瑞牆山・金峰山 〜富士見平で新テント初陣〜
- GPS
- 15:28
- 距離
- 15.3km
- 登り
- 1,792m
- 下り
- 1,771m
コースタイム
- 山行
- 3:43
- 休憩
- 2:35
- 合計
- 6:18
- 山行
- 6:26
- 休憩
- 2:00
- 合計
- 8:26
天候 | 3/20 晴れ 3/21 ガス→晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
みずがき山グリーンロッジ方面からは道路に積雪・凍結はなし。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆瑞牆山 富士見平小屋から山頂まで樹林帯を歩く。登山道は日陰で滑りやすいので早めにクランポンを装着した。チェーンスパイクや6本爪でも問題はないが、前爪があると安心感が増す。 ◆金峰山 大日小屋から山頂まで積雪・凍結箇所が続く。特に大日岩手前の鎖が設置されている岩でのスリップは滑落に直結するだろう。 砂払いの頭から山頂までの稜線に雪庇はない。岩と雪と氷の混じり合った状態なので転倒しないように気を付けた。 ◆富士見平キャンプ指定地 1泊1000円(トイレ使用料含む)。樹木に囲まれているので展望はほとんどないが、風が遮られるので静かなキャンプをするには適している。 トイレは男女別、洋式、照明なし、紙なし。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
防寒着
ネックウォーマー
バラクラバ
毛帽子
靴
予備靴ひも
ザック
アイゼン
ピッケル
行動食
水筒(保温性)
計画書
ヘッドランプ
予備電池
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ナイフ
テントマット
シェラフ
ストック
テント
|
---|---|
共同装備 |
昼ご飯
調理用食材
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
カメラ
|
感想
ヒルバーグのテント『アラック』を購入して2ヶ月が経過し、ようやくテント泊できる日がやってきた。デビューの地は瑞牆山と金峰山のベースキャンプとして便利な富士見平だ。
◆1日目 … 瑞牆山
瑞牆山荘の少し上にある駐車場からスタート。ザックは1泊としては大きい90リットルのマーカムスウィッチ。テントは大きいが、持参する水がないのでそれほど重くはない。水場のあるテント場はありがたい。富士見平までわずか1時間。小屋から少し離れた場所にテントを張り、寝具や食料などをテント内に置いて瑞牆山を往復する。
瑞牆山へ向かうルートは、富士見平小屋の西側から山腹の樹林帯を横切るように下る。日陰なので雪が凍結して滑りやすいので早めにクランポンを装着。これで足元を気にせずに歩ける。天鳥川はほぼ凍結しているが、流れのある場所は水があることを認識できないほど澄んでいる。このルートの名物である桃太郎岩を左手に見ながら木製階段を登り、雪と氷と岩の作り出す歩きにくい道を登るが、その途中では波が凍結したような斜面があり、クランポンの前爪を効かせて楽しく登ることができた。それからは花崗岩で構成されている山特有の奇岩のオンパレード。いやらしい斜度の凍結した岩や、2つの岩の重なる隙間を這うように通過する箇所。それらを抜けると目の前に現れる蝋燭のような大ヤスリ岩。これらの地形が風化や浸食でできるのだから自然の力はすごい。
大ヤスリ岩の東側を通り抜けると山頂の西肩に出る。そこから東に少し進んでクサリとハシゴのある急斜面を登れば山頂だ。巨岩が重なった山頂付近は意外と広く、多くの登山者がくつろげる。我々も昼食休憩や写真撮影を楽しめた。隣の金峰山は五丈石まではっきり見えるが、八ヶ岳は曇り空と重なってぼんやりとしか見えなかった。ピンっと張るような寒い冬が終わったことを感じられた。
登ってきたルートを戻って富士見平に着き、少し早いが夕食の準備をする。豚肉と野菜たっぷりの白湯鍋は明日の金峰山山行の糧となるだろう。余談だが、味の素の「鍋キューブ」を使う場合、袋を開ける前にキューブを砕いておくと融け残りがなくて良い。夕食後は明日の準備を済ませ、樹林帯越しの夕日を眺め、星空が見えないので早めにシュラフに潜り込んだ。深夜、テントをバタバタと叩く音で目が覚めた。どうやら天気予報になかった降雪のようだが、登山靴は前室に置いてあるので問題ない。明日早朝の積雪量はどれほどだろうか。
◆2日目 … 金峰山
再びテントを叩く音で目が覚めたのは午前2時を少し過ぎたころ。外の状況を確認するとうっすらと雪が積もっている。予定より1時間早いが、蕎麦を食べて午前4時、金峰山に出発。
雪の舞う暗闇をヘッドライトの光を頼りに進む。この時間だが先行者はいるようで雪に靴跡がある。日の出まであと1時間ぐらいだろうか、大日岩の手前で先行者が下りてきて、砂払いノ頭まで行ったがガスが晴れそうにないのでご来光を諦めたらしい。我々が稜線に着くころには晴れてほしいと願いながら大日岩から砂払いノ頭まで登るが、残念ながら日の出の時間を過ぎても太陽は姿を見せない。
砂払いノ頭からの稜線は気温が低下して氷点下7℃ぐらいだが、風が弱いので歩いていればそれほど寒く感じない。晴れていれば五丈石を目視できるので山頂に近付くのが分かるのだが、ガスに覆われた稜線では少し先の岩ぐらいしか見えない。遠方の山々は見えないが、木の枝に雪が付着した白珊瑚が美しい。白珊瑚と雪を纏う岩を楽しみながら進むと、ようやく五丈石が見えてきた。山頂は五丈石のすぐ先だ。五丈石の鳥居の前で晴れるように祈り、目の前の山頂に登頂。金峰山登頂は3度目だ。祈りが天に通じたのか、ほんの数秒だが青空が見えた。それから五丈石の近くで風を避けながらずんだ餅を食べたが、青空が見えることはなかった。
富士見平まで戻る途中、砂払いノ頭と大日岩の中間あたりで青空が広がり始める。2時間遅く登り始めれば山頂では晴れていたかもしれないが、我々のスタイルは早朝出発。その結果を恨むことはないが、悔しいので晴れた山頂を振り返りはしなかった。
テントに戻ると積もった雪はほとんど消えていた。テントを撤収して瑞牆山荘に下山。降雪後の登山道はぬかるんでいて滑りやすかった。
◆反省点
久しぶりのテント泊のため忘れ物があった。今回はどうにかなったが、以後気を付けねばならない。
・テント内に敷くNASA開発シート(前に使ったテントと一緒になっていたため)
・テント泊用のサンダルとサンダルを入れる袋
◆ヒルバーグ『アラック』を初めて使った感想
設営は、初めての割には素早くできた。ポールは3本使用するが、差し込む穴が色分けされているので間違うことはない。本体とフライシートは一体となっているので、ポールに吊り下げれば自立する。
居住性に文句なし。入口(前室)が両側にあるので、各自の荷物を分けて置けるところが便利。大型のザックも前室に置けるので、室内は広く快適な空間となる。天井は頭上が高くなっているので、身長の高い人でも楽に座れる。
耐寒耐風については、今回の環境では参考にならないので書かない。
他の機能として換気口が天井にあるが、今回は開けなかった。室内で煮炊きする場合の結露対策になるかもしれない。起床時に室内が結露していたが、少し開けて寝たら結露しなかったかも。これは次回の検証としたい。
山行中の欠点は、大きいが故に設営場所が限定されること。あとは重さだが、そこは体力で解決すべきところだろう。
積雪期用に購入したテントだが、夏の縦走でも使いたいと思う。
こんばんは〜
新しいテントは快適だったようですね
これだけ前室が広いと雨の日の調理・食事が
楽そうですね。
でも重そうですね〜
その分、鍛えてくださいね
では、また。
NJ-TAKAさん、こんばんは。
アラックは快適でした。これを背負って長期縦走したいものです。
40歳直前ですが、体力強化で楽に背負えるようになりたいですね。せっかくのテントが重くて歩けないのは情けないですから。
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