霧島山(初日の出&霧氷、高千穂峰、韓国岳)
- GPS
- 16:00
- 距離
- 16.8km
- 登り
- 1,487m
- 下り
- 1,467m
コースタイム
- 山行
- 4:17
- 休憩
- 2:00
- 合計
- 6:17
- 山行
- 2:13
- 休憩
- 1:31
- 合計
- 3:44
■高千穂峰標準タイム2時間45分
天候 | 2015年12月31日晴れ時々曇り、一時雨(雪) 2016年1月1日晴れ http://www.tenki.jp/mountain/famous100/9/48/198.html http://www.tenki.jp/bousai/volcano/ (火山情報) http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/volcano.html(火山情報) http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/volcano.html |
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過去天気図(気象庁) | 2015年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・九州自動車道えびのIC〜えびの高原・韓国岳登山口(標高1200m)30分 ・「足湯の駅えびの高原」有料駐車場500円/日(小林方面に無料駐車場有り) 【高千穂峰(たかちほのみね)】 ・韓国岳登山口〜「高千穂河原」(標高970m)30分・有料駐車場500円/日 ・九州自動車道えびのIC〜えびの高原・「高千穂河原」60分 ・マップ[霧島市役所] https://www.city-kirishima.jp/kirikan/kanko/shizen/documents/23017.pdf |
コース状況/ 危険箇所等 |
・入山規制等には注意が必要です。韓国岳の南側、新燃岳(しんもえだけ)は入山規制があります。http://www.tenki.jp/bousai/volcano/detail-109.html ・2016年1月2日、硫黄山周辺で、マグマや火山ガスの動きを示すとみられる小さな火山性微動が約2分半にわたって観測されています。 ・登山道は良く整備されており特段の危険個所はありませんでした。 |
その他周辺情報 | ■霧島神宮(天照大神の孫ニニギノミコト=瓊々杵尊を主祭神としています。古事記・日本書紀によればニニギノミコトが高千穂峰に天降りされたとのこと。霧島神宮の本宮は高千穂峰とお鉢の中間=頂上直下の脊門丘(せとを)=鳥居の所にありましたが噴火炎上により再興されました。ちなみニニギノミコトのお后コノハナサクヤヒメノミコト=木花之佐久夜毘売命は、富士山を神体山としている富士山本宮浅間大社の主祭神となっています。) http://www.kirishimajingu.or.jp/contents/goyuisho.html ■白鳥温泉(征韓論に敗れた西郷隆盛が心身を癒しに訪れ、3か月間逗留したという歴史ある温泉で、地元の人ばかりの庶民的なお風呂という感じでした) http://www.city.ebino.lg.jp/display.php?cont=140328150336 http://www.city.ebino.lg.jp/display.php?cont=121029104503 ■霧島ホテル(京都伏見寺田屋事件で負傷した坂本龍馬が妻おりょうと療養と新婚旅行にこの地を訪れたという温泉で、久々の大風呂と濃い温泉に大満足しました) http://www.kirishima-hotel.jp/ ■えびの高原荘(韓国岳登山口最寄りの温泉で食事施設付) http://www.ebinokogenso.com/04_spa/index.html ■さくらさくら温泉(霧島神宮にお参りに行く途中で見つけた1000円ランチバイキングのある温泉) http://www.sakura-sakura.jp/ryori/ ■えびの市観光協会(韓国岳登山口のあるえびの高原は標高1200mで、春から初夏にかけては世界中でここだけに自生する天然記念物のノカイドウが見られます) http://ebino-kankou.com/sightseeing/ebinokogen.html ■みやざき観光情報 http://www.kanko-miyazaki.jp/midokoro/kirishima_geopark.html ■霧島市総合観光案内 http://www.city-kirishima.jp/modules/page057/index.php?id=1 ■霧島山wiki https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9C%A7%E5%B3%B6%E5%B1%B1 ■韓国岳wiki https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9F%93%E5%9B%BD%E5%B2%B3 ■高千穂峰wiki https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E5%8D%83%E7%A9%82%E5%B3%B0 |
写真
感想
【2015年最後と2016年最初のお天道様(おてんとさま)を拝む】
正月休みを利用して本州から出て鹿児島と宮崎の県境に位置する霧島山(きりしまやま)に行って来ました。霧島山という名称の山は存在せず、霧島山(霧島連峰)とは23座からなる山々の総称となっていますが、今回はそのうちの最高峰の韓国岳(からくにだけ)と、第二峰で高天原(たかまがはら)から神様が天くだりし日本の建国神話とその歴史が始まったという山・高千穂峰(たかちほのみね)に登りました。
2011年10月、九州・四国の山巡りをした際に、鹿児島の開聞岳(かいもんだけ)にご来光登山をして、霧島山には午後から登る予定にしていました。開聞岳でお会いした地元の方から火山噴火の影響でその年の1月から韓国岳などは立ち入り禁止であることを伺い阿蘇山に向かいましたので、訪れることが叶わずずっと心残りとなっていました。今回、年末年始の区切りのタイミングにようやく訪問することができました。
いくら南国九州とはいえ冬山となるこの時期の登山にはアクセス道の凍結や降雪などの心配をしていましたが、全国的な暖冬ということもあってか、杞憂に終わりました。
二座とも主な登山口から頂上までのコースタイムが1時間40分と短く、苦手な真っ暗な樹林帯通過時間も短いだろうと、当初は大晦日の日の出を韓国岳、日の入りを高千穂峰から眺める予定でした。強風で厳しい冷え込みがあった韓国岳頂上周辺で約2時間景色を楽しんだりしたからか、韓国岳からの下山後の駐車場に戻ると体の芯まで冷え込んだうえに雨が降り出し、一時は雪に変わったことから午後からの山登りの気持ちが萎え始め、早く温泉で温まり暖かいものを食べたいという気持ちが競り勝っていきました。このまま高千穂峰に登っても登山道はぬかるんでいたり頂上での夕日の景色も楽しめないだろうという言い訳も頭に浮かびました。気象情報を貼りだしてあった駐車場の若い女性管理人に天気予報を聞くと、翌日の元旦は晴れということでしたので、初日の出を拝むために太陽神・天照大神の孫ニニギノミコトが天くだりされたという地・高千穂峰に登るのは願ってもないことと思い直し、2日連続でのご来光登山と相成りました。
(1日目:韓国岳登山と大浪池1周)
登山口から頂上までの標高差500mで急登のない韓国岳の登山道は観光地なみに良く整備されており、案内標識の数も多く、真っ暗な歩き初めも月明りが差し込んでいて無灯火でも問題ありませんでした。トレイルランナーと思しき短パン姿!の軽装の方が途中先行したり、薄いガスの幕を通して麓の街灯りが見えたりして心細い感じは全くありませんでした。特に一合目からの案内標識は間隔が狭く、5〜10分くらいで次の標識に辿りつくなどしたこともあり心理的にもスイスイ進む感じで疲れもあまり感じませんでした。頂上近くから現れだした霧氷群は、まるでサンゴ礁か枯れ枝に咲いた白い花のようで、冷風の中で1時間近く待ち焦がれた朝日が当たり始めると、色が徐々に変化し途中から漂い始めた霧にも映えて幻想的な世界を創り出していました。韓国岳から眺めた逆光の高千穂峰はすぐにそれとわかる存在感があり秀麗でした。頂上周辺で3〜4名、大浪池分岐で1名にしか会わず終始静かな山行となりました。
(2日目:高千穂河原から高千穂峰往復)
高千穂河原駐車場の誘導スタッフだけで2〜3名おり、スタート時点から登山客が多く賑やかで、初日の出目当ての方々の続々と続くヘッドランプが明るく夏富士のご来光登山をしているような感じでした。こちらも無灯火で問題なく、早朝の澄んだ冷気の中では想定していた砂礫の歩き難さも大して気になりませんでした。ヘッドランプの灯りが頂上まで続いていたので、頂上まで後どのくらいか勘定しながら進むことができました。前日はご来光までの待ち時間が長かったので、スタートを少しだけ遅らせましたが、空が薄ら明るくなり始めるとご来光に間に合わないのではと焦りが生じ、頂上間近では少し早足になりました。初日の出目当ての登山者ですでに頂上は大賑わいで、登頂から30分ほどで現れたご来光には自然と拍手が沸き上がって山頂全体に一体感がありました。天気がすこぶる良く眺望がきき、北側にどっかりと韓国岳が聳え、周りの広い平野にうっすらと広がった雲海上にはぽつんぽつんと島のような山々が浮かんでいるようでした。文字通りの霧島(霧の上の島)がありました。
霧島山周辺は魅力的なところや温泉がたくさんありどこに行くか決めるのに迷うほどでしたが、今回は幕末の志士、西郷隆盛と坂本龍馬ゆかりの温泉に浸かることができました。征韓論に敗れた西郷隆盛が心身を癒しに訪れ、3か月間逗留したという歴史ある白鳥温泉は庶民的で落ち着きました。今では九州屈指の庭園大浴場を謳い文句にする霧島ホテルの硫黄谷温泉は、寺田屋事件で大けがを負った坂本龍馬が、妻おりょうさんと高千穂峰に登る際に浸かったとされ、一日中硫黄臭が身に着くほどの強烈さは冬の登山後には温もりまで続く感じで大満足でした。初詣の交通渋滞でアクセスに1時間余計にかかった霧島神宮は、境内ももちろん大賑わいで、約30分並んでお参りした後に神棚に祀るお札をありがたく頂戴してきました。天照大神(アマテラスオオミカミ)から御神勅を頂いて高千穂峰に天降りされた孫の瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)を霧島神宮では主祭神とされているとのことで、高千穂峰から下りて来た後のお参りだっただけにさらにご利益がありそうです。
今回訪れた韓国岳・高千穂峰は、同じ霧島連峰にありながら雰囲気が異なっており、それぞれの頂上でお互いの個性的な山容を眺めて楽しむことができました。噴火が無ければ花の季節にでも縦走してみたいところです。天孫降臨の地で、今までで最もたくさんお日様を拝ませていただいたかもしれない、なんとも充実した山行となりました。
あけましておめでとうございます(*^^*)
今年もよろしくお願い致します!
韓国岳の霧氷のお写真が素晴らしく本当にサンゴ礁のようでした♪
どの写真をみてもあまりにも綺麗で拍手の連続になってしまいすみません…(^_^;)
2日目の雲海?からの朝日もうっとり…
私もこんな素敵な写真が撮れたら良いのですが…
寒かった様ですが2日間お天気に恵まれ
遠征しがいがありましたね!
今年は雪が少ないみたいで山頂の様子を確認すると全くなさそうな…(^_^;)
やはり全国的に雪は少ないんですね〜!
2日間お疲れ様でした♪
明けましておめでとうございます。
お褒めの言葉ありがとうございます。
2日間ともにとてもいい天気だったので、いい景色に出会うことができました。
苦手な早起きをした甲斐がありました。
霧島周辺のほんの一部しか見ていませんがいいところでした。
雪がなかったとはいえ早朝の頂上での冷え込みは厳しいものがあり
ダウンなどを着込んでもガクガク震えていました。
今年もよろしくお願いいたします。
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