半遭難者の対応に苦慮した餓鬼岳-東沢岳、有明山 登山者専用駐車場から周回


- GPS
- 19:55
- 距離
- 50.4km
- 登り
- 3,076m
- 下り
- 3,074m
コースタイム
- 山行
- 9:42
- 休憩
- 1:53
- 合計
- 11:35
- 山行
- 6:54
- 休憩
- 1:25
- 合計
- 8:19
天候 | 1日は午前は晴、午後から曇り時々晴れ、2日は晴れ時々曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
<白沢登山口〜餓鬼岳〜展望所> 登山道はほぼ明瞭ですが、沢沿いの区間は沢歩きに有る程度慣れていない人には大変だと思います。最終水場以降は、所々で急斜面の少しざれた箇所が有り、そこは少し歩き難いです。1ヶ所真っ直ぐに登る明瞭な道が有って、横にそれる赤テープに気づかずにそのまま進んで引き返しました。中・上級者コースだと思いますが、一応は実線の登山道なので、あまり難しい所に出くわしたら、路迷いの可能性を検討して赤テープを探して下さい。 餓鬼岳から唐沢岳に向かう道は、出だしから少し歩くと軽い藪道になります。朝は前日に雨が降らなくて朝露で濡れているはずなので、その対策が必要です。 <餓鬼岳〜東沢岳〜東沢乗越> 東沢まではかなりの岩場を何ヶ所も通ります。軽い藪も多くて足元が見えないので転倒に注意して下さい。実線の登山道ですが、現状は全く下草が刈られておらず、破線ルートだと思った方が良いです。らくルートのCTより、1,2割は多めに時間をみていた方が良いと思います。 <東沢乗越〜中房温泉> この区間はさらに藪漕ぎが多いです。河原まで下ると渡渉が何度か有りますが、橋が有るのは最後の中房温泉の近くの1ヶ所だけです。東沢乗越からの下り始めが特に藪が深くて迷いやすいので気をつけて下さい。破線ルートですが、現状はバリルートと思って、らくルートのCTより、1,2割は多めに時間をみていた方が良いと思います。 |
その他周辺情報 | 餓鬼岳小屋 ☎ 0261-22-2220 しゃくなげの湯 9:30〜21:30 休館日 毎月第一水曜日 平日 600円、休日 700円 ザ・ビッグ 穂高店 7時00分〜22時00分 食品の品数が多くて安いです。イートインコーナーは、電子レンジや保冷用の氷は有りますが飲食は禁止です。ACコンセントとUSBが有るので、USBの電源ケーブルでスマホの給電ができます。 安曇野ちひろ公園 常時開園(入園無料) ※各施設には開館時間・休館日があります。 |
予約できる山小屋 |
中房温泉登山口
|
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ
GPS
ペットボトル730mlx2
600mlx1
総菜パン13個
雨具
熊鈴
笛
タオル
着替え
手袋
帽子
チェーンスパイク
|
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感想
2週間ぶりの山行は、7月の19日〜21日に飯豊山と迷った餓鬼岳にしました。当初は日曜日まで晴予報だったので、日曜日に針ノ木サーキットを歩く予定でしたが、台風の予報が変わって餓鬼岳だけにしました。同じような人は沢山いた様で、予約の電話を入れた際には、テント場は満員で宿は1つだけ空いているとの事でしたが、キャンセルが続出して、テント場も宿もソロ二人ずつの4名でした。
予定では初日は唐松岳までピストンするつもりでしたが、遅れたのと夕食が18時と思っていたら17時だった事で、餓鬼岳の少し先の展望所までで引き返しました。雨も少し降って来たので正解だったでしょうか。
二日目も予定より遅くて、中房温泉から有明山に登り返して駐車場に戻るはずが、道路沿いに戻るに変わりました。こうなるなら東沢乗越で予定を変更して、燕岳経由で中房温泉に下山すれば良かったと少し悔しました。二週間ぶりの登山と健康の問題で、元々の登山計画が厳しすぎた様です。最初から燕岳経由で中房温泉に下山にすれば良かったです。。。餓鬼岳から沢沿いで中房温泉に下るルートが、思っていたより藪漕ぎが多くて大変だったのも一因でしたが。。。
しかし今回は自分の40年超の登山歴で初めての、2回連続で半遭難者に出会ったのが一番の出来事でした。最終水場の手前で80代位と思しきソロの男性を抜いたのですが、ザックとお尻が泥だらけでズボンも何ヶ所が破れているのが気になりました。かなり転倒した様です。その場は挨拶して抜きましたが、最終水場で休憩中に、その人が手前の支沢に下る所が非常にあぶなかしかったので気になりました。如何にも登山初心者で、餓鬼岳の様な中・上級者コースをソロで歩くのは無謀に見えました。しかも歩くペースが非常に遅いのです。出発時刻は5時だそうで、最終水場が9時40分頃と4時間40分もかかっています。とても明るい内に餓鬼岳小屋に着けそうにありません。
時間がかかり過ぎるのと、何度も転倒している様なリュックや服装の様子からこの場で引き返す様に言いました。ところがいつもこのペースで歩いているから大丈夫。今回は余裕をみて12時間で着く予定だから、17時には山小屋に着けると言うのです。前にこのルートを歩いた事が有るのかと思ったら、餓鬼岳は初めてだとの事。では最終水場に何時に着く予定だったかと尋ねると、途中の予定は無い。最後の山小屋に17時着のみだそうです。流石に心配になって今のペースでは暗くなるまでに着けないから、引き返した方が良いと言ったのですが大丈夫の一点張りで、そのまま休まずに先に歩き始めました。
気になってコースタイムを調べ直して、また追いついた際に引き返す様に説得しました。このペースで行けば小屋に着くのは19時頃。しかも疲れて来ればペースが遅くなるはずだから、実際はもっと遅くなって小屋の人に心配をかける。今から引き返して小屋にはキャンセルの電話をかければ良いと。。。しかし自分はいつもこのペースだから大丈夫で埒が明きませんでした。
それで説得を諦めて先に進み、大凪山の先で下って来る日帰りのソロの男性に事情を説明し、出会う場所と様子を見て駄目そうなら下山させてくれと頼みました。その後もソロの日帰りの男性に2、3人会ったのですが、最後の人にだけ同じ事を頼みました。その男性は5時半に出発して割と直ぐにその男性を追い抜き、その際に軽く話をしたところ、例の男性は足に持病が有って速く歩けないと言っていたので覚えているから、状況を見て対処してくれると言ってくれました。
小屋に着いてチェックインする際にその男性の話をすると、日帰りの男性から電話が有り、今夜小屋に泊まる予定の男性に会ったが、まだ大凪山より下で疲れており小屋に着くのは難しいからキャンセルになると言われたそうです。その男性は消防に勤めている人なので、下山の対応はその人がやるそうです。まあ何とかなった様で一安心ですが、自分が最終水場で説得できていたら、他の人の手を煩わせずに済んだと思うと悔やまれます。前回の飯豊山の時もそうですが、自分が対処できていれば一番対応が楽だったのです。報告された方がより大変な対応になり、非常に申し訳ない気持ちで寝る事になりました。。。2度有る事は3度有ると言うけど、次回も出くわしたらどうしたものやら。。。
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