白山:別当出合から御前ヶ峰・お池めぐり



- GPS
- 09:32
- 距離
- 14.8km
- 登り
- 1,551m
- 下り
- 1,556m
コースタイム
- 山行
- 8:20
- 休憩
- 1:12
- 合計
- 9:32
天候 | 晴れのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道は整備されており道迷いの心配は無い。標高2000mを過ぎると残雪が現れるが、チェーンスパイクも必要無い。お池めぐりコースの室堂への帰り道、ガスで視界不良の中、雪渓のトラバースがあり、夏道に戻るルートファインディングの技量が必要。室堂からの下山時、雷雨に遭う。室堂で雨雲レーダーの最新情報を確認したが、しばらくは雷雲がまとわりついている様だったので、リスク判断で一気の下山を決断した。(高度を下げることを最優先した)雷発生時は正確で最新の情報入手が必須。 |
その他周辺情報 | 白峰温泉総湯がおすすめ。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
携帯トイレ
サーモス
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感想
西日本の梅雨明けで、北陸地方の山の天候も安定しているのではないかと考え、山開きしたばかりの白山を登り、残雪と花の饗宴を楽しむ山行を計画。土日意外は別当出合まで車で移動出来るので、7月6日にこの山行を実行する事にした。
前日、市ノ瀬ビジターセンター駐車場に前泊し、6日朝3時30分起床し、朝食とサーモス用のお湯を沸かし登山準備。市ノ瀬ビジターセンターのトイレ(別当出合の駐車場にはトイレが無い)で用を済ませ、別当出合駐車場まで移動し、4時57分に駐車場を出発する。別当出合までは道のりで500mほどの上り、案内所で登山届けを記入・提出して、トイレも再度済ませて5時17分に御前峰を目指して鳥居をくぐり吊橋を渡る。最初は緩やかな登り、5分ほど進むと下り禁止「ONE WAY」と書かれた分岐標識が現れ、右に進む。地図で確認すると、急勾配の一気登りになっている。下り専用ルートは逆に迂回して勾配を緩やかにしてあるようで、疲れている下りの終盤戦では、かなり足の負担が軽減されるのではないか。
下り専用ルートと合流後はまた緩やかな登りで中飯場を目指す。柳谷川を右手に見ながら登り、5時51分に中飯場通過、ここのトイレと水場は別当出合の掲示板通り閉まっていて使用出来なかった。中飯場を過ぎると登山道脇にタニウツギのピンクの花を見つける。花の白山の始まり。次はミヤマガラシの黄色、別当覗を過ぎるとオオカメノキの白・サンカヨウは露の湿気で半透明、サンリンソウ・ツツジ・ミツバオウレン、次々と写真に収めた花々が増えていく。登山道も別当覗からは右の折れて甚之助谷側を登っていく。標高1900mを越えると残雪が現れ始める。夏道が雪で切れている所は赤布の旗竿が立っているのと、多くのトレースで安心して先に進むことができる。雪渓の脇には大ぶりなキヌガサソウの花が、それよりもさらに大きな葉の中心に咲いている。雪渓のトレースを登り切ると甚之助小屋の標識が現れ、ちょっと脇の道を登ると避難小屋とその前の広場に出る。広場からの別山方面の景観は朝の斜光とガスの湧き具合から今日一の景観を見せてくれる。休憩がてらこの景観を写真に収め、小屋を出発する。小屋を越すと進路は北西に向きを変え緩やかな登り、その後また向きを北東に変えてジグザグに急斜面を登り続ける。南竜分岐を過ぎると別当谷源頭を黒ボコ岩に向かってのトラバース、幾つか沢を渡り最後は急斜面を喘ぎながら登る。黒ボコ岩には8時15分に到着、晴れていれば雄大な景色を楽しめるが、今回は残念ながらガスで視界は無い。気を取り直して室堂に向けさらに進む。ここから室堂までは弥陀ヶ原と呼ばれる溶岩台地で木道も整備されている気持ち良い場所を緩やかに登る。この辺りでは青のツガザクラやナナカマド、ゴゼンタチバナの白い花を楽しむ。のんびりとした木道歩きを続け8時58分に室堂到着。白山神社にお参りしてから御前峰に向け雪渓を横切る。ハイマツやナナカマドの低木帯の緩やかな登りで徐々に室堂の建物が小さくなっていく。ミヤマキンバイ・ベニバナイチゴ・クロユリ・ミヤマタンポポの花が登山道脇を飾ってくれる中を登り続け、青石・高天原を通って9時43分に無事御前峰山頂に到着。大汝峰や剣ヶ峰など目前の峰とその周囲の池が目に飛び込んでくる。無事の登頂に感謝して奥宮を参拝してから山頂で休憩、360度の景観を楽しんで、お池めぐりに向け剣ヶ峰方面に下り始める。最初は油ヶ池、湿原広がる岩陰にはチングルマやコイワカガミ・アオノツガザクラが鮮やかな色で迎えてくれる。雪渓を横切り残雪で半分埋まっている翠ヶ池を通り、千蛇ヶ池を見て御前峰の西側を回って室堂に戻る。途中大きな雪渓の下降で室堂への夏道の接続点がはっきりせず地図で現在位置を確認しながら進む。やや雲が厚くなった空を気にしながら11時10分に室堂に到着、ランチ休憩を取り、いつものようにカップうどんにスライス餅を入れた力うどんを食べ菓子パン+コーヒーを楽しむ。ちょうど片付けが終わった頃に雨粒が落ち始める。室堂の建物内に退避し、スマホでレーダー画面を確認する。雷鳴も鳴り始めたのでしばらく様子を見ていたが雨は止みそうになく、レーダー予報も当面は雷雨が続きそうだったので、意を決し、とりあえず甚之助避難小屋までは下る事にし、雨ガッパを羽織って下山開始。黒ボコ岩から下の沢の増水を心配して一気に甚之助小屋まで歩く。小屋内に入ると既に満杯の登山者が待機中。レーダーで最新の情報を入手して、状況が改善されそうにないことから、すぐに下山する事にし、雷鳴轟く中一気に別当出合まで下る。14時17分に吊橋を渡りきり別当出合登山口までたどり着く。ここで一息、トイレも済ませて、駐車場まで降り14時30分に駐車場到着。既に雨は止んでいたので、駐車場脇にびしょ濡れになった雨具やザックを日差しの中に広げて気休めの日干し。その後登山用具を片付けて市ノ瀬を経由して白峰温泉に向かう。汗と雷雨で気持ち悪く濡れた体には白峰温泉は本当に嬉しいお湯で、登山の疲れも吹き飛ぶ気持ちの良さだった。久々山行中(下山中)に雷に遭遇したが、稜線上ではなかったので、それほど不安は無かった。夏の山行の怖さを体感したが、早出早着が鉄則だという事を再確認した山行。
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