安蔵寺山(小石谷〜香仙原〜トンネル入口)、盛太ヶ岳【津和野町、吉賀町】


- GPS
- 07:49
- 距離
- 18.7km
- 登り
- 1,756m
- 下り
- 1,755m
コースタイム
- 山行
- 7:50
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 8:36
(1)安蔵寺山
駐車箇所 829 ― 小石谷登山口 830 ― 頂稜側小石谷コース合流点 912 ― 赤土山 937 ― 香仙原 956/1002 ― 赤土山 1019 ― 頂稜側小石谷ルート合流点 1042 ― 滑峠ルート・奥谷ルート合流点 1119 ― 三葛ルート合流点 1121 ― 安蔵寺山山頂 1122/昼食/1143 ― 三葛ルート合流点 1144 ― 滑峠ルート・奥谷ルート合流点 1146 ― 寺屋敷跡 1150 ― 安蔵寺中峰 1155 ― 芦谷合流点 1214 ― 山から2.7km地点 1230/小休止/1238 ― 大ミズナラ跡地 1240 ― トンネル分岐 1241 ― 安蔵寺トンネル入口登山口 1247 ― 芦谷乗越 1322 ― 小石谷登山口 1339 ― 駐車箇所 1340
(2)盛太ヶ岳
駐車箇所 1426 ―登山口 1441 ― 「きんさい盛太ヶ岳」のある分岐 1447 ― あと1400m 1455 ―展望のある小広場 1512 ― 最初のロープ 1518 ― 長いロープ 1535 ― 観音さま 1536 ― 盛太ヶ岳山頂 1553/1604 ― 展望のある広場 1627 ― 「きんさい盛太ヶ岳」のある分岐 1642 ― 登山口 1647 ― 駐車箇所 1701
●行動時間
(1)05:11 +(2)02:35 = 07:46
天候 | 霧雨、ガス、晴れ、快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
5/1 (米子家=益田市泊地) 5/2 (益田市泊地=安蔵寺山、小石谷登山口) 登山口―香仙原―安蔵寺山―展望台―登山口 (小石谷登山口=抜月登山口) 登山口―盛太ヶ岳―登山口 (抜月=益田市泊地) 5/3 … ●登山口へのアクセス ○安蔵寺山:小石谷登山口、滑峠、安蔵寺トンネル入口 ・益田から国道9号、国道187号、県道189号を伝って津和野町左鐙へ。右折し登っていく側の道へ。道なりに進むと滑峠。滑峠で左折し約5km進むと小石谷登山口。さらに約5km進むと安蔵寺トンネル入口の登山口 ・滑峠登山口の先200mくらいのところに駐車場あり。小石谷登山口には駐車場なし。路側帯を利用。安蔵寺トンネル入口には駐車場あり ○盛太ヶ岳:抜月登山口 ・国道187号左側に面する奇鹿(くか)神社対側の橋を渡り、突き当たりを右折して進むと盛太ヶ岳登山口の標示がある。標示のそばの路側帯に駐車するか、そのまま登山ルートを進み轍道になる前くらいにも数台駐めることができる余地がある (2025.5現在) |
コース状況/ 危険箇所等 |
○安蔵寺山:小石谷ルート ・殆ど手が入っていないようだ。急斜面のうちまぁまぁ長い2区間にはマーキングもなく踏み跡も分からなかった。直登だろうとの思いで進むと再びマーキングテープが現れ難を逃れたが、少なくとも下りでの利用は薦められない ○安蔵寺山:滑峠ルート(香仙原〜安蔵寺山) ・全般に広く刈り払われ明瞭だが、小石谷ルートが合流する1,000m地点から950m地点の辺りで急斜面をへつり下るところでは、道筋が細く荒れているところもある ○安蔵寺山:奥谷ルート(安蔵寺山〜安蔵寺トンネル入口登山口) ・奥谷から山頂まで1から10までのポイント設定がされており、その標示が度々現れる ・ルートは刈り払いも行われているようで概ね明瞭。安蔵寺山中峰付近など、笹の成長が早いところでは足が濡れる程度に生えているところもある ○盛太ヶ岳 ・概ね一本道。標高650m以降は急坂が何度も現れる。特に山頂下の標高700m〜850mにかけては、笹原の急斜面、土の斜面となるので、落ち葉も相俟って滑りやすく歩きにくい ・古い案内板が放置され、指示方向も不安定。唯一ある標高400m付近の分岐点にも案内はなく、登山コース側に進めば案内が現れるような設置状態。 ※本日の積雪状況 両山とも、積雪は一切なかった (いずれの記述も2025.5現在) |
その他周辺情報 | ●買う、食べる ・コンビニエンスストアは、北側では益田市街または国道9号津和野町日原にある ・両山から近いところでは、吉賀町柿木や吉賀町市街地にある ●日帰り温泉 ・両山から近いところでは、「かきのき温泉はとのゆ」や「木部谷温泉松乃湯」がある。行っていないので不詳 (いずれの記述も2025.5現在) |
写真
感想
○安蔵寺山
遠くて足が向かわない石見西部の山へ行くことにした。
仕事の後に米子を出発し、益田市内に前泊、朝から安蔵寺山へと向かった。天気予報では8時頃からは晴れということだったが、近づくにつれ標高の高いところはガスに覆われたままであることが分かる。
せっかく安蔵寺山に向かうのに、山頂域での展望が得られないかもしれない。安蔵寺山は島根県県内クローズの山では標高が最も高い。匹見エリアの山々のことを石見脊梁山地とも呼ぶようだが、その山地の盟主だけに眺望にも期待がある。
選んだ登山口である「小石谷口」へ林道を進む。登山口には木製道標が立っており、それを目印に手前の路側帯に駐車し、出発。
ガスの中ということで、霧雨上の雨が降っている。雨具を身につけ小石谷へ。いきなり斜面への取り付きが不明瞭。しばらく続くジグザグ道にはピンクテープの誘導があるが、それを過ぎると踏み跡がなくなり、テープなどの目印も見当たらない。直登方向がもっとも進めそうだったので、しばらく土と岩をよじ登る。するとまたテープが復活、どうやら目当たりは正しかったようだ。そのまま直登を続けると、またもテープが消失。
ここも直登であろうと進むと、最後は笹原を掻き分け頂稜の道へとたどり着いた。頂稜の道「香仙原ルート」の分岐点には黄色テープが木に巻いてあるが、それ以外の目印はない。改めて、登ってきたほうをしげしげと見てみたが、どこをどう来たものか分からないほどであった。
小石谷ルートは使える状態ではないようだ。
頂稜はまさにガスの中。ガスがつくり出す白いキャンバスの中、ミズナラなどからなる樹林と笹原に囲まれた稜線の道は、とても幻想的だ。赤土山を経て香仙原へ。霧雨のためなのか鳥た動物の気配もない。得がたい静寂をたのしむ。
一息ついて引き返す。先ほどの合流地点を過ぎて、安蔵寺山山頂方面へ。途中で一瞬陽差しが差し込む。まだ残るガスの中、笹原がきらめく。これまた幻想的な光景だ。
高度を上げるにつれ、ガスも淡くなっていく。容易に陽差しには切り替わらないのだが、次第に晴れていくようだ。
山頂に到着し、ほどなく青空が見え始めた。ただし、眺望の先はまだガスに覆われており、残念ながら眺めは得られない。やがて一瞬の雲間から大将陣や小五郎山を見ることができたが、それが唯一の眺望であった。
山頂からさらに先へと進む。今度は奥谷コースだ。こちらには10のチェックポイントがある。1が奥谷登山口、10が山頂となっているようだ。
分岐から進むと寺屋敷跡との標示が現れる。なるほどお寺があったので安蔵寺山なのか。中峰というのもあるが、確かに同等の高さの峰が三つある。主峰と中峰はあるが北峰には特段の標示はなかった。
香仙原ルートよりも格段に歩きやすい道を進み、ナラ太郎跡にさしかかる頃、地元の方とすれ違い。津和野の方とのことだが、このルートがよく刈り払われていることや広見山のことなどいろいろと伺うことができた。やはり高齢化、人口減少が災いして、今では山の手入れに入る人が限られてしまっているようだ。小石谷ルートなんかよく行ったね、今は誰も使っていないよとも言われた。広見山もまったく手が入っていないから、すごい藪漕ぎになるんじゃないか、とのことだった。
安蔵寺トンネル入り口登山口からは林道歩きでクルマに戻る。およそ1時間の歩きでクルマへ。
次は麓に降りて盛太ヶ岳へと向かう。
○盛太ヶ岳
月和田地区に入り、盛太ヶ岳登山口の標示が立つ三叉路からはまだ舗装路が続いている。ひとまずクルマで進んでみると、ちょうどお墓の工事中で、狭い道をユニックが塞いでいる。工事の方から声をかけられ、わざわざ中断していただいた。ところが通り抜けてしばらく、開けた畑を過ぎるといよいよ通行痕跡の薄い轍道となった。ここでクルマを諦め、徒歩で登山口へと向かうことにした。
暫くは車が通っていないであろうその道を進み登山口へ。登山口から先もまだ轍道が暫く続くが、それも尽きると植林帯の脇を行き、山頂方面への分岐からいよいよ急斜面の歩きとなる。この入り口も悩ましい。まっすぐの道と横に逸れて尾根へと続く道が分かれるのだが、分かれた先に「きんさい盛太ヶ岳」の標示が設置されており、しかもそれは登りの登山者からは見えないようになっている。これでは分岐の合図としては失格だ。そういえば登山口の標示も見当違いを向いていた。先ほどの地元の方の話ではないが、山に手を入れる人が居なくなっているということだろうか。
急斜面は続く。一度見晴らしのある小広場に出るが、その先も飽くことなく登り続ける。特段の急勾配が二度現れる。特に山頂手前の標高差約100mはロープが置かれているのも納得の急斜面で、土の斜面を埋める落ち葉も相俟って、滑りやすい。
疲れた足を引きずるように山頂へ。祠のある山頂部は樹林が薄く陽差しが柔らかく差し込む。周囲の樹木は伸びており、眺望は隙間隙間に限られる。羅漢山はちょうど隙間から顔を出しているが、先ほど登った安蔵寺山は、薄い樹林に遮られており、ぼんやりと眺めるばかりだ。
しばし休息ののち下山。疲れはあっても下りは早い。なんせ土の急坂が多いだけに、帰りの足は速くなりやすい。
どうにか陽が傾く前に駐車箇所に辿り着いた。着いてみると、別のクルマが駐まっている。途中ですれ違うこともなかったので、そのあたりの畑の方であろうか。どう見ても手入れされた畑には見えないのだが。
久方ぶりの歩行距離に、十分すぎる疲れを覚えて益田の宿へと戻る。疲れはしたが、“ちょっと山登り”が続いていたので、時にはこれくらいしっかり歩くのも悪くはない、と思った。
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