記録ID: 776819
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍
今年も敗退♪♪♪餓鬼岳〜燕岳
2015年11月30日(月) 〜
2015年12月02日(水)


- GPS
- 122:48
- 距離
- 14.9km
- 登り
- 1,913m
- 下り
- 1,902m
コースタイム
1日目
- 山行
- 10:20
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 10:48
6:07
202分
白沢登山口
9:29
9:52
279分
最終水場
14:31
14:36
139分
大凪山
16:55
2235mピーク付近
2日目
- 山行
- 6:47
- 休憩
- 1:12
- 合計
- 7:59
7:45
30分
2235mピーク付近
8:15
8:20
250分
百曲り下
12:30
13:05
50分
百曲り上
13:55
77分
稜線
15:12
15:44
0分
餓鬼岳山頂
15:21
餓鬼岳小屋
3日目
- 山行
- 8:27
- 休憩
- 1:17
- 合計
- 9:44
6:23
92分
餓鬼岳小屋
7:55
8:05
56分
ケンズリ手前
9:01
9:03
9分
餓鬼岳小屋
9:12
9:17
82分
餓鬼岳山頂
10:39
11:00
79分
百曲り下
12:19
12:43
66分
大凪山
13:49
14:04
123分
最終水場
16:07
白沢登山口
天候 | 11/30 晴れ 12/1 晴れ 12/2 晴れ→曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
1日目 登山口から雪あり。 沢沿いのルートは、ところにより膝下まで雪。 岩が露出している部分は、氷がコーティングされツルツルの状態。 かなり神経を使った。 最終水場より上部はところにより股下までの雪。 一部アイゼン使用。 大凪山からは一旦落ち着くものの、標高が上がると再び股下まで埋まる雪となる。 2日目 ビバーク地点から山頂までずっとスノーシューを使用。 百曲りの谷には進まず尾根を直登するが、スノーシューを使用しても膝までの雪。 百曲りの頭からは森林限界に向かって直登。 森林限界の小ピークからはスノーシューで快適に登るが、山頂手前の灌木帯に入ると雪が柔らかく、ハイマツの上を辛うじて歩ける状態。 餓鬼岳山頂に出ると雪はなく、小屋手前の樹林帯に入ると股下まで埋まる状態。 積もったばかりの新雪な為、風当たりの強い場所には雪がなく、吹き溜まりにはしっかりと積雪があった。 3日目 小屋のテン場を出発してすぐの鞍部に深い雪だまり。 その後はケンズリ手前のトラバース道に入るまでは歩きやすい夏道。 高度を下げて樹林台に入ると膝上までの雪。 ケンズリに登り上げる窪んだ登山道には雪がドッカリ有り、腰まで埋まる。 次の一歩が胸くらいの高さの万歳ラッセル状態。 ケンズリ手前のハシゴ場にて撤退を決める。 下山は同じルートを下る。 気温が上がった為、最後の沢ルートは氷が溶け、危険度が減っていたので助かった 。 |
写真
【1日目】11月30日(月)
6:07 白沢登山口出発
去年は登山口に雪はなかったが、今年は薄っすらと雪が積もっている。
この時点で、去年よりも遥かに厳しい登山になる事が容易に予測できた。
6:07 白沢登山口出発
去年は登山口に雪はなかったが、今年は薄っすらと雪が積もっている。
この時点で、去年よりも遥かに厳しい登山になる事が容易に予測できた。
紅葉ノ滝
この辺りは落ちれば30mくらい真っ逆さまの場所もあり、神経を使う。
ハシゴを寝かせた橋が点在。
雪を落としながら進むので、とにかく時間が掛かる。
絶対に足を落とせない場所なので慎重に進んだ。
この辺りは落ちれば30mくらい真っ逆さまの場所もあり、神経を使う。
ハシゴを寝かせた橋が点在。
雪を落としながら進むので、とにかく時間が掛かる。
絶対に足を落とせない場所なので慎重に進んだ。
9:29 最終水場に到着
ここまでコースタイムでは2時間20分だが、3時間20分も掛かってしまった。
重く湿った雪でズボンとグローブを濡らしてしまった。
去年はここまで雪無かったのに・・・。
ここまでコースタイムでは2時間20分だが、3時間20分も掛かってしまった。
重く湿った雪でズボンとグローブを濡らしてしまった。
去年はここまで雪無かったのに・・・。
14:33 大凪山山頂
この山頂標柱は地形図の山頂表記よりもかなり下に立っている。
ここまで来ると急登はひと段落し、なだらかな稜線を少しずつ登りながら進む。
今日は百曲りの取り付きにビバークで、余った時間で百曲りのトレース付けに行こうと考える。
こんなにも遅れてしまうとは・・・
この山頂標柱は地形図の山頂表記よりもかなり下に立っている。
ここまで来ると急登はひと段落し、なだらかな稜線を少しずつ登りながら進む。
今日は百曲りの取り付きにビバークで、余った時間で百曲りのトレース付けに行こうと考える。
こんなにも遅れてしまうとは・・・
16:56 標高2235m付近
暗くなり、僅かな平地が有ったのでここにビバークする事にする。
今年は去年よりも早く出発して、一日で小屋まで上がってやる!と意気込んで来たのに・・・
百曲りまでも辿り着けないだなんて。
さっと整地して幕営。
雪から水を作り米を炊く。
風もなく快適な夜だった。
暗くなり、僅かな平地が有ったのでここにビバークする事にする。
今年は去年よりも早く出発して、一日で小屋まで上がってやる!と意気込んで来たのに・・・
百曲りまでも辿り着けないだなんて。
さっと整地して幕営。
雪から水を作り米を炊く。
風もなく快適な夜だった。
【2日目】12月1日(火)
6:08 起床
なんと、2時間も寝坊してしまった!!
今回から新しい時計になったのだが、そのアラームの音が耳元に置いておかないと気付かないほど小さい。
完全に信じ切って寝ていたが、なにやらテントの外が明るく感じるようになり飛び起きた(笑)
完全にやっちまった(-.-)
6:08 起床
なんと、2時間も寝坊してしまった!!
今回から新しい時計になったのだが、そのアラームの音が耳元に置いておかないと気付かないほど小さい。
完全に信じ切って寝ていたが、なにやらテントの外が明るく感じるようになり飛び起きた(笑)
完全にやっちまった(-.-)
取り付きからは百曲りの谷ルートには進まず、尾根を直登する事にした。
去年は谷ルートに進み、腰ほどまで埋まるラッセルを強いられた。
今年の積雪では更に酷い目に遭う可能性が高い。
少し登ったが、荷物を背負ってのラッセルは体力消耗が激しい。
ザックはデポして、百曲りの頭までトレースを付けに行ってきた。
去年は谷ルートに進み、腰ほどまで埋まるラッセルを強いられた。
今年の積雪では更に酷い目に遭う可能性が高い。
少し登ったが、荷物を背負ってのラッセルは体力消耗が激しい。
ザックはデポして、百曲りの頭までトレースを付けに行ってきた。
【3日目】12月2日(水)
4:01 起床
昨日思いっきり寝坊してしまったので、今日は時計を耳元に置き、万全の状態で寝たので、時間通り目を覚ますことが出来た。
昨夜は雲海が広がっていたが、朝になると雲海が無くなり、街の夜景が広がっていた。
4:01 起床
昨日思いっきり寝坊してしまったので、今日は時計を耳元に置き、万全の状態で寝たので、時間通り目を覚ますことが出来た。
昨夜は雲海が広がっていたが、朝になると雲海が無くなり、街の夜景が広がっていた。
明日から天気が崩れる予報になっている。
予備日は設定しているものの、当初の予定通り今日のうちに下山してしまいたい。
行くか戻るか迷ったが、ケンズリ、東沢岳を越え、東沢乗越から中房温泉に下る方向で進む事にした。
ただ、雪の状態で大きくタイムロスしそうな場合には、下山の時間を計算して撤退する事も頭に入れて出発する事にした。
予備日は設定しているものの、当初の予定通り今日のうちに下山してしまいたい。
行くか戻るか迷ったが、ケンズリ、東沢岳を越え、東沢乗越から中房温泉に下る方向で進む事にした。
ただ、雪の状態で大きくタイムロスしそうな場合には、下山の時間を計算して撤退する事も頭に入れて出発する事にした。
樹林帯に入ると深い雪がまっていた。
トラバースが終わりケンズリ山頂に向かって急な登り返しが始まるが、この登り返しの雪が本当に深かった。
斜度があるので次の一歩が胸から首の高さにある。
ピッケルとグローブで雪を崩し、一歩を出してはまた雪を崩す・・・
トラバースが終わりケンズリ山頂に向かって急な登り返しが始まるが、この登り返しの雪が本当に深かった。
斜度があるので次の一歩が胸から首の高さにある。
ピッケルとグローブで雪を崩し、一歩を出してはまた雪を崩す・・・
時間に余裕が有ればザックを置いてルートを切り開いたが、時間的にも厳しいので、強引に突き進んだ。
この急登を越えるのにかなりのタイムロスをしてしまった。
撤退するリミットの時間が迫ってきた。
この急登を越えるのにかなりのタイムロスをしてしまった。
撤退するリミットの時間が迫ってきた。
現在地を確認し、撤退する事を決める。
結局今回も途中で撤退と言う事になるが、去年よりも厳しい状況の中、ここまで来れたのだから悔いは無し!
最後の沢ルートに不安があるものの、来た道を戻る事に決めた。
結局今回も途中で撤退と言う事になるが、去年よりも厳しい状況の中、ここまで来れたのだから悔いは無し!
最後の沢ルートに不安があるものの、来た道を戻る事に決めた。
撮影機器:
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
ネックウォーマー
バラクラバ
毛帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
アイゼン
ピッケル
ストック
スノーシュー
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
テント
テントマット
シェラフ
ゆっきー(LED)
|
---|
感想
餓鬼岳登山は去年の同じ時期にも行っており、その際は予想以上の積雪により、餓鬼岳山頂だけ取って敗退となった。
今年こそはと思い再度計画したのだが、去年を大幅に上回る積雪が有り、更に苦しい登山を強いられてしまった。
去年はワカンを携行したが、降ったばかりの雪にワカンはあまりにも無力で、今年はスノーシューを携行した。
このスノーシューのおかげで無事餓鬼岳には登頂できたが、当初の計画の燕岳までの縦走は叶わず、ケンズリのすこし手前で撤退を決意。
登ってきたルートを戻り、白沢登山口に下山する事になった。
2年連続で敗退したらさぞかし悔しいだろうと思っていたが、去年とは比べ物にならない程の積雪の中をケンズリまで進めたこと。
スノーシュー起用が大当たりだったこと。
ルートファインディングも適切だったこと。
撤退のタイミングも適切だった事など、特に問題となる場面はなく、なかなか良い雪山登山を楽した為、満足のいく山行になった。
唯一挙げるとすれば、目覚まし時計の音が聞こえず、明るくなるまで寝てしまった事かな。
3日間ともとても天気がよく、素晴らしい雪景色、素晴らしい星空を眺められた事も大きかったと思う。
今回も唐沢岳には登れず、ケンズリから燕岳までの稜線も歩くことが出来なかった。
本当は三度目の正直で、またチャレンジしたいところだけれど、この季節にこのルートはかなり無理があるのかも知れない。
次回は残雪期か、小屋閉めが終わって間もない季節に来たいと思う。
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