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記録ID: 887357
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ハイキング
大峰山脈

大普賢岳 和佐又より反時計周り / 憧れのギザギザのてっぺんへ!

2016年05月31日(火) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
09:36
距離
11.1km
登り
1,502m
下り
1,491m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
8:51
休憩
0:43
合計
9:34
7:04
7:09
37
7:46
7:46
47
8:33
8:34
60
9:34
9:34
59
10:33
10:34
58
11:32
11:41
113
13:34
13:43
9
13:52
14:08
83
15:31
15:32
36
16:08
16:09
17
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2016年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
登山口の和佐又ヒュッテに駐車可。1000円。
コース状況/
危険箇所等
和佐又→大普賢岳はハシゴやクサリ場あるもよく整備された道。
七曜岳→無双洞はかなり荒れていて歩きにくく道迷い注意。
和佐又ヒュッテ。いろいろとありがたい存在です。
2016年05月31日 06:37撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
5/31 6:37
和佐又ヒュッテ。いろいろとありがたい存在です。
和佐又のコル。ここからなだらかな尾根を登って行きます。
2016年05月31日 07:12撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
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5/31 7:12
和佐又のコル。ここからなだらかな尾根を登って行きます。
新緑の中を進みます。
2016年05月31日 07:41撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
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5/31 7:41
新緑の中を進みます。
笙の窟。岩めっさデカい。
2016年05月31日 07:52撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
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笙の窟。岩めっさデカい。
中には祠があり、修験の山といった感じです。
2016年05月31日 07:54撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
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5/31 7:54
中には祠があり、修験の山といった感じです。
大普賢岳への登りはハシゴだらけ。
2016年05月31日 08:50撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
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5/31 8:50
大普賢岳への登りはハシゴだらけ。
あこがれの大普賢岳に登頂です!左の後ろは稲村ヶ岳と大日岳。
2016年05月31日 09:33撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
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あこがれの大普賢岳に登頂です!左の後ろは稲村ヶ岳と大日岳。
行者還、奥駈道から遠く弥山、八経ヶ岳を望む。
2016年05月31日 09:40撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
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5/31 9:40
行者還、奥駈道から遠く弥山、八経ヶ岳を望む。
水太覗からの展望。今から行く道はどこにあるのかな?
2016年05月31日 09:57撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
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5/31 9:57
水太覗からの展望。今から行く道はどこにあるのかな?
ここから薩摩転げ。崖っぷちのクサリ場。
2016年05月31日 10:39撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
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5/31 10:39
ここから薩摩転げ。崖っぷちのクサリ場。
幽玄な雰囲気の稚児泊。
2016年05月31日 11:00撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
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5/31 11:00
幽玄な雰囲気の稚児泊。
振り返ると先ほど通ってきた大普賢岳、小普賢、日本岳のギザギザが。ギザカッコヨス!!
2016年05月31日 11:06撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
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5/31 11:06
振り返ると先ほど通ってきた大普賢岳、小普賢、日本岳のギザギザが。ギザカッコヨス!!
七曜岳に到着。大普賢岳よりもこっちの方が展望がいいかも。
2016年05月31日 11:40撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
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5/31 11:40
七曜岳に到着。大普賢岳よりもこっちの方が展望がいいかも。
バリゴヤの頭、稲村ヶ岳方面。次はあっちにも行きたいなあ。
2016年05月31日 11:37撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
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5/31 11:37
バリゴヤの頭、稲村ヶ岳方面。次はあっちにも行きたいなあ。
無双洞への下りから垂直クサリ場は写真撮る余裕なかった。クサリ場終わって思い出したようにカメラ出してこの一枚。
2016年05月31日 15:09撮影 by  DSC-RX100M2, SONY
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5/31 15:09
無双洞への下りから垂直クサリ場は写真撮る余裕なかった。クサリ場終わって思い出したようにカメラ出してこの一枚。

感想

以前に行者還岳に登った際に、ひときわ目を引く山があった。まるで前穂高を彷彿とさせるそのギザギザに一瞬で心を惹かれてしまった。それが大普賢岳である。いつかは登りたいと思っていた。
7〜8時間のロングコースであり、道迷いも多くハシゴやクサリの連続する難コースであることから長らく行く機会をうかがっていたが、大キレットに向けて岩場などがあり長時間歩くところに行こうとなり大普賢岳行きが決定したわけである。

朝4時すぎに堺を出発、2時間ちょいで上北山村に到着。R169から急勾配の山道をグニャグニャ上がっていくと和佐又ヒュッテが現れる。ここに車を置かせてもらい、トイレなどをすませて装備を整え登山届を提出して出発する。
少し歩くと和佐又のコルに到着。向こうに見える大峯奥駈道はいまだ雲の中である。そこから日本岳に向かってなだらかな尾根を登って行く。トラバース道に突き当たって左に曲がると次々と巨大な岩が出現する。指弾ノ窟や朝日窟などと名がつけられており、中でも大きいのが笙ノ窟。窟の中には不動明王だか何かだかを祀った祠があり、とんでもなく巨大な岩からは雨でも降ってきたかと思うような水がポタポタポタポタ落ちてくる。
この辺からちょっとしたクサリ場や鉄梯子が現れはじめる。ちょっとした急登を登り切ると稜線に出て日本岳のコル。やっぱり尾根は気持ちいいねえ。石ノ鼻の上に乗ると今から向かう大普賢岳や奥駈道が見晴らせる。いい天気になってよかった。
小普賢をスルーしてハシゴ地獄をこれでもかと登り、奥駈道と合流するともう大普賢岳はすぐだ。

9:20、大普賢岳(1780m)登頂。
いやあ素晴らしい眺め。奥駈道をたどっていくと八経ヶ岳が望める。正面に見える稲村ヶ岳はすぐ横に小槍のごとき大日がちょこんとくっついていてわかりやすい。
ここから一旦下って七曜岳を目指す。奥駈道は一面ササに覆われたなだらかな道。右手には稲村ヶ岳を望みながら気持ちよく歩くことができる。水太覗からの展望を楽しんだり、弥勒岳からの意外とスリリングな急坂を下ったりしながら進む。
くっそ狭い崖っぷちのクサリ場を越えると高度感のある馬の背状の岩の上に上がる。ここから薩摩転げだかさつま揚げコロッケだか言う難所が始まる。クサリ場が連続するが、意外とクサリを使わずとも通過できる岩場がほとんどで、技術的にはそれほど難しくない。ただ1、2ヶ所ほど寺尾聰の歌かというほどツルツルの滑る岩があり、そこのクサリは大変ありがたかった。
難所は突然終わり苔むした幽玄な雰囲気の稚児泊に入る。さらに進むと七ツ池に出る。当初は湿地帯に大小の池が点在し水草が浮いて蝶が飛んでるような風景を想像していたのだが、実際の七ツ池は池ですらなく巨大なすり鉢状の窪みの底にくっそ深そうな真っ暗い穴がポカンと口を開けている恐ろしい場所であった。どちらかといえば「鬼の釜」というネーミングの方が秀逸である。
11:30、七曜岳に到着。でっかい岩の頂上で、木の生えた平たい頂上の大普賢岳よりもこちらの方がやや展望が良い気がする。正面には行者還岳が存在感を増し、右手にはバリゴヤの頭がよく見える。
七曜岳からちょっと下った分岐点で昼メシを食い、下山にとりかかる。

下山が大変だった。七曜岳からの下り道は荒れているとは聞いていたが予想以上。まずもってルートがどこかわかりづらい。斜面はダダッ広く似たような景色が広がっており踏み跡も目印のテープもわかりづらい。その上地面がグザグザにやわらかい粘土状の急坂で、油断をすると足を取られて転倒する。しかもひるねが薩摩転げあたりで足を傷めてしまったらしく、ただでさえ下りが苦手なひるねがそんな足で迷いやすい荒れた急坂を下るのだから条件は倍率ドンさらに倍である。本当は入之波温泉に行くために15時すぎには下山したかったが、この状態で焦って転落したり道迷いしても温泉どころではないので15時下山はあきらめて安全第一に切り替えてゆっくり下りることにする。
ヘロヘロになりつつも急坂を下り切り、コースタイムを大幅にオーバーしてやっとのことで無双洞へ到着。やれやれだぜ。
無双洞からはゆるやかな登りになり、足元の状態も幾分歩きやすくなったので若干ペースを上げていく。一ヶ所だけ道が崩落している場所があったがまあどうにか進んでいく。そして最後のクサリ場へ。
クサリ場注意の看板をすぎると結構な岩登りとなる。しかし事前に調べていた情報に比べるとそれほど難しくもない。拍子抜けしてこんなもんかと思いつつ進むと目の前の岩には真上を指す矢印が。そう、噂に名高い垂直クサリ場です。うへえ。
けっこう高度感もあってなかなかの難所。しかし岩はホールドもスタンスも豊富にあり、クサリもステップもしっかりしているので三点支持さえ守って慎重に通過すればさほど難しくはない。それでも写真を撮る余裕などはなかったが。しかも登り切ったところにあったはずの底無し井戸もスルーしてしまったが。

16:20に登山口の和佐又ヒュッテまで戻ってくる。
入之波温泉はとうに間に合わず、他に近隣のめぼしい温泉も定休日などで行けなかったため、ちょっと遠回りにはなるがかもきみの湯まで入りに行く。
帰宅して近所の寿司屋に飲みに行ったらガス機器が壊れて工事のため臨時休業だとか。どないやねん。

先日に購入したアクションカムの試し撮りも兼ねての山行だったので、撮った動画をうpしてみた。
7分くらいにまとめてみたが、3D酔いする人はアカンなこれ。何か撮影の際のコツとかあるのだろうか。

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体力レベル
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