久渡沢水系 ナメラ沢


- GPS
- --:--
- 距離
- 11.0km
- 登り
- 997m
- 下り
- 998m
天候 | 晴れときどき曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・十数台駐車可 ・トイレあり |
コース状況/ 危険箇所等 |
ナメラ沢 沢自体の遡行グレードは1級ですが、下山ルートを雁坂峠から峠沢の登山道に取る場合は相当長くなります。またナメラ沢右岸尾根である青笹尾根を下る場合、1700m辺りまでは背の低い笹の中の踏み跡、そこより下部は踏み跡あまりなく、太った尾根で迷いやすいです。 マウントファーム http://www.mt-farm.info/ |
写真
感想
十数年ぶり?ナメラ沢。
今年は昔遡った丹沢以外の渓たちを講習含めリトレースしようと思っています。
昔はまともにトポ取っていなかったし、自分の経験を忘却の彼方に捨てているようなものだし。
かといって、何泊もするような長い渓や難しい渓は、残念ながら体幹や筋力の劣化で辿ることは遭難してしまうだろうから無理。
ご存じのとおりナメラ沢も沢自体は簡単でその一渓でもあります。
雁坂トンネル山梨側料金所手前の駐車場から東側の雁坂峠に続く林道を辿ります。それにしても現在、国道140号の大滝温泉方面は落石通行止めなのに、結構埼玉方面からも山梨方面からも料金所を通行する車は多い。
林道は沓切沢橋を渡ったところまでで、そこから九十九折りの登山道を上がって、やや下り気味に少し歩けば、たぶん以前来たときからはリニューアルされた「ナメラ沢へ」の標識。
尾根をちょっと下って右手の浅く緩やかな沢状を下って峠沢河原。左岸の林の中を5分ほど下り、ナメラ沢二俣手前で右岸へ渡ってスタートします。
概ね右岸の薄い径路で最初の連瀑はパス。前半は冗長で平坦な渓で時折ナメも出てきます。
先行の釣り師がいらっしゃったので、目視できる距離まで行き、ボディランゲージで先行してよいか対応します。OKの合図をいただき先に行かせてもらいました。
中ノ沢二俣から先の中盤から断続的にナメやナメ滝が現れます。
釜ノ沢の千畳のナメを彷彿するミニ千畳のナメもあり、たしかに沢自体は沢登り初心者に請け合うこと間違いないでしょう。
懸念していたヌメリに備えフェルトソールも背負ってきたのですが、ラバーでも置く場所を選べば問題なし。釜ノ沢のナメと同じ感じです。もちろん季節によって変わってくるでしょうが。
ただ上流や詰めは斜度も急になり、もし雁坂嶺の稜線まで登るなら長くて辛いし、下山を雁坂峠〜峠沢登山道にするなら下手すりゃ日没ってしまいます。
最近他の方々が使っている1950m二俣(左沢は浅く太った笹原状で沢とはわかりにくい)で沢を離れてみます。
(ちなみに「脱渓」っていう言葉はなぜか好きではありません)
そのままナメラ沢右岸尾根の青笹尾根2052mまで詰めてもよかったのですが、早くも大腿四頭筋と膝が悲鳴をあげてきたので、沢から5mほど上の低い笹内で何となく獣道の薄い踏み跡を1950mラインで約20分トラバースし続け、青笹尾根の踏み跡に出ました。
青笹尾根は下降の場合、1700mあたりまで今の笹が育つ時期でも踏み跡はついていました。
一ヵ所1880m辺りで太木に巻かれたピンクテープから左真っ直ぐに笹内の踏み跡が伸びていますが、すぐに消失。
ここは太木から右手の方に踏み跡あるのですが看過しやすい。
それから1735mから南へ下りると笹はないですが、踏み跡もなくなり、おまけに太った尾根なので迷いやすくなっています。
1657.2mピークから尾根右手(西側)がおそらく防火風帯の切り開きになっていて、これが国道まで続いていました。
★★★
今年初のクマさん遭遇となりました。
場所は青笹尾根1550m辺り。
右手に防火風帯切開きを見ながら下っていると、何やらあまり嗅がないちょっと甘い感じの臭い。
(ちなみに谷風だったのでこちらが風下)
同時にザサッという音。
見ると広葉樹の上から美しい漆黒のクマさんが下りてくる。
こちらはとっさに「ワン!ワン!ワォーン!」といつも?の犬の威嚇真似。
もしもの臨戦態勢は・・・しまった!唐辛子と焼酎を漬け込んているスプレー用液は8月の東北遠征のため冷蔵庫に冷やしたままだ。
あと持ってきているものは百均で買った運動会で使う火薬ピストルが眠ったままザックに入っている。
クマちゃんから目を離さずおもちゃピストル出したけど、しばらく出番がなかったせいか、一発だけ弱い音がなったけどあとは空発に終わる。使えねぇー。
いつのまにか手には虫除けスプレーを構えていた。
でもディートって効くのかぁ?
下りてから自分とは反対側の林に走ったクマちゃん。
でも唸り声は茂みの中から聞こえる。決して谷へ逃げていってない。
犬の威嚇だけではワンパターンだろ? と大声で「お邪魔しちゃってゴメンよー!!」と叫ぶ。その他意味不明の叫びを交えながら少し後ろに距離を取り出す。
茂みのすぐ中にクマちゃんの顔が見えた。
あれ?さっき逃げた方向より上側だよ。
しかもこの子、キュイーンぅて何か可愛い声を発し続けているぞ。
さっきのクマちゃんが1.3〜1.5mというレギュラーサイズで、こっちの子はそれより小さくも見えるが、もしかしたら母子??
やばいじゃん!
犬の叫べを発しながら少しずつ距離をとって下りる。
ずっと同じような唸り声を発している。
パニくって変な尾根へ行かないようGPSを確認。
普段は沢線をカスタマイズした地形図とコンパスがメインだが、余裕がないこんな時は便利だ。
それから先、ずっと国道に下りるまで、唸ったり叫んだり歌を歌ったりで、すっかり喉が枯れ気味になりました。
Billy JoelだのOlivia NewtonJohnだの何で古い歌ばかりなんだろ。
しかも穏やかな曲ばかりで威嚇にはならんだろ。
せめてKISSのLove Gunならシャウト威嚇になると思うのだが。
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晴れ予報ですけど、この日も周辺は積乱雲が立ち昇っていました。
仲間の話だと小川山は午後降ったみたいです。
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