鈴鹿/鎌ヶ岳と宮妻峡の滝めぐり@いずれも16年ぶり!



- GPS
- 06:46
- 距離
- 10.6km
- 登り
- 1,170m
- 下り
- 1,170m
コースタイム
- 山行
- 5:08
- 休憩
- 1:39
- 合計
- 6:47
天候 | 晴れ時々くもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
久しぶりにSさんを誘って鈴鹿へ。Sさんは昨年夏頃以来久しぶりの山ということで、「お手柔らかに」と言っているが、いざ歩き出すとブランクを感じさせない健脚であることはわかっている。
宮妻峡駐車場には車が2台のみ。静かな山登りを楽しめそうだ。やっぱり平日登山はいいなぁと思う。
駐車場の桜は5分咲きというところだろうか。
カズラ谷から鎌ヶ岳に向かう。このコースは16年ぶりでほとんど覚えていない。
本谷と間の谷との二股から登山道は谷を離れる。
この間の谷には10m少々の落差がある滝がかかっている。最近はこの滝を「カズラ滝」とされて、下流の本流に「布曳滝」との表記がある。しかし以前からこの滝を「布曳滝」と呼んできたし、滝友の中でも「布曳滝」として定着している。
下流本谷の「布曳滝」との表記されているところには滝らしいものはない。さらに本谷上流に連続する滝場があり、その中の一番大きな滝を「カズラ滝」とする情報も多く、ヤマレコを含め最近の地図の滝名表記は間違っているものと思われる。
登山道はしばらく植林地の中の急登で面白くない。唯一ショウジョウバカマの花が咲いているのが救いとでも言おうか。
標高を上げ自然林となるとショウジョウバカマの花の数も増え、数は少ないがアセビやシキミが花を咲かせているのを見ることができる。
雲母峰からの道と合流すると鎌ヶ岳が見え始め、わずかに以前の記憶が蘇ってくる。
そして岳峠から最後の急坂を登って鎌ヶ岳に到着。
大展望が広がるが春霞で遠くまでは見えない。
16年前は体調不良で鎌尾根を歩くことなく元来た道を時間かけて下ったので、これから歩くゴツゴツとしてそそられる鎌尾根を山頂から見下ろすとワクワクしてくる。
ここから磐座尾根分岐までは初めて歩く道。展望が開けるごとに振り返ると鎌ヶ岳と鎌尾根の岩峰の配置が変わり楽しめる。
岩場やガレ縁を歩くのも楽しい。アップダウンはきついが苦にはならない。
風景に見とれていると、足下に咲いているフデリンドウの可憐な花を気づかずに通り過ぎてしまいそうになる。
キノコ岩と呼ばれる丸く風化した岩が乱立する特異なガレ場を登ると程なく水沢岳の到着。ここでゆっくりコーヒーブレイク。
水沢峠まで激下りのち登り返して磐座尾根分岐。ここでやっと油日から鞍掛までの県境尾根がつながった。
Sさんは滝を見たいようなので、入道ヶ岳までは行かずに奥の谷道を下る。
ここも以前歩いているがほとんど覚えていない。もっとしっかりとした道があったような印象がわずかにあったが、近年利用者が少なくなったのだろうか。ほとんど道というものはない状態になっている。
でも間隔は長いもののピンクテープも巻かれていて、岩場などの難所はないので問題なく下っていくことができる。
林道と合流し、さらに水沢峠からの登山道の分岐も過ぎると、上流に堰堤が見える中の谷(南中の谷)の橋がある。
この橋の手前から踏み跡を辿って中の谷に入って行く。上流10分程度のところにある「中の滝」を見に行くためだ。
踏み跡から外れ堰堤を越えて谷に降りると上流に滝が見える。
これが「中の滝」で「大滝」とも「みだれ滝」とも呼ばれている落差10m弱の滝である。個人的には「中の谷」にあるから「中の滝」、大きくないのに「大滝」と呼ぶよりも、岩で跳ねて分岐しながら幅広く落ちる姿から「みだれ滝」と呼ぶ方が気に入っている。
林道に戻り少し行くと「不動滝」へ下りる道がある。これを行くと3分で不動滝に着く。落差は小さいが反滑状の端正な水流と、岩をくり抜いたような立派な滝壺が印象的な滝で、美瀑と呼ぶにふさわしい姿をしている。
今ではこの滝は「不動滝」と言う名称で定着しているが、昔は無名滝で、「不動滝」はすぐ近くの別の滝の名称だったようだ。
その旧不動滝は本谷を5分ほど上流に行ったところにある2段に落ちる滝で、これは現在ではその形状から「二段の滝」という名称が一般的になっている。
その他にも現不動滝と旧不動滝の間の支流(宮妻谷)にも落差7mほどの細い滝がかかっている。
ひととおり滝鑑賞をしてプラプラと、足元にはタチツボスミレ、頭上にはキブシやミツバツツジなどの花を見ながら駐車場まで戻る。
山中で出会ったのは鎌ヶ岳山頂におられたカップルのみで、ようやく山上にも春の訪れを感じることができる静かな山旅ができた。
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