鋸岳(第一高点) 〜 釜無川林道ルートでピストン 〜
- GPS
- 11:06
- 距離
- 26.0km
- 登り
- 2,157m
- 下り
- 2,145m
コースタイム
天候 | 快晴のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・スタート時は外4台(内1台は釣り人のもの)、下山時は外5台。 ・下山時には200mほど下流の林道の広い路肩に5台ほどの車が駐車してありました。 ・ゲートまでは未舗装区間が長く続きますが、路面状態は概ね悪くはありません。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【ゲート⇔ログハウス(岩小屋)】 ◆片道9.2km強もある長い林道歩きです。トータルで3kmほど舗装されています。路面状態が悪い区間は長くはないので、マウンテンバイクがあれば楽ができそうです。歩きたいけれど足への負担は減らしたいという方には、この区間のみジョギングシューズで歩くことをおススメめします。 【岩小屋⇔横岳峠】 ◆川原を歩く区間は黄色の○印や赤色の矢印のペイントを辿って歩きます。不安定な石も多いので、足の置場所に少し注意が必要です。 ◆沢から離れると急登になります。赤リボンや赤色や青色のペイントを辿って歩きます。誤った踏み跡や獣の踏み跡が錯綜している所があるため、誤った踏み跡に引き込まれないよう少しだけ注意が必要です。 【横岳峠⇔三角点ピーク】 ◆横岳峠からは、標高にして100mほどの急登を終えると、しばらく緩やかな斜面となります。その後標高にして450mほど続く急登となります。 ◆倒木や木の枝が邪魔になる所が何ヶ所かあります。 【三角点ピーク⇔第一高点】 ◆岩稜帯歩きが主になります。 ◆ちょっとした岩場の通過もありますが、手掛かり足掛かりはあるので、それほど難しくはありません。 ◆ザレていたり、ガレていたりする所が多く、足の置き所に注意が必要です。 |
その他周辺情報 | ★「白州塩沢温泉フォッサ・マグナの湯」で入浴。 ・大人820円。 ・特色のないカルキ泉。 ・汗を流すためと割り切るのが吉。 |
写真
感想
前々から今年の6月に鋸岳に登る予定でいました。
鋸岳は百高山となっているので、そのピークハントが目的でした。
今回、釜無川ルートで登り、無事にピークハントをすることができました。
釜無川ルートは、注意が必要な所はもちろんありますが、どちらかと言うと体力(精神力?)勝負のルートです。
第一高点のピークハントだけが目的であれば、釜無川ルートがおすすめです。
そして、今回の山行にはピークハント以外の目的もありました。
それは、鋸岳に咲くコザクラの亜種を確認すること。
クモイコザクラなのか、それともシナノコザクラなのか?
甲斐駒ヶ岳に登ったレコのコメントでalsoさんから「鋸岳に咲くコザクラはクモイコザクラでいいの?」というような質問をいただいて、気になり、鋸岳に登るついでに確認してみることにしていました。
ただ、花の命は短いので、コザクラに会えるのか少し気がかりでした。
なんとか間に合いました。
大分花の白味が増して、散る寸前という状態でしたが、可憐な花達と出会うことができました。
本日歩いたルートでコザクラの群生地は角兵衛沢のコルから第一高点に登り返す湿った岩場のみ。
ここに10分以上張り付いて、いろいろ観察していたので、遠目に自分の姿を見た人がいれば、何をしているのか訝しく思ったかもしれません。
二つの目的を達成することができて充分に満足できる山行となったのですが、今回の山行はそれだけではありませんでした。
樹林帯を抜けると南アルプスの絶景が広がっていました。そして、鋸岳第一高点は南アルプスの素晴らしい展望台でした。
実は、眺望については、今回あまり期待していなかったのです。
何度か登っている甲斐駒ヶ岳の山頂からの展望と大して変わらないだろうと高を括っていました。
いやはや参りました。
南アルプスの展望は甲斐駒ヶ岳から以上のものがありました。
中でも甲斐駒ヶ岳の堂々たる雄姿には感動すら覚えました。
甲斐駒ヶ岳の山頂からは甲斐駒ヶ岳自体を望めないことを失念していました。
北西方面から甲斐駒ヶ岳を望むのは今回が初めて。
鋸岳から続く稜線を従えたピラミダルな山容。
個人的な琴線に触れる風景がそこにはありました。
ただ、鋸岳からの展望が素晴らしい理由は、なにも甲斐駒が見えるという理由だけではありません。
北岳、間ノ岳、仙丈ケ岳の姿も甲斐駒の山頂からよりも見応えがあるのです。
鋸岳が甲斐駒ヶ岳よりも低いので、南アルプスの雄峰を見上げるような形となり、よりその存在感を感じることができます。
もちろん、それだけではありません。
北岳と間ノ岳は、甲斐駒の山頂から望むと、駒津峰などと折り重なって、野暮ったく感じてしまうのですが、鋸岳から望むと、一つ一つの山体がスッキリと見え、それぞれの山の大きさ、高さをより実感することができるのです。
鋸岳からの展望が劣っている点があるとすれば、富士山と鳳凰山が見えない点くらいでしょうか。
鋸岳は、そのピークを踏むには脆い岩稜帯を通過する必要があり、踏破に達成感を感じるクライマー好みの山というイメージが強かったのですが、景色をのんびり楽しむタイプの登山者にもおすすめの山でした。
コメント
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usofuyuさんお疲れ様でした。
やはりクモイコザクラでしたか!これで安心して眠ることができます!
さすがに植物で標高差1000m近くの分布域はあまりないよなぁって
思っていたので納得できました。
鋸、甲斐駒の眺望いいですよね?気づいてしまいましたか!
自分もこの前見たとき、黒戸側でもなく、北沢峠側でもなく、
今まで見たことのない形の甲斐駒で感動しました。
これは第二高点、三ツ頭とくると、大きくなって形も変わって楽しめるので
とてもお勧めです!
あと富士川源流の水美味しいですよね。
飲みすぎて脇腹痛くなりました
alsoさんからの宿題を無事に解決することができて、ホッとしてます
自分も、これで安心して眠ることができます
鋸岳がこれほど素晴らしい展望台だとは思ってもいませんでした。
雑誌やガイドブックで鋸岳から見える風景を紹介している記事や写真を目にしたことがなかったので、完全にノーマークでした。
第一高点から三ツ頭の間、歩いてみたいですけど、技術的&体力的にどうでしょう…。
ただ、日向八丁尾根から黒戸尾根への周回はいつか改めてチャレンジしてみようかとは思っています。
前回は、ガスガスで展望がなく、三ツ頭から甲斐駒への稜線歩きの最も美味しい所が味わえず、ただ歩くだけとなってしまったので。
あははは。
富士川源流の水は、確かに脇腹痛くなるまで飲んでしまいたくなるような美味しい水ですよね!そこまで飲むのはalsoさんくらいでしょうけど
空きのペットボトル全てに水を汲み、お土産に持ち帰ろうかとチラと考えましたが、長い林道歩きのことに思い至り、0.5ℓだけにしておきました。
usofuyuさん こんばんは!
釜無川上流へは釣りやレジャー等で何度か訪れたことがあり思い入れがあるのですが、今回のレコの様に鋸岳へ登ってみたいと思っておりましたので、とても参考になりました
甲斐駒の眺望をはじめ、特に北岳の素晴らしい写真に感動します
それにしても、日帰りで鋸岳を登られるとはさすが健脚ぶりを発揮されていますね
これからも南アルプス方面のレコを楽しみにしておりま〜す!
iwanalpen さん、こんばんは
ヘルニアのリハビリは順調でしょうか。
鋸岳から見る甲斐駒や北岳は絶品でしたよ
そこそこ写真にも撮れていますが、水蒸気で少し霞んでしまっているので、肉眼で見る姿の方が何倍も綺麗に見えるはずです。
高山に登れるくらいまで回復したら、是非鋸岳に登ってみてください!
これからもiwanalpen さんのリハビリの糧となるようなレコを書けたら、幸いです。
自分も背骨の圧迫骨折で半年ほど山に登れなかったのですが、安静期とリハビリ中にヤマレコの記録を見て「歩けるようになったら、この山に登ってやるぞ」と励みにしていました。
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