至仏山BC



- GPS
- 21:04
- 距離
- 42.5km
- 登り
- 2,881m
- 下り
- 3,493m
コースタイム
- 山行
- 8:42
- 休憩
- 3:10
- 合計
- 11:52
- 山行
- 8:09
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 9:08
天候 | 晴天 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
自転車
|
写真
感想
山麓は満開の桜に春を感じるこの時期に、最後の残り雪を求めて尾瀬へ。今年の豊富な積雪は想像以上で、2日間至仏山を心ゆくまで滑り倒した。来年も尾瀬にBCを設営して、色んな斜面を滑りまくりたい。
【コンディション】
・午前9時ごろには雪が緩み、快適なザラメになる
・至仏山荘は水場あり。鳩待山荘は井戸水のため飲めるか分からないと言われた。
・山ノ鼻尾根とムジナ沢上部の一部で藪が出ている程度で、基本的には積雪に覆われている
・スノーブリッジはどの場所でも基本的には繋がっている。
・数日前に山スキーヤーが熊に襲われた情報あり
4月26日(土)天気:快晴
この時期にしか滑れない山:至仏山を滑りに尾瀬へ。仕事を定時であがり同行者を横浜でピックアップして、戸倉で車中泊する作戦だった。がしかし企画者が家にスノボブーツを忘れ、関越の坂戸あたりで気づいたため往復し2時間のロスト。戸倉に着いたのは朝3時だった。その時点で駐車場は5割は埋まっている状況。朝5時に起床すると駐車場は満杯でバスを並ぶ長蛇の列ができており、鳩待峠に降臨したのは1時間遅れの7時だった。
遅れを取り戻すため、まき気味でおやま沢田代へ向かい、テント設営。途中で外付けヘルメットに着けてたゴーグルを落とした。拾った人いたら教えてください。そこから山頂までの稜線を眺めると人人人。BCより一般登山で来ている人の方が多かったのが意外だった。
その人垣に紛れ込み、小至仏は巻いて山頂へ。上越国境稜線の山々が一望でき、燧から巻幡まで歩いた友人のクレイジーさを思い知った。そこからは1本目にムジナ沢を滑ったあと、山ノ鼻尾根を登りかえして2本目となるワル沢を滑った。
ムジナ沢は上部で雪が繋がっておらず、ハイマツの藪漕ぎを余儀なくされた。上部右岸側か、山ノ鼻尾根からの合流であればギリギリ雪が繋がっているかもしれない。ワル沢が今回の一番の楽しみであったが、滑る人が多すぎるせいで斜面が荒れていて、下部の渡渉箇所も分かりづらかった。藪漕ぎはあったが、尾瀬ヶ原にダイブするような感覚を味わえるムジナ沢の方が、個人的には良かった。
ムジナ沢は一箇所だけ穴が空いていて、ワル沢はスノーブリッジ多数といった状況。ワル沢の渡渉箇所をミスったせいで、雪壁を5mくらいキックステップで這い上がるハメになった。
ワル沢滑走後は、鳩待峠から再びおやま沢田代へ上がり、日没ギリギリにテントに帰宅した。すると近くに同じダンロップテントの3人組がテントを張っていて、朝イチで良い位置を占領してしまったのがなんだか申し訳なくなった。スタートが1時間遅れだったのもあるが、至仏山は1日に2回も登る山じゃないと思う。疲れた!
4月27日(日)天気:快晴
朝5時前に起床し稜線から最高の日の出を拝む。朝日を受けて紅に染まる至仏山が美しい。写真を撮ったりスノボのメンテをしたり、ゆっくり準備して8時にテント撤収して行動開始。小至仏の山頂を踏み、至仏山へ。今回3回目となるピークを踏む。昨日ほどの混雑ではないものの、鳩待から上がって来た人の行列ができ、もちろん山頂標識撮影アトラクションはスルーする。すぐに準備して山頂から山ノ鼻へドロップイン。
昨日登りでオブザベは済んでいて、滑走ラインは見極めやすかった。途中クラックが複数あるも、人が埋まるほどではない。極上ザラメに自分だけのシュプールを刻み、尾瀬ヶ原へ滑り込んだ。
原からは一面の雪原を歩き、牛首の首の部分から沢に取り付いてアヤメ平を目指した。拠水林以外は雪に埋もれ、どこでも歩ける尾瀬は贅沢な体験であった。窪地に雪解け水が溜まったドラゴンアイや、不意の雪解け水の湧出など、この時期ならではの景観を堪能し、ぐだぐだ登りに突入した。
牛首からは完全に登山道のないバリエーションと思いきや、スノーモービルのトレースがバチバチに着いている。遠慮なく泥棒させてもらい、ゆるやかにアヤメ平を目指した。途中シャリバテで横田代まで行きつかず、至仏山の絶景が見える箇所でランチにした。
アヤメ平も横田代も完全に雪に埋もれ、広大な雪原をどこまでも歩けた。横田代の方が傾斜がある分、山々がよく見えて、素晴らしい景観を有している。
アヤメ平の雪庇は8割方崩れ落ち、一部は全層雪崩となって沢を埋めていた。それを横目に尾根から4本目のドロップイン。疎林帯を快適にツリーランする。一部尾根を辿れない箇所はトラバースし、林道に合流した。
この林道が難儀で、馬洗淵の見事なドラゴンアイまではストックを使って快適に漕げたが、以降は傾斜3度程度の苦しい斜面となった。しかもその先すぐに雪が切れていて、最後のつづら折り3回分を歩いて富士見下へ下山した。そこからは鬼のコンクリ1時間歩きで戸倉の駐車場へ帰還。近いし混まないし絶対に第2駐車場の方がよかったと思う。何はともあれ1カ月以上ぶりに限界突破山行をできて大満足!猛烈な筋肉痛とともに、帰路に就いた。
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