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Yamareco

記録ID: 74493
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

蝶ヶ岳(悪天候のため計画変更)

2010年08月13日(金) 〜 2010年08月16日(月)
 - 拍手
mizuho その他1人
GPS
80:00
距離
24.3km
登り
1,342m
下り
1,340m

コースタイム

8月13日 11:15上高地バスターミナル - 13:30徳沢園キャンプ場(テント)
8月14日 10:00徳沢-11:00横尾(テント)*雨土砂降りのためここで停滞
8月15日 7:00横尾-10:30蝶槍・常念方面との分岐-11:00蝶ヶ岳ヒュッテ(テント)
8月16日 7:00蝶ヶ岳ヒュッテ-8:00長塀山山頂-10:45徳沢-13:30上高地バスターミナル
天候 8/13:曇り時々雨
8/14:曇りのち雨
8/15:曇り時々雨
8/16:曇りのち晴れ
過去天気図(気象庁) 2010年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
コース状況/
危険箇所等
【登山届ポスト】

 上高地バスターミナルにあり

【道の状況】

 蝶ヶ岳からの下りに使った長塀尾根は、木の根の張り出した段差のきつい急坂でした。
 雨の日の下りでは滑らないよう要注意。
 上りでは…、かなりの覚悟が必要。
予約できる山小屋
蝶ヶ岳ヒュッテ
横尾山荘
上高地バスターミナルに到着しました。
上高地バスターミナルに到着しました。
どんより曇り空
でもまだかろうじて山の姿は見えます。
でもまだかろうじて山の姿は見えます。
明神に着きました。
食堂でお昼ご飯。
明神に着きました。
食堂でお昼ご飯。
梓川がさらさらと。
梓川がさらさらと。
マガモを撮ったつもりでしたが、早すぎてシャッタースピード追いつかず。残像だけ。
マガモを撮ったつもりでしたが、早すぎてシャッタースピード追いつかず。残像だけ。
徳沢に着きました。
徳沢に着きました。
徳沢園は、クラシックなスタイルで、とってもステキでした。
フロントの時計や置物がアールヌーヴォーな感じ。
徳沢園は、クラシックなスタイルで、とってもステキでした。
フロントの時計や置物がアールヌーヴォーな感じ。
穂高連峰はまだ見えています。
穂高連峰はまだ見えています。
徳沢園のテント場。芝生なのがいいですね。
徳沢園のテント場。芝生なのがいいですね。
徳沢ヒュッテの敷地です。
徳沢ヒュッテの敷地です。
2日目の朝。とりあえず雨がやんだので出発。
2日目の朝。とりあえず雨がやんだので出発。
新村橋?吊り橋です。
新村橋?吊り橋です。
その橋から。
かすかに見えるけど…。
かすかに見えるけど…。
結局土砂降りになり、この日は横尾に停滞。
結局土砂降りになり、この日は横尾に停滞。
3日目、今度こそ、と出発。
3日目、今度こそ、と出発。
槍が岳に行きたいけど、蝶ヶ岳を目指します。
槍が岳に行きたいけど、蝶ヶ岳を目指します。
お世話になりました(昼食だけ)。横尾山荘。
お世話になりました(昼食だけ)。横尾山荘。
ああもう、雲かかりまくり。
ああもう、雲かかりまくり。
よく見るこの花。群生してました。が、名前わからず。
よく見るこの花。群生してました。が、名前わからず。
ひいひい言いながら、常念との分岐まで来ました。
ひいひい言いながら、常念との分岐まで来ました。
ガスガスで、なんも見えないところを撮っときました。
ガスガスで、なんも見えないところを撮っときました。
蝶ヶ岳ヒュッテテント場の夕焼け。
蝶ヶ岳ヒュッテテント場の夕焼け。
このころにようやく少し雲が晴れてきました。
このころにようやく少し雲が晴れてきました。
槍、見えそうで見えない!
槍、見えそうで見えない!
雲が白竜のよう。
雲が白竜のよう。
テント場の夜明け。
テント場の夜明け。
雲の間からご来光。
雲の間からご来光。
早朝、サンダルにてピークハント。
早朝、サンダルにてピークハント。
さよ〜なら〜。蝶ヶ岳。
そして北アルプスの絶景(涙)
さよ〜なら〜。蝶ヶ岳。
そして北アルプスの絶景(涙)
下り始めたところにお花畑。
下り始めたところにお花畑。
妖精の池?周りはお花畑です。
妖精の池?周りはお花畑です。
ハクサンフウロ?
イワツメクサ?
たぶん、ハクサンフウロ。
たぶん、ハクサンフウロ。
長塀山山頂。ここまではお花畑だらけでした。
長塀山山頂。ここまではお花畑だらけでした。
何だかすごい木だったんで撮っときました。
何だかすごい木だったんで撮っときました。
うまく伝わらないけど、こんな登山道でした。
真ん中辺りの木に赤テープ付いてます。
ここを登れと言ってます。
うまく伝わらないけど、こんな登山道でした。
真ん中辺りの木に赤テープ付いてます。
ここを登れと言ってます。

感想

待ちに待ったお盆の北アルプス縦走。
3泊4日の予定。3泊は自分の山史上最長で、しかもテント泊。緊張しつつもかなりの期待をして臨みました。
「登山天気」の予報では、確度Bで「晴れまたは曇り」。嫌でも期待は高まります。
…が、実際には終始雨で計画も大きく変わってしまいました。

8月13日(1日目)
いよいよ、自分にとっては長期縦走の初日。ザックは必要最小限にしたもののずっしりと重く、計ってみたところ13kg。まだまだかもしれないけれど、自分にはかなりしんどく、脂汗を流しながら駅へ向かいました。
新幹線・在来線・バスと乗り継いで上高地バスターミナル到着。
天気はどんよりしているけれど、天気予報によればこの日は曇りまたは雨。今日は徳沢でのんびりするだけだし、明日から晴れるから問題ナッシング!と思っていました。
観光客で賑わう上高地を約2時間歩いて徳沢園着。
テント場は芝生で快適そうでした。いつもどおり、テント・ツェルト設営後に徳沢園を見にいきました。普通の山小屋だと思っていたのですが、フロントを見てびっくり。普通のホテルのようです。しかも、置いてあるものがアールヌーヴォー調のクラシックでお洒落なものばかりでとってもステキでした。
お昼ごはんは明神で取っていたので、お茶をしながらのんびりします。夕ご飯を作っていたら雨が降ってきたので、テントの中に撤収。1〜2人用のテントに2人でご飯はちょっとキツイ…。

8月14日(2日目)
夜中から未明にかけて雨。朝になっても降ったりやんだりです。
N氏の寝るツェルトは、上の縫い目から雨漏りしていたらしく、本気でツェルトの限界を感じました(N氏が)。
この日、予定では長塀尾根を使って蝶ヶ岳に登る予定でしたが、この天気では歩くのもつらいし、上に行ったところで景色も望めず風雨にされされるだけ、ということで急遽涸沢を目指すことに。その次の日の天気次第で北穂・奥穂などを目指せばいいということで。
が、1時間歩いて横尾に着いた頃から雨が本気の土砂降りに。これは涸沢までもきつそうです。横尾山荘の軒下には、進退に悩むさまよえる登山者たちがいっぱい。
悩んだ挙句私たちは、この日一日横尾に停滞することに。
雨が一時やんだのを見計らってテント・ツェルトを設営し、この日はツェルトは無理そうなので、テントに2人入って寝ました。思ったより狭くはなく大丈夫でした。

8月15日(3日目)
まだまだ空模様は怪しいものの、雨は降っていません。天気予報によれば明日は曇りのち晴れ。これがラストチャンスと、蝶ヶ岳を目指しました。
横尾からの道は、長塀尾根に比べればまだマシではあるものの、結構急。2日間、食っちゃ寝していた体には堪えます。しかも、蝶ヶ岳には水場がないので水も背負っています(私は1リットルしか背負ってないけど)。
槍ヶ岳が見えるという「槍見台」についても、まったく槍の姿は見えず。ガスガスのどんよりした世界が広がっているだけでした。
ヘロヘロになりながら3時間半ほど登り、何とか常念岳との分岐のある稜線に出ました。今度はガス+強風です。真っ白い世界に強風。さすがは高山です。せっかく稜線に出たというのに何も見えないとは残念至極! 風で頭がボウボウになりながら30分ほどで蝶ヶ岳ヒュッテに到着。
あまりに強風なので、テントは諦めようかと思いましたが、何とか風の避けられる場所に設営することができました。でも、怖いのでツェルトは今回はナシ。
ヒュッテの食堂でお昼ご飯を食べ、雨がやんでいたのでテントから紐を伸ばしていろいろなものを干したりします。でも強風なので飛ばされないよう注意。
今回は、悪天でテントの中にいる時間が長かったため、コーヒー・紅茶といった飲み物が不足しました。食べ物は、ほぼ持ってきたものを使い切ってだいぶ軽くなりました。丸々1個持ってきたたまねぎも消費しました。牛乳パックまな板が活躍!
夕方、外に出てみると少し雲が晴れ、きれいな夕焼け空になっていました。穂高連峰も少し見えます! ここに来てやっと景色を見ることができました。他のテントからも続々と人が出てきて、高台には人がたくさん。すっかり暮れてしまう間際まで景色を楽しみました。

8月16日(4日目・最終日)
いよいよ、最終日です。空は相変わらずのどんより。でも、雲の間から出てくる朝日を見ることができました。
蝶ヶ岳の頂上は、テント場のすぐ上。なので、サンダルで登って頂上踏破。
テントに戻り、朝ごはんを食べて、名残惜しいけれど上高地への帰路に着きます。
下山に使ったのは、当初上りで使おうと思っていた長塀尾根。途中、長塀山山頂までは、お花畑の続く緩やかな道でした。ですが、その後からは徐々に急になっていきます。私の脚の長さで届くか届かないかという段差もかなりあり、苦労しました。途中登ってくる人たちが、「頂上はまだですか?」「ずっとこんななんですか?」と息も絶え絶えに聞いてきます。登りはかなりキツイようです。
この日の朝気づいたのですが、両足ブヨに喰われていました…。長ズボンに靴下を履いていたので、まったく無警戒だった場所です。しかも右足の方は、まんまと靴に当たります。前回の悪夢が頭をよぎりました。
どうにかこうにか下山して、徳沢に到着。ソフトクリームがおいしかった! さらに2時間ほど歩いて上高地BT到着。この頃にようやく天気が回復。くやしーーっっ!!

結局3泊4日で、山を歩いたのは合計で10時間にもなりませんでした。かなりの不完全燃焼ですが、体力のない私には、「長期」を体験する第一段階としてよかったのかもしれません。
ブヨに喰われた脚ですが、家に帰ってみてみたら、恐ろしいことになっていました。水ぶくれができ、その周囲が広範囲に渡って真っ赤に内出血…。事前に病院で処方してもらった薬で早速治療開始です。
あと、2人用のテントがいよいよ切実にほしくなってきました。私的には長辺に出入り口があり、全室が広く天井も高いものが希望。でも、強風に弱いのと重いのが難点。うむむ…。

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コメント

お疲れ様でした
お疲れ様でした

横尾山荘に似た人がいたと思ったら本人だったのね…。いるわけないと思ってたから声を掛けなかったよ

ホントに雨の中、ご苦労様でした。こっちも雨の中の撤退戦だったんですが…。でも、蝶ヶ岳で御来光が見れてよかったですね。
ねっ、長塀尾根は死ぬほどキツそうでしょ。
2010/8/19 21:30
おおっ!
横尾山荘にいらしたんですね〜!
ぜんっぜん気がつかなかったっ

本当に天気ずーっと悪かったですよね。
槍、行けなくて残念でしたね。
でも、自然の中だからこんなこともありますよね。
次回に期待!ということで。

長塀尾根、登りは相当きついでしょうね!
よくぞ子どものうちにあれを登りましたね〜。
そりゃ〜、弟さん、山が嫌いになりますわ。と思いました
2010/8/20 9:18
お疲れ様でした
mizuhoさん こんにちは

3泊のテント、良いですね
テント場で時間をもてあます、あの感じが好きです←変ですか?

晴れてたら晴れてたで槍の渋滞は凄いんですかね・・・

眺望、天気はちょっと残念ですが
さすが北アルプス、良い所ですね


アブ寄らず(地肌につけると痛い、目に入ると30分動けない)
結構効きますよ(ブヨにも)
2010/8/20 18:31
to4さん、こんにちは。
お返事遅くなりました

テントで時間をもてあます感じ…、私も好きなんですが、さすがに雨降りで1人用のテントに2人で入って過ごすのは、ちょっと息苦しかったです…。

to4さんは北岳に行かれたのですね〜。
ゼログラヴィティですか。
日常でありえないくらいの風を受けたりすると、ちょっと笑っちゃう気持ちわかります。
フライを被って手を広げたら、いけたかもしれませんね。
そのままどこかに飛んでいってしまいそうですが。

アブ寄らず!そうでした!
次回はそれを持って行こうと思います!
30分動けないのはかなりリスキーですが…。
あ、熊にも効くかも?
2010/8/23 10:12
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