「はじめての南八は凄い迫力でした」 赤岳〜硫黄岳 周回


- GPS
- --:--
- 距離
- 14.7km
- 登り
- 1,467m
- 下り
- 1,488m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
赤岳山荘に登山ポストあり |
写真
感想
※自身の山行備忘録です、長文失礼
夜間、地元愛知県から一人車を飛ばす。
今回は初の八ヶ岳。しかも3000m近い山々の縦走とあって緊張も走る。
一応赤岳〜硫黄岳までの縦走が目標だが、岩場の状況や標準タイム、距離と標高差の問題で自分に可能かどうか少々不安(というか大分不安)。赤岳登頂時点でその後のコースを決ることとする。
地元の低山をロングで歩いてみたり、中ア(空木岳、恵那山)を日帰り登山したりしてきた。登山初めて1年経ったことだし、今シーズン最後の締めで人生初の本格稜線縦走、どうなることか。
美濃戸口〜美濃口までの2〜3kmほどの林道は凸凹しており、小型の私の車では少々不安だったが、暗い闇の中何とかAM1:00頃到着。
駐車場は赤岳山荘さんが管理されているので、電灯やトイレもあり安心。4:30頃には山荘の方が集金に回ってくる(1000円/日)。
興奮のせいなのか、毎回眠れない車中前泊。体は中年心は(遠足前に興奮で眠れない)子供のようだ。「暇だぁ、暇だぁ」を連呼しながら結局スタート時間まで寝ないで迎える。
少々暗くても5:00頃出発したかったが、準備始めると何だか眠気に襲われ、うだうだ朝飯堪能してたら5:45出発。今日はロングな行程なのに何やってるんだか。
多くの登山者はヘッデンつけてさっさとスタート。いつもとは違う熟練っぽい姿が多い状況に少々気後れ。とりあえず序盤から老体鞭打ってペース上げてるしかない。
全行程通して道は明確で迷うことはないと思う(人も沢山いるしね)。行者小屋までの南沢コース、赤岳鉱泉までの北沢コースはどちらも緩やかで安心。
行者小屋までは、ハイペースで進む先行の方を勝手にペースメーカーにして何とかついて行く。ぴったりとついくるストーカーに薄気味悪さを感じさせたかもしれないが、おかげさまで良いペースを保てた(すみませんでした)。
この南沢コース、変化もあるし道もそれほど険しくない。起きたてのスタートにはちょうど良かった。森の景観も美しくていい。
行者小屋に到着。
静かで趣ある佇まい。なんか南八ヶ岳の景観にすごくマッチしている。休憩の予定はなかったがちょっとだけ山荘内をのぞいてみた。なんかアルコールランプが似合いそうな感じだった。
さて、
ここからの道は少々様相変る。大迫力の赤岳を見上げながら徐々に本格的な登りとなった。山頂に近づくにつれ両手両足を使用する場面もあるが、すごく危険と言うほどではない(もちろん落ちたらただでは済まないけど...)。
今回は阿弥陀岳はパス。でも、赤岳から見る阿弥陀岳も迫力あった。「次回はこちらも挑戦するぞ」と勝手に一人誓う。
いよいよ本日最初のピーク=赤岳山頂に到着。そしてそこは人人人で大賑わい。
「険しい標高3000mの頂...早朝なのにこんなに人いるもんだねぇ。”山にドハマリして戻れなくなった中毒ハイカー”の群れだな...」(お前もそうだろと言いたい)
そして、
周囲を見渡せばド、ド、ド快晴の青空の下、富士山、南ア、北ア等々360°の絶景!
こんな高度感ある360°パノラマは初めてだ
こんな黒い岩肌がゴツゴツした異形の山頂も初めてだ
(まるで火星だな...行ったことないけど)
皆さん口々に「天気最高、来て良かったぁ」と言い合っている。
赤岳頂上山荘も覗いてみた。
「山には怪物や変人(愛を込めた表現です)が多いが、こんな所に山荘おっ建てるなんて、なんとも突飛なもとい奇特ことですねぇ」と一人感心する私。
あと、何故か赤岳山頂に黒猫がいた。不思議な光景だが、人なつっこい愛らしい猫だった。
※後日追記:どうやらいつのまにか居ついた猫らしい
【動画】https://www.youtube.com/watch?v=ArLhJbnliuQ
【記事】http://withnews.jp/article/f0151027003qq000000000000000W02j0401qq000012668A
赤岳山頂に着いた時点でのタイム&体力に余裕を感じたので、遠くに待つ硫黄岳を計画通り目指すことにする。
大迫力の赤岳〜硫黄岳縦走路。
鋭い岩肌とアップダウン繰り返すものの思っていたよりは危険箇所はなかった。
初めて挑んだ岩場の連続を経験出来たのは良かったし、ドキドキの高度感や鎖場も十分楽しめた。
硫黄岳山荘からは大きな岩もなくなった。
そして硫黄岳へのラストの登り。遠くからはなだらかに見えたが、実際歩けばそこそこ傾斜もある。お腹も空いてきて急にペースも落ちた。
何とか辿り着いた硫黄岳山頂。
今までのピークと違い平たくて広く、皆さん思い思いの場所で休んでいる。ぜひここでのランチをお勧めしますね(風なければ)。
今日歩いてきた稜線をジーと見つめた。
「南八ヶ岳の男性的で尊厳な雰囲気は迫力満点だったな」と一人うなずく。ひときわ険しく見えるあの稜線を見ていると、何だか達成感もひとしおだ。
そして、「北八ヶ岳の女性的で緑あふれる柔和な山域にも是非抱かれたいものだ」と一人想うのであった(ポエムだな)。
そんなえせロマン派を気取る私は、抹茶オレなど山ガール的なものなど飲んだりして、結局1時間以上ここでくつろぐ。
周囲には女性ソロハイカーの姿もあった。別に区別する気はないのだが、やはり女性一人で山頂目指す姿には秀麗かつ孤高な雰囲気を感じてしまう私(つまりは”危うく惚れてしまいそうになる”という意)。
名残惜しいですが下山開始。
切れ落ちたところやザレたところはちょっと注意必要だったが、岩稜の険しい雰囲気はなくなった。
ひたすら下りていくと赤岳鉱泉に到着。
これまた趣ある山荘で檜風呂もあるらしい。いや〜本当に良いところだ。山の景色も迫力あるし、いつかここにゆっくり泊まりたいなぁ。
その後も思ったよりも快調に歩けて14:00には駐車場に到着できた。
駐車場にはまだ沢山の車が残っていた。美濃戸口までの林道オフロードで、多くの徒歩の方とすれ違ったり、車の渋滞になったりするのは嫌だなぁと感じていたので早く下山で出来て良かった。
天気最高、色々なチャレンジ成功で大満足の初南八ヶ岳。
更に山にはまるキッカケとなる山行だった。帰りに日帰り温泉に立ち寄るために軽くドライブ。紅葉が見事でした。ゆったりとドライブしながら、数日かけて色々な八ヶ岳の山域を巡るというのもいい旅になりそうだ。
最後にお風呂で疲れを癒した。
そこでの帰り際に、いつもブログや動画を拝見している”ビストロきっちょむ登山隊”の面々とすれ違った...と思う(同じ日に阿弥陀岳登っていらっしゃたので間違いないでしょう)。何だか気恥ずかしくて声かけられない40過ぎのオッサンは、ちょっとだけ後悔したのでした。
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