記録ID: 8543654
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
日高山脈
エサオマントッタベツ岳〜カムイエクウチカウシ山
2025年08月09日(土) 〜
2025年08月12日(火)


- GPS
- 80:00
- 距離
- 33.2km
- 登り
- 2,363m
- 下り
- 2,472m
コースタイム
9日:びれい橋(1+)入渓点(2)上二股(2+)北東カール(2)SJP=C1
10日:C1(0.5)エサオマントッタベツ岳(0.5)SJP(2)1760(2+)NJP(1+)春別岳(2+)1917=C2
11日:C2(1+)1732(3)カムイエクウチカウシ山(1-)八ノ沢カール(1-)999(1+)八ノ沢出合=C3
12日:C3(1)七ノ沢出合(1+)駐車場
10日:C1(0.5)エサオマントッタベツ岳(0.5)SJP(2)1760(2+)NJP(1+)春別岳(2+)1917=C2
11日:C2(1+)1732(3)カムイエクウチカウシ山(1-)八ノ沢カール(1-)999(1+)八ノ沢出合=C3
12日:C3(1)七ノ沢出合(1+)駐車場
天候 | 9日 気圧の谷 晴れ→曇り 10日 気圧の谷 曇り、夕方雷雨 11日 気圧の谷 晴れ 12日 H圏内 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
9日 びれい橋まで送ってもらってデッパ。下界より冷たい空気が旅の始まりを感じさせる。林道は最後までササが被る程度で踏跡は明瞭。ただクマ糞は多い。入渓点から上二股までは単調な河原歩きが続く。上二股は左股(山スキー沢)のほうが流量多く、見逃し注意。右股(本流)にはデポ旗があった。上二股より上は渓相が明るくなる。Co1280の二段滝は左岸巻き。簡単に巻けた。長い滑滝ははじめ左岸の巻き道を行くが次第に藪が濃くなり、結局際をブッシュ掴みながら登る。滑らないように気をつけながら延々と登る。Co1500の二股は右股を取る。少し登ると北東カールが登場。めっちゃでかいカールだった。あとめっちゃ寒い。水を6リットル汲み、登山靴に履き替えて稜線に上がる。稜線に上がるラインは一発で見た目で分かった。微沢は水が流れており、ヌメって滑りやすい。沢足袋のままでよかったかも。両手使って慎重に登った。稜線に上がったところからSJPまではすぐ。tamuraの体調が優れないのでエサオマンアタックは明日に持ち越し。 夜はdometaro作の酢豚。うめえうめえ。酒を飲みながらお互いの酒の席でのやらかし話を披露する。相変わらずおもろい。今日はほどほどに酒を回して、ルル飲んで沈。 10日 3-5デッパ。OBになっても朝の準備に2時間かかってしまう。エサオマンまで空身でポン。ブッシュ漕ぎはない。晴れたりガスったりでカムエクは見えなかった。P写撮ってさっさと引き返し。 SJPに戻って、ここからが本番の稜線歩き。はじめは十勝側の草付きを行く。朝露で濡れているため滑りやすく微妙に歩きにくい。稜線から離れすぎないように気をつけながら進む。SJPからNJPまで激藪と聞いていたが、実際は足元に踏み跡があり、その上をハイマツが覆っている感じ。確かにハイマツはうざいが、どうにもならない感じの藪漕ぎではなかった。途中踏跡を見失ってもハイマツの中を強引に行けた(藪漕ぎはカムエクまで終始こんな感じ。踏跡はカムエクまで続いている)。 NJPを過ぎると稜線が岩がちになる。持ってるだけだとあれなので一応メットを被った。NJPから先は藪が薄くなるというか、岩場が出てくる分、藪漕ぎパートが減るイメージ。岩場は直登したり巻いたり。春別ピークで力尽きかけるが、最後の力を振り絞って1917を目指す。1917への登りの岩場が高度感があり一番緊張した。ただ終始難しいところはない。 この山行の核心は1917にテンバ入りしてからだった。怠惰な我々は帰りのドライバーを確保しておらず、テンバでドライバー探し。何件か断られたあとに神ケンくんが快く引き受けてくれた。本当にありがとう。ドライバーが見つかり一安心していた頃、テントの外から何やら音が。 “ゴロゴロ” あ、雷だ。 いまさら雷レーダーをチェックするとすっぽり雷雲の中\(^o^)/オワタ。ピークテンバは格好の的。これはまずい。10分ごとに更新されるレーダーとにらめっこしながら戦々恐々とテントの中でひたすら祈る。すると、でかい雷鳴。これは近くに落ちたに違いない。やばい。雨の中テントを飛び出し、低い姿勢で待機。まさかこんなことになるとは。しばらく待機し雷鳴が落ち着いたころにテントに戻る。ナウキャストによるとさっきのでかい雷鳴はイドンナップ岳に落ちた音だったらしい。ニアピンで助かった。九死に一生を得るとはまさにこのこと。反省します。 味のしない食計を食べて寝る。就寝後も山の神の足音が聞こえたり、沖縄民謡?が聞こえたり、何かと落ち着きのない夜だった。 11日 恐怖の夜から一夜明けて今日はカムエクの日。昨日と同じ3-5デッパ。今日は天気が良くカムエクが良く見える。本当にかっこいい山だ。カムエクみたいな男になりたい。 1732への下りは岩っぽいうえ、踏跡が分かりにくい。八ノ沢左岸尾根との合流点より先は十勝側の草付きが使える。ただ微妙に踏跡が分かりにくい。1730からはカムエクへの最後の登り。待ってろよーカムエク!ワクワクする登りだ。 肩について一息ついていると、日高側からガスが。ああああああああ。ここでカムエクがガスにまかれる。ここまでずっと見えてたのに!カムエクさんそれは無いですよお……。 dometaroとtamuraの山行はいつもこんな感じ。定番の展開に思わず顔を合わせて笑ってしまった。 気を取り直してカムエク山頂まで。ピーク直下のテンバまで藪漕ぎ。ピークには人が数名おり、この山行ではじめて人間と遭遇した。早くも旅の終わりを感じる。短かったなあ。 カムエク到達を祝ってP缶をあける。うまい。粘るがなかなかガスは取れない。諦めて下り始めたところでガスが取れ歩いてきた稜線がよく見えた。うん。ここからの下山は夏道。歩きやすさに感動。八ノ沢カールで水浴び。キモチェ〜。登山靴から沢足袋に履き替えて八ノ沢を下る。踏跡を辿り、微沢を下ろして999の三股まで。いやらしいところには残置ロープがあり、簡単に下ろせた。999の踏跡横の岩の上で大休止。ここから見る三股の滝は圧巻。落差のある3本の滝が横並びでかっこいい。滝写撮った。999からは飛び石区間。置いて行かれないように頑張る。はじめはなんとか追いつけたが、途中からバテて置いていかれる。すんません。頭を突っ込んだり、半身浴したりしてクールダウン。 八ノ沢出合のテンバは大賑わい。端っこの方にテンバる。水が自由に使えるテンバなので今日の夜はワカメまみれチゲスープ。酒飲み干して沈。dometaroはンーマッを披露し(被害者tamura)初日のテンバのフラグを回収した。 12日 最後の朝はのんびり7-9デッパ。帰りたくないよお。七ノ沢出合までは河原歩き。こういうでかい河原は日高って感じしていいよね。1カ所へつったが正規ルートは対岸の道だった。出合で水遊びした。札内川プール水泳大会。キモチェ〜。最後は日高横断道路歩いていよいよ下山。 終わりの林道歩きは旅のエピローグとして好きだ。徐々に下界に近づき、緩やかに旅が終わる。今回の山行を振り返ったり、次の山を考えたり、他愛もない話に花を咲かせたり。これがまた次の林道歩き(つまり入山)に繋がる時間だと思う。そんなことを考えながら、駐車場に下山。お疲れ様でした。ビバ!日高!! |
その他周辺情報 | 温泉 エアポートスパsora (タオル付) ご飯 とんかつのみしな |
写真
装備
個人装備 |
ヘルメット
沢足袋
細引き
雨具
防寒具
登山靴
手袋
ナイフ笛コンパス
地図
ラテルネ
ライター
携帯
充電器
財布
シュラフ
シュラフカバー
ロルマ
ポリタン・プラティパス
コッヘル
ブキ
米(6合)
替え具(靴下・パンツ・電池・コンパス)
行動食
ラジオ
非常パック(ファーストエイドキット・非常食等)
|
---|---|
共同装備 |
テント
火器
鍋
ノコ
熊スプレー
お玉・しゃもじ
お茶セット
食計
|
備考 | ■ヒグマについて ・ヒグマとのエンカウントは無かった。 ・登山口〜カムエクはヒグマの痕跡(フン、食べカス)多数。 ・カムエク以下はヒグマの痕跡少ない |
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