NZ南島 マウントクック国立公園 ミューラーハットルート
コースタイム
2:10p.m.ホワイトホース・キャンプグラウンド→3:35p.m.セアリーターンズ(休憩20分)3:55p.m.セアリーターンズ→4:55雪渓スタート手前(休憩20分)→5:15p.m.雪渓地点→6時過ぎ?ミューラーハット
DAY2
7:20a.m.ミューラーハット→8:45a.m.セアリー・ターンズ (休憩25分)
9:10a.m.セアリーターンズ→10:20a.m.ホワイトホース・キャンプグラウンド
*この時期のNZは日が長い。日没は21時前。
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2015年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
事前のDOCでの情報収集ではクランポン(=アイゼン)の携帯をアドバイスされる。 この時期でもまだセアリーターンズから上部で残雪あり。凍る場合など滑りやすいためとのこと。初日の午後、気温は高く、上りは最短の雪原の上をキックステップ+ストックで問題なし。(雪のない巻き道もあり)。翌朝はやはり雪が硬く滑りやすいため、念のため雪のない部分を通過して下山。個人差はあるがストックとちゃんとした登山靴があれば問題ないかと。他の登山者(山ヤというよりバックパッカー風若者多数)はノーストック、アイゼンなしでのぼっていた。 ごく少数、ピッケル、アイゼン携帯者がおり、さらに先の上級ルートにいくと思われる。 |
その他周辺情報 | 【駐車場】 ホワイトホース・キャンプグラウンド駐車場。(一晩駐車可・無料・早く行かないと停められない?といった心配はたぶん無用) ミューラーハットルートの入り口は駐車場奥から。 (トイレの横からはフッカーバレー。人気ルートなので、こっちに行く人が多いと思うので、間違えてついて行かないように) |
写真
感想
【ルート選定】
初夏のニュージーランドを訪れるからには、トランピング(トレッキング+旅のNZ語)王国のどこかを歩きたい!どこを歩くか? が問題でした。
ネット情報におぼれ、迷える子羊状態で「メェーメェー」いいながら選んだのは、マウントクック国立公園内のミューラーハット・ルート。
選定の理由としては
●南島の中・南部を観光。山以外にも色々みたいので1泊2日程度でNZらしさが堪能できるルートを希望。メジャーなミルフォードサウンドなどは数日かかり、しかも、ピストンでなく抜けるルートのため、自家用車の回収問題もあり。などなど。
★今回とても参考になったのが、
秋場 研氏のサイト 「ニュージーランド・トランピング&温泉情報」
http://homepage2.nifty.com/treknz/
ハットなどの情報は古いけれど、各ルートの特徴などがわかりやすい。この場を借りてありがとうございます。
【マウントクック国立公園へ】
日本からオークランド経由でクライストチャーチ。レンタカーにてテカポ湖(これまた絶景ポイント)まで入り前泊。そこから車で1.5〜2時間ほどで、マウントクック国立公園へ。
マウントクック国立公園自体は南島の王道観光ルートで、数時間のハイキングなどはよくツアーに組まれています。もちろんそれだけでも、足を運ぶ価値は十二分にあるくらい、夏でも雪景色のサザンアルプスの絶景が拝めて本当にすばらしいところ。
マウントクックはNZ最高峰、ヒマラヤ登山のトレーニングも行うところで、私のような縦走専門のへなちょこ山ヤ(登攀力のない)では無理です。
でもミューラーハットまでなら、普通の登山経験で問題なし。山小屋に一泊すれば、静寂に包まれた朝・晩のダイナミックな絶景を存分に味わえる素敵なルート。難易度は中級〜上級とあるけど、これは普通の観光客基準。テント泊など夏山縦走などの経験があり、コンスタントに山に入っていれば問題なし。ただ、ガレ場、雪渓などがあるので、ハイキングシューズでなくちゃんとした登山靴で臨むべし。
【ルート】
セアリー・ターンズまでは階段の連続で、ある意味ここが一番つらい。セアリー・ターンズから先は、ガレ場、稜線手前の斜面は残雪あり。オレンジポールを見ながらガレ場を歩くため、悪天時は迷わないようにある程度のルーファイ力必要となります。過去に日本人女性の遭難もあったらしいです。なので、ハイキング気分ならセアリーターンズまで。でも、これ以降のルートが素晴らしい。雪原を上りきるとあとはあまりのぼりはなく、岩場をこえていくかんじです。
【Mueller Hut(山小屋)利用について】
●ミューラーハットは事前に要予約(ネットから)
http://www.doc.govt.nz/parks-and-recreation/places-to-go/canterbury/places/aoraki-mount-cook-national-park/things-to-do/tracks/mueller-hut-route/
↑
ルート説明などあり。予約後は必ず、当日現地の国立公園内DOC(インフォメーションセンター)にて届け出&情報収集を。下山後は必ず、入山届けの片割れのスリップを提出し、下山連絡をすること。そうしないと捜索隊が出動してしまうので注意。(電話連絡でもOK)
●小屋の装備
ミューラーハットはガスコンロがあり(使用で数ドルの寄付が必要)。海外からの場合、ガス缶やライターの持ち込みができないので助かります。ライターもあるので、火種もあり。ただし、食料・他飲料の販売はなし。
もし、自分のバーナーを持ち込み・使いたい場合、麓のDOCでガス缶販売はしています。(状況は変わる可能性があるので、必ず、最新情報を自分で確認してくださいな〜)鍋も共有と思われるものがあったが、予約時に鍋などの調理器具は持参するようにいわれました。テーブルなどがある広々とした炊事場と別で寝る部屋が2部屋。28人分?のスペースで早い者勝ちで好きな場所をとるのが、自由なかんじ。マットレスのみあるのでシュラフは持参が必要です。
●水
あるにはあるが、雨水(?)を屋根の雨樋からドラム缶にためただけ(もちちろん無料)にみえる。何か処理しているのかは謎。普通に飲めると言われた、他の利用者(20代とおぼしき若者多数)はゴクゴク飲んでいた。自分たちは、2人で1.5×2を携帯しており、まだ半分くらい残っていたので、下山用(数時間なので)にその水をキープ。調理用に現地の水を利用しました。私達以外にも水のタンクをみて、「ウソでしょ!」と叫び、抵抗ありありな人は他にもいてちょっとほっとした。キャンプ場をでると給水できるところはないです。
【感想】
標高1786mのミューラーハット。スタートからの標高差1000m程度、片道3〜4時間。日帰りできもいけるけど、やはり、一泊することをおすすめします。
10年ほど前にたてかえられたようで、綺麗で快適。日本の山小屋と違い、広々。ユースホステルの雰囲気に近く、夜はみんな歌ったり、ギターひいたり、賑やかでした。
でも、外にでると静寂の世界。シーズン中は小屋番さん(warden)もいます。
ちなみに夏季のニュージーは日が長く、20時ごろでも明るい。日本の山ヤ感覚で、15時頃までにはつかなきゃ!とは思わないでOK。もちろん、はやくつけばその分安心ですが。18時頃でも日本の13時頃くらいの感じ。
***
【NZメモ】
●治安
国土は日本の3/4くらいあるのに、人口はわずか450万にもみたない。(日本は1.27億人)。当然、建物、車も少なく、広大な土地に動物だらけののんびりした国です。世界中でテロの脅威がふきあれている今の時期(2015年12月現在)、数少ない、安心して旅行ができる国かと。(パリテロの直後に出国してきたという、フランス人の夫婦も同意見でした)
●入国審査
地理的に独特の生態系を保ってきた国なので、入国審査時の食品持ち込み、また、アウトドア用品(スーツケースの中の登山靴、過去1ヶ月(だったかな?)に使用したテントとか、要するに地面にふれて、微生物などがついている恐れがあるもの)は申告が必要です。これまで、欧米+オーストラリアを旅してきて、アウトドア用品の申告が必要だった国を私は他に知りません。 入国審査までに、「申告もれは多額の罰金!」との警告看板が何度も。ただ、どれだけのひとが本当に申告しているかは謎です。(申告ラインに並んだ人は少なかった。)
私達は、まじめに、登山靴とフリーズドライ食品(山用)を申告。スーツケースをあけて、靴裏をチェックされるが、事前に丁寧にあらっておいたので、問題なし。(シュラフ・トレッキングポール・ツェルトももっていたが、そちらには興味を示さず。)申告なしのラインでも、靴底をチェックされている人はみかけたので、NZに入る時は、ござっぱりした格好で行きましょう。ドロドロのザックとかは御法度です。
●物価(例えば、飲み物とか食品とか)は日本の×1.3〜1.5倍くらいのイメージで高いです。(1NZ$=85円として)消費税が15%(たしか)のせいもあるかも。ペットボトル750mlのコーラが300円以上などなど。
おめでとう!!写真待ってました!
ニュージーランドってこんなにこんなに綺麗なんだね!!感動!
素敵!!(^◇^)
氷河超美しい!あ、氷河ってわけじゃないのかな。
とても楽しそう
お幸せに❤️
絶景だね!素敵〜!
実は来年1月か2月にNZ行こうかともくろんでいたのだけれど、休みの関係で見送ることにしたのだよ。
いつかいくぞー。
そのうちゆっくり話きかせて〜
今、世界で数少ない、安心して旅をできる地域と思うよ。山好きな人はきっときにいるはず。ぜひぜひ、いつか実現してね。資料色々提供しますよん。
いいなー行く相手が…
Wちゃん、旅先でも出会いも悪くないよー。金髪美女とかどうよ?
LOTR!私も大好きだよ〜。ロケ地は北島の方が多いみたいだけど、ミルフォードサウンドとかは、「あーガンダルフが飛んできそう...」と思ったよー。
LOTRてなに。
ガンダルフってことは・・・魔法の・・・学校の・・・あれだよね。メガネの少年の・・・・
ロードオブザリングじゃなくて・・・・。オルゴール音色ののテーマ曲の・・
だめだ。
あーーーーハリーポッター―――――!!!!!
あれ。スペル違うじゃん。なんだ???
Kちゃん、ロード・オブ・ザ・リングであってますよ。→lord of the Rings=LOTRです。ガンダルフは魔法使いで、鷲のグワイヒアにのってやってくるの。
未見だったらぜひ〜。3部作で軽く10時間こえますが...素晴らしい名作です。ニュージーランド航空機内では全作通しでみれます。みたかったけど、寝不足になるのでやめました...
Kちゃん、メッセージありがとう。どこもかしこも絵葉書みたいな世界でした。ちなみに氷河であってますよ。人間より動物の方がたくさんみた気がするよ〜。
NZは、LOTRのロケ地を見に行くつもりなんだけど、
トレッキングもしたいと思ってたの。
素敵写真&レポ&情報、ありがとう!
そして、改めて、おめでとー!!
マウントクック国立公園、行ったことあるけど、日帰りハイキングしかしなかったから、いいな、うらやましい。今度は、ミルフォードサウントの遊覧船だけでなく、「世界一美しい散歩道」のフレーズの、ミルフォードトラック3泊4日のトランピングもやってみて。
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