三度目の三嶺は・・・亀の尻から牛の背中を歩く!


- GPS
- 32:00
- 距離
- 19.9km
- 登り
- 1,516m
- 下り
- 1,516m
コースタイム
阿佐林道終点 8:30
亀尻峠 10:25-10:35
牛ノ背 12:20-12:40
天狗塚分岐 13:10
お亀岩水場 13:50-14:25
西熊山 14:50-15:10
三嶺 16:20
<2日目>
三嶺 8:30
西熊山 9:35-45
天狗塚 10:55-11:55
牛ノ背 12:20
亀尻峠 13:15
林道終点 14:20
天候 | 2日間、真っ青の快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
阿佐林道終点から亀尻峠へは登山道はありません。 標識、テープなども一切ありません。 古い登山道も荒れて不明瞭です。 |
写真
感想
前夜・・・
山友の輝虎と、名頃の駐車場で宴会しながら三嶺までの登山ルート選び。
登山道がほぼ廃道の阿佐地区から亀尻峠に登ることにこだわる輝虎。
無難に西山林道から亀尻峠に登りたい俺。
酒を飲みながら、延々とお互いの意見をぶつけ合う。
・・で翌朝、
結局、渋々登り始めたのは、阿佐地区の集落を過ぎた奥の林道終点から。
もちろん、登山口の標識なんか何もない。
適当に林業のテープが巻いてあるところから登り始める。
基本は阿佐東谷を亀尻峠まで真っ直ぐ登ること。
標高差は約400mで1時間半を目標に。
登ってすぐに激しく朽ちた廃屋が一軒。
ここからなんとなく踏み跡らしきものが伸びている。
植林帯を踏み跡に従い進むが・・・すぐに消える。
伐採された倒木を跨ぎ、潜り、適当に前進。
さらに大量の倒竹に行く手を阻まれ大きく迂回。
1/25000の地図を見るが現在地があいまい・・・役に立たない。
とりあえず基本は本谷から離れない。
支谷に入り込まないように注意する。
日も差さない薄暗い樹林帯を彷徨い続け約1時間ちょっと。
おおっ!!古い登山道らしき道を発見。
荒れて崩れて、落ち葉や倒木が覆いかぶさり道が分かりにくい。
でも途切れずに続いている。
ホッとひと安心。
尾根が近づくとしだいに谷は消え、広い斜面に。
ここは下りで方向を迷う可能性が高い。
目印を付け、地形を頭に叩き込み、風景をカメラで記録する。
そしてやっと尾根に出た!!
しかもピンポイントで亀尻峠のあごなし地蔵の場所に!
これはうれしい〜♪
今日一番の難関を突破!輝虎とガッチリ握手。
山頂に着いたような達成感に浸る。
峠まで結局2時間もかかったので、たっぷり休憩。
この先は牛ノ背までひたすら尾根沿い。
さっそく急な尾根道に。
登山道ははっきりしている。
何度かアップダウンを繰り返し、樹林帯を抜けた!
笹原の斜面と青空が出現し、一気に展望が広がる!
やった〜気持ちいい。
さらに笹原の斜面を登り切ると、広〜〜い大草原。
これまでの苦しい登りを全て忘れる開放感。
テンションが上がる上がる♪♪
ウキウキ気分でドンドン笹原を進む。
そして笹原の遠くに三角の山が見えた。
天狗塚出現!!
さらに三角点付近に来ると三嶺も出現!
ここで絶景を眺めながら昼飯。
天気も最高の快晴。
牛ノ背、気持ち良すぎ!
そして天狗塚直下に。
今日は山頂パスし三嶺へ急ぐ。
お亀岩で水を補給し、西熊山へ再び登り坂。
西熊山で休憩してさらに前進、笹原のオオタオも通過。
最後の急な登り坂を頑張り、やっと三嶺に到着!
まずは担いできたビールで輝虎と乾杯♪
達成感と充実感たっぷりの道のりだった。
そして、他に誰も登山者がいないので、山頂にテント設営。
360度の絶景で一等地のテント場!
設営しすぐに夕日タイム!
天狗塚に沈む太陽。
薄雲が上空にあり、赤く染まりいい感じ♪
太平洋までも見えて、海がオレンジ色に反射する。
今年は全く夕日が見られなかったけど、
久々に素晴らしい夕日を見た。
さあー夕食。
今日も料理長輝虎の指示に従い野菜を切る。
メインはキムチ鍋!
そしてエリンギとタマネギのバター炒め。
さらに、なんとかコンニャク・・・
そしてビール。
もちろん全部美味い!味付け最高!
至福のひと時。
外に出てみると、空は全て星で埋め尽くされている!
新月に近いので小さな星達まで輝いて見える。
天然プラネタリウムをいつまでも眺める。
翌朝、二日目・・・
5時半、テント内は0℃、外気温マイナス3℃。
御来光タイム。
快晴で東の空はオレンジ色に。
そして天狗塚への稜線にはスゴイ雲が押し寄せている。
眼下に生き物の様に流れる滝雲が!
これは幻想的な風景!
太陽が昇ると滝雲はさらにうねり出し、こっちに向かってくる。
と、思ったら山頂手前で左右に分かれ・・・。
そして、ブロッケン登場!
しかもデカイ!巨大な光の輪が目の前に!
こんな巨大なブロッケンは初めて。
刻々と変わる滝雲の姿に見取れて、1時間半も御来光タイムを楽しんだ。
やっぱり山頂でのテント泊は格別のものがある。
朝食は昨夜のキムチ鍋の残りつゆで、アルファー米ぞうすい。
朝からご馳走でうまい〜。
他の登山者が登ってくる前に、テント撤収。
今日は剣山まで縦走せずにピストン。
まずは昨日パスした天狗塚を目指す。
朝の日差しを浴びながら、天狗塚までの稜線と笹原は気持ちがいい。
快適に歩き、天狗塚山頂に到着。
雲ひとつない快晴の青空。
360度の大パノラマ。
ここでラーメンを食べながら、牛ノ背を眺める。
上から見ても美しい〜。
早く歩きたい、あの牛の背中を。
ゆっくり天狗塚でくつろいで、牛ノ背の笹原。
広々とした笹の草原は何度歩いても最高の気分。
いつか冬の大雪原のときにスノーシューで歩いてみたい。
次の目標だ!
亀尻峠まで下り、ここから最後の難所。
まずは下り始めの広い斜面。
昨日付けた目印と、記憶を頼りに確実に谷に向かう。
ようやく古い登山道に戻ることができた。
途中、岩清水が滴り落ちるオアシスの様な谷で水を飲み、顔を洗い休憩。
次はどこかで林道方向に下降しなければ。
輝虎の野生の直感で、古い登山道から細い尾根を谷に向けて下る。
しばらく下ると見覚えのある、割れたお茶碗が地面に。
ここは昨日歩いたところに間違いない。
さらに植林帯をトラバースしながら支谷を越え下降。
すると、あの廃屋が遠くに見えた!
ということは・・・よしっ!!林道が見えた!
無事に下山完了〜!!
輝虎とガッチリ握手。
下山してこんなにうれしいのは初めて。
登る前はこんなルート不安で仕方なかったが、今は充実感でいっぱい。
この難コースで登って良かったと思うが・・・
ここをもう一度登るとなっても、再び峠に着く自信はない。。。。
山神様のお導きに感謝する。
ありがとうございました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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素敵な所だぁ!
こんな清々しいところ行ってみたいなぁ。
美味しい料理でT君とも美味しい酒が
進んだ事でしょうね。
raichouさん
北アルプスのような岩稜地帯の縦走も高度感があっていいけど、笹原の縦走も最高ですよ
優雅な気分でのんびりと歩けます。
テント泊での料理と酒はほんとにウマイですよ
でも、先月のニンニク炒めと今回のキムチ鍋でテントは変な匂いがします・・・
やっぱり煮炊きは外ですね。。。
今回もラブラブ登山だったのね
亀尻峠へのルート・・・
魅力的だわ
そろそろ脱登山道したいのよね〜
ルートファインディングの自信はないけど。。。
>下山してこんなにうれしいのは初めて。
だよねぇ〜
達成感とか伝わります。
しかし、牛の背もいいよね〜
この笹原歩きたい。。。
ho-chan
亀尻峠へは、今振り返れば探検気分で面白かったかな〜。
峠までは単純な1本の谷やから、迷うことはないと思ってたけど
、実際山に入ると小さな谷や尾根、倒木なんかの障害物だらけで簡単ではなかったで。
一人では絶対に使わないルートやわ。
きっとGPSがあったら安心で簡単と思うけど、面白味や達成感は間違いなく半減かな。
大雪原の牛ノ背は絶対に行きたい!
その時は付き合ってもらうで、雪原までのラッセル
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