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Yamareco

記録ID: 90569
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積雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

鳳凰三山(薬師岳)

2010年12月11日(土) [日帰り]
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GPS
10:07
距離
18.9km
登り
1,707m
下り
1,707m

コースタイム

07:05夜叉神登山口〜07:59夜叉神峠07:59〜09:07杖立峠09:07〜10:42苺平10:42〜11:07南御室小屋11:18〜12:56薬師小屋13:09〜13:20薬師岳13:30〜13:38薬師小屋13:43〜14:21南御室小屋14:34〜15:05苺平15:05〜15:24杖立峠15:24〜16:34夜叉神峠16:43〜17:12夜叉神登山口
天候 午前:快晴
午後:雪
強風
過去天気図(気象庁) 2010年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
夜叉神峠駐車場(無料)
6:20頃時点で駐車は4台
コース状況/
危険箇所等
【登山ポスト】夜叉神峠登山口
【コース状況】

●夜叉神峠登山口〜夜叉神峠
登り始めから雪がついている
●夜叉神峠〜南御室小屋
10〜20cm、場所によって30〜50cm程度
●南御室小屋〜薬師岳
20〜30cm、南御室小屋や薬師小屋付近などの吹きだまりは50cmくらい。
※風は樹林帯から風が轟々いってました。稜線からはまともに立ってられません。

夜叉神登山口からすぐに雪がついてる
夜叉神登山口からすぐに雪がついてる
トレースは1人だけ
トレースは1人だけ
焼け跡からトレースがなくなる
焼け跡からトレースがなくなる
稜線直前。すでにすごい風
稜線直前。すでにすごい風
薬師岳方面はよい天気。
薬師岳方面はよい天気。
富士山方面もよい天気。
富士山方面もよい天気。
しかし!白峰三山方面は…なんじゃこりゃー!
しかし!白峰三山方面は…なんじゃこりゃー!
薬師小屋も1/3が雪で埋まっている
薬師小屋も1/3が雪で埋まっている
薬師小屋からの最後の登り。ラッセル、ラッセル!
薬師小屋からの最後の登り。ラッセル、ラッセル!
雪はほとんど吹き飛ばされている
雪はほとんど吹き飛ばされている
なんとか薬師岳に到着。でも強風で立ってられない
なんとか薬師岳に到着。でも強風で立ってられない
この後、風でカメラも飛ばされる
この後、風でカメラも飛ばされる
観音岳方面が曇ってきた
観音岳方面が曇ってきた
白峰三山は…どんどんヒドいことに
白峰三山は…どんどんヒドいことに
自分トレースを伝って戻る
自分トレースを伝って戻る

感想

●夜叉神峠の駐車場についた瞬間から出端を挫かれる。いきなりゲートの前にしゃがみ込んでいた謎のカップル(20代と思われる)がクルマに乗せて欲しいとこちらにやってきた。2人の格好はペラペラのスニーカーにジャージ、デビュー時のジャミロクアイが被っていたような帽子。その時点の外気温は-2度。とてもこの時期の夜を過ごす格好ではない。女の子が調子悪いから近くの集落まで連れて行って欲しいと。気味が悪かったので一度は断るが、女の子が本当にヤバそうだったので、仕方なく芦安まで送ることに。運転中にオヤジ狩りとかされたどうしようとドキドキしながら、なんでこんなことになったか尋ねるも、回答は要領を得ない。今から思うとあれは芦安の狐に化かされたのではないかとも思ってしまう不思議な2人組だった。
●ということで、予定よりも30〜40分ほど遅れのスタートとなる。クルマの数から考えても今日は山に入っている人は少なそうだ。
●登山道に入るといきなり雪がついている。でもまだこの辺りは、雪と土が半々くらい。
●夜叉神峠に到着。こちら側は晴れているが、向かいの白峰三山にはすごい雲が立ち上っている。稜線に出る頃には、無くなっていればいいなぁ、なんて軽く考えながら歩を進める。登山道も本格的な雪道に。
●夜叉神峠を越えてすぐに先行者1人を追い越すとトレースは1人分だけに。
●杖立峠を過ぎ、焼け跡に到着。もう1人の先行者に追いつく。写真を撮り終わるとその人は夜叉神の方に。「なんだ、先行者じゃなく、昨日テン泊した人か」と思って苺平の方に歩を進めると、あれれ、トレースがない。さっきの人はどうやら撤退したということか。
●結局、ここから観音岳までルートファインディングと雪が深いところではラッセルすることに。これが予定以上に時間を要し、ほぼコースタイム通りにしか歩けなかった。また体力も想像以上にを要し、かなりバテた。進みながら帰りのことが心配に。ただ、場所によっては動物トレースが登山道に忠実についていて、これに大分助けられる。
●この頃から樹林帯でも轟々と風の音が響き渡る。稜線はすごいことになっているはず、歩くことはできるだろうか。
●歩くことおよそ5時間。ようやく稜線に。が、風が強すぎて立っていることができない。強風が吹くたびに地面から舞った雪がバシバシ顔に当たっていたい。目出し帽をつけ、何とか少しでも風が弱まっているタイミングを見計らって少しずつ移動する。せっかく稜線に出たのに、白峰三山は暗雲が立ち込め、オドロオドロしいことに。
●強風と雪のために稜線の岩場で道を間違えたりしながら、何とか薬師岳山頂に到着。この辺りの雪はほとんど吹き飛ばされて地肌が見えている。いつも持ち歩いているデジイチも、一回も使うことがなかった。
●帰りは予定よりも大分タイムオーバーしているので、明るいうちに夜叉神峠までたどり着くことを目標に。残っている力をふりしぼって歩く。しかし、強風のために、自分トレースがもう消えかかっている。また、午後から雪も降ってきて寒々しい気持ちに。
●南御室小屋まで戻ると、トレースが増えていた。このトレースの人もここで撤退したらしい。
●苺平付近から、上がってくるテン泊の人たちとすれ違い始め、ホッとする。
●苺平、杖立峠、夜叉神峠と3つの峠の登り返しがキツかった。夜叉神峠から下りの途中で、日が暮れ、ヘッドランプを使用。スタートが遅れなかったらこんなことにならなかったのに…。
●それにしても今回の山行はズッボリいくところとラッセル、そして強風で、肉体的にも精神的にもガッツリだった。でも、良い経験が積むことができました。

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コメント

ラッセル
danyamaさん、こんばんは。

私も昨シーズン、このルートのラッセルで苦労しました
南御室小屋を過ぎるとワカンを付けても腿までもぐる感じで。。。

ラッセルは一人だとなおさら大変ですよね。お疲れ様でした。

それにしても、朝の6時過ぎにジャージ姿の二人ですか
仲間割れでもして、放置されたのかな?
山の苦労はいいですが、こんな苦労はいやですね。。。
2010/12/12 22:53
Re:ラッセル
youtaroさん


コメントありがとうございます!

昨年の山行記録拝見しました。
youtaroさんが昨年登られたときよりは、まだ雪は少なかったと思います。

登り下りともに南御室小屋からが特にキツいですよね。
登りは小屋を過ぎてから何度もあきらめようと思い、
下りは苺平までの登り返しで、これは体力的に本当にヤバイかもしれないと
ビバークが何度もアタマの中をよぎりました。

山頂ではあまりの強風と日没までの時間の心配に阻まれ、
達成感を味わう暇もなく下山開始でした。
家に戻ってからようやくじんわり噛み締めることができました。
2010/12/13 11:43
私も変な人、、、
danyamaさん

私も12月19日登りました。
だいぶ雪は少なくなっていました。

danyamaさんの記録を読んでいて、
私も「変な人」に会ったのですが、
不思議な感じでした。


この男女もたまりませんね、、

Y-chan
2010/12/21 21:41
Re:私も変な人、、、
Y-chanさん


コメントありがとうございます!

そうですか…いったい何なんでしょうね。

他の登山口ではあまりこんなことはありませんし、
本当に芦安の狐の仕業に思えてきちゃいました。
Y-chanさんはご近所にお住まいのようですので、
また何かあったらご報告ください!

ところで、ヤマレコとブログを拝見させていただいたところ、
Y-chanさんとこの秋に一度お会いしていました!

11月6日です。Y-chanさんのお知り合いが偶然夜叉神から同乗してきた時の
芦安からの乗合タクシーで同じでした。
Y-chanさんブログで記念写真を撮影している後ろで、
紅葉の写真を撮っている黄色の服を着ているのがボクです。
確か帰りも北沢峠から同じバス・乗合タクシーだったと思います。

次回、どこかの山でお会いした時は声かけさせてください。
よろしくお願いします!
2010/12/23 21:51
プロフィール画像
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技術レベル
2/5
体力レベル
4/5

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