薙刀山 白山中居神社から
福井県
岐阜県
graveltrek
tooruoh
グリーン☕⛷
hskmax
体力度について
- GPS
- 07:06
- 距離
- 13.7km
- 登り
- 1,052m
- 下り
- 1,053m
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| 天候 | 晴れ後曇り 気温4℃ 風速3m/s |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年01月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
駐車場から橋までは除雪あり。 橋からは新雪30〜50cm。クラストやモナカなどは無し。 野伏ヶ岳と薙刀山の分岐点までトレースあり。それ以降は無し。 前日は、道の駅めいほうで午後からそれなりの雨だったことから、気温は全体的に高かったと推測される。 〇今回の危険箇所 1.渡渉手前の急斜面の新雪トラバース。足元が崩れて30m程度下の谷へ落ちる可能性あり。 2.薙刀平から薙刀山にかけての稜線。雪庇、クレバス、クラック、ヒドゥンクラックあり。 2つ目について、以下、gravelさんとグリーンの状況観察など整理。 ・薙刀平から薙刀山にかけての稜線は北西風で雪庇が発達。 ・薙刀山頂付近では、雪庇の直下の山腹の地肌が見える深さで全層の雪がグライド（すべり）してクラック（長さ5〜20m、深さ約3m、幅は最大で約1.5m）あり。 ・稜線の雪庇割れによるクレバス（長さ5〜20m、深さは不明、幅は最大で約1.5m）もあり。 ・これらのクラックとクレバスが複数形成されて複雑な地形となっており、さらにクレバスやクラックの上に新雪が乗った落とし穴状のヒドゥンクレバスやスノーブリッジが形成されていた。 ・気温上昇によるグライド進行で雪庇崩落や部分的な全層雪崩の可能性あり。スキーや登山者等による振動でも雪庇崩落、グライド進行の可能性あり。不安定な状況。 ・山頂へ向かって続く稜線は、上記のような状況が特に顕著なため、踏み込むべきではない。こういった形状では、雪庇割れのクレバスの底がなく、斜面下まで繋がっていることもあり、落ちた場合は斜面下まですり抜けて滑落することがある。 上記状況から、今回は山頂直前の雪庇、クレバス、クラック地帯を避けて右巻きで斜面をトラバースしながら山頂へ行くルートをとった。山頂手前20m付近で、左手の山頂付近から右へ、自分たちの左側2mまで伸びるクラックがあった。このため、クラック端部から2m程度右側を先頭のgraveltrekさんが通過した。さらに2番手のhskmaxさんがスノーブリッジに乗った瞬間、左にあるクラックの先端から右へ1mあたり（推測箇所）、自分たちから左に1.5mあたりから「バフッ」とワッフ音が聞こえた。3番手のグリーンが「ワッフ音したっ！！戻りましょう！！」と提案すると、「どこから聞こえた？」と振り返ったhskさんから確認される。グリーンが「このあたりかなあ・・・」と状況を整理して伝えようとしている間に、hskさんが前を向いて前進（返答を待ちきれなかったご様子）。その瞬間、hskさんの足元がゆっくり、雪ごと沈み込んでいった。グリーンがウィペットをhskさんの体の下に滑り込ませてクラックの壁に先端を差し込もうとしたが届かず。 幸いにもクラックの深さは3m程度で底付きとなっていたため、hskさんがウィペットで雪壁を登ることで脱出できた。 今回我々のパーティーの一人が飲み込まれた形に成りましたが、運よく脚を下にして落ちた体勢が良かったため大事に至ることは有りませんでした。それでも落下直後に山頂側上部の積雪が崩れたら救出もままならない事態だった可能性も有ります。 薙刀山への山行を計画なさる方はくれぐれもお気をつけて。 |
写真
グ）思っていた以上に積雪があったようで20〜30cmの新雪。
グ）よく見ると、前回の野伏ヶ岳の中央ルンゼ滑走で雪割れした箇所が見える。こうやって見ると、確かに雪崩れそうな箇所だ。うかつだった。反省。
グ）渡渉手前の、不安定な新雪急登トラバースをこなすtooさん。上手ですm(__)m。(gra)tooさんうまくトレース引いたなーw 上げ過ぎじゃないかと思ってたけど、帰りにこのトレースとっても使いやすかった！
(gra)tooさんうまくトレース引いたなーw 上げ過ぎじゃないかと思ってたけど、帰りにこのトレースとっても使いやすかった！
h）tooさん難しいトラバース、落ちながらも突き進む。帰りは楽ちんでしたグ）難しいところを開拓していただいたので助かりました。ありがとうございましたm(__)m。
グ）難しいところを開拓していただいたので助かりました。ありがとうございましたm(__)m。
(gra)対岸のトラバースラインを見てください！
(to) 薙刀平への登りグ)ラッセル交代しましたが、1年間、体力的に安易な登山ばかりしていたので全く進まないし疲れる。体感的には昨シーズンの体力の1/3以下くらいか・・・。情けない。
グ)ラッセル交代しましたが、1年間、体力的に安易な登山ばかりしていたので全く進まないし疲れる。体感的には昨シーズンの体力の1/3以下くらいか・・・。情けない。
(to) hskmaxさんを先頭に突破グ）厳しいところはなぜかいつも先頭突破のhskさん(笑)。そしてそういったところほど強い！！お好きなんですね。
グ）厳しいところはなぜかいつも先頭突破のhskさん(笑)。そしてそういったところほど強い！！お好きなんですね。
(to) ガスで視界がちょっと悪かったな〜グ)山頂直下のクラックとクレバスが多く、複雑な地形となっており、どこから崩れても、どこで落ちてもおかしくないように見えたので、「無理して山頂行かず、ここでやめても良くないですか？」と3回ほど提案したが・・・。あと少しだから進むそうです。行くならば右からかなあ・・・と思いながら進む。
グ)山頂直下のクラックとクレバスが多く、複雑な地形となっており、どこから崩れても、どこで落ちてもおかしくないように見えたので、「無理して山頂行かず、ここでやめても良くないですか？」と3回ほど提案したが・・・。あと少しだから進むそうです。行くならば右からかなあ・・・と思いながら進む。
グ）山頂に近づくと、クレバスいっぱいの稜線から進むという話が出た( ゜Д゜)。危険すぎるので、自分が「危険ですよ。無理じゃないですか？」とひよると、tooさんから「右から巻こう！！」と助け船がでて、右から巻くことに。
(to) 山頂直下graveltrekさんを先頭に進むが・・・h）この後・・・
グ）左のクラック付近で「ボフッ」とワッフ音！！「ワッフ音したー！！戻りましょう！！」と叫ぶ。この時点で、弱層があって、そこからワッフ音がしたのだと考え、ワッフ音がした可能性が高い箇所を探していたが特定できず。「ワッフ音＝弱層→雪崩」という固定観念があったため、今起こった事象の適格な原因推測を妨げた。
h）この後・・・
グ）左のクラック付近で「ボフッ」とワッフ音！！「ワッフ音したー！！戻りましょう！！」と叫ぶ。この時点で、弱層があって、そこからワッフ音がしたのだと考え、ワッフ音がした可能性が高い箇所を探していたが特定できず。「ワッフ音＝弱層→雪崩」という固定観念があったため、今起こった事象の適格な原因推測を妨げた。
グ）hskさんが、「どこから音がした？」と振り返って自分に問いかける。自分は、左側1.5m位だと感じたが、そこはクラックの末端から2m位のところ。ここに弱層などない・・・。どこだろう？と考えていると、hskさんが待ちきれずに前を向いて前進しはじめた・・・。「あっ！！やばそう！！」と思った瞬間・・・hskさんの足元がゆっくり沈み込み・・(to) hskmaxさんが雪に吸い込まれた！！！大丈夫か？？？
h）どこだここは？
グ）声がするが姿が見えず・・・。覗いてみるとお姿は見えたが、穴の深さが不明。どこかで引っかかっているのか？すぐに引き上げないと・・・。と思い、4mm10mの細引きを取り出して少し絡まった細引きを伸ばしている間に、hskさんはウィペットで脱出。よく見ると地面が見えますね。大事なくてよかったです・・・が、引き返すチャンスは2回あったなあ・・・。
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(to) hskmaxさんが雪に吸い込まれた！！！大丈夫か？？？
h）どこだここは？
グ）声がするが姿が見えず・・・。覗いてみるとお姿は見えたが、穴の深さが不明。どこかで引っかかっているのか？すぐに引き上げないと・・・。と思い、4mm10mの細引きを取り出して少し絡まった細引きを伸ばしている間に、hskさんはウィペットで脱出。よく見ると地面が見えますね。大事なくてよかったです・・・が、引き返すチャンスは2回あったなあ・・・。
h）お〜い、助けてー(to)第一声は「写真！」だったような・・・決して救助を後回しにして写真を撮ったわけではありません。本人のご要望に応じて撮影しましたので、誤解なきようwww
グ）tooさんの言われる通り！！自分が証人です。
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(to)第一声は「写真！」だったような・・・決して救助を後回しにして写真を撮ったわけではありません。本人のご要望に応じて撮影しましたので、誤解なきようwww
グ）tooさんの言われる通り！！自分が証人です。
(to)ダブルウィペットとキックステップで垂直の雪壁を登るhskmaxさん、さすがやりますね！h）役立つウィペット
グ）どんな雪質でもウィペット持参は必須ですね。命にかかわりますから。
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h）役立つウィペット
グ）どんな雪質でもウィペット持参は必須ですね。命にかかわりますから。
(to)ホイヨッ！とストックを掴んで引っ張る
(to) 無事で良かったですグ）本当に無事でよかったです。hskさん。自分に、仲間に一生のトラウマ作らないでくださいね。本当に心配したんですから。
グ）本当に無事でよかったです。hskさん。自分に、仲間に一生のトラウマ作らないでくださいね。本当に心配したんですから。
（gra）グリーン君山頂から滑走、だが視界が無いので腰が引けるグ）いえいえ、クラックを確認しながら滑走してるんです。他にも見落としがないかどうか。
グ）いえいえ、クラックを確認しながら滑走してるんです。他にも見落としがないかどうか。
グ）tooさんの引いたトラバースが良い感じですね。
感想
この山行の立案はgoedonさんだったが、かかと痛がぶり返してしまい直前で参加を断念。治ったらまたご一緒しましょう。
山頂で大変なイベントが有ったが、詳しくはご本人からの報告にお任せします。
昨年吹雪に叩かれて登頂出来なかった薙刀山。
今回はhskmaxさんとグリーン君が加わってくれて、きっついラッセルをこなしてくれたおかげで、あれよあれよと言う間に薙刀山を踏めた。ありがとうございました。
出発時に晴れ渡っていた空は、薙刀平でガスが濃くなり、山頂では残念な時間に成ってしまった。また薙刀山に来る理由が出来ました。
本日の核心は薙刀山山頂直下にあった。山頂手前の登りで福井県側に亀裂が入っているのは見えていたので岐阜県よりにルートをとって山頂を少し回り込こむことにした。この時点で先頭はgraveltrekさん、二番手はhskmaxさんだった。graveltrekさんは普通に通過して行ったのだが、二番手のhskmaxさんがいきなり腰あたりまで沈み込んだ。「アッ！」穴が開いていたのかな〜と思った瞬間、hskmaxさんは雪の中にスルスルと吸い込まれて行って見えなくなってしまった。ヒドゥンクレバスだ！登りで確認したクラックが岐阜県側まで続いていたようだ。大変なことになったと駆けつけるがクレバスの大きさが分からないので慎重に近づく。巾1メートル深さは3メートル程度のクレバスだった。中を覗き込むとhskmaxさんは無事だった、良かった。「大丈夫ですか？」と声をかけると第一声が「写真！」だったのには笑ったが、どうしようかとメンバーで相談していると本人はダブルウィペットとキックステップで垂直の雪壁を登り始めていた。さすがの身体能力と冷静な判断はベテランならではです。最後はみんなでストックを掴まえて引き上げてレスキュー完了。良かった良かった。メンバーみんな初めての経験でびっくりしたが単独だったら大変だったな〜と話合いました。気の合った仲間は本当に貴重でありがたいです。みなさんこれからもよろしくお願いします。
この雪割れ箇所は今後どうなるか分からないのでこれから行かれる方は充分注意してください。クレバスの下には笹と思われる植物が見えていたのでこれからも動く可能性はあると思います。くれぐれもご安全にシーハイル！
まずは計画をしていただいたgoedonさん、ご自分が行かれないのにご準備いただきありがとうございました。一緒に行けなかったのが残念ですが、また遊びましょう！。
今回は、初めての薙刀山。やはり地形図からは読み取れない山頂付近のクレバス、クラックが多数あり。かなり複雑で不安定な地形だった。全員無事に帰還できたので、結果オーライではあるが、一つ間違えれば大事故だった。経験は捨てずに次回に活かさないといつか死ぬ。・・・ということで以下、振り返り。
1.出発前に全員のビーコン作動を相互確認せずに出発した。これは×。
2.graさん、tooさんで無線、グリーンhskさんで無線を持参。これは〇。ただし、できれば全員が同じ無線チャンネルに設定してから出発したほうが良かった。
3.出発前に、想定される危険を全員で確認して、装備をチェックしなかった。これは×。hskさんはウィペット必携されており、今回はこれが役にたった。〇
4.クラック、クレバスが見えた時点で少し話し合って進路を右巻きにしたことは〇。しかし、ここは引き返しても良かったと思う。
5.ワッフ音がした時点で、音の発生箇所や発生要因の推測が曖昧で、かつ、行動の修正ができなかった。ここは×。今回のワッフ音がどこからしたのかを、すぐに把握できていれば、または推測できていれば、落下は免れたかもしれない。今回、hskさんからの「どこから音がした？」の問いかけに、自分がすぐに適格に返答できていれば、落下はしなかったはず。「ワッフ音＝弱層の上の雪が落ちた音」という一般論が頭にあったため、「クラックからワッフ音がするわけがない」という考えに陥り返答が遅れてしまった。しかし、「ワッフ音＝空間にある雪が落ちた音」という原理をきちんと理解、・認識していれば、「クラックの上の雪が落ちた」と判断して、速やかな返答につながり、hskさんの前進を止められたかもしれない。今後、自分がhskさんの立場であった場合は、すぐに引き返すこととしよう。
6.hskさんが落下したときに、細引きを速やかに使用できなかったこと。今後は、棒状のものに細引きを巻き付けておいて、すぐに投げ込めるようにするなど工夫が必要だろう。同様の状況が昨シーズンもあったので（別チームの若者が20m？ほど滑落）、ここはきちんと考えておくべきだろう。×
7.そもそも出発前に、チームで危険箇所の推測と悪天候時の対応など、方針を決めておくべきだった。いわゆるKY活動だ！！これがいつも不足しているように思う。×
今後も1回1回の山行を振り返り、経験を捨てずに今後に活かしていこうと思う。自分のために、皆のために。
そのうえで、自分の意見を皆に聞いてもらえるような信頼を得ないといけないだろう。自分が情けない・・・。
今日は薙刀山、goedonさん計画ありがとう。ここは途中の野伏東尾根〜谷の付け根？辺りのトラバースが難所。ここはtooさんが上手くラインどりしてくれたので帰りは登り返しナシで牧場跡までスイスイでした。でも罠にハマった、頂上付近の薙刀名物パックリの餌食に（笑）・・・左側にパックリを見ながらgravelさんのトレース後を行ってたらだんだん体が沈んでいく、ズリズリドーンおー落ちていく〜ドン！んっ？そのままの体制で止まった、着地成功（笑）前面雪の壁、幅1.5m後方10mほどホールになっていた。高さ？深さ？3m近く、助けて〜と言いながら這い上がる準備。ウィペット刺しながら途中まで上がったが上方は雪が柔らかく効かないので皆んなに引き上げてもらった。やっぱり仲間は大切です、ありがとう。でも同じトレースで僕だけ落ちるとは・・・これはgravelさんの罠やな（笑）。まあ、笑っていられるのもスキー板が完全に落ちるまでストックで体支えられたのと歩行モードである程度板の傾き関係なく体制を保ったままで落ちたので何事もなくラッキーでした。
今回も何やかんやと皆さんと楽しい山スキーでした。ハプニングも皆さんのおかげで助かりました、本当にありがとう。またよろしくお願いします。
こっそり拍手
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