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記録ID: 85295
全員に公開
ハイキング
六甲・摩耶・有馬

六甲マイナーズ *樫ヶ峰、小天狗山、林山、観音山*

2010年11月03日(水) [日帰り]
 - 拍手
GPS
06:30
距離
14.0km
登り
838m
下り
831m

コースタイム

六甲保養荘 9:20 - ゆずり葉台道との合流 9:45 - 樫ヶ峰 9:46/51
- 東三ッ辻出合い 9:59/10:01 - 西三ッ辻出合い 10:11 - 社家郷山 - 小笠峰 10:21/25
- 小笠峠 10:31 - 大藪谷取付き 10:44 - 大堰堤の先の分岐 10:54 - 小天狗山 11:25/45
- 芦有道路取付き 12:17 - 工事ヤードの分岐 12:32 - 林山登山口 12:35/昼/59
- 林山 13:08/14 - コンクリート道の跡 13:27 - 猿丸橋 13:32
- ハイキングコース交差点 13:34 - 大藪谷道分岐 13:37/42 - 奥池 13:51:54
- ごろごろ・観音分岐 13:57 - 観音山最高点 14:16/20 - (休憩) 14:29/37
- 観音山(頂上標記) 14:39/50 - パノラマせせらぎ合流点 14:58 - 若宮神社 15:05
- 六甲保養荘 15:30
天候 快晴〜晴れ
過去天気図(気象庁) 2010年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
<アクセス>
(自宅)=(六甲保養荘)-樫ヶ峰〜観音山-鷲林寺-(六甲保養荘)=(温泉)=(自宅)
<駐車>
・六甲保養荘には駐車場あり。駐車場脇に登山口
・このコース界隈では、鷲林寺にも駐車可
・盤滝や芦有有料道路沿いには駐車可能な所はない
<バス等>
・六甲保養荘へは、阪急夙川や逆瀬川からバスがあるが、一日に数便しかない。また日祝には“さくらやまなみバス”が西宮北口からあるが、これとて数便しかないので十分に調べて利用する必要あり
・鷲林寺南口から歩いても、約20分で着くので、こちらの方が使える
コース状況/
危険箇所等
<コース状況>
・樫ヶ峰〜社家郷山〜小笠峠は道がよく整備されいる。道も多い。コースに名前付けがされているので、登る前に現地のマップで確認するとよい
・大藪谷は国土地理院地図にも記載のある点線道だが、入口は写真の通り、無粋。コースも踏み跡明瞭だが、案内はほとんどない。小天狗山への分岐だけではなく、砂山への分岐などもあるはずだが、よくわからない
・小天狗山への道は殆ど踏まれていない。道迷いの懸念もあるが、慎重に歩けば踏み跡を把握することはできる
・小天狗山から熊笹峠への道の最後、林山などは熊笹が繁茂しており、時期によってはコースを見失う可能性があるので要注意
・林山前後の道は、熊笹以外には問題はない。緩く、踏み幅のある歩きやすい道
・奥池周りは人気のハイキングコースだけに、幅広の歩きやすい道
・観音山の最高点には道はない。気を付ければ踏み跡に気が付く
・観音山の山頂標記はパノラマコースの途中にある。
・パノラマコースは全般見晴らしがよいが険しい。岩登りを避けるならば、せせらぎコースがよいと思われる
六甲保養荘駐車場から樫ヶ峰への登山口
2010年11月03日 08:54撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/3 8:54
六甲保養荘駐車場から樫ヶ峰への登山口
駐車場のわきにある
2010年11月03日 09:20撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/3 9:20
駐車場のわきにある
入ってすぐにある長谷原にはコープ神戸の建てた案内板がある
2010年11月03日 09:23撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/3 9:23
入ってすぐにある長谷原にはコープ神戸の建てた案内板がある
ところどころに青い「樫ヶ峰コース」の看板。整備は社家郷キャンプ場の方か
2010年11月03日 09:25撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/3 9:25
ところどころに青い「樫ヶ峰コース」の看板。整備は社家郷キャンプ場の方か
樫ヶ峰
2010年11月06日 12:29撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/6 12:29
樫ヶ峰
樫ヶ峰山頂東方の分岐。左はゆずり葉台、右は六甲保養荘
2010年11月03日 09:45撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/3 9:45
樫ヶ峰山頂東方の分岐。左はゆずり葉台、右は六甲保養荘
樫ヶ峰山頂。見通しは利かない
2010年11月03日 09:48撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/3 9:48
樫ヶ峰山頂。見通しは利かない
社家郷山の碑がなぜか樫ヶ峰山頂に置いてある
2010年11月03日 09:52撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/3 9:52
社家郷山の碑がなぜか樫ヶ峰山頂に置いてある
途中の展望から見た六甲山頂付近
2010年11月06日 12:33撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/6 12:33
途中の展望から見た六甲山頂付近
東三ッ辻出合い
2010年11月03日 10:02撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/3 10:02
東三ッ辻出合い
樫ヶ峰から小笠峰にかけての峰筋は「展望コース」と呼ばれている
2010年11月03日 10:05撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/3 10:05
樫ヶ峰から小笠峰にかけての峰筋は「展望コース」と呼ばれている
西三ッ辻出合い。この先に社家郷山がある
2010年11月03日 10:15撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/3 10:15
西三ッ辻出合い。この先に社家郷山がある
小笠峰
2010年11月03日 10:19撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/3 10:19
小笠峰
小笠峠の県道に出る
2010年11月03日 10:30撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/3 10:30
小笠峠の県道に出る
盤滝の県道旧道脇に大藪谷への入口がある
2010年11月03日 10:43撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/3 10:43
盤滝の県道旧道脇に大藪谷への入口がある
大藪谷を進むと、前方で沢渡りの道が見えてくる。その右手を見ると…
2010年11月03日 10:54撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/3 10:54
大藪谷を進むと、前方で沢渡りの道が見えてくる。その右手を見ると…
木立の間にマーキング。踏み跡らしきものもある。そこが小天狗山への入口
2010年11月06日 12:47撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/6 12:47
木立の間にマーキング。踏み跡らしきものもある。そこが小天狗山への入口
こんな道とも言えない道を進む。それでも踏み跡は足裏感覚ではわかる
2010年11月03日 11:14撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/3 11:14
こんな道とも言えない道を進む。それでも踏み跡は足裏感覚ではわかる
時々古いテーピングがある
2010年11月03日 11:14撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/3 11:14
時々古いテーピングがある
山頂が近づくと手作りの道標が。
2010年11月03日 11:14撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/3 11:14
山頂が近づくと手作りの道標が。
小天狗山山頂手前の分岐。右手は山頂、左手は熊笹峠(奥池と書いてある)、手前は大藪谷(盤滝と書いてある)
2010年11月06日 12:02撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/6 12:02
小天狗山山頂手前の分岐。右手は山頂、左手は熊笹峠(奥池と書いてある)、手前は大藪谷(盤滝と書いてある)
小天狗山山頂。狭い、見通し利かない。
2010年11月03日 11:34撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/3 11:34
小天狗山山頂。狭い、見通し利かない。
山頂の三角点
2010年11月03日 11:35撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/3 11:35
山頂の三角点
小天狗山から熊笹峠に向けての道。ずっと緩やかな登り。手作り道標が何カ所かある
2010年11月03日 11:59撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/3 11:59
小天狗山から熊笹峠に向けての道。ずっと緩やかな登り。手作り道標が何カ所かある
峠間近、いよいよ熊笹が道を埋める
2010年11月03日 12:10撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/3 12:10
峠間近、いよいよ熊笹が道を埋める
熊笹の道から芦有有料に出る
2010年11月06日 12:44撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/6 12:44
熊笹の道から芦有有料に出る
こんな熊笹の中から顔を出す
2010年11月03日 12:17撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/3 12:17
こんな熊笹の中から顔を出す
芦有を越え、奥池〜六甲山頂のハイキングコースへ
2010年11月03日 12:30撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/3 12:30
芦有を越え、奥池〜六甲山頂のハイキングコースへ
林山への登山口は工事ヤードになっている。
2010年11月03日 12:32撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/3 12:32
林山への登山口は工事ヤードになっている。
その入口片隅に林山を示す標識
2010年11月03日 12:32撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/3 12:32
その入口片隅に林山を示す標識
工事ヤードの奥左手に林山への入口がある
2010年11月03日 12:37撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/3 12:37
工事ヤードの奥左手に林山への入口がある
ずっと熊笹の道。でも数年前のレポートとは異なり、道はずっと明瞭
2010年11月03日 13:02撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/3 13:02
ずっと熊笹の道。でも数年前のレポートとは異なり、道はずっと明瞭
ハイキング道を進むと、よく知られた赤松が見えてくる。この左手に林山山頂の広場がある
2010年11月03日 13:09撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/3 13:09
ハイキング道を進むと、よく知られた赤松が見えてくる。この左手に林山山頂の広場がある
林山山頂の広場。木に手作りの「林山」の標識
2010年11月03日 13:08撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/3 13:08
林山山頂の広場。木に手作りの「林山」の標識
下りの道。一部を除いてずっとこんな明瞭な道
2010年11月03日 13:27撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/3 13:27
下りの道。一部を除いてずっとこんな明瞭な道
左手が林山。二度”車両通行止め”が出てくる。
2010年11月03日 13:30撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/3 13:30
左手が林山。二度”車両通行止め”が出てくる。
猿丸橋。左の道を詰めると林山へ。右手は奥池方面
2010年11月03日 13:32撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/3 13:32
猿丸橋。左の道を詰めると林山へ。右手は奥池方面
芦有道路と六甲山頂〜奥池のハイキングコースの交差点。左は熊笹峠を経由して六甲山頂、右手は(道路を渡って)奥池やごろごろ岳へ
2010年11月03日 13:34撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/3 13:34
芦有道路と六甲山頂〜奥池のハイキングコースの交差点。左は熊笹峠を経由して六甲山頂、右手は(道路を渡って)奥池やごろごろ岳へ
奥池手前の辻。手前は芦有道路、左手は大藪谷、右手は奥池
2010年11月03日 13:37撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/3 13:37
奥池手前の辻。手前は芦有道路、左手は大藪谷、右手は奥池
鏡のような奥池
2010年11月03日 13:53撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/3 13:53
鏡のような奥池
左ごろごろ岳、右奥池、手前は観音山
2010年11月03日 14:04撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/3 14:04
左ごろごろ岳、右奥池、手前は観音山
展望岩
2010年11月03日 14:08撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/3 14:08
展望岩
観音山山頂手前でせせらぎコースが分かれる
2010年11月03日 14:09撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/3 14:09
観音山山頂手前でせせらぎコースが分かれる
観音山の最高点。見通しなく本当に“点”の山頂
2010年11月03日 14:19撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/3 14:19
観音山の最高点。見通しなく本当に“点”の山頂
甲山と北山貯水池
2010年11月03日 14:40撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/3 14:40
甲山と北山貯水池
左は林山、中央は芦有展望台付近、右手の尾根裏は小天狗山
2010年11月03日 14:42撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/3 14:42
左は林山、中央は芦有展望台付近、右手の尾根裏は小天狗山
パノラマコースの途中に観音山の山頂(最高点ではない)。大パノラマが広がる
2010年11月03日 14:49撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/3 14:49
パノラマコースの途中に観音山の山頂(最高点ではない)。大パノラマが広がる
パノラマ、せせらぎコースが短絡されている
2010年11月03日 14:59撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/3 14:59
パノラマ、せせらぎコースが短絡されている
コースの交差点で甲山が見える
2010年11月03日 15:01撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/3 15:01
コースの交差点で甲山が見える
パノラマコースの入口
2010年11月03日 15:05撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/3 15:05
パノラマコースの入口
鷲林寺奥にある若宮神社の境内左手にパノラマコースの入口。右手にせせらぎコースの入口
2010年11月03日 15:06撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/3 15:06
鷲林寺奥にある若宮神社の境内左手にパノラマコースの入口。右手にせせらぎコースの入口
鷲林寺入口。このあとは車道を約20分歩く
2010年11月03日 15:09撮影 by  Canon EOS Kiss X4, Canon
11/3 15:09
鷲林寺入口。このあとは車道を約20分歩く
撮影機器:

感想

1)樫ヶ峰・社家郷山へ
山間の主要地方道合流点「甲寿橋」から北進する車は少ない。道の先には、社家郷キャンプ場、六甲保養荘、かぶとやま荘があるだけなので、向かう車はどれも同輩のように見えてしまう。
その終点、六甲保養荘から山道に入る。駐車場の北側に樫ヶ峰に誘う看板と山道が見える。入口には手製の案内標識。入って道なり暫くで通称“長谷原”。コープの森を宣伝する案内板があり、樫ヶ峰から社家郷にかけてのハイキングコースの多さも目に付く。樫ヶ峰コース、キレットコース等名前が付けられたコースが多数あることがわかる。
樫ヶ峰への直登となる樫ヶ峰コースを行く。急登ではあるが、距離も短いので比較的気楽にすいすいと登る。途中でカメラを構える人あり。確かに、高度が上がって甲山が見え始めている。しかしカメラは異な方向を見ている。麓の学校を撮影するつもりとのこと。どうやら学校の関係者あるいは委託カメラマン氏のようだ。ちょっと空気が透き通っていないから、また来ると言われていた。どの分野でも、専門家はこだわりが大切。
そこから程なくでゆずり葉台から来たコースと合流。そしてその先に樫ヶ峰。見晴らしなし。ここにも不思議がある。なぜか“社家郷山”と書かれた石柱が。
小休止の後、頂稜部を行く。緩いアップダウンを繰り返し、東三ッ辻出合い、西三ッ辻出合いと通過し、各コースとの離合を繰り返す。そして気が付けば“小笠峰”。社家郷山を見落としてしまったようだ。戻る気にもなれず、そのまま先へ。
峰から始まる急坂を下る。途中からは下を走る道路の自動車の音が聞こえる。その音を聞きながら、まもなくで一旦下界へ。
県道82号線旧道を盤滝に下る。この道は六甲全山縦走路も横切っており、六甲登山と縁深い県道だ。かつては交通量の多い中注意深く横断していた道だが、盤滝トンネルが貫通してからは、通行量も減って歩きやすくなった。
やがて、「盤滝トンネル東」脇から車止めのある旧道に入り、暫く進むとガードレールの切れ目に“大藪谷”を示す書き込み。ここから大藪谷ルートが始まる。

2)小天狗山
いきなり仁川を飛び石で渡り、大藪谷を登り始める。印や道標が全くない。途中には砂山・観音山方面への分岐もあるはずだが、わからなかった。
大堰堤を越えて、きわめて怪しげだが図上この一点といった感じで、分岐らしき気配。印につられて山に入いると、いきなり尾根筋への登りが始まる。足下は柔らかいのだが、確実に踏まれている。これはもう小天狗への登りに違いない。そのまま登り続けると、やや見晴らしが利き、目指す小天狗山を確認。しかし、登りはじめから案内は全くない。不人気な山である。基準点の山なんだが。ようやく手製の木札を発見。最近取付けられたもののようだ。やがて、山頂直前の分岐。右手に山頂、左手の標示は奥池だが、熊笹峠に続くはず。
たどりついてみたら、狭い山頂である。まともに立っていられない。当然眺望もない。とはいえ、誰も来ないような所にやってきたことに満足感。と思っていたら、北東斜面から物音。最近流行のイノシシかと色めき立ったが、4人組のハイカーが出現。ふつうの山道に飽きて、地図を頼りにさまよい歩いているらしい。今回は、以前行ったルートの逆を行っているそうだ。このあとは、大藪谷まで下り、ピーク463を経由して奥池を目指すらしい。私も普通のコースに飽きてこんな所に来ているのだが、それを越える人たちにこうもあっさり遭遇するとは思わなかった。
しかし、六甲山は人と共にある山だと改めて思う。この100年でハイキングコースが無数に整備され、所詮どこを歩いても、いずれは“どこか”にたどりつけるのである。それゆえ、先の人たちのような楽しみ方も決して暴挙とはならない。
4人組がお昼ご飯にされるとのこと、狭い山頂を彼らに明け渡し、こちらは先を急ぐことに。トカガ尾を登り、最後は熊笹に埋め尽くされた踏み跡をかろうじてたどり、芦有道路に飛び出した。出てみれば、そこには木札が。先ほどまで何度か見かけた小天狗山界隈の木札である。残念なのは、ここに現る人は、おそらく殆どは六甲山頂側からであろうに、木札はそちらに背を向けている。果たしてみんな気づいてくれるのであろうか。
六甲山頂〜奥池のハイキングコースを進み、暫くで熊笹峠、標記はない。それを下ると、芦有道路の工事ヤードに出る。案内標識には“林山”の大きな文字。六甲山よりもよほど目立っている。工事ヤードの中に入口があるようだが、今日は工事はお休み。ヤードの奥まで行って林山への入口前で昼食に。

3)林山
お昼を食べて、元気を回復。熊笹が背高く群生することで知られた林山へ。入口にはすでに両側に熊笹が。ところが、どこまで進んでも山道はきれいに確保されている。誰かが熊笹の刈り払いをして下さっているのか。まるで小学生のハイキングコースのように、緩やかにうねうねと付けられた道を忠実に歩く。走っていきたくなるくらい、平坦。入口から10分要さずに林山。目印とされる太い赤松が目に入る。山道の脇に広場、木には林山の標識。視界には木立ばかり。小休止で先へ。
更に山道はジグザグに下り続けるが、どこまでもしっかりしている。熊笹も限られた一部にのみ生えている。そうこうするうちに、コンクリート舗装の道になる。しかし雑草に埋もれかけている。更に下ると、廃別荘との合流に車止め。更に下り、川筋に出るところでアスファルト道に合流。よく見ると、この山域に詳しい方々に有名な“立入禁止”看板もある。“立入”ではなく“出る”んだから、いいか。
猿丸橋を渡り、暫く芦有道路の右肩の草付きを登り向きに進む。程なく、六甲山〜奥池のハイキングコースと芦有道路との交差点。奥池に進路を取る。

4)観音山
芦有道路を離れ、ハイキングコースとなるが、暫く行くと直角の三叉路。山道らしくない。左手は大藪谷。先ほど途中まで登ってきた道の終点だ。右手はこれから向かう観音山やごろごろ岳。もちろん奥池もこちら。緩やかに登り降りするハイキングコースをゆっくり進むとひょっこりと奥池。二つの池に挟まれた狭い道を行く途中で、ふと池の表を見ると、鏡のよう。対岸の紅葉しかけた緑が移りこむ。
六甲ハウスのネットフェンスに沿って進むと、ごろごろ岳との分岐。左の観音だけ方面に進む。表示では”里山”としか書かれていない。そこまで無名でもないと思うのだが。
相変わらずの平坦な山道を進む。再び、ごろごろ岳からの道に出合う。更に進むと突然眼下の見晴らしが利くところに飛び出す。先客が景色を楽しんでいる。よく見れば、モコモコの犬が。しかも一番見晴らしのいい場所を独占している。わかるんだろうか。
そこから再び尾根状になり、すぐにせせらぎコースの分岐。もう目の前に観音山の最高点。それを巻くように進み、最高点を過ぎてしまったので、強引に最高点に登る。道はないものの、誰も登っていないという訳でもないようだ。最高点には目分量100kg程度の岩が。確かに居場所もないような最高点なので、通過を含め諦められたということか。
降りて、やがて直登とパノラマコースとの分岐に差し掛かるが、どうにも山頂がわからない。パノラマコースに入ってすぐの所に少し見通しのいいところがあるので小休止。今日の最初の社家郷山のこともあるので、見落としたのかと心配になる。しかし、そこから少しで山頂発見。ちゃんと最高の展望台が待っていた。
このエリアの象徴、甲山が眼下に存在感を持って存在している。大阪湾に掛けての大都会がその後ろに静かに広がる。
堪能した後に、パノラマコースを降りる。岩降りである。たしかにずっとパノラマが広がる。やがて、コースの交差点。せせらぎコースとの連絡路などが交わる。
なおも岩を降りると、やがて若宮神社の境内に到着し、山歩きは終了。
ここからは、鷲林寺を抜けて、先ほどの六甲保養荘までの車道歩きである。
よい天気に恵まれ、帰ってからもGPS試運転を十分に楽しめた。
忙中閑という訳でもないのだが、時間を作ってでも、たまには運動しなければいけませんね。

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コメント

林山いいですね〜
気になってはいたんですが、おかげさまでルートがしっかりわかりました。近々チャレンジしてみます。
2010/11/6 23:48
RE: 林山いいですね〜
1006702様:投稿ありがとうございます。
林山は地図には名前があるものの、人知れずたたずんでいる印象の山ですね。静かな山歩きを楽しむにはもってこいかもしれません。傾斜もきつくないので、手頃かもしれません。
見通しの利く場所がないのがちょっと残念ですが。
是非、訪れてみてください!(otoh)
2010/11/7 12:45
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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