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Yamareco

記録ID: 8009277
全員に公開
雪山ハイキング
中央アルプス

三ノ沢岳 〜 中央アルプスの孤高な山、きりりとした稜線を辿って

2025年04月12日(土) [日帰り]
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おーちく その他1人
体力度
2
日帰りが可能
GPS
05:45
距離
5.3km
登り
601m
下り
604m
歩くペース
ゆっくり
1.41.5
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:01
休憩
0:41
合計
5:42
距離 5.3km 登り 601m 下り 604m
8:35
42
9:17
9:27
131
11:38
12:03
102
13:45
13:51
26
14:17
千畳敷駅
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2025年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
菅の台バスセンターからバス、ロープウェイに乗り継ぎ。Webチケットを利用。往復:4200円
コース状況/
危険箇所等
2日前から前日に掛けて降雪あり(+25cm)。雪崩の危険があるかと思ったが、雪は締まっていて問題なし。先行者のトレースのおかげもあるが、踏み抜きもほとんどなし。
極楽平から三ノ沢岳の稜線はナイフリッジ、雪庇区間があるので注意。すごく高度感のあるようなところはなかった。
菅の台のバスセンター。始発は7:15で臨時の2台目に乗車。今回はWebチケットを利用しました。
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菅の台のバスセンター。始発は7:15で臨時の2台目に乗車。今回はWebチケットを利用しました。
ロープウェイは第1便に乗ることができたけど、満員電車状態で景色は楽しむことができず。あっという間に標高2600mの千畳敷に到着。
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ロープウェイは第1便に乗ることができたけど、満員電車状態で景色は楽しむことができず。あっという間に標高2600mの千畳敷に到着。
木曜から金曜に掛けて雪が降ったとのことで、千畳敷カールは真っ白で美しい世界が広がっていました。
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木曜から金曜に掛けて雪が降ったとのことで、千畳敷カールは真っ白で美しい世界が広がっていました。
信州駒ヶ岳神社にお参りして出発します。
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信州駒ヶ岳神社にお参りして出発します。
ほとんどの登山者は木曽駒ヶ岳に向かうため八丁坂を登り始めますが、我々はこっち。まずは極楽平まで広い斜面を登ります。
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ほとんどの登山者は木曽駒ヶ岳に向かうため八丁坂を登り始めますが、我々はこっち。まずは極楽平まで広い斜面を登ります。
おそらくサギダル尾根に向かうクライマーが格好いい。
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おそらくサギダル尾根に向かうクライマーが格好いい。
急斜面なので、どんどんロープウェイ駅が小さくなります。伊那前岳の稜線もいいですね。
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急斜面なので、どんどんロープウェイ駅が小さくなります。伊那前岳の稜線もいいですね。
いきなりこの急登はかなりシンドイです。入山者は思ったより多くて心強いです。そして、空が青すぎます。
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いきなりこの急登はかなりシンドイです。入山者は思ったより多くて心強いです。そして、空が青すぎます。
早くも気持ち良さそうに斜面にシュプールを刻むスキーヤー。これまた格好いいい。
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早くも気持ち良さそうに斜面にシュプールを刻むスキーヤー。これまた格好いいい。
この写真だと急さ加減が伝わりますかね?
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この写真だと急さ加減が伝わりますかね?
スタートから40分で極楽平に到着。看板の向こうに目的地の三ノ沢岳。
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スタートから40分で極楽平に到着。看板の向こうに目的地の三ノ沢岳。
まずは千畳敷カールを見下ろして。遠くには八ヶ岳。
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まずは千畳敷カールを見下ろして。遠くには八ヶ岳。
そして、伊那の街並みと南アルプスの峰々。
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そして、伊那の街並みと南アルプスの峰々。
あらためて三ノ沢岳。ピークに繋がる稜線を歩くのが楽しみです。
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あらためて三ノ沢岳。ピークに繋がる稜線を歩くのが楽しみです。
あのピークがサギダルの頭ですね。いずれ宝剣岳にも抜けてみたいです。
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あのピークがサギダルの頭ですね。いずれ宝剣岳にも抜けてみたいです。
斜面の先には大きく御嶽山も。
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斜面の先には大きく御嶽山も。
三ノ沢岳に向けて、まずは伊那川の源流部をトラバース。斜度は緩いので問題なし。
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三ノ沢岳に向けて、まずは伊那川の源流部をトラバース。斜度は緩いので問題なし。
ピラミダルな山容の三ノ沢岳。これは気持ちが昂ってきますね。
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ピラミダルな山容の三ノ沢岳。これは気持ちが昂ってきますね。
来た方向を振り返れば、島田娘のピーク。その背後は空木岳、南駒ヶ岳と続く中央アルプスの稜線。
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来た方向を振り返れば、島田娘のピーク。その背後は空木岳、南駒ヶ岳と続く中央アルプスの稜線。
稜線をアップで。檜尾岳、熊沢岳、空木岳、南駒ヶ岳と続いています。
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稜線をアップで。檜尾岳、熊沢岳、空木岳、南駒ヶ岳と続いています。
三ノ沢岳の稜線の基部から眺めると、すごい存在感。
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三ノ沢岳の稜線の基部から眺めると、すごい存在感。
稜線はナイフリッジや雪庇になっていて、きりりとした、なかなか痺れる風景です。
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稜線はナイフリッジや雪庇になっていて、きりりとした、なかなか痺れる風景です。
先頭のパーティがナイフリッジでルート工作中。
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先頭のパーティがナイフリッジでルート工作中。
一旦、大きく下ります。ちなみに、三ノ沢岳の標高は極楽平とほとんど変わりません。稜線の入り口に立つと、いよいよ始まるぞ、って感じ。
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一旦、大きく下ります。ちなみに、三ノ沢岳の標高は極楽平とほとんど変わりません。稜線の入り口に立つと、いよいよ始まるぞ、って感じ。
右手に御嶽山を眺めながら。
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右手に御嶽山を眺めながら。
我々もナイフリッジ部に入ります。
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我々もナイフリッジ部に入ります。
トレースのおかげもありますが、高度感はそれほどなく、怖さはほとんど感じません。
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トレースのおかげもありますが、高度感はそれほどなく、怖さはほとんど感じません。
とはいえ、切れ落ちている部分もあるので、慎重に通過します。
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とはいえ、切れ落ちている部分もあるので、慎重に通過します。
それにしても素晴らしすぎる風景。ドーパミン出まくり。
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それにしても素晴らしすぎる風景。ドーパミン出まくり。
岩場を越える先行者さん。
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岩場を越える先行者さん。
振り返れば、木曽駒のピークたち。
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振り返れば、木曽駒のピークたち。
あちらはたくさん登っていますね。よく見ると、山頂の鳥居やお社も。
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あちらはたくさん登っていますね。よく見ると、山頂の鳥居やお社も。
近づく度に、少しずつ表情を変える三ノ沢岳。同じような写真にはなってしまうけど、撮りまくりでなかなか進みません。
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近づく度に、少しずつ表情を変える三ノ沢岳。同じような写真にはなってしまうけど、撮りまくりでなかなか進みません。
雪庇の稜線を行く先行者の列を追います。
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雪庇の稜線を行く先行者の列を追います。
時々振り返って、木曽駒ヶ岳の雄姿を眺めながら。
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時々振り返って、木曽駒ヶ岳の雄姿を眺めながら。
極楽平からだいぶ下って来ました。今は帰りのことは考えないようにしておきます。
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極楽平からだいぶ下って来ました。今は帰りのことは考えないようにしておきます。
険しい岩壁となだらかな斜面の対比がいい感じ。こんなにも格好いい山が、なんでマイナーなんでしょう。推せます。
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険しい岩壁となだらかな斜面の対比がいい感じ。こんなにも格好いい山が、なんでマイナーなんでしょう。推せます。
もうすぐで最低鞍部。ここからは山頂に向かって一気に登ります。
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もうすぐで最低鞍部。ここからは山頂に向かって一気に登ります。
先行者やトレースも風景のひとつになっている感じが好き。
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先行者やトレースも風景のひとつになっている感じが好き。
ここの登りはなかなか厳しいです。
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ここの登りはなかなか厳しいです。
小さな岩場を巻いて行きます。
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小さな岩場を巻いて行きます。
山頂がだいぶ近づきました。まだまだ最高の景色は続きます。
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山頂がだいぶ近づきました。まだまだ最高の景色は続きます。
乗鞍岳も見えるようになりました。
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乗鞍岳も見えるようになりました。
この広大な白い世界を歩けて幸せ。
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この広大な白い世界を歩けて幸せ。
中央アルプスの主稜線の向こうには南アルプス。
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中央アルプスの主稜線の向こうには南アルプス。
開放的な斜面を登って行きます。
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開放的な斜面を登って行きます。
遭難者慰霊のケルンでした。
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遭難者慰霊のケルンでした。
斜面を登り切り、最後の尾根に入ります。先に見えているのは偽ピークです。
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斜面を登り切り、最後の尾根に入ります。先に見えているのは偽ピークです。
ここまでの道のりを振り返って。雄大な風景です。
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ここまでの道のりを振り返って。雄大な風景です。
最後のビクトリーロード。
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最後のビクトリーロード。
そして、山頂に到着。千畳敷のスタートから3時間でした。標識や看板はないけど、達成感で満たされます。
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そして、山頂に到着。千畳敷のスタートから3時間でした。標識や看板はないけど、達成感で満たされます。
山頂は360度の眺望です。御嶽山と乗鞍岳。
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山頂は360度の眺望です。御嶽山と乗鞍岳。
乗鞍岳の先には穂高連峰。
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乗鞍岳の先には穂高連峰。
穂高岳と槍ヶ岳もくっきり。
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穂高岳と槍ヶ岳もくっきり。
木曽駒ヶ岳のピークと、中岳、宝剣岳。
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木曽駒ヶ岳のピークと、中岳、宝剣岳。
戻って行く登山者と宝剣岳。
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戻って行く登山者と宝剣岳。
南アルプスもずらり勢揃い。
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南アルプスもずらり勢揃い。
甲斐駒ヶ岳と仙丈ケ岳。
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甲斐駒ヶ岳と仙丈ケ岳。
北岳、間ノ岳、農鳥岳。
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北岳、間ノ岳、農鳥岳。
南アルプスの稜線の向こうに、富士山も頭を出していますね。塩見岳とともに。
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南アルプスの稜線の向こうに、富士山も頭を出していますね。塩見岳とともに。
悪沢岳、荒川岳、赤石岳。
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悪沢岳、荒川岳、赤石岳。
こちらは中央アルプス主稜線の空木岳、南駒ヶ岳。
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こちらは中央アルプス主稜線の空木岳、南駒ヶ岳。
今回はランチ代わりにロールケーキで済ませます。
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今回はランチ代わりにロールケーキで済ませます。
全方位の風景を堪能したら、千畳敷に戻ります。ロープウェイの最終は17時なので、余裕はあります。
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全方位の風景を堪能したら、千畳敷に戻ります。ロープウェイの最終は17時なので、余裕はあります。
帰りはずっと木曽駒を眺めながら。もう最高という言葉以外、出て来ません。
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帰りはずっと木曽駒を眺めながら。もう最高という言葉以外、出て来ません。
中央アルプスの風景の中を行く山友。
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中央アルプスの風景の中を行く山友。
宝剣岳も格好いい。
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宝剣岳も格好いい。
行きはあまりわからなかったですが、結構際どいところを歩いていますね。
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行きはあまりわからなかったですが、結構際どいところを歩いていますね。
再びナイフリッジを渡って極楽平を目指します。
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再びナイフリッジを渡って極楽平を目指します。
ここからの登り返しがシンドイところ。
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ここからの登り返しがシンドイところ。
三ノ沢岳の斜面には美しいシュプールが付いていました。
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三ノ沢岳の斜面には美しいシュプールが付いていました。
行きと同じトラバースを辿って極楽平へ。
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行きと同じトラバースを辿って極楽平へ。
極楽平まで戻って来ました。ずっと快晴でしたが、少し雲が出て来ましたね。
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極楽平まで戻って来ました。ずっと快晴でしたが、少し雲が出て来ましたね。
これで三ノ沢岳ともお別れ。少し名残惜しい気持ち。
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これで三ノ沢岳ともお別れ。少し名残惜しい気持ち。
千畳敷側の斜面にはたくさんのシュプール。
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千畳敷側の斜面にはたくさんのシュプール。
ロープウェイ駅までの急斜面を慎重に下って行きます。
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ロープウェイ駅までの急斜面を慎重に下って行きます。
正面の伊那前岳から滑り降りるスキーヤーの姿も見えました。すごいけど、怖くないのかな?
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正面の伊那前岳から滑り降りるスキーヤーの姿も見えました。すごいけど、怖くないのかな?
極楽平からの斜面を振り返って。
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極楽平からの斜面を振り返って。
三ノ沢岳から2時間15分で戻って来ました。午後の千畳敷カールも美しいですね。
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三ノ沢岳から2時間15分で戻って来ました。午後の千畳敷カールも美しいですね。
宝剣岳のアップ。
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宝剣岳のアップ。

感想

残雪期に狙っていた三ノ沢岳。どこ?って思う人もいるかも知れない、マイナーな山かも。中央アルプスの木曽駒のお隣さん。極楽平から伸びる支尾根の先、ポツンとある綺麗な三角のピークがそれです。三ノ沢岳から奥はルートがないので、訪れる人は少ないのでしょうね。

一度、夏に登ったことがあるけど、その時はガスで眺望を楽しめなかった(高山植物はすごかった)ので、再訪したいと思っていました。そして、雪のある季節でも記録があったので、これは行くしかないと。

千畳敷からほとんどの登山者が木曽駒に向かって八丁坂を登って行くのに対して、極楽平に行くのはわずか。でも、多くても2,3パーティかなと思っていたところ、バックカントリーを含めて、10パーティほど入っていました。

三ノ沢岳に向かう稜線は、小さなアップダウンを繰り返しながら一旦、大きく下って、最後にしっかり登る感じ。途中、ナイフリッジや雪庇のある区間を越えて行きます。ナイフリッジはその時のコンディションによると思いますが、今回は問題なし。先行者のトレースのおかげが大きいと思うけど、ものすごい高度感とかはなくて、余裕を持って通過できました。

景色は最高の一言。だんだん近づいて来る三ノ沢岳は少しずつ表情を変えて行き、木曽駒や宝剣岳などの周囲の山々も雄大。この広大で白い空間、好きすぎました。

なんとなくですが、数年後には人気のコースになっている気がします。

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