黒斑山・蛇骨岳・仙人岳


- GPS
- 07:43
- 距離
- 10.1km
- 登り
- 519m
- 下り
- 1,173m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(GPSログのゴール地点は駐車場所ではありません) |
コース状況/ 危険箇所等 |
激藪あり厳重注意 |
写真
感想
南岸低気圧によるまとまった降雪があり、浅間山へ行ってみる。
ルートは色々考えて、記録はほとんどないがレベル2規制にもかからない仙人岳北面とした。
まず下山予定地の除雪終了点付近の邪魔にならない場所を探して1台デポ。
もう1台で車坂峠へ行き登山道を登る。ビジターセンターの駐車場は満車だった。登山者のトレースはシールでは歩きにくいが雪はたっぷりあるしパウダーも期待できそう。槍ヶ鞘から先は大量の先行登山者がいた。トーミの頭の先までシートラしてシールで黒斑山へ。記念撮影したら先へ進む。蛇骨岳まではトレースがあり山頂では数人の登山者が休憩していた。
蛇骨岳から先はトレースがなかった。無雪期は岩場だった記憶だが山頂直下から滑れそうだ。ギャラリーの登山者に見送られながら仙人岳のコルまで滑る。雪はパックされていて固かったが十分滑れる。
コルで下を覗いてみるがすぐ藪になりそう。予定どおり仙人岳まで登り返す。ここからは内輪山の山頂がよく見える。
目的の斜面も雪はたっぷりあり行けそうだ。
記念撮影したらいよいよエントリー。しかし予想に反してかなりクラストしていた。日当たりがよいからなのだろう。所々にパウダーもあるので探しながら滑る。あっという間に樹林帯まで降りてきた。
ここから先は修行だ。ただ所々に開けている斜面もあって、日が当たらないと新雪が残っていた。どんどん降りていくとやがてシャクナゲの藪になる。ある程度は覚悟していたが想像を消えるレベルだった。2時間格闘して何とか植林された尾根に復帰。ほっと一息ついた。
あとは藪もクラストもなくなり快適に降りて林道へ。最後は林道を滑ってデポ車がある除雪終了点へ。3人ともへとへとだった。大変だったが色々学びのあった一日だったと思う。まあこのルート、次はないでしょう…
■計画
雪の多い今シーズン、そしてこの時期になっても南岸低気圧により大雪が降ったので、普段なかなか行けないようなところへ、ということで浅間山外輪山の仙人岳へ。
■アクセス
当初はピストンの予定だったが、諸事情により1台を鎌原にデポ。除雪状況によるが、迷惑にならないように停められる場所は多くないので注意。
もう1台で車坂峠まで。車坂ビジターセンターの駐車場は満車でその少し先のスペースに駐車。ちょうど登山者も集まる時間帯で、次々と車が来ては停めていた。
■アプローチ
登りは車坂峠からスタートし、トーミの頭から浅間山外輪山を行く一般的なコース。降雪のあとの快晴の休日ということで登山者に溢れ、踏み跡はバッチリ。雪が柔らかいのでシールは噛むが、終始尾根上の細い道を行くので板の取り回しが面倒なところもあった。
槍ヶ鞘からの下りはシートラで、その先もしばらくシートラで、黒斑山のやや手前でシールに戻した。
雪化粧の浅間山、そして振り返れば北アルプス、中央アルプス、八ヶ岳などが綺麗に見渡せ、最高の登山日和。
蛇骨岳までは多くの登山者で賑わっていた。その先は滑走モードにしたが、斜度がゆるく漕いで仙人岳手前まで行き、最後の上りは再びシートラ。ここは人もおらず景色も素晴らしく、海外未踏峰に登っているかのような気分を味わえた。
■滑走
道中は雪質が良かったので期待して仙人岳から滑り出す。が、山頂付近は風に叩かれたか雪は少なくカリッカリ。徐々に雪の量は増えてクラストになる。トップは全く噛まないのでジャンプ気味に板を回してクラストを砕きながら滑っていく。
徐々に雪質は良くなり気持ちよく滑れるようになった!と思うとすぐに樹林帯へ。ここから自分のBC史上最凶の藪漕ぎが始まる。
■藪漕ぎ
人が通ってるところでもないし、藪はあるだろうとは思っていたが、想像を絶する藪だった、、、
最初のうちは藪をなんとか避けようと思っていたが、すぐに避けるようなとことはなくなり、隙間のない生垣のような樹木の間を割って進んでいく。
Co1950あたりで2つの尾根に挟まれた浅い谷があったので、その谷を進む。尾根を行くよりは多少はいいかもしれないが、谷底から太い木が生えていたり、一面を埋め尽くすシャクナゲがあったりで厳しいことには変わらなかった。
Co1800あたりで右は崖になるので、斜面をトラバースしつつ尾根に乗ればあとは緩やかな斜面、と思ったが尾根は斜面から数メートルの岸壁の上。地形図からはすんなり乗れそうに見えたのに、、、
岩の間を攀じ登るか、という考えも浮かんだが、標高的にはほぼ合流していて、前方に見える樹木の高さからしてあと数十メートルで合流できそうなので、そのまま進み、最後に数メートルだけ板を外して登るとCo1680あたりで尾根に合流。
そして、その先はなだらかな人工林。ここまで2時間は藪漕ぎをしていたと思う。
■下山
あとは気持ちよく滑って林道に合流し、駐車スペースまで。雪質は最後まで良かった。
■まとめ
最高の冬山ハイクから、絶景の中での滑走、そしてそこから鬼の藪漕ぎと、とても内容の濃い山行となった。
藪漕ぎの最中は先が見えず、誰か一人でも体力、メンタルが尽きたらヘッデン下山やビバークもあり得たので、このルートに行くならそれなりの覚悟をしていったほうが良いと思いますw
早朝OECさんからモーニングコール、集合時間を過ぎていた。2時間後に到着。
すると2人が下山予定地に車を置いといてくれました、猛省m(_ _)m
車坂峠から槍ヶ鞘までシールで登る。細い登山道で登山者のトレースを追いかけるしかなくちょっぴりストレスですし、ちょっぴり申し訳なく思います。
その後シートラでトーミの頭へ。
トーミの頭からはスキーを履いていったほうが楽そうです。
蛇骨岳まではシールで、最高の山歩きを満喫。
スキーに履き替えて仙人岳まで。さいごの登りはシートラ。
登山道ではパウダーで期待が高まっていましたがモナカで楽しめず…
樹林帯ではパウダーでしたが、シャクナゲの密林で全く進む事ができませんでした。
あまりにも進めないので夜になってビバークするハメになるかと心配していました。
シャクナゲの密林がなくなればあとは緩い斜面を滑るだけ。
あまり歩いていないのにここまで疲れるのは珍しい。体力は人並みあるかと思いますがこのルートは本当に疲れます。変態しか楽しめない。
しかし外輪歩きは最高です。
これほど恵まれたコンディションでもシャクナゲの壁は高く覚悟する必要があります。
超疲れた笑
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