幌尻岳(雨、暴風の頂上、日帰り)
- GPS
- 16:48
- 距離
- 27.4km
- 登り
- 1,789m
- 下り
- 1,782m
コースタイム
仮設ゲートP 2:32 - 旧ゲート 2:59 - 取水ダム 4:07 - 渡渉開始 4:24 - 幌尻山荘 6:18/7:09 - 命の水 8:47/8:55
- 新冠コース合流点 11:00 - 山頂 11:12/17 - 新冠コース合流点 11:27 - (昼)12:10/12:45 - 命の水 13:20/30
- 幌尻山荘 14:20/15:07 - 取水ダム 17:30/17:46 - 旧ゲート 18:52 - 仮設ゲートP 19:20
●行動時間 … 16:48
(雨、暴風、増水、逡巡してのタイムロスなど、時間はあまり参考にはならないかと思います)
天候 | 小雨、頂上部は暴風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
飛行機
(自宅) 〜 新千歳空港 = 仮設ゲート - 幌尻岳 - 仮設ゲート = 日高川荘 = 新千歳空港 〜 (自宅) |
コース状況/ 危険箇所等 |
●コース状況 ・渡渉箇所のある範囲、回数ともに過去のレポートより多いように感じた。少なくとも四ノ沢よりも随分手前から沢歩きはあった。 ・平取町振内町市街地にある「山の駅ほろしり館」に、幌尻岳登山に有益な情報展示がある。取水ダムや幌尻山荘での“糠平川の水位の見極め方”とか。この施設は、夜間閉まっているので注意。 ●買う、食べる ・国道237号線から登山口に通じる道への分岐から振内市街地に向かうと、びらとり和牛を食べられる店(じゃんけんぽん)やコンビニ(セイコーマート)などがある。セイコーマートは24h営業ではないので注意を要する。 ・ガスコンロの燃料等は、少なくとも富川で調達する必要があると思われる。 ●日帰り温泉 ・国道237号線を遡り日高町にある「ひだか高原荘」の日帰り入浴は早朝から夜まで開いている。例えば下山が遅くなり、夜のうちに温泉に行けなかった時などにはいいかも知れない。 ●宿泊 ・林道手前、最後の集落である豊糠には、「とよぬか山荘」「くまさん荘」がある。 |
写真
感想
入山前日、飛行機から日高山脈を確認し、天気予報がハッビーな側に外れることを期待。新千歳空港からレンタカーで富川経由で振内へ。
ガスコンロの燃料を富川のハッビーワンで調達、と思ったらなんと閉店セール中。今日あすの車中泊に手頃なマット、敷布、枕を思わず買ってしまった。
セイコーマートで買い出しをして、駐車場に向かう。
豊糠で幌尻岳?が見えた。明日も晴れればいいが。
駐車場では早速夕食を食べて、速やかに就寝。
明日は、起きた時間でスタートのつもり。
...大粒の雨が車の屋根をたたく音で目がさめた。
まだ、2時前。何で雨?あしたじゃなかったのか?天気予報は悪い方に外れたようであった。
何となく、降り止み。機を見てスタート。まだ2:32。自分史上最も早いスタート。
ところがスタート直後にまた雨。やむなく雨具を取り出す。取水口までは降ったりやんだり。取水口からはいよいよ渡渉の連続。ぎりぎりまで履き替えはしないつもりで臨む。しかし高巻き道はぬかるんで却って手足がどろどろに。そのうちに、大きくスリップして手のひらを擦りむいた。半分もう止めようかという気持ちになりながらも、地下足袋に履き替え、更に前進。
初めての真っ当な連続渡渉は雨の中。水位も心配。水温は耐えられる程度。
区間歩行時間を大きく落としてやっとのこと幌尻山荘に。
履き替えたり、地下足袋を陰に置いたりしていたら、土砂降りに。
帰りのことが心配になる。本当に、中止しようかな...
それでも、滅多に来られない北海道、しかも幌尻。行けるところまでは行こうと覚悟を決める。
登り始めて程なく小雨に。ところが、何人もの先達が降りてくる。みな、断念して降りてくる。
こちらも不安になってくる。しかも、雨具を着込んでいるので、ペースがどんどん落ちてくる。足が前に出ない。登りは、現在版の昭文社地図帳の時間を目安とするならば、いつもはだいたい半分という読みなのに、なんとその時間を超えてしまいそうな鈍足。
命の泉手前で尾根にとりつき、命の泉を過ぎて急坂を登り始めた頃からは、雨は殆どやんだ。しかし今度は風が強くなる。寒くもなる。頂稜部に出るが、ガスが濃くなり、風は暴力的に。
集団が降りてくるが、何も見えない頂上まで強引に行ってきたそうな。
何も見えない中をひたすら登り続ける。やがて新冠コース合流点。暴風の中の最後の登りをよろよろ進み、ようやく頂上。雨こそ降ってはいないものの、見通しも何もない。寒い。残念ながら、一帯を見渡し口惜しく下降に。
尾根上でほんの一瞬視界が開けたが、カメラを向けるまもなくガスの中に消えてしまった。先ほどよりは天候は回復傾向。
幾分静かな岩陰でお昼。食事中に、更に頂上に向かう姉弟と遭遇。ゲートまで降りきるつもりと。私よりもおよそ2時間遅れだから、それは少々厳しいのではないかとお伝え。
元気も回復し、下りは順調。一気に山荘へ。再び沢向けに、足下を整える。山荘出発時には、一日歩行時間(休憩含む)も六甲全山縦走時の記録を超え、最長に。再び水の中へ。先ほどよりも冷たく感じる。先ほどまでの雨のためか、不老の滝あたりは腰に近く、本当に流されそうに感じる。
流れの中の歩みは行きと同じで進まない。結果論だが、地下足袋プラス草鞋の場合には、水中以外ではさくさくと歩くことになじまないようだ。
取水ダムのほとりでまたまた登山靴に履き替え。最後の林道歩き。途中でバスとすれ違い。清掃登山のメンバーを迎えに行くとか。頂上からここまでの間では出くわしていないと会話するものの、とりあえずはダムまで行って待ってみるとのこと。
こんな時間帯に川を降りてくる人はいないような気もするが。まして、(清掃登山参加のような)精通者であればこそ。
ヘッドランプも取り出し、ようやく駐車場。
雨しのぎ等の時間が多かったとはいえ、朝2時半から夕方の19時半までの歩きは応えた。
駐車場で着替えて、どこか温泉へ、とハンドルを取ったが、国道に出るまでに睡魔に勝てず、結局振内に到着したのは22時過ぎであった。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する