神室山(有屋口) 鳥海山(祓川) 紅葉の出羽国へ遠征
- GPS
- 16:05
- 距離
- 24.3km
- 登り
- 2,432m
- 下り
- 2,422m
コースタイム
- 山行
- 6:53
- 休憩
- 0:53
- 合計
- 7:46
- 山行
- 7:18
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 8:19
きのこ、植物観察等でかなりゆっくり歩いています。
10/18 鳥海山 11.86Km/8時間19分
鳥海山ピークと御室小屋前でたっぷり休憩しました。
天候 | 10/17 快晴 出発時3℃、風弱く、日中暖かい 10/18 快晴 出発時3℃、風弱く、日中暖かい |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
マップコード:813 247 417*41 googleマップ https://goo.gl/7qC2Bc ■鳥海山矢島口(祓川駐車場50台) マップコード:954 458 470*02 googleマップ https://goo.gl/Px51gu |
コース状況/ 危険箇所等 |
■神室山 神室連峰は、東北のミニアルプスと呼ばれています。 山形、秋田県境の内陸部に位置します。 山形県金山町、山形県新庄市、山形県最上町、秋田県湯沢市からの多様なルートがあります。 https://goo.gl/4u02DE 我が隊は山形側からの代表的なコースである有屋口コースを往復しました。 人気の山で、この日は天気が良かったので、多数の登山者と会いました。 ・有屋口-神室山 登山道の端が笹などで覆われていて落とし穴のような区間がいくつかあり、その下は急斜面の場所があり、足を取られる可能性がありますので、登山道の斜面端を気をつければ特に危ない箇所はありません。 ■鳥海山 出羽富士と呼ばれています。 山形、秋田県境の日本海側に位置します。 山頂から北東、東、南東、南西、西、北西方向に多様なルートがあります。 https://goo.gl/AxR9eD 我が隊は、秋田県側、北東方向の矢島口(祓川)から七ツ釜滝の上部を経て、行きは康新道、帰りは舎利坂を使いました。 矢島口コースで出会った人は全てソロで数人だけ、静かな山歩きを楽しめました。 七高山、鳥海山ピークでは沢山の人がいて賑わっていました。 ・矢島口-七高山 康新道と舎利坂ルートがありますが、どちらも2000m付近で積雪、凍結があります。 カチカチの凍結区間は、どちらかと言うと、康新道の方が難易度は高いです。 実際、アイゼンの準備が無くて凍結区間で撤退した人も何人かいた模様です。アイゼン無しでも冬靴で突破された人もいたようですが、アイゼン無しでは歩行効率が悪いです。 (康新道-七高山、行きのルート) 康新道-七高山(しちこうざん)ではカチカチの凍結したトラバースがあり、アイゼンがあれば安心して通行できます。(アイゼン無しだと不可と思われます。) 我が隊のチェーンスパイク装着は1970m付近でした。 ちなみに朝一番にピッケルを持って下山している人に会いました。 (七高山-舎利坂、帰りのルート) 七高山-舎利坂の間もカチカチの凍結した区間があり、同様にアイゼンがあれば良いです。 ・七高山-鳥海山(新山)ピーク チェーンスパイクが無いと歩行効率が悪いです。岩の上を歩くので、チェーンスパイクなどのアイゼンが便利です。従来型の軽アイゼン、10/12本爪だと歩きにくいと思います。 |
その他周辺情報 | ■コンビニ ・神室山 最上郡金山町の中心部にはセブン-イレブンとファミリーマートがあります。 ・鳥海山 矢島口(祓川駐車場)付近にはコンビニはありません。 強いて言えば、車で約1時間の場所に、ローソン由利本荘矢島店があります。 湯沢市や金山町からは国道108号線の矢島口への分岐を通り過ぎる形になります。 鳥海荘からローソン由利本荘矢島店まで車で約30分です。 ■宿泊 我が隊は「鳥海荘」に前泊しました。かけ流しの温泉で露天もあります。 日帰り湯は300円、外来者も食堂が利用可です(7時〜9時、11時-14時、15:30〜21時) 1日数組限定の登山パックなるものがあり、通常午前7時からの朝食が、午前4時から食べられます。近隣にコンビニ等ありませんが、(登山パックに限らず)山に持っていくオニギリなども頼めます。docomo LTEの電波は入りませんが、無料Wi-Fiが使えます。(docomo FOMAは使えます) 矢島口(祓川駐車場)まで約30分です。 神室山の有屋口から車で約2時間でした。 http://www.chokaiso.jp/ |
写真
感想
毎年、この時期に「きのこ遠征東北バージョン」を敢行するのですが、地元エージェントより「今年は粒さえ発生しておらず、ダメ」との連絡が。
しかし、天候はよさそうですし、きのこハントはあきらめるとしても(←半分はあきらめてない、笑)、東北のお山歩きのため遠征するのは、ぜひとも!ということで、なかなか行くことのできなかった「神室山」と「鳥海山」に登ることにしました。
本丸の鳥海山は、おみやげを買う都合で(笑)日曜とし、前哨戦の土曜日は、二百名山の「神室山」へ。きのこハントでは近隣におじゃますることはありましたが、神室山そのもののピークハントは初めてです。
しかし、関東近辺の山に比べると、ここのエリアの自然林は感動ものです。ブナもミズナラもコシアブラも、木が大きい大きい!私達が今回使ったルートは植林が全くなく、素晴らしい自然林です。沢もあり、小さい渡渉もあります。基本的にはウエットで、「いいもの」が生えていそうな雰囲気が満ち満ちています!しかし、今年は不思議なくらいきのこの気配は薄く。毒キノコさえも少ない始末。このまま雪が降れば、発生しないこともあるそう。ん〜・・・。
しかし、ちょうど中腹くらいが紅葉のピークで、最高の景色を堪能しました。
黄色、オレンジ、赤などなど、色の重なりが「これでもか〜」という厚みで迫ってきます。雪が降る前の、本当に華やかな山の景色は、「山の命の燃焼」という印象で、とても情熱的、まさしくカーニバル!でした。
そうはいっても、遠征中、そうゆっくりはしておれず、本丸へむけての宿泊地「鳥海荘」へ移動。ところが。雄勝(おがち)から由利本荘(ゆりほんじょう)ヘ向かい108号線へ入ると、なんと宿までコンビニ(地元の商店的な小さなものが1件ありましたが)はゼロ!いきなりすごい僻地に突入?
しかし、行ってみると本日の宿泊する宿は、鳥海山ビューの素晴らしいお宿でした。
部屋から温泉から食堂から、バッチリ鳥海山が目の前なんです。素晴らしい!
温泉も泉質はトゥルントゥルン!お肌ツルツルのなめらかさ!秋田美人になれた気分に浸れます(笑)。おまけに宿の社長を始め、従業員の方がみなさんとても気さくで感じがよく、幸せそうに働いていらして。郷土の誇り「鳥海山」をこよなく愛していらっしゃることが伝わってきて、とても暖かくほっこりとした気持ちにさせてくれました。「登山パック」で早朝に温かいごはんをいただく事ができるのも、うれしいサービスです。
ついでに、宿限定発売の「名人ひろ社長のわらびかりんとう」(130ḡ 500円)が、とても美味で驚きました!
鳥海荘に行かれる方は、ぜひ購入されることをおすすめします!(おみやげにも最適)。
おっと、本丸の「鳥海山」ですが。
一言、素晴らしかった、行ってよかった!
そしてこの紅葉の季節にその機会に恵まれ、実にラッキーでした。
登山ルートはたくさんあるのですが、おみやげを買う都合などにより、今回は矢島口コースから。行きに通った康新道からの景色が、特に素晴らしかった!
火山噴火によってできた生々しくダイナミックな地形が手にとるように見渡すことができ、その内側の紅葉も実に見事で、まさしく錦繍!
スゴイ、スゴイよ、この景色〜!
おまけに人っ子ひとりないんですよ、登山道に。結局、七高山まではたった一人の下山者(←ルート情報を教えてくださり、とても親切な方でした)とすれ違っただけでした。百名山で、人っ子一人いないなんて!昨日の2百名山「神室山」にはわんさか人がいたのに(笑)。
ルートが多いから?秋田県の登山人口(いや、人口そのもの)が少ないから?
まあ、どうでもいいですけど、それほど静かで素晴らしい景色を満喫できるルートであったことに、大変満足しました。
そして今秋(冬?)初の雪道のトラバースを無事通過し、たどり着いた七高山の山頂では、その眺めに、再び驚いたーっ!火口と外輪山、そして新山の景色がすごい!岩岩の急激なアップダウンに雪が所々つき、まさしく、異星に着陸した気分になれます(笑)。しばらくはアングリとながめてしまいました。
岩を降りたり登ったりでいて上がった新山(鳥海山山頂)は格別の嬉しさ!
山頂は広くはありませんが、素晴らしい景色が堪能できました!
このエリアは日本海の厳しい気候にさらされるため、このように快晴微風の日は珍しく、本当にラッキーでした。
暖かったし風も弱かったのですが、それでもニット帽、厚手手袋、チェーンスパイク、いずれも活躍しました。もし、行かれる方がいらしたら、装備は万全に!
そして他のルートからもぜひ登ってみたいと思わせるお山でした。あ〜またぜひとも行きたいですね〜。
鳥海荘も(わらびかりんとうも)、秋田のリンゴ(アキタゴールド)も、そして秋田の人々も、どれもこれも素晴らしく、もっとゆっくり旅したかったな〜とつくづく思いました。
この時期の東北遠征は本当におすすめですね〜。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
隊長も撮影係さんも頑張りましたね。
鳥海で風が弱いとは・・・、天候に恵まれましたね!
ある意味富士山と似てますから、結構凍結すると危険です。
神室山は登りたいですが、東北の未踏山で行きたい山があり過ぎて。
遠いのでまだまだ先ですね。600キロも運転出来ません。><
ブナの実は皮が軟らかく直ぐに剥いて食べれるのがGOODです。
東北って、やっぱりこの時期(注:他の時期に行ってたことがないので、吟味した発言ではありませんが)いいですね〜。
風は帽子が飛ばされそうな向きの斜面もあったので、2種類のかぶりもの(帽子)を着け替えたりしていました
独立峰の厳しさはあるのでしょうね〜、ある意味、その厳しさは味わえなかったのですが 、ラッキーでした
神室山は、私の東北の山の典型イメージそのもので、とても好きな場所ですね 。
ブナの実もかなり実入りがよいようでした。充実した実を拾い、歩きながらも食べましたが、家に帰って炒って食べたものも、また格別の美味しさでした〜
神室山へ・・・続く稜線
気持ち良さ気です〜
丹沢にも欲しい
帰りの紅葉トンネル・mikipomさんが美しい (スリスリ)
鳥海山の朝
紅葉と湿原とロケーション最高ですね
まだ雪はちょっと遠慮します
コメントいただき、ありがとうございます!
神室山は標高1300mほどのお山ながら、稜線に上がると素晴らしい縦走路が見渡せ、思わずテントを担ぎ直して縦走したくなるような景色でした〜
紅葉も、きっと行けばどこかしらが真っ盛りですから、前後1周間ほどなら見ごろを外すことは無いと思われます
こんにちは、ミキポンさん & 撮影係さん!
秋田県LOVEのカマセンでございます(^^)v
北海道の帰りにブラブラした東北では、圧倒的に秋田の滞在時間が長かったです♪
それにしても・・神室山を歩かれたんですねぇ(゜ロ゜)
こちらのお山、栗駒山と同じく、前回の東北の旅で歩けなかった心残りの山です(^-^;
まさにミニアルプスな雰囲気ですけど、山肌がかなり真っ赤かですねぇ・・うーん、情熱的
鳥海山は去年鉾立から歩きましたが、皆様のおっしゃる通り名山中の名山ですよね
そう「山は生きてるなあ」と思わせるような躍動感がありますよね。
紅葉はもちろんキレイだなあと思いましたけど、山頂がチラッと白くなっているのもまたかっちょええ♡
2日連続で良い山行になったのも、良い宿に巡り会えたおかげですかね
秋田は良いとこ、またお邪魔したいなあ・・
コメントいただき、ありがとうございます!
私達も秋田、山形ラヴです
しかも初めましての鳥海山で、このラッキーな天候に恵まれ、最高でした
いいですよね〜東北のお山は。
神室山は関東にある山とは雰囲気が全く違い、自然の豊かさが感じられるので、とても大好きです。しかし何を隠そう、今回の旅では、「名人ひろ社長のわらびかりんとう」に一番感動したかも
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する