑く、軽い熱中症になった |
写真
感想
週末の天気予報が良かったので急遽、飯豊大日岳へ行ってみた
長距離運転のため前日に新潟入りし、ついでに番屋山ハイキング
夕方から会津若松で休憩した後、23時ごろ御沢野営場駐車場に到着
すでに御沢野営場駐車はほぼ満車、
係員の人に誘導され数少ない駐車スペースにクルマを押し込んで仮眠
午前3時30分に出発した
切合小屋には8時前に到着
チェックインを済ませ、寝袋等をデポ
小屋番の方に大日岳へ行くと伝えると
「食事の準備の都合があるから大日岳からの帰着が18時を回るようなら途中から電話をしてください」
と案内を受けたが、
いやいや、この時間に通過する人はそんな時間にならんでしょう…目標は14時台帰着
と内心舐めてかかっていた…
そんな俺はアマちゃんだった
飯豊本山から御西岳避難小屋も思ったよりは少々長かったが、それでもまぁまぁの感じ、しかし御西岳避難小屋から大日岳までが見た目以上にとても長い
三国小屋から飯豊本山からの稜線からの眺めた時よりも、とにかく長いのだ
さらに10月だと云うのに稜線はとても暑く、熱中症となり大日岳では登山時より下山の方が時間がかかるようになってしまった
14時台には切合小屋へ戻るつもりだったが、帰着は16時半となった
快晴で10月半ばとは思えないほど暑く、熱中症気味となりトテモ疲れたがその分、眺望は抜群で大日岳山頂からとても美しい眺望を堪能することが出来たのでトテモ満足
翌朝、切合小屋から下山時、三国小屋で遭難騒ぎがあった
三国小屋到着時
70歳前後のご婦人が
(婦人)「女の人とすれ違いませんでした?ご来光を見たいと先行した娘がいないんです」
と僕に聞いてきた
(け)「いいえ、すれ違ってないよ…一時間以上先行しているのなら女性の一人歩きを見たけど…」
(婦人)「いえそんなに離れていないわ」
そして続々と到着する他の人に聞いても誰も心当たりの女性とはすれ違っていないと云う
(婦人)「困ったわぁ〜あの子ったら‥先に行ったのかしら?私もこの先へ進んで探しに行こうかしら」
(僕と他の登山者)「お嬢さんこの先には居ませんよ」「ここから動かないで他のことを考えた方が良いよ」
(小屋番)「なんで一緒に行動しないんだ!」
(婦人)「だって 娘がご来光を見たいと先に行っちゃったからぁ」
三国小屋のオヤジさんはお怒りモードに入りかけている…
(け)「川入から来たの?」
(婦人)「はい」
(け)「じゃあ一本道ですね。剣ヶ峰で滑落した可能性がありますよ」
(婦人)「でも、落ちたら判りますよねぇ?」
(け)?????「いえ 落ちたら判りませんよ?」
(婦人)「そんなぁ〜私を怖がらせないでくださいよ」
(け)「リスクファクターの説明しているんですよ…」
(小屋番)「みんなあんたのコト心配してるんだよ!心配しなくて良いって云うならもぅ何にもしないよ!!」
(小屋番)僕に向かって「兄さん、下の水場判るだろ?あそこを覗いて声をかけてくれないか?」
(け)「判りました」
(小屋番)「携帯電話で娘さんと連絡はとれないのか?」
(婦人)「だって携帯電話はつながらないんです」
(け)「ドコモは繋がりますよ?どこの携帯なの?」
(婦人)「でも、繋がらないんで…」
(小屋番)「取り合えずかけてみなよ!!」(大激怒)
(婦人)「繋がらないって云っているのに…」ぶつぶつ言いながらザックから携帯電話を取り出そうとゴソゴソし始める
一刻争うのにここで相手をしてても仕方ないので下山がてら捜索することに…
小屋番がの方が「剣ヶ峰での滑落はないさ」と眼で僕に語り掛けてくれた
登山道本線から分岐して谷へ降りる水場を覗いたが誰もいない。というコトはこの先で何処か何か遭ったのだろう
今回はファストハイクで自己救急の為の用品しか持ち合わせておらず、スリング・ロープ類は持ち合わせていない
普段は必ず120センチスリング2本と安全環付カラビナを持参しているが、単身このコースでセルフビレイなぞするようなコトはあり得ないだろうと持参しなかった
もし滑落していたの見つけた場合、どう対応しようか?
頭の中は危急時対応を考えながら谷底に目を凝らしながら剣ヶ峰を下る
ほどなく、山上の方から
「見つかったよぉ〜」
と叫びながら男の人が追いかけてきた
「携帯電話がつながって電話してみたらまだ下にいるらしい」
と報告を受ける
あぁ〜良かった…
大きな安堵感と共に疲れを感じた
ホンの数分だったが一気に精神力を消耗してしまった
過去数回、遭難者を救助や捜索をしヘリが飛んできたことや、辛いことに別の方を発見してしまったことがあるが、いずれにせよとても危険で且つ精神力を消耗する
山の中で人を探すときの心細さ…
みなさん想像してほしい…
僕は遭難した人を責めるコトはしないが、捜索する側の視点からも遭難を省みて欲しい
程なく件の女性とすれ違った
話を聞いてみると、独り飯豊山への登山道本線からハズレ地蔵山山頂へ立ち寄ってご来光見ていたとのコト
カエルの子はカエルだな‥
そう感じた。
スッキリしない気持ちで下山を続け、登山口に着いたのはまだ9時半
このまま福島から神戸に帰るのは勿体ないので猫魔ヶ岳へ立ち寄るコトにした…
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