茶臼岳→朝日岳【剣ヶ峰トラバースで地獄のラッセル(トレースの繋ぎ先、ご容赦を)】
栃木県
山と温泉とマムポン
体力度について
- GPS
- 07:10
- 距離
- 10.5km
- 登り
- 918m
- 下り
- 919m
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- 山行
- 6:07
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 7:09
| 天候 | ■天気＝晴れのち曇り ■風速＝最大7m/秒 ■気温＝-10℃ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年02月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
160台／無料。 厳冬期&平日で10台以下でした。 ■道路情報(2025/2/12時点） 駐車場までの道路は積雪びっしり、スタッドレス必須。 大丸温泉旅館がある為、除雪車で除雪してあるのでタイヤチェーンは不要。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
■積雪多し ・前日までの積雪でトレースが埋まった為、スノーシュー(もしくはワカン)必須。 ■核心部 �…�日岳トラバース 積雪多し。トレース足1本分でかなり危険。 ��剣ヶ峰トラバース トレースが無いと、相当危険。 (って、誰かが最初にトレース付けなきゃいけないんですが) ■必須装備について ・スノーシューorワカン(踏み抜き地獄にハマります) ・12本アイゼン(チェンスパはNG) ・ピッケル(剣ヶ峰トラバース&直登する場合) |
| その他周辺情報 | ■小鹿の湯(那須湯本 日帰り温泉) https://www.tochinavi.net/spot/home/?id=17904 |
写真
Windyにて天候の最終確認。明日は予報変わらず、風も穏やかになりそうです。
那須湯本で車中泊→着替えを済まし、大丸駐車場へ向かう。積雪ビッシリ。
駐車場より12本アイゼン＆ゴーグルで出発。
ラッセル？沈み込みがすごく、大丸から1時間もかけてやっと到着。
すでに、顔が疲れています。場所によって膝上まで沈みます。あー、ワカンを持ってきていれば…
やっと樹林帯を突破！予想通り、この先は吹き曝しのため雪も吹き飛ばされていて、安堵。
剣が峰。ん？トラバースにトレースが無いですね。チャンスがあれば私が付けてみよう！
なんと、スタートから2時間も掛かり、やっと到着。もうバテバテです💦
思案した結果、三本鎗は断念し、茶臼→剣が峰→朝日岳とルートを決める。
山頂に10分程滞在のち、出発。お鉢の横をショートカット。シュカブラがキレイです。
戻ってきました。装備をピッケルに切り替え、剣が峰を直登→朝日岳へ。
足1本分。下り気味で、こちらもとても危険。写真が白くてトレースが分かりづらいですね💦
避難小屋から約1時間。到着しました。天候もまずまず。お疲れ様でした。
清水平に、三本鎗岳。行きたかったなぁ…。装備不足が悔やまれます。
山頂を名残惜しく出発。コルまで戻ってきました。さて、剣が峰、直登か、トラバースか…。
「恵比須大黒」を通過。思案した結果、剣が峰、トラバースをしてみることにします。
トラバース中��振り返る。最初は1歩1歩、丁寧にピッケルを刺しながら進む。次第に雪が深くなり、山側に身体を向け、両膝をつきながら進みました。
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振り返る。最初は1歩1歩、丁寧にピッケルを刺しながら進む。次第に雪が深くなり、山側に身体を向け、両膝をつきながら進みました。
途中より1歩進むごとに下半身が全て沈み、かなり時間＆体力を消耗する。
振り返る。もがいた跡。斜度も50度くらいで、とてもキツかったです。
トラバース中��とうとう見えなかった避難小屋が見え…て…「ん？繋ぎ先、もっと下だったーーーー」。復路だと繋ぎ先が見えないんですよ。本当にすみません💦
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とうとう見えなかった避難小屋が見え…て…「ん？繋ぎ先、もっと下だったーーーー」。復路だと繋ぎ先が見えないんですよ。本当にすみません💦
ともあれ、バテバテで戻ってきて、しばしベンチでゼェゼェしていました。さて、駐車場へ戻ります。
左手に剣が峰。先程私が付けてきたトレースを眺めます。やりきりました。
剣が峰トラバースを眺める��本来はこのように途中から下り気味にトレース付けなければならなかったんです。どなたか反対側からお願いいたします。
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本来はこのように途中から下り気味にトレース付けなければならなかったんです。どなたか反対側からお願いいたします。
【14:00】大丸駐車場復路は順調に、避難小屋から1時間でゴール。なかなかスリリングな厳冬期那須でした。今回も得た物が多かったです。
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復路は順調に、避難小屋から1時間でゴール。なかなかスリリングな厳冬期那須でした。今回も得た物が多かったです。
那須街道の中腹、薄皮饅頭が美味しい「柏屋さん」へ。
帰路立ち寄り。ここは18時まで物産が開いていて、閉店まで賑わっています。
装備
| 個人装備 |
ザック(30L)
折り畳みストック(スノーバスケット)
■レイヤー上(長袖+半袖重ね着+ハードシェル)
■レイヤー下(タイツ+ハードシェル)
■足元(靴=冬期靴､靴下=極厚手)
■グローブ=トレールアクション+厳冬期用
■頭部=キャップ＋ゴーグル
■基本装備1(GPS=Garmin64､紙地図､時計=Garmin)
■基本装備2(コンパス､ヘッデン､筆記具､即乾性タオル)
■非常時装備1(ツェルト､ファーストエイド､常備薬)
■非常時装備2(保険証､ヒトココ､非常食(1回))
■記録等(カメラ､スマホ､バッテリー､ケーブル､風速計)
■快適装備1(日焼け止め､マスク)
■快適装備2(耳栓､山岳サンダル)
■食事等(1回分+行動食5回)､バーナー
■飲料(ポカリ0.5L)
■冬期装備1(アイゼン12本､バラクラバ､ピッケル)
■冬期装備2(チェーンスパイク､冬期ダウン)
■予備装備(中厚フリース､厳冬期グローブ)
|
|---|---|
| 備考 | ■役に立った装備 ・アイゼン12本､ピッケル ■不要だった装備 ・チェーンスパイク |
感想
◎準備
■山行まで
前日2/11(火祭)は、雪が舞いちる雲竜瀑。
ヤマレコ「やすべー様たち」ともお会いし、氷瀑の発達も素晴らしい最高の一日でした。
■ 今回の山の選定
久々に那須岳に行こうと思案。
2/10、2/11は雪&防風予報なれど、2/12のみ珍しく弱風予報。
那須三山&剣ヶ峰のトラバースを楽しみに、雲竜瀑→車中泊→那須へ行ってみることにしました。
◎装備など
■水分
-3℃予想。ポカリ0.5L持参。
水分補給ポイントも峰の茶屋跡避難小屋のみ。
結果、下山までコーヒー以外飲みませんでした。
冬期はこんなものですね。
■食料消費
カップ麵／おにぎりx2／コーヒー1杯。
茶臼岳から降りてきてから休む予定でしたが、往路ラッセル(踏み抜き)でバテ、すぐに休憩しました。
■装備＆レイヤー
スタートから12本アイゼン。
弱風予報なれど、念の為ゴーグルも。
スタートより踏み抜き地獄で場所によってラッセル。
最低でもワカンが必要でした。
厳冬期の感覚わすっかり失念。
前日までの降雪を甘く見ていました。
◎ルート
○2座に変更
避難小屋まで2時間30分以上もかかり、三本槍岳までの「清水平」の積雪も多そうなので、茶臼岳&朝日岳の2座に。
朝日岳復路の「剣ヶ峰トラバース」を楽しみにモチベーションを保ちました。
○核心部「剣ヶ峰トラバース」
本日、誰もトラバースしておらず、また前日までの積雪で、トレースも完全消失。
往路確認すると剣ヶ峰に張り出した雪庇も無く、気温も-10℃。
ピッケルの刺さりも良かったので「これなら雪崩も無いだろう」と判断。
トレースを付けたくて踏破しました。
○トラバース先、繋がらず
途中より下らなければならないのに、トレースを平行に繋げてしまい、剣ヶ峰中腹にトが繋がってしまいました。
復路だと繋げ先が見えないんですよ💦
すみません、ご容赦くださいませ🙇♂️
◎感想
トレースの無い「剣ヶ峰トラバース」。
いつかはやってみたいと思っていまして、やっとチャンスが訪れました。
ルートを間違えたためか、トラバース途中に踏み抜き地獄→進退窮まり「これは詰んだかもしれない」とかなり焦りました。
45度前後の斜度。アドレナリンも大量分泌。
つなげ先は間違えてしまいましたが、何とかピッケルで雪を掻き出しトラバースを乗り切りました。
「今、生きている。」生命の輝きを感じました。
※つぶやき「昨年 那須岳遭難事故の風速について」
救助隊の風速計が80mとの事でしたが、私は「秒速ではなく時速」の誤りだと思っています。
80m/時速ならば、3.6で割ると25m/秒で、これなら納得できます。
秒速80mだと風速計なんて瞬殺で飛ばされますし、記録史に残るとんでもない風速だと思います。
◎今後(明日)の山行
この時期しか行けないアイスクライミング、雪山、また3月には雲竜瀑の最後を見届けに。
山で心身ともに鍛え、精進したいと思います。
最後までレコにお付き合いいただきました方、山でお会いした皆様、有難うございました😊
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mno さん
大丸園地から峠の茶屋までで1時間って、相当の積雪でしたね😱
そして地獄の剣ヶ峰トラバース、お疲れ様でした。この時期で積雪も多いのに歩き通したなんて凄いです😲 トラバースが下じゃなく上に向かうだなんて、パワーの塊ですね😁
先日の2日間の木曽駒、お疲れ様でした。
爆風にラッセル、本当に体力持って行かれますよね💦
登頂までこなされ、さすがでございます
ガチで頑張ったのですが、峠の茶屋まででかなりバテてしまいました。
この時期は最低ワカン背負っていかないとダメですね💦
無トレースの剣が峰トラバース、いつかやってみたいと思っていたので、何とかこなせて感無量でした♪
コメントいただき、本当にありがとうございました♪
Q太郎さんのレコ、楽しみにしております
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