剱岳 南壁A2


- GPS
- 20:55
- 距離
- 15.1km
- 登り
- 1,821m
- 下り
- 1,815m
コースタイム
- 山行
- 4:12
- 休憩
- 0:22
- 合計
- 4:34
- 山行
- 8:13
- 休憩
- 4:19
- 合計
- 12:32
過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
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アクセス | |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
以前から計画してしていた剱岳 南壁A2に挑戦
計画は一泊二日だが かなり厳しい行程だろうと考え予備日を設けて二泊三日の準備にて室堂から出発
一日目は剱沢のテン場までなのでゆっくりと歩く
天気は悪くは無いがガスがかなり出ていて 周囲の山々は真っ白な感じ
なので剱岳もなかなか姿を現してくれない
だがその分 直射日光が当たることは無いので 時より気持ち良い風が吹く中 剱御前小舎までの登りを歩くことができた
剱御前小舎へ着くと風が強く逆に寒い程なので 小舎の陰で軽く休憩を取り 目的地となる劔沢へと下り出すと ガスが晴れてきて剱岳が姿を見せる
「やっぱり剱はカッコ良い」
そう思いながら写真撮りまくりで脚も止まってしまう
テン場に着くと すぐにテントを張り 南壁A2登攀の準備をして遅めの昼ご飯兼 晩ご飯の準備をしマッキーが担いで来てくれた豪華な食事とビールを剱岳を見ながら楽しむ
かなりの空腹にビールと満腹感で すぐに眠くなり 次の日の朝が早いことも有りそのまま就寝
二日目の朝は3時起床 遅くても4時までで 準備が出来次第出発とし3時41分行動開始
もうすでに出発してる人は多々居る為 先の登山道にヘッデンのライトが光る
こちらもヘッデンの灯りで歩く為 足元に注意しながらゆっくり進む
剣山荘を過ぎると本格的な登りに入り ザレてるところもあるので 更に慎重に進んで行く
一服剱を過ぎると周囲が明るくなり出し ヘッデンも必要無くなり歩き易くなるが 岩場にも入る為 気は抜けない
前剱に上った辺りからガスが切れ出し 時より素晴らしい気色を見ることが出来た
だが そのまま晴れる訳ではなく しばらくすると またガスが掛かるという そんな天気の繰り返しだった
その為 A2の岩が濡れてないか心配で もし濡れてるようだったら A2へは行かず そのままA4にて山頂を目指そうと思っていたのだが 途中の岩を触ってる感じでは全然大丈夫だったので 平蔵のコルからトラバースし A2取付きへと向かう
それにしてもこの平蔵谷はかなりザレてて 場所によっては足首まで埋まる感じ しかもそのまま滑るので とても悪く かなり慎重に歩く必要があった
マッキーもかなり苦戦してしていたが 何とか頑張って歩き取付きへ到着
取付きは棚になっているのでそこで最終準備を行うが 棚は下に向かい傾斜があるので 打ち込んであるハーケンからセルフを取り安全に準備する
登攀開始
1ピッチ目
ロープの流れを考え 少し左側の方から登り出す
岩は湿って無いのでフリクションが効き ある程度楽に登れたが少し上がると若干悪い場所が有り慎重に登る
登った先に 小さい棚があるので そこでピッチを切る
2ピッチ目
特に難しくない登攀だが ここから浮石が出てくるので ロープが触れないようにラインを考え登攀
這松のところでピッチを切る
3ピッチ目
ここが核心となったピッチ
岩壁を少し上がると正面にクラックが現れる
右側へ逃げることも出来る感じだったが そのままクラックを登攀
事前に調べた情報ではクラック内にホールドが有るとのこと 確かにホールドは有るが探すのに手こずったのと クラックが相変わらず苦手なので かなり苦戦してしまった
それでも 何とか無事に突破し 少し上部のところでピッチを切る
ここから先が 微妙にルートが分からず ロープが引っ掛からないように流れを考えながら登り ロープに無理が掛からないところでピッチを切る
そんな感じで上部の尖った岩も巻かずに登攀したのだが ロープの流れが悪いのと 岩が殆ど浮いてる感じでかなり慎重になった
上がった先でピッチを切るのだが 見事ロープが引っ掛かってしまう
慎重に戻りロープの引っ掛かりを取るが また引っ掛かってしまうのを二度繰り返してしまった為 若干降りたところでピッチを切り直し セカンドのマッキーには尖りを登り切らずに巻いてもらう事に
確保はしているが ここもなかなか悪い状態で とにかく岩が安定してない為 むやみに何でも引っ張ってしまうと剥がれるので 慎重に登ってもらう
そして この辺りがなかなか距離が伸びないことも有り とにかく時間が掛かってしまい少し先のところでロープを使うのを止めフリーで登る事に
しばらく危険地帯なので 手足を置く場所を慎重に選び 無理せずゆっくりと進み 多少安定した場所へと辿り着く
後は頑張って登って行くのみ
しばらく進むと途中ガスが切れ ついに山頂の祠が見える
気持ちは焦るが ゆっくり進み無事登頂
思ったより苦戦を強いられた為 達成感はかなりのものだった
マッキーは剱岳も初なので 余計に達成感を感じれたことだと思う
ガスで景色は見れず真っ白だったけど 写真を撮り 軽く昼ご飯を食べる
ここで 予定時間を過ぎてしまった事も有り このまま室堂まで行くには無理があるので延泊決定
なので 慌てる事なくテン場へ降りることに
以前 北方稜線からの下りで歩いた時もそうだったが いつまでも気が抜けず しかも長い
そんなルートが一服剱まで続き 下りに入るところでやっと剣山荘が見え気持ちも楽になる
剣山荘へ立ち寄りビールを2本購入しテン場へ向かうが 何気にここからも距離が有り疲れる
途中 剱澤小屋で ビールが足りない気がして更に1本購入しテン場へ到着 かなり疲れた
まずはビールで乾杯
ゆっくりと景色を楽しみたいところだが またまた見事にガスってるのと かなりの疲れ 三日目は出来れば始発位で室堂から降りたかったので 早々にご飯を作り食べる事に
前日に比べると気温が低く寒いので テントの中で食べるのだが 少し雨がパラつく事も
結局ビール3本購入したが 2本で酔いが回り直ぐに就寝
三日目も朝は3時半頃に起床し撤収準備開始
テン場を5時に出発し室堂へと向かう
剱御前小舎へと向かう登りの途中で雷鳥親子が現れ しばし写真タイム
天気が良く 剱岳も綺麗に見えていたので 写真を撮りまくりながら名残惜しく切り上げて先へと進む
雷鳥沢へと降りると後は辛い辛い階段が始まる
ひたすら黙々と頑張って歩き やっと無事に室堂到着
無事に計画していた山行をまた一つ終えることが出来ました
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