信飛トレイル開通イベント1日目(島々→徳本峠→上高地)



- GPS
- 09:42
- 距離
- 24.7km
- 登り
- 1,812m
- 下り
- 1,043m
コースタイム
- 山行
- 6:52
- 休憩
- 2:50
- 合計
- 9:42
天候 | 快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
▪︎ガソリン台2490円。 ▪︎島々の安曇野支所に停めさせていただきました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
※8/30時点で通行止め区間です。 9月中再開予定であること、信飛トレイル開通イベントとしてレポートを環境省に提出する趣旨であることを加味して通行させていただきました。 現時点では限定公開とし、通行再開後公開する予定です。 ※2025/09/30開通したとのことです! https://www.yamakei-online.com/journal/detail.php?id=8150 【感想】 ▪︎一部区間で登山道が土砂堆積等により狭い・脆い箇所があります。 ▪︎下女沢・一ノ沢間が最大の崩落箇所。カラビナ・スリング持参しましたが使用せず。白根南嶺の奈良田越〜伝付峠間の崩壊地をスケールダウンしたようなザレガレのトラバースで、歩き慣れていない方には危険かと思います。現在巻道を整備中の模様、9月開通に間に合うと良いのですが。 ▪︎岩魚留小屋でだいたい五合目くらいの感覚。そこから先は渡渉点多く多少ルーファイ必要でした。 ▪︎徳本峠への登りはなかなかの急登でした。 【参考】 ▪︎徳本小屋でテント泊されていた方のお話では、予約時に島々から入山するか迷ってる旨伝えると、「崩落地があり万が一のこともありうるのでソロでの入山は控えてほしい」と言われたため明神から入山されたそうです。 ▪︎長野県や中部地方環境事務所等によると、熟練者・健脚者向けコースとのこと(2024/09時点)。明神まで24km/標高差1800m/参考タイム約10〜12時間のロングコースです。徳本峠小屋まで宿泊施設や補給可能な施設はありません。 ▪︎私は自分自身が熟練者だとは思いませんが、何度かマイナールートを含む山行を経験していたためか、問題なく通行できました。破線ルート・マイナールート相当の箇所が3割程度といった印象です。不安な方は、ガイドツアー等の検討をお勧めします。 |
その他周辺情報 | ▪︎徳本小屋でコーラ購入。周囲の雰囲気も含めて大変味わい深く、ぜひ再訪したいです。10/14まで営業予定とのこと。 http://tokugo.com ▪︎嘉門次小屋で岩魚定食(2300円)をいただく。このために頑張って歩きました。最高でした! https://kamonjigoya.jp ▪︎上高地アルプス山荘泊。イベント参加者価格で宿泊させていただきました。大変綺麗で居心地の良い宿でした。 http://alpssanso.jp |
写真
道を戻って、先程の分岐をピンテの無い方向に進みルートに復帰しました
装備
MYアイテム |
![]() 重量:3.08kg
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感想
Rさんからお誘いいただき、信飛トレイル開通イベントにご一緒させていただきました!
そもそも信飛トレイル自体が初耳だったのですが、松本~上高地~高山を繋ぐ全長117kmのロングトレイルとのこと。
それぞれ観光地として大人気のエリアなのですが、その三極に人流が集中してしまっており、近隣のエリアはエアポケットのように観光客が訪れなくなってしまっている模様。そこで、ロングトレイルとして打ち出すことで人流を促したいという趣旨のようです。
今回のイベントは、開通に際して実際にトレイルを歩いてもらい、観光資源の発掘やトレイルの価値を発見してもらいたいということでした。主催はアルプス山荘の管理人Oさん。
トレイル開通とは言うものの、8/30時点で縞々明神線(通称クラシックルート)は公式には通行止め(信飛トレイル公式HPではバス等での迂回が推奨されています)。Oさんの話では「踏み跡しっかりついてて通れる」とのことでしたが、直近で上高地公園線が通行止めとなった盆休み期間の大雨で、どの程度影響が出ているのか未知数です。かなり警戒心して臨みました。
スタートからしばらくは普通の林道歩きで、二俣広場からトレイルになります。
しばらくは看板や案内板などが設置された歩きやすいハイキングコースといった印象で、ところどころ崩壊地に鎖を設置する等の処置がされたスリリングな箇所はあるものの特段の危険は感じません。
木漏れ日と沢の音が心地よい素敵な古道で、気持ちが上がります。警戒していたほどじゃなさそうかな、と思ったところで崩壊地に遭遇。
なかなかの規模で斜面が崩れており、道は完全に土砂で埋まってしまっています。注意深く通過しましたが、気を抜けない箇所でした。
その後岩魚留小屋までは概ね平和で、それでいてダイナミックな岩や滝が楽しめます。一番好きな雰囲気だったかも。
岩魚留小屋はもちろん営業しておりませんが、荷物を下ろしてゆっくり休める貴重な中継地点です。すぐそばに大きな桂の木が生えていて目を引きます。縁側に腰を下ろしておにぎりを食べていると、釜トンネル開通以前に生活上必要があってここを歩いた人たちの苦労はいかほどだったかと、想像せずにはいられません。
蜻蛉がたくさんとんでいたためかアブやブヨもおらず、快適な時間を過ごすことができました。
岩魚留小屋で長めの休憩をとって、先へ進みます。
ここから少し雰囲気が変わり、渡渉箇所や間違えそうな分岐もいくつか出てきてマイナールート感がやや強くなります。木橋の劣化や破損なども目立つのですが、地形自体の崩落や危険個所はここまでの道よりも少ない印象。ということは、整備次第で改善できる余地がありそうです。
南沢を詰めていくと沢筋から右手に分岐する踏み跡があり、ここが峠沢への分岐です。疲れていたのでわかりづらかったです。地図上では峠沢の途中に水場があるようですが、見つけることができませんでした。徳本峠まであとわずかに思えますが、分岐から峠まで400mの登りがあります。水が足りない場合は峠沢分岐で汲んでいくとよいかもしれません。
峠沢の登りは、恥ずかしながら必死だったので写真も撮れず。やっとの思いで徳本峠小屋に到着、コーラで乾杯したあとは横になったりテント泊の方や小屋番さんとお話ししたり。
小屋だけでなく周囲の雰囲気も含めてとてもノスタルジックで、なんだかタイムスリップしたかのよう。ここで過ごした約一時間は、とても穏やかで、豊かで、充足感に満ちた時間でした。
あとは明神へ下ってご褒美尽くしです!
嘉門次小屋で岩魚定食を食べ、のんびり梓川右岸を散歩しながら穂高連峰を眺め、河童橋の近くの木陰で六百山を眺めながら昼寝したり。幸せだ…。
15時までのんびり過ごして上高地アルプス山荘にチェックイン。
夕方頃全員が揃い、バーベキューが始まりました。今回のイベントの参加者は、我々含めてなんと9人だけ😂しかも六百山行ってたり信飛トレイル関係ないところを歩いてきたり、ロングトレイルというかトレラン+バリエーションルートな行程だったりで自由すぎ😂そして皆さんトレラン等のレースで活躍されている猛者ぞろいで、一体どんなレポートを書くのか?またそれを環境省の方がどう読むのか?非常に興味深いです😂
振り返ってみると、今回ピークを一つも取らないし取りに行かない行程でした。霞沢岳は行こうと思えば行けたかもしれませんが、カットしたおかげで上高地での贅沢な時間と心の余裕を得ることができたと思うと全く惜しくありません。これまでで最高レベルに「整った」山行だったとすら思えました。
最近、ピークを取らない「フラット登山」というスタイルがあると聞きましたが、これがそうなのか。コースの選定や修行セクションとご褒美セクションのバランスが難しいですが、ハマればとても満足度の高いスタイルだと感じました。
島々明神線歩道については、昨年9月の開通後たくさんの山行記録が上がったのを覚えています。みなさん大変関心度が高く、ここを歩きたいと思っている方は多いのではないでしょうか。信飛トレイルのなかでは、焼岳と並ぶ最大の魅力を備えた欠くことのできないセクションと思います。
また登山者にだけ価値のある道ではなく、焼岳が噴火警報レベル3以上に引き上げられた際の徒歩による避難路となることが想定されているとのことです。小屋番さんの話では、長野県が通行再開の強い意志を示しているとのことでした。
しかしながら、現状では万人に広く開放するにはやや危険なルートであるとも感じます。多くの方が通行再開に向けて努力されていることと思いますが、整備が完了してたくさん歩いてもらって、また安全に歩けるルートとして復活してくれることを期待しています。
https://shinpitrail.com
【装備重量】
約8kg
【レイヤリング】
・上: ドライレイヤークール+ベントスピードT
・下: クロノパンツ
・予備: アブレイザーフーディ、ULシャツ、クールパーカ、ストームクルーザーパンツ
【食糧内訳】
・おにぎり2(消費1)
・惣菜パン2(消費せず)
・菓子パン2(消費せず)
・よもぎ餅1(消費せず)
・タンソーセージ1(消費せず)
・カレーメシ1(消費)
・ソイジョイ2(消費1)
・塩羊羹4(消費せず)
・アミノ酸ゼリー1(消費)
・柿の種+ミニラーメン(少し消費)
・水1L+お茶0.6Lx2+アクエリ0.5L(ほぼ消費、沢で給水、徳本峠小屋でコーラ0.5L消費)
残りは2日目に持ち越し
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