籾糠山


- GPS
- 12:05
- 距離
- 13.2km
- 登り
- 1,412m
- 下り
- 1,412m
コースタイム
- 山行
- 10:42
- 休憩
- 1:24
- 合計
- 12:06
天候 | 曇り時々晴れ時々降雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
宮谷ヘアピンの除雪最終地点から雪壁に這い上がる。そのまま尾根に取り付いて登行。 昨日の日射の影響か日当たりのよい部分は一部モナカ。日中通じて気温が低く、概ね新雪状態を維持していた。 滑走時にはスラフは流れるが点破断・面破断になるようなことはなし。 1270mの小さなポコは巻ききれず。滑走ルートミスも相まって大きくカニで登り返した。 1350mも細かいアップダウンが処理しきれず小さな登り返しを作ってしまう。1300mからシールオンのままで通過した。 1400mからの下降前に練習を兼ねてピットチェックをしてみた。 今回の降雪前の雪面はおよそ140cm下にあり明確な弱層ざらめになっていた(写真参照)。その上はおよそ3日かけて降った雪が階層なく積み上がっていた。その部分に弱層なし。 1400mピークは北側を巻いたが、帰りには完全にトレースが消えていた。 1400mから1300mへの下降はシールをはいだが深雪でスキーが進まずほぼ直線移動。おかげで帰りの登り返しはそのままトレース上で可能であった。 谷内登行中に大きなデブリはなかった。帰りに追加のデブリを見ることもなかった。 また籾糠直下の1670m付近もわずかなアップダウンができるが帰りはカニ歩き処理。 概ねブーツ~スネラッセル。深いところで膝深。細かくラッセルを回し続けた。 ピークで-7℃ほど。 |
その他周辺情報 | 下山時刻も遅く直帰。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
バラクラバ
着替え
ブーツ
ザック
ビーコン
スコップ
ゾンデ
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
ガムテープ
日焼け止め
携帯
時計
サングラス
ツェルト
ピック付ストック
ナイフ
カメラ
ビンディング
スキー板
シール
ゴーグル
クトー
アイゼン
火器
バッテリー
下降器
カラビナ2枚
スリング2本
ロープ15m
|
---|---|
共同装備 |
トランシーバー2台
|
感想
今日は反省の山行であった。ルートのことなどはしんもんさんが書いてくれた精緻なコース状況欄に譲るとして、この感想欄は自分への戒めとして記載する。私のレコを読んでくれている一部の方に私の失敗が共有できたらよいと思う。
・大量の降雪があり、弱層テストを実施すると事前にメンバーに案内していたので、登りで唯一のシールオフ区間の細い谷の滑走直前で実施した。登っている時の感じでは雪は概ね安定していた。今回は重い雪で予想外に登りに時間がかかっていたので、ここであえて30分以上の時間をかけてやる必要はなかった。また、タイムリミットを13時にしたが、もう少し早めて12時くらいで帰還してもよかった。5時スタートもこれだけの雪なので、遅すぎた。本来は3時スタートだろう。
・しんもんさんから登りシールオフ区間について「この谷の右岸が心配だね」と意見打診されていた。滑走前に左岸をできるだけトラバースしようと話をしていたのに、トラバースの高さを確認せずにトップで先行してしんもんさんの期待より低い滑走をし、セカンドも私についてきた。そこで危なそうな右岸の状況を観察、その間しんもんさんは10mくらい上部をトラバースしていた。しんもんさんとは慣れ親しんだ関係だが、私から納得できるまで滑走について確認すべきだった。
・多少複雑な地形もあるので、あえてそこでa-kuniさんにルーファイを任せて、そのままノーケアで進んでしまった。彼には不安な思いをさせてしまった。メンタルダメージはあとで効いてくるので、このロングコースではそんなことをやる必要がなかった。私としんもんさん中心にルーファイして、早めに帰還を優先すべきだった。
・a-kuniさんのビンディングトラブル、シールトラブルでは、しんもんさんが積極的に干渉していたのに対し、私は口だけで、行動が伴っていなかった。実際にその場で手持ちの工具を出すなりして、メンバーをリラックスさせる必要があった。実際、a-kuniさんはかなり動揺した中でも解決策を考えており、立派だった。
・帰りに登りのトレースを追ってトップで滑走していたが、一か所トレースがない箇所があり、GPSを見たら登りデータがなくなっていた。これは途中で寒さでGPSがダウンして、また復活したのだろう。日没までに帰還したいと焦って、思い込みでリスタートして、ミスコースした。おかげで20分以上は無駄に時間を使った。本来ならその場合もスマホのバックアップデータをみたら一目瞭然なので、落ち着いてスマホを出せばよかった。(私はスマホを冬山で使用することに反対の意見を持っているので、日ごろの言動と反する行為をa-kuniさんに見せられないという変なプライドが邪魔をしたのだろう)
・私としんもんさんはトランシーバーを持っていて連絡はとれる状態、a-kuniさんはその我々の間にサンドイッチで滑走していた。最終局面の藪と急斜面でその隊列がくずれ、私としんもんさんが二人になり、a-kuniさんが一人になり、彼がはぐれた状態となった。大声を出して呼んだが反応はなく、もう16時も過ぎて、迫りくる夕闇のことを考えて、登り返してビバークもあるなと考えた。結果的にa-kuniさんが降りてきたので、ことなきを得た。
今回、無事下山できたのはラッキーであった。マイナートラブルが重なり、遭難する時にはこんな感じなんだろうと考えていた。もう一つ何かしら起こったら、遭難だっただろう。
ハード面でのソリューションとして、GPSのバッテリーを新品に交換する必要がある。今のバッテリーは交換し、3年間使用したもの。これまでもっと寒い中でも酷使に耐えてきた。しかし、もう信用できないので今日すぐに新品バッテリーを発注した。
私自身は人に指導できるような経験と力量もないのに、あえて後輩にタスクを与えたり、うんちくを述べたり、生意気なこと極まりない。同行のしんもんさんから比べたら本当に器が小さくて情けない限りである。しばらく反省の日々を過ごさねば。今日のことを忘れずに常に謙虚に山に向き合いたい。
今日はa-kuniさんのルーファイトレーニングも兼ねて降雪後ハードワーク必至の籾糠山へ向かった。
あれこれルート取りについて話し合いながら登行。1400mの下降地点では練習も兼ねてショベルコンプレッションテストなどもしてみた。
時間はかかったがなんとかピークに到達した。籾糠山は何度か来ているが、大量降雪後の厳冬期の籾糠山登頂は素直に嬉しい。
滑走時。雪が深いので推進力はあまりない。必要な分だけターンはきるがピークから登り返し地点までトレース上も含めてほぼ直滑降。力要らずで楽ちんであった。
その後はいろいろあってカニ歩き筋トレになったが、尾根を降りるところでは適当にターンを楽しんで下山した。難しい雪は出てこなかったのでそれは助かった。
頑張ってラッセルしてほどほどに楽しく滑走してきたぞ…と。
しかし山行の実態は…
「ルーファイトレ」といいつつ、私は本来の地図ではなくサブプランの地図を携行して地図参照においては役立たず。行きのトレース作りも甘くなってしまい帰りにカニ歩き多用になってしまった。よく言えば「経験作りのためのルーファイ・ルートお任せ」だけれども、ただ単にこちらも準備不足。恥ずかしい。
また私とchikaさんのGPSが低温のためか途中でダウンしてしまい、再起動させつつも一部携帯ヤマレコアプリでルート確認運用となってしまった。
滑走時にトレースを見失ない南斜面に入ってしまった(1300前後)のだが、位置確認が煩雑になりカニ歩きを多用することになってしまった。
加えて帰りにa-kuniさんのビンディングトラブル・シールトラブルなどがあったり、上記の滑走ルートミス(1250-1300m)でカニ登り返しができてしまったりで下山も時間がかかってしまった。
あれもこれもしょっぱい山行となってしまった。
そんなしょっぱい気持ちの帰りの車内での反省混じりの雑談中、コンペに出るようなかなり上級のゲレンデスキーヤーでもあるa-kuniさんが「ゲレンデスキーは別にいい、山スキーだけでもいい、とても楽しかった」と口にしていた。なんかとても救われた気持ち。
より安全で確実な山行をするべく、コミュニケーションをとっていきたい。
お二人にはいろいろ教えて頂き、勉強させてもらってます。ありがとうございます。自分トラブルを起こしてしまい反省点も多く、原因から考えたいと思います。下山では、尾根で木の乱立した凸凹や穴のある急斜面があり、障害物を避け、瞬時に停止、動けるポジションも必要だと感じました。思い出に残る山行となり、全て見直して次回にスキルアップさせなきゃと思ってます。よろしくお願いします。
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