六甲マイナーズ *樫ヶ峰、小天狗山、林山、観音山*
- GPS
- 06:30
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 838m
- 下り
- 831m
コースタイム
- 東三ッ辻出合い 9:59/10:01 - 西三ッ辻出合い 10:11 - 社家郷山 - 小笠峰 10:21/25
- 小笠峠 10:31 - 大藪谷取付き 10:44 - 大堰堤の先の分岐 10:54 - 小天狗山 11:25/45
- 芦有道路取付き 12:17 - 工事ヤードの分岐 12:32 - 林山登山口 12:35/昼/59
- 林山 13:08/14 - コンクリート道の跡 13:27 - 猿丸橋 13:32
- ハイキングコース交差点 13:34 - 大藪谷道分岐 13:37/42 - 奥池 13:51:54
- ごろごろ・観音分岐 13:57 - 観音山最高点 14:16/20 - (休憩) 14:29/37
- 観音山(頂上標記) 14:39/50 - パノラマせせらぎ合流点 14:58 - 若宮神社 15:05
- 六甲保養荘 15:30
天候 | 快晴〜晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(自宅)=(六甲保養荘)-樫ヶ峰〜観音山-鷲林寺-(六甲保養荘)=(温泉)=(自宅) <駐車> ・六甲保養荘には駐車場あり。駐車場脇に登山口 ・このコース界隈では、鷲林寺にも駐車可 ・盤滝や芦有有料道路沿いには駐車可能な所はない <バス等> ・六甲保養荘へは、阪急夙川や逆瀬川からバスがあるが、一日に数便しかない。また日祝には“さくらやまなみバス”が西宮北口からあるが、これとて数便しかないので十分に調べて利用する必要あり ・鷲林寺南口から歩いても、約20分で着くので、こちらの方が使える |
コース状況/ 危険箇所等 |
<コース状況> ・樫ヶ峰〜社家郷山〜小笠峠は道がよく整備されいる。道も多い。コースに名前付けがされているので、登る前に現地のマップで確認するとよい ・大藪谷は国土地理院地図にも記載のある点線道だが、入口は写真の通り、無粋。コースも踏み跡明瞭だが、案内はほとんどない。小天狗山への分岐だけではなく、砂山への分岐などもあるはずだが、よくわからない ・小天狗山への道は殆ど踏まれていない。道迷いの懸念もあるが、慎重に歩けば踏み跡を把握することはできる ・小天狗山から熊笹峠への道の最後、林山などは熊笹が繁茂しており、時期によってはコースを見失う可能性があるので要注意 ・林山前後の道は、熊笹以外には問題はない。緩く、踏み幅のある歩きやすい道 ・奥池周りは人気のハイキングコースだけに、幅広の歩きやすい道 ・観音山の最高点には道はない。気を付ければ踏み跡に気が付く ・観音山の山頂標記はパノラマコースの途中にある。 ・パノラマコースは全般見晴らしがよいが険しい。岩登りを避けるならば、せせらぎコースがよいと思われる |
写真
感想
1)樫ヶ峰・社家郷山へ
山間の主要地方道合流点「甲寿橋」から北進する車は少ない。道の先には、社家郷キャンプ場、六甲保養荘、かぶとやま荘があるだけなので、向かう車はどれも同輩のように見えてしまう。
その終点、六甲保養荘から山道に入る。駐車場の北側に樫ヶ峰に誘う看板と山道が見える。入口には手製の案内標識。入って道なり暫くで通称“長谷原”。コープの森を宣伝する案内板があり、樫ヶ峰から社家郷にかけてのハイキングコースの多さも目に付く。樫ヶ峰コース、キレットコース等名前が付けられたコースが多数あることがわかる。
樫ヶ峰への直登となる樫ヶ峰コースを行く。急登ではあるが、距離も短いので比較的気楽にすいすいと登る。途中でカメラを構える人あり。確かに、高度が上がって甲山が見え始めている。しかしカメラは異な方向を見ている。麓の学校を撮影するつもりとのこと。どうやら学校の関係者あるいは委託カメラマン氏のようだ。ちょっと空気が透き通っていないから、また来ると言われていた。どの分野でも、専門家はこだわりが大切。
そこから程なくでゆずり葉台から来たコースと合流。そしてその先に樫ヶ峰。見晴らしなし。ここにも不思議がある。なぜか“社家郷山”と書かれた石柱が。
小休止の後、頂稜部を行く。緩いアップダウンを繰り返し、東三ッ辻出合い、西三ッ辻出合いと通過し、各コースとの離合を繰り返す。そして気が付けば“小笠峰”。社家郷山を見落としてしまったようだ。戻る気にもなれず、そのまま先へ。
峰から始まる急坂を下る。途中からは下を走る道路の自動車の音が聞こえる。その音を聞きながら、まもなくで一旦下界へ。
県道82号線旧道を盤滝に下る。この道は六甲全山縦走路も横切っており、六甲登山と縁深い県道だ。かつては交通量の多い中注意深く横断していた道だが、盤滝トンネルが貫通してからは、通行量も減って歩きやすくなった。
やがて、「盤滝トンネル東」脇から車止めのある旧道に入り、暫く進むとガードレールの切れ目に“大藪谷”を示す書き込み。ここから大藪谷ルートが始まる。
2)小天狗山
いきなり仁川を飛び石で渡り、大藪谷を登り始める。印や道標が全くない。途中には砂山・観音山方面への分岐もあるはずだが、わからなかった。
大堰堤を越えて、きわめて怪しげだが図上この一点といった感じで、分岐らしき気配。印につられて山に入いると、いきなり尾根筋への登りが始まる。足下は柔らかいのだが、確実に踏まれている。これはもう小天狗への登りに違いない。そのまま登り続けると、やや見晴らしが利き、目指す小天狗山を確認。しかし、登りはじめから案内は全くない。不人気な山である。基準点の山なんだが。ようやく手製の木札を発見。最近取付けられたもののようだ。やがて、山頂直前の分岐。右手に山頂、左手の標示は奥池だが、熊笹峠に続くはず。
たどりついてみたら、狭い山頂である。まともに立っていられない。当然眺望もない。とはいえ、誰も来ないような所にやってきたことに満足感。と思っていたら、北東斜面から物音。最近流行のイノシシかと色めき立ったが、4人組のハイカーが出現。ふつうの山道に飽きて、地図を頼りにさまよい歩いているらしい。今回は、以前行ったルートの逆を行っているそうだ。このあとは、大藪谷まで下り、ピーク463を経由して奥池を目指すらしい。私も普通のコースに飽きてこんな所に来ているのだが、それを越える人たちにこうもあっさり遭遇するとは思わなかった。
しかし、六甲山は人と共にある山だと改めて思う。この100年でハイキングコースが無数に整備され、所詮どこを歩いても、いずれは“どこか”にたどりつけるのである。それゆえ、先の人たちのような楽しみ方も決して暴挙とはならない。
4人組がお昼ご飯にされるとのこと、狭い山頂を彼らに明け渡し、こちらは先を急ぐことに。トカガ尾を登り、最後は熊笹に埋め尽くされた踏み跡をかろうじてたどり、芦有道路に飛び出した。出てみれば、そこには木札が。先ほどまで何度か見かけた小天狗山界隈の木札である。残念なのは、ここに現る人は、おそらく殆どは六甲山頂側からであろうに、木札はそちらに背を向けている。果たしてみんな気づいてくれるのであろうか。
六甲山頂〜奥池のハイキングコースを進み、暫くで熊笹峠、標記はない。それを下ると、芦有道路の工事ヤードに出る。案内標識には“林山”の大きな文字。六甲山よりもよほど目立っている。工事ヤードの中に入口があるようだが、今日は工事はお休み。ヤードの奥まで行って林山への入口前で昼食に。
3)林山
お昼を食べて、元気を回復。熊笹が背高く群生することで知られた林山へ。入口にはすでに両側に熊笹が。ところが、どこまで進んでも山道はきれいに確保されている。誰かが熊笹の刈り払いをして下さっているのか。まるで小学生のハイキングコースのように、緩やかにうねうねと付けられた道を忠実に歩く。走っていきたくなるくらい、平坦。入口から10分要さずに林山。目印とされる太い赤松が目に入る。山道の脇に広場、木には林山の標識。視界には木立ばかり。小休止で先へ。
更に山道はジグザグに下り続けるが、どこまでもしっかりしている。熊笹も限られた一部にのみ生えている。そうこうするうちに、コンクリート舗装の道になる。しかし雑草に埋もれかけている。更に下ると、廃別荘との合流に車止め。更に下り、川筋に出るところでアスファルト道に合流。よく見ると、この山域に詳しい方々に有名な“立入禁止”看板もある。“立入”ではなく“出る”んだから、いいか。
猿丸橋を渡り、暫く芦有道路の右肩の草付きを登り向きに進む。程なく、六甲山〜奥池のハイキングコースと芦有道路との交差点。奥池に進路を取る。
4)観音山
芦有道路を離れ、ハイキングコースとなるが、暫く行くと直角の三叉路。山道らしくない。左手は大藪谷。先ほど途中まで登ってきた道の終点だ。右手はこれから向かう観音山やごろごろ岳。もちろん奥池もこちら。緩やかに登り降りするハイキングコースをゆっくり進むとひょっこりと奥池。二つの池に挟まれた狭い道を行く途中で、ふと池の表を見ると、鏡のよう。対岸の紅葉しかけた緑が移りこむ。
六甲ハウスのネットフェンスに沿って進むと、ごろごろ岳との分岐。左の観音だけ方面に進む。表示では”里山”としか書かれていない。そこまで無名でもないと思うのだが。
相変わらずの平坦な山道を進む。再び、ごろごろ岳からの道に出合う。更に進むと突然眼下の見晴らしが利くところに飛び出す。先客が景色を楽しんでいる。よく見れば、モコモコの犬が。しかも一番見晴らしのいい場所を独占している。わかるんだろうか。
そこから再び尾根状になり、すぐにせせらぎコースの分岐。もう目の前に観音山の最高点。それを巻くように進み、最高点を過ぎてしまったので、強引に最高点に登る。道はないものの、誰も登っていないという訳でもないようだ。最高点には目分量100kg程度の岩が。確かに居場所もないような最高点なので、通過を含め諦められたということか。
降りて、やがて直登とパノラマコースとの分岐に差し掛かるが、どうにも山頂がわからない。パノラマコースに入ってすぐの所に少し見通しのいいところがあるので小休止。今日の最初の社家郷山のこともあるので、見落としたのかと心配になる。しかし、そこから少しで山頂発見。ちゃんと最高の展望台が待っていた。
このエリアの象徴、甲山が眼下に存在感を持って存在している。大阪湾に掛けての大都会がその後ろに静かに広がる。
堪能した後に、パノラマコースを降りる。岩降りである。たしかにずっとパノラマが広がる。やがて、コースの交差点。せせらぎコースとの連絡路などが交わる。
なおも岩を降りると、やがて若宮神社の境内に到着し、山歩きは終了。
ここからは、鷲林寺を抜けて、先ほどの六甲保養荘までの車道歩きである。
よい天気に恵まれ、帰ってからもGPS試運転を十分に楽しめた。
忙中閑という訳でもないのだが、時間を作ってでも、たまには運動しなければいけませんね。
気になってはいたんですが、おかげさまでルートがしっかりわかりました。近々チャレンジしてみます。
1006702様:投稿ありがとうございます。
林山は地図には名前があるものの、人知れずたたずんでいる印象の山ですね。静かな山歩きを楽しむにはもってこいかもしれません。傾斜もきつくないので、手頃かもしれません。
見通しの利く場所がないのがちょっと残念ですが。
是非、訪れてみてください!(otoh)
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する