初キレットは八峰で(熊と遭遇!)


- GPS
- 16:09
- 距離
- 28.9km
- 登り
- 3,296m
- 下り
- 2,710m
コースタイム
- 山行
- 3:54
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 4:29
- 山行
- 6:42
- 休憩
- 1:39
- 合計
- 8:21
天候 | 初日〜2日目はほぼガスの中(雨は降られず)。最終日は快晴。風は2日目が少し強く7〜10m程度。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
2日目、松本市から普通で信濃大町→神城で下車し、歩いてエスカルプラザへ行きゴンドラで遠見尾根登山口まで。約11,000円。 帰りは扇沢へ下山なので、そこからバスで信濃大町駅まで行き、普通で松本→特急で名古屋→新幹線で京都まで。約13,000円。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
五竜岳山頂付近や八峰キレット、鹿島槍ヶ岳の南峰に行くまでは岩場メインで注意は必要。でも難所!と思える箇所はあまり多く無いと感じました。あくまで身長180cm有る僕の感想ですが。 岩場って身長によってけっこう感じる難易度は異なりますよね…。 |
その他周辺情報 | 扇沢からは黒部ダムまで電気バスで15分。往復3,200円かかるけど、黒部ダムまで行ったこと無い方は気楽に行けるので是非! |
写真
ご飯時も近く最初にご飯を食べ始めてた方のテントへ。中の方はすぐに避難したけど、ご飯を探すようにテントを引っ掻いて破損…。50cm程度の高台から見下ろしていた僕らに気づいて茂みの奥へ。その後も山荘周辺をうろついたりしてたみたいで、僕らも小屋泊に切り替え、避難。
感想
今回の3日間、ホントは大キレットに行こうかと思ってたんやけど、夜行バスが満席で取れず…。
しょうがないので大キレット前の肩慣らしで八峰キレットを歩こう!と計画しました。
そしたら出発の3〜4日前から夜行バスに空きが…。
とりあえず隣席に誰も座ってほしくないからキャンセル料かかるギリ手前まで空予約してる奴が居るとか。
アホか!?
【前入り】
前日の18:30に自宅を出発し、23:30頃に松本市入り。
名古屋からは普通列車の旅やから長かった…。
松本市でネカフェ泊予定が、諏訪の花火大会でネカフェ満席…。
その後は…。まぁ、色々と。
【1日目】
松本市から信濃大町経由で神城まで移動し、エスカルプラザまで徒歩30分くらい。
ゴンドラは常時動いているので好きなタイミングで乗れば、遠見尾根登山口近くまで運んでくれる。
ゴンドラ降りたとこは花畑になってて沢山の種類の花が咲いてました。
登山道に入ってからは、時折ガスがはれた合間に写真を取りながら黙々と登る。
小遠見・中遠見・大遠見も晴れてたら展望が良かったんやろなぁ(遠い目)。
薄っすら晴れ間に下から見えた五竜山荘目指して歩き続け、ようやく到着!
距離的には短いけどなかなかシンドかった…。
テン場に着いてからもずっとガスってるなかでテン泊受付を。
お一人様4,000円也。
高いわ!
とは思うけど、2日目の冷池のテン場を見た後だと納得してしまう…。
地面がちゃんと水平やし…。それだけでもぅ…。
あと、外トイレがなんと、前後逆向き!
出入りする扉に尻を向けて、ガラス窓から外を眺めながら用を足す格好なのに驚き!
眺めは良いから嫌いじゃない。
テント1張りのスペースはあまり広くないので、今回持参のワンポールテントでは微妙にはみ出しながら設営し、後は就寝。
最低7〜8℃で、イスカのエアドライト160+オクタのあぐらスカート(サンカクスタンド別注)+OMMコアフーディーで寒くなかった(足はアドリフトパンツ)。
【2日目】
ガスの中、五竜岳山頂へ。
小屋を出てちょっと行くと岩場になるのでヘルメット装着!
特に危険なとこもなく、真っ白な山頂で写真取った後は、いよいよ八峰キレットへ。
風がこの3日間では1番強い7〜10mくらいの中で人生発キレット。
少し緊張しながら歩き出したけど、ん〜、特に怖いことは全く無かった…。
危ないところも3カ所くらいで、後は普通に3,000mくらいの北アルプスでは当たり前な程度のガレ場やザレ場があるくらい。
途中すれ違う方に挨拶しながらサクサク進む。
そして曲がり角を曲がるといきなりキレット小屋が。
ホント、あんなとこによく建てたもんですよ…。
あの小屋のお陰で八峰キレットもかなり歩きやすくなったんでしょね。
補給やトイレの安心感とかさ。
で、キレット小屋で昼食摂ったあとは鹿島槍ヶ岳の北峰へ向けて急登登り&ガレ場ザレ場歩き。
キレット小屋に到着したからと気を抜いたらアカン道やん。
頑張って息を切らしながら北峰に登るとそこは…、一面白い世界…。
南峰もなんも見えません。
そこに居ても白いだけやから早々に南峰へ移動。
ここも吊り尾根は散歩気分で歩けると思ってたのに、結構ハード!
再び息を切らしながら南峰へ到着するも、白の世界…。
この南峰にお母さんと小学校低学年くらいの子が居て、北峰まで行く相談をしてる。
いやいや、さすがに小学校低学年くらいの子にはキツイやろ…って思って「危ないし辞めたほうが…」と止めといた。
南峰から下山途中、何かお腹の調子が良くない感じ…。
なので早足で布引山を越え冷池山荘へ。
が、ここで1回目の熊騒動。
登山道のど真ん中に熊親子が居座ってもうて進めない。
こっちは腹が痛いんだよ!
と、心の中で激ギレしてたらいつの間にかどっか行って開通。
冷池山荘のテン場に着くと、今度は地面の水平問題が。
ここのテン場、殆どの場所がめちゃ斜めってるのですよ…。
絶対気持ち悪くなるやつ!ってことで少しでもマシな場所を見つけて設営。
山荘までもめちゃ遠いしテン場にトイレも無いから、テン場としてはかなり不便!
そしたら設営後少しして、布引山に居た親子熊と思われる個体が襲来!
テン場まで入ってきて、いくつかのテントの匂いを嗅ぎ回った後、どっか行った。
7〜8m先に大きな熊がいるんだもん、ビビるよね…!
どっか行って安心したからテント外でまったり。
ウトウトしてたら3度目の「熊だ!」
この3度目の襲来時、僕のテント近くに張ってた別な方がご飯中で、その匂いにつられてテントを引っかかれて破損…。
もう完全に人間のご飯の虜になっとるやん…。
この場は近くにいた僕ら数人に見られていることに気づいて退散していったけど、さすがにこのままテン場でご飯を食べる気にはならず、山荘に連絡して自炊室をテン泊組にも解放してもらう。
そしてご飯中に山荘の方から「できれば安全のために小屋素泊りに変更してほしい」との打診が。
そらそうよね。
さすがに熊の襲来を眼の前で見てたので、ここで本日のテン泊組全員が素泊りに変更。
この変更のおかげで最終日、楽しくお話しながら下山できるお仲間が出来たので結果オーライやね。
【3日目(下山日)】
最終日にしてようやく快晴の青空!
早朝から鹿島槍ヶ岳にアタックしに行く人も多い中、僕はゆっくりしながら下山開始。
冷池山荘から爺ヶ岳中峰まで(北峰は無理矢理にでないと登れないみたい)は登り基調でシンドいながらも劔岳や鹿島槍ヶ岳の双耳を眺められる絶景を堪能しながらゆっくり歩く。
中峰、南峰から種池山荘へと続く稜線もめちゃ気持ち良かった!
種池山荘からは樹林帯に入って、後は延々と下るだけ。
下山途中に昨日の同じテン泊組の方に追いつき、色々お話しながら扇沢へ下山。
ただただ単調な下山を楽しく降りることができて、ご一緒してくれた方に感謝!
下山が10:00すぎくらいやったし、そのまま帰るんでなく黒部ダム観光をすることに。
何度も来る場所ではないし、せっかくやからね。
黒部ダムへは扇沢から片道15分ほどの電気バスを使用。
往復3,200円はちと高い!
黒部ダムでは観光放水を眺めながら黒部ダム建設の道のりを色々見せられて、ちょっと興味が持てた。
今度映画を見てみようかな。
1時間ほどダム観光をした後は、扇沢へ戻り扇沢からバスで信濃大町→普通で松本市へ出た後、特急で名古屋、新幹線で京都へ帰着。
1〜2日目はあいにくの天気ではあったけど、初キレットは楽しく歩けたし3日目は絶景を楽しめた。
そして熊問題と少々特殊な体験をさせていただきました。
後立山、ありがとう!
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