記録ID: 848906
全員に公開
ハイキング
中国山地東部
岡山県奈義町 那岐山C→東仙→Bコース イワウチワ満開
2016年04月18日(月) [日帰り]



体力度
4
1泊以上が適当
- GPS
- 06:16
- 距離
- 12.6km
- 登り
- 1,291m
- 下り
- 1,282m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 5:23
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 6:13
距離 12.6km
登り 1,291m
下り 1,293m
9:04
17分
第2駐車場(出発点)
9:21
9:23
9分
蛇淵の滝
9:32
55分
那岐山BCコース登山口
10:27
10:43
34分
大神岩
11:17
4分
那岐山三角点
11:21
11:30
1分
神仏ポイント3
11:31
11:38
4分
避難小屋
11:42
11:50
12分
那岐山頂上
12:02
39分
Aコース・東仙分岐
12:41
12:48
61分
イワウチワ群生地
13:49
35分
A・Bコース分岐
14:24
14:25
46分
黒滝
15:11
6分
那岐山BCコース登山口
15:17
第2駐車場(ゴール地点)
那岐山マイナスイオンとイワウチワを楽しむコース
歩行距離12.5km、歩行時間5時間30分、歩行数23,800歩
歩行距離12.5km、歩行時間5時間30分、歩行数23,800歩
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
どのコースも道は整備され、道標も分岐でついています。 岡山県側のCコース、Bコースはともに石がごろごろしている道もありますが、歩きやすいです。Bコースのほうが傾斜が緩やかですが、沢沿いは何度か渡渉する所があるので、大雨の後などは避けた方がいいかもしれません。前々日の夜から前日の朝まで雨でしたが、渡渉点はどれも2、3歩で終わり、靴底が濡れる程度でした。ぬかるみもほとんどありませんでした。 鳥取県智頭(ちず)町側の東仙(とうせん)コースは急な傾斜は階段状になっており、雨でも滑らずにすみそうです。 神仏スポット1の大神岩<写真20〜23>の基部に下りる道はさらに整備され、東から西へ一周できるように細道がついていました。西側は滑りやすい黒土なので、上りのほうがいいでしょう。 神仏スポット3<写真30〜34>の周辺は滑りやすい黒土の上に青々と植物が茂っています。クマザサの間になんとなく細い踏み跡があるので、なるべくそれを辿りました。それでも、連れはなんでもない所で滑って尻餅をつきました。 黒滝<写真46>への道は最後、岩の上を歩く所に鎖がありますが、使わなくても大丈夫です。渡渉点は3、4歩程度、やはり靴底が濡れる程度でした。 |
写真
01第2駐車場
登山口から少し遠い駐車場ですが、ここを起点として蛇淵の滝遊歩道の沢や滝<写真02〜09>を楽しむことができます。トイレもありますので寒い時も安心です!?ちなみに、トイレットペーパーは持参するようにとのことです。
登山口から少し遠い駐車場ですが、ここを起点として蛇淵の滝遊歩道の沢や滝<写真02〜09>を楽しむことができます。トイレもありますので寒い時も安心です!?ちなみに、トイレットペーパーは持参するようにとのことです。
05ニリンソウ
階段の脇の斜面に数株ありました。キンポウゲ科の植物で、同じ茎から2つの花が咲くことが多いのが名前の由来です。2つめは少し遅れてつくので、タイミングが悪かったのか、2つずつ咲いているのは見られませんでした。よく似たイチリンソウは葉がずっと細く、花は直径3〜4cmの大輪になります。ヤマルリソウは少し遠かったので見るだけにしました。
階段の脇の斜面に数株ありました。キンポウゲ科の植物で、同じ茎から2つの花が咲くことが多いのが名前の由来です。2つめは少し遅れてつくので、タイミングが悪かったのか、2つずつ咲いているのは見られませんでした。よく似たイチリンソウは葉がずっと細く、花は直径3〜4cmの大輪になります。ヤマルリソウは少し遠かったので見るだけにしました。
07東屋から蛇淵の滝&滝壺
いったん舗装道路に出て第3駐車場を見ると、車が1台しかありませんでした。鳥居をくぐって北上すると蛇淵の滝が見える東屋があります。傾斜が急な滝から静かな滝壺への変化は見ていて飽きません。本当はここでゆっくりと食事をとりたいところですが…
いったん舗装道路に出て第3駐車場を見ると、車が1台しかありませんでした。鳥居をくぐって北上すると蛇淵の滝が見える東屋があります。傾斜が急な滝から静かな滝壺への変化は見ていて飽きません。本当はここでゆっくりと食事をとりたいところですが…
09蛇淵の滝上部
石の上を歩いてさらに滝に近づきます。岩の脇を通ろうとすると、連れの足首をかすめるように茶色い小さな野鳥が飛んでいきました。ミソサザイでしょうか。滝の動画も撮り、少し引き返して広い砂利道を上ります。
石の上を歩いてさらに滝に近づきます。岩の脇を通ろうとすると、連れの足首をかすめるように茶色い小さな野鳥が飛んでいきました。ミソサザイでしょうか。滝の動画も撮り、少し引き返して広い砂利道を上ります。
14大輪の桜と慈母峰
オオシマザクラのような真っ白な大輪の桜の向こうにAコース上にある慈母峰が見えました。このすぐ手前にショウジョウバカマが数株、開花していました。紫がかったピンク色と赤みを帯びたサーモンピンクの2種類でかわいかったのですが、きれいに写らなかったのでボツにしました。写真をチェックしていると、カササギが数羽、けたたましく鳴きながら飛び去りました。
オオシマザクラのような真っ白な大輪の桜の向こうにAコース上にある慈母峰が見えました。このすぐ手前にショウジョウバカマが数株、開花していました。紫がかったピンク色と赤みを帯びたサーモンピンクの2種類でかわいかったのですが、きれいに写らなかったのでボツにしました。写真をチェックしていると、カササギが数羽、けたたましく鳴きながら飛び去りました。
15クロモジ
クスノキ科の落葉低木で葉や樹皮に芳香があり、和菓子に添えられる高級爪楊枝の材料になります。残念ながら、香りはよくわかりませんでした。黄色い直径5mm程の小さな花と、びっしり毛の生えた新葉が印象的でした。背後にはやはり慈母峰が見えています。
クスノキ科の落葉低木で葉や樹皮に芳香があり、和菓子に添えられる高級爪楊枝の材料になります。残念ながら、香りはよくわかりませんでした。黄色い直径5mm程の小さな花と、びっしり毛の生えた新葉が印象的でした。背後にはやはり慈母峰が見えています。
16慈母峰
名付け親はヤマレコユーザーの方でしょうか。那岐山神話の一つ、三穂太郎の巨人伝説において、彼の母は蛇淵の滝に棲む蛇の化身として登場します。夫に授乳中の蛇の姿を見られ、泣く泣く姿を消すことにしましたが、乳を欲しがる三穂太郎に己の眼球を与えました。それをなめながら成長した彼は那岐山に腰掛け、京都まで3歩で行くほどの大男になったといいます。大蛇の親心が胸にしみます。
名付け親はヤマレコユーザーの方でしょうか。那岐山神話の一つ、三穂太郎の巨人伝説において、彼の母は蛇淵の滝に棲む蛇の化身として登場します。夫に授乳中の蛇の姿を見られ、泣く泣く姿を消すことにしましたが、乳を欲しがる三穂太郎に己の眼球を与えました。それをなめながら成長した彼は那岐山に腰掛け、京都まで3歩で行くほどの大男になったといいます。大蛇の親心が胸にしみます。
17紫のニシキゴロモ
シソ科の多年草で1cm程の花をたくさん咲かせます。花の色はこのような青紫や淡いピンク色<写真19>もあります。キランソウに似ていますが、葉が丸みを帯び葉脈が紫色に見えること、毛深いのは花の付け根周辺だけであることから判断しました。
シソ科の多年草で1cm程の花をたくさん咲かせます。花の色はこのような青紫や淡いピンク色<写真19>もあります。キランソウに似ていますが、葉が丸みを帯び葉脈が紫色に見えること、毛深いのは花の付け根周辺だけであることから判断しました。
20神仏ポイント1
いつの間にか「神仏ポイント」の看板が設置されていました。しかもスマホアプリのカーザスでも見られるようでした。神仏スポットもいよいよハイテク化が始まりました。スマホをかざすとどうなるのか気になります。
いつの間にか「神仏ポイント」の看板が設置されていました。しかもスマホアプリのカーザスでも見られるようでした。神仏スポットもいよいよハイテク化が始まりました。スマホをかざすとどうなるのか気になります。
22大神岩基部の穴
<写真21>の奥に黄色い丸印のペンキマークが見えたので、上ってみました。「大日如来」の文字が刻まれているのかと思いましたが、見つけられませんでした。この穴をくぐってよじ登ればよかったのでしょうか。西側の滑りやすい黒土の細道を上って大神岩の上部へと戻りました。
<写真21>の奥に黄色い丸印のペンキマークが見えたので、上ってみました。「大日如来」の文字が刻まれているのかと思いましたが、見つけられませんでした。この穴をくぐってよじ登ればよかったのでしょうか。西側の滑りやすい黒土の細道を上って大神岩の上部へと戻りました。
39標高1,000m地点
東仙コースは最初こそ緩やかな黒土の道でしたが、すぐに丸太と土の階段を下るようになりました。ここは平らで少し広くなっていたので、引き返す途中で2,3分休憩しました。さらに北上すると、林道との合流点には「登山道」と書かれた道標がありましたが、方向が違うような気がして少し西に進んで引き返しました。
東仙コースは最初こそ緩やかな黒土の道でしたが、すぐに丸太と土の階段を下るようになりました。ここは平らで少し広くなっていたので、引き返す途中で2,3分休憩しました。さらに北上すると、林道との合流点には「登山道」と書かれた道標がありましたが、方向が違うような気がして少し西に進んで引き返しました。
41タムシバ
近くにコブシと書かれた名札がついた木がありましたが、その木は全く花が咲いていませんでした。その代わりにと少し奥に見えた花を撮ってみました。花の付け根に葉がないので、こちらはタムシバだと思います。
近くにコブシと書かれた名札がついた木がありましたが、その木は全く花が咲いていませんでした。その代わりにと少し奥に見えた花を撮ってみました。花の付け根に葉がないので、こちらはタムシバだと思います。
42イワウチワ群生地
斜面にたくさん咲いている所はネットで保護されていました。網目がカメラのレンズより大きいので気にせず撮影できますが、残念ながら、向こう向きが多かったです。この株はネットの外に生えていました。ちょうど見頃で来た甲斐がありました。側にはシャクナゲの名札があり、3cm程のつぼみが3つ見えました。このすぐ東のネットの外の数株を動画に撮りました。
斜面にたくさん咲いている所はネットで保護されていました。網目がカメラのレンズより大きいので気にせず撮影できますが、残念ながら、向こう向きが多かったです。この株はネットの外に生えていました。ちょうど見頃で来た甲斐がありました。側にはシャクナゲの名札があり、3cm程のつぼみが3つ見えました。このすぐ東のネットの外の数株を動画に撮りました。
43イワウチワ
イワウメ科の多年草で半日陰の樹林帯によく群生します。葉の形には変異が多く、ハート形、円形、付け根が楔形などがあるそうです。さらに鳥取県側の登山口まで下って西仙コースを上り返すのは時間がかかりすぎるため、この辺りで引き返し、Bコースで下山することにしました。
イワウメ科の多年草で半日陰の樹林帯によく群生します。葉の形には変異が多く、ハート形、円形、付け根が楔形などがあるそうです。さらに鳥取県側の登山口まで下って西仙コースを上り返すのは時間がかかりすぎるため、この辺りで引き返し、Bコースで下山することにしました。
47大岩&奇岩
2、3歩の短い渡渉を何度か繰り返し、沢沿いを下りました。東側の斜面に不意に大きな岩が現れました。この辺りだけごろごろと積み重なって見えました。ヤマルリソウやつぼんだままのミヤマカタバミを見ながら歩きます。
2、3歩の短い渡渉を何度か繰り返し、沢沿いを下りました。東側の斜面に不意に大きな岩が現れました。この辺りだけごろごろと積み重なって見えました。ヤマルリソウやつぼんだままのミヤマカタバミを見ながら歩きます。
49ミヤマカタバミ
やっと少しだけ開いている花を見つけました。沢沿いの道にはたくさん生えていましたが、この周辺以外はつぼみでした。しばらく下り、下に大きな滝が見えたので名木ノ城跡の道標に従い階段状の道を下りました。渡渉点の手前にある滝の前には倒木がかぶさり、見えにくくなっていたのが残念でした。引き返しBコースに戻ります。
やっと少しだけ開いている花を見つけました。沢沿いの道にはたくさん生えていましたが、この周辺以外はつぼみでした。しばらく下り、下に大きな滝が見えたので名木ノ城跡の道標に従い階段状の道を下りました。渡渉点の手前にある滝の前には倒木がかぶさり、見えにくくなっていたのが残念でした。引き返しBコースに戻ります。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
軍手
雨具
スパッツ
日よけ帽子とフード
雨用帽子
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
サブザック
ザックカバー
地形図
コンパス
ファスナー付クリアーファイル
筆記用具
携帯
時計(防水)
タオル
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(山使用可能)
eTrex30(GPSナビゲーター)
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感想
この時期の那岐山の旬の花といえば、イワウチワです。その群生地は鳥取県智頭(ちず)町側にあり、鳥取県側からアプローチするのが普通だと思いますが、敢えて岡山県奈義(なぎ)町側からアプローチしました。さすがに鳥取県側の東仙(とうせん)ルートを高度差450m下って、上り返しをするのはハードでしたが、鳥取県で準絶滅危惧種にも指定されているイワウチワの群生を見られたので、しんどさよりも何とか満足感が打ち勝ちました。
岡山県側ではたくさんの花が観察されました。ミヤマカタバミは数が多いもののほとんどがつぼみで残念でしたが、ショウジョウバカマ、ヤマルリソウ、ニシキゴロモ、スミレの仲間はよく咲いていました。ヤマザクラやタムシバ、アセビなどの樹木の花も楽しめました。
カササギやミソサザイ?などの野鳥が見られたのはラッキーでした。ウグイスやヤマガラは機嫌よく鳴いているのが何度か聞こえました。
また、コース上に沢がいくつかあり、滝も多く、滝を見、音を聞いているだけで心が休まります。
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