GWのびのび笹原の蒜山高原☆犬挟峠から蒜山三座縦走☆


- GPS
- 07:49
- 距離
- 14.1km
- 登り
- 1,200m
- 下り
- 1,198m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
http://cms.top-page.jp/p/maniwa/3/1/47/ 道の駅から犬挟峠(下蒜山登山口)までタクシー利用 約2500円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
《犬挟峠⇒下蒜山》 登山ポストは見当たりませんでした。トイレは下蒜山登山口前の火葬場のトイレが利用可能で自販機もありました。登山道には奇数刻みの合目標示があり山頂までの目安になります。傾斜のある箇所は階段や鎖が設置されていました。 《下蒜山⇒中蒜山⇒上蒜山》 全行程で足元が粘土質で滑り易く、特に下りでは転倒に要注意ですが、階段や鎖ロープが設置されている箇所が多く、良く整備されているという印象でした。三座それぞれの山頂直下が特に急傾斜になっています。上蒜山の三角点は笹薮に覆われた道ですが、赤テープの目印がある上に、足元にはそれなりに踏み跡があるので迷わず辿り着けると思います。 《上蒜山⇒上蒜山登山口⇒道の駅・蒜山高原》 上蒜山山頂は木々に覆われ展望がありませんが、少し下った八合目の槍ヶ峰は縦走路で1番の展望地だと思います。三合目から樹林帯に入り、二合目からの植林の尾根は急傾斜です。登山口から標識に従って歩けば駐車場に着きますが、道の駅に向かうなら登山道入口まで0.2kmの標板から左の車道に入ると近道です。自転車道から約3km強で道の駅に着きます。 |
その他周辺情報 | 【下山後の温泉】 蒜山やつか温泉「快湯館」 大人750円(クーポン利用で600円) http://www.kaiyukan.co.jp/ 【食事・お土産】 ひるぜんジャージーランド http://www.kaiyukan.co.jp/ |
写真
感想
GW中盤の3連休は最終日以外の天気が悪そうでしたが、直前になって4日から5日は好天になりそうです。特に中国地方なら4日の早朝から晴天が期待できそうだったので、日本二百名山の蒜山へ行く事にしました。
3日を移動日にして道の駅蒜山高原で車中泊をして翌朝に備えましたが、夕方頃から雨が降りだして嵐の様に荒れ狂う悪天に、本当に次の日に山になんか登れるのか不安いっぱいに眠りに着きました。
翌朝目覚めると、昨夜の風雨が嘘のような青い空。最近は裏切られる事が多かった天気予報ですが、今回はグッジョブでした♪
蒜山は上蒜山(1,202m)、中蒜山(1,123m)、下蒜山(1,100m)を総称して「蒜山」又は「蒜山三座」と呼ばれます。折角なら三座縦走をしてみたいし、コースタイムは6時間位なので充分歩けると思いますが、登山口と下山口の距離が離れているので、タクシーを利用する方が多いみたいです。
私達は車中泊した道の駅からタクシーで下蒜山登山口のある犬挟峠に移動して、太陽を背にして進行方向に伯耆大山を見ながら歩ける下蒜山から上蒜山に縦走するコースを予定しました。上蒜山から下蒜山の下山口は距離が長すぎて歩けませんが、道の駅までなら歩けると思っての計画です。
前日に予約していたタクシーに早朝6時10分頃に迎えに来て頂いて、犬挟峠には10分程度で到着しました。下蒜山登山口には3台の車が駐車されていて1組が準備中です。そして登山口の向かいにまだ新しい綺麗な火葬場があり、この時間でも利用できるトイレと自販機も設置されていました。
準備されている方と朝の挨拶をして、6時30分に登山口を出発しました。
木道が敷かれた湿地帯を抜け、新緑の森を10分ほど歩くと頂上まで1時間40分と書かれた標板があり、ここから勾配のある道になって行きました。
登山道は良く整備されていて、それほど急な傾斜でもない道にも木製階段と鎖が設置されています。足元が粘土質で滑り易そうなので、登りよりも下り時に大助かりな整備だなと思いました。
三合目の標柱があったので二合目を見落としてしまったかなと思ったのですが、下蒜山は合目標示を奇数で刻んでいるようでした。
ムシカリやミツバツツジの花を見ながら樹林帯を抜けると五合目の標柱があり、ここから視界がぱぁーっと広がって、笹原の稜線の向こうに下蒜山の山頂が見えました。
五合目の先にある雲居平からは秀麗な下蒜山を見ながら、なだらかなクマザサの尾根を歩く絶景ハイクです。曲線的な柔らかい山肌と、まだ色の薄い笹原が色白の貴婦人を思わせる下蒜山です。快晴ですが笹原に出てからは南からの風が強く、時によろめきそうな程の強風が吹くので、この辺りから見れたカタクリは風から身を護る様に花を固く閉じていました。
七合目を過ぎると葛折りの急登が始まり、九合目から傾斜が弱まってからまた山頂までの休みなしの急な登りになりました。この辺りでは風が弱まるからなのか、花が反り返ったいつものカタクリが現れました。
やがてスタートから1時間30分の8時に下蒜山山頂に到着しました。
この時間まだ誰も居ない頂上からは次に向かう中蒜山から上蒜山、そして遥か遠方に伯耆大山がうっすらと確認出来ました。
小休憩の後、いよいよ三座縦走を開始します。頂上から大きく200m程の急下りが続く道は粘土質で滑り易く、泥濘もあるので転ぶと大変です。
慎重に下りながらもこの区間には花が多く、今日は全般に見れたカタクリからトキワイカリソウやイワカガミの群生もあって楽しめました。
ようやく傾斜が落ち着くと、笹尾根から一本の細い線のような縦走路が中蒜山山頂に向かって延びています。
標高800m付近の鞍部にフングリ乢(たわ)と書かれた標柱が立っていて、ここからは中蒜山への長い登り返しになります。キジムシロやオオバキスミレに癒されながら急登を登り、ふと振り返ると下蒜山がいつも間にか遠くに見えました。塩釜からの登山道と合流すると傾斜も緩み、山頂手前の避難小屋からすぐに中蒜山の広い山頂に到着しました。展望良く上蒜山への稜線や蒜山高原、うっすらと日本海も見る事が出来ました。
ベンチに座って景色を楽しんでから最後の上蒜山に向けて縦走再開です。
頂上から避難小屋へ戻って、上蒜山と書かれた指導標に従って階段を下りて行くと、ユートピアと呼ばれる好展望の笹原になりますが、恐怖感を感じる程の強風が吹いていたので、時折歩く事を中断しては風が弱まるのを待ちながらまた歩き出すという縦走になりました。
やがて鞍部から上蒜山への登り道が始まると、鎖も設置された急傾斜の岩場を休み休み攀じ登り、トラバース気味の平坦な道になるとすぐに上蒜山山頂と書かれた標示板のある場所に到着しました。
上蒜山山頂は周囲を木々に覆われ展望のない山頂ですが、ここから休みなしで北の方向にある三角点へ向かいます。三角点へは背の高い笹薮に覆われた不明瞭な道を歩きます。目印の赤テープを頼りに藪をかき分けながら進むと7分位で三角点の山頂に着いて三座縦走の完了です。
山頂標示板の場所で軽く休憩をして、11時20分に下山開始しました。
山頂から樹林帯を抜けて15分位で八合目の槍ヶ峰に着きました。
槍ヶ峰は今日歩いた中でも最高の展望地と思える場所で、歩いてきた蒜山三座はもちろん、朝はうっすらとしか見えなかった伯耆大山もはっきりと見えました。高度感のある尾根を下りて行くと、お昼前の登山道では次々と登って来られる方とのすれ違いがありました。
三合目から樹林帯に入り、二合目から杉林の急な下り道を下りきると、上蒜山の登山口に降りてきました。ここから牧場の横を通って上蒜山スキー場の駐車場の方へ歩いて行きます。駐車場の手前でショートカットの車道に入り、蒜山高原自転車道を歩いて車を停めている道の駅に戻りました。
上蒜山の登山口から道の駅まで約4kmを1時間20分歩きましたが、自転車道は快適で歩いた尾根を麓から見れて楽しい時間でした。
道の駅に戻ってから近くの温泉に立ち寄り、そのまま鳥取市内のホテルに向かいました。翌日のこどもの日も快晴で鳥取観光を楽しみました。
直前に決めた蒜山行きでしたが、山も町も満足感一杯で充実したGWの休日になりました。
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