初体験の2,000mオーバー 上高地発大荒れの槍ヶ岳



- GPS
- 19:44
- 距離
- 42.0km
- 登り
- 2,107m
- 下り
- 1,839m
コースタイム
- 山行
- 2:19
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 2:37
- 山行
- 5:46
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 6:42
- 山行
- 7:57
- 休憩
- 1:32
- 合計
- 9:29
天候 | 晴れ/雨/曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
|
その他周辺情報 | 平湯温泉:ひらゆの森 |
予約できる山小屋 |
横尾山荘
|
写真
感想
“いつかは槍ヶ岳”
中四国・九州の最高峰は石鎚山の1,982m。この先後悔しないよう意を決して今“いつか”をやってみようと思いチャレンジ。知識も経験もないため大阪発のツアーに申し込んだ。
出発の日、はるか南の海上では3つの台風が発生し、日本海では秋雨前線が発生。かなりの惡天候が予想される。前日の夜行バスに乗って約6:00に新大阪着。7:00集合で新幹線にのって出発。名古屋を経由し飛騨号で高山へ。ここで貸切バスに乗り換え上高地へ到着。現地ガイド2名が合流し、準備運動も早々に出発した。槍ヶ岳に登る方は男女合わせて11名。けっこうなハイペース。
出発後20分。胸につけていたサングラスを落としていることに気づくも已む無し。横尾山荘まで通常3:00の所を2:30で到着。このツアー参加者は皆ここまで健脚なのか?と思っていたが皆必死だった模様。
横尾山荘では6人部屋2段ベット。石鹸使用禁止の風呂ありだった。山行での風呂は最高に気持ちがいい。その後幾人かと外でビールを飲んでいたが、少しづつ参加者が集まり、夕食の時間まで雑談した。この時間の共有により大半の方とチームになった気がした。翌日のことを考え350mlにしたが気分の良さに飲み足りず、もう一本購入。しかしテーブル代わりの石から“滑落”サイドに穴が開き中身が噴出した。外にいた沢山の方から注目を浴びとても恥ずかしかった。サングラス紛失に続き今回2度目の不運である。明日の槍ヶ岳チャレンジに向け不安が募る。
横尾山荘の横には長野県警の常駐所があり、数日前にNHKの番組で見た顔を拝見した。そして17:00を過ぎて到着する登山者に対し注意をしていた。とても緊張感が感じられた。北アルプスの山とはそういうところなのだろう。
翌日は4:00発。雨は降っていなかった。初の2,000mオーバーとなるババ平に到着するあたりから雨が降り始め、高度を上げる毎に霧も濃くなり、少しづつ雨は冷たく風も強くなっていった。そんな中まずはちびっ子ライチョウを発見。とてもかわいかった。しばらく歩くと今度はペアの雷鳥に出会うことができた。とてもラッキー。
果たして高山病は発生するのか?緊張感を感じながら3,000mをオーバー。特に異常はなかった。
11:00を前に標高3,080mの槍ヶ岳山荘に到着。受付の間に外トイレに行き、帰る際の稜線で瞬間25m/sを越えるような突風にあい、姿勢をかなり低くして通過した。浮つきから緊張へと変わった瞬間だった。今後さらに悪化が見込まれ山頂アタックは断念となった。
部屋に入りリラックスしていたころ、レスキューが出ていったと情報が入り緊張感が走る。外は11:00頃とは比べ物にならないくらい状況が悪くなっていた。そして深夜にかけて台風同等かそれ以上の状況となった。その方は33才と若く、それなりの経験者だったようだが、21日残念ながらご遺体で発見されたようだ。県は違えど同じ四国の方だった。ご冥福を祈りたい。
さて、いちるの望みをかけた山頂アタックだったが、4:00時点で変わらずの濃霧と強風そして雨。当然だが中止。そのまま下山となった。ただ山頂アタック中止を正式に聞いたのは出発時であったのでカッパの下は着込んでおり、すぐに汗でびっしょりとなってしまった。添乗員さんには中止の判断を決定次第、早々に周知してほしかった。当然アタックザックも整えていたのだから。
下山はヘッドライトの故障や尻もちなど発生したが、特に大きなトラブルもなく高度を下げていった。アプリ音声2,650m位まで下がったところで頭から何かが抜けたようにすっきりし、寝ている間に高山病か気圧の急低下の影響を受けていたようだった。2,600m付近でカッパを脱ぎ、霧も晴れていく。未練たらしく後ろを振り返るが槍ヶ岳山頂は最後までその姿を拝むことはできなかった。
徳澤園で昼食をとり、上高地ビジターセンターで現地ガイドさんとお別れし、バスセンターで集合。われわれは貸切バスだから良いものの、シャトルバスは長い行列だから乗るのも一苦労のようだった。その後平湯温泉ひらゆの森で汗を流し、ビールとから揚げで一杯。高山駅近くの食堂でラーメンを食べ、飛騨号乗車。逆工程で約22:20頃新大阪に到着し解散となった。
今回、登山ツアー初参加、2,000m3000mオーバー、ライチョウの初見、高山病発生標高、厳しい環境での山行など初めて体験をかなりしたが、槍ヶ岳山頂到達はおろか姿させ拝めず、3,000mテラスでの祝杯など未達成がいっぱいある。ガイドさんや添乗員さんは是非再チャレンジしてくださいというが、果たして実現するだろうか。とりあえず北アルプスの山を経験したので、ハードルは下がったと思う。そして、ツアーで知らない人と出会うのも面白かった。できればリベンジしたい。
※槍ヶ岳山荘から殺生ヒュッテ付近までの40分程度ログ再開を忘れていました
槍ヶ岳山荘:何もなし
槍沢ロッジ:シャワー
横尾山荘:風呂のみ
徳澤園:石鹸使用OK、ウォシュレットもあるとか
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