暴風の赤岳・あと一歩のところで撤退
- GPS
- 11:33
- 距離
- 19.6km
- 登り
- 1,546m
- 下り
- 1,560m
コースタイム
- 山行
- 3:15
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 3:45
天候 | 10/24 快晴 10/25快晴だが暴風 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
新宿方面→JR茅野茅野駅(9:24) 中央線 JR茅野茅野駅(9:30)→美濃戸口(10:07) バス ■帰り 美濃戸口(13:20) JR茅野茅野駅(14:00)バス JR茅野茅野駅(14:30)→新宿方面 特急あずさ |
コース状況/ 危険箇所等 |
■気象 ・文三郎尾根上では温度計が-5〜-10度を指していた。風の影響のせいか?ピンポイント天気予報だと0度くらい。 ・文三郎尾根の頂上、赤岳と阿弥陀岳の分岐地点では暴風状態。立って歩こうとするとバランスを崩して飛ばされそうな状態。歩いている人もいたので、慣れていれば無理ではないのだろうとも思ったが、その先稜線上での岩場の通過を考えるとかなりの危険が予想されたので安全のため引き返した。実際ほとんどのパーティが引き返していた。天気予報(てんきとくらす)のピンポイントの予報によると標高3000m近辺は風速28m 天気図 http://www.tenki.jp/past/2015/10/25/satellite/japan_near/ ■装備 ・文三郎尾根上に凍結はない。チェーンアイゼンを持参したが、使わなかった。 ・文三郎尾根の途中も風はそれなりに強かった。終始冬季用ハードシェルを着ていたが、これがよく風を止めてくれた。インナーはドライレイヤー+ベースレイヤー+薄手のフリース。全く寒くない。ネックゲイターを持って行ったがずり落ちるので、顔にしもやけができそう。バラクラバでも良さそうなくらい。足先も冷たかった。3シーズン用ウィンドシェルグローブは効果が高かった。相方は初冬用の厚手を使用。 ・テント泊だったが、冬用のシュラフの中にフリースとダウンを着て寝たらさすがに暑かった。 |
写真
装備
個人装備 |
ベースレイヤー
ソフトシェル
ハードシェル
ズボン
靴下
グローブ(ウィンドシェルグローブ+初冬用)
インサレーション
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図
コンパス
計画書
ヘッドランプ
スマートフォンGPS
予備バッテリー
筆記用具
保険証
時計(高度計)
ストック
カメラ
マット
冬用シュラフ
軽アイゼン
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共同装備 |
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ツェルト
ガス
バーナー
コッフェル
カップ
テント
ポール
テントシート
|
感想
今年の冬季赤岳登頂に向けたコースの下見を兼ね、登ったことのない文三郎尾根から赤岳に登頂しようと考えていました。それだけだと時間が余るため、阿弥陀岳にも足を伸ばす計画を立てました。
事前の天気予報で風速25m前後と、登山に不適であるということは知っていたのですが、風の強さは地形にも左右されるため、必ずしもその強さで吹くとも限りません。そんな甘い期待もあって、とりあえず行ってみるかということにしましたが。。。
■行者小屋までは黄葉のハイキング。
今がピークと言ってもいいくらいの紅葉のまっただ中。秋空の中気持ちの良いハイキングでした。雲1つない青空に黄色い葉っぱが映え、紅葉刈りに来た感MAX。美濃戸からの道って夏とか冬とか飽きるんですよね。秋が一番好きです。(今年もう5回目だし。)
初めて南沢から登りましたが、北沢のほうが遠回りになるけど気持ちいいかな。
■文三郎尾根の暴風
気温0前後。風が強く、霜が降りて全体的に白くなった山容に驚きつつも、初冬用装備をバッチリ持って行ったので、特に問題もなく登っていけました。
樹林帯を抜けると風はやや強くなるも、順調に登っていけます。
しかし、マムート階段を登り切り、阿弥陀岳との分岐、稜線上に出掛かった瞬間、立っていられないほどの暴風が。。。
ヤバイ!と思わず立ち止まったのですが、それでもザックが風に煽られ、体が飛んでいきそうな勢い。とりあえずしゃがんで、風が弱まるタイミングがないか待ってみましたが、しかし風に強弱はなく、一定の勢いで暴風が吹いている状態です。
また、風で声が聞こえず、お互いの耳元で大声でしゃべらないとお互いのコミュニケーションがままならない状況でした。
後ろから登ってこられた方も我々の後ろで停滞し、5人ほどで、どうしようかこうしようか思索しておりました。(といってもコミュニケーションとれないのですが、)と、フト見上げると、赤岳から風に相当煽られつつも下山してくる方がおり、一瞬実は行けるのではないかという期待感が高まりました、でも結構限界だったのか、我々の待機しているところで一緒にしゃがみこんでしまい、その様子から厳しそうだな。という感じを受けました。
このまま待機していても体温が奪われるだけなので、一旦風の弱いところまで撤退しようと、十数メートル下ったのですが、それだけでもなかなか困難な状況。風が強まるという予報も聞いていたので、しゃあないかと下山することにしました。
行者小屋についてから天気予報を確認したらなんと風速28m!?。実際、その風速より弱かったのか強かったなどはわかりません。山慣れていれば、歩くすべが在るのかもしれませんが、そこから先の、隠れるところのない稜線上の急な岩場の登りを考えると危険を感じざるを得ず、殆どの方が引き返していたようです。
■クマ?いやカモシカに遭遇
北沢の美濃戸山荘から少し登ったところに黒い生き物の後ろ姿が!
足が細いのでカモシカであろうと思いつつも振り向かないので暫く判定できず。
草を食べているので絶対カモシカだと思いつつも、ツノを見るまで安心できず、オロオロしてしまいました。このあたりでは前にも出会ったことがあります。
■レシピ:黒七味をバッチリ効かせた鶏鍋
寒い時はやっぱり鍋、食材も腐らないので、リッチな鶏鍋に。
・スープ:鶏がらスープ、酒、塩、醤油
・具:鶏もも肉、エノキ、ネギ、白菜、豆腐
今回、京都原了郭の黒七味の小袋を持って行ったのですが、小袋だと、香りや辛味が飛ばず、鍋の味が引き締まります。これはおすすめです。高島屋などのデパートなどに売っています。
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