朝日連峰(以東岳-大朝日岳)
- GPS
- 18:33
- 距離
- 32.7km
- 登り
- 2,847m
- 下り
- 2,814m
コースタイム
- 山行
- 2:15
- 休憩
- 0:07
- 合計
- 2:22
- 山行
- 7:19
- 休憩
- 0:09
- 合計
- 7:28
天候 | 7/16:曇り、7/17:曇り8時頃から雨、7/18:雨8時頃から曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
7/16:路線バス(鶴岡7:50ー朝日庁舎8:22) 登山バス(朝日庁舎8:30-泡滝ダム9:20) 7/18:登山バス(朝日鉱泉14:30-左沢駅15:36) JR(左沢16:16-左沢線-山形17:00)(山形17:05-新幹線-大宮19:22) |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道は大部分刈り払いされていて歩きやすい。沢沿いの急な降り登りにはロープが固定されている。 ※稜線上(以東岳−大朝日岳)を歩いているときはずっと西側からの風雨にさらされて10mくらい先しか見えなかったが石につけた赤マークでガレバの降りでもルートを外さずに歩けた。 ※大朝日岳の下山でコース指示がないため地図コンパスで確認する。 |
その他周辺情報 | 朝日鉱泉で入浴500円、鉄分が多いのか赤っぽいぬるめのお湯だった。食事は手打ちそば700円、生ビール600円もある。登山バスの乗車券3000円はここで購入する。 左沢駅に隣接して大江町交流ステーションがある。地域の祭りの山車が実物大で展示されていた。みやげ物も売っている。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
シェラフ
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感想
30年以上前に、GWに2回、8月に1回朝日連峰に入っている。山形は遠くアプローチも不便なのでなかなか足が向かなかったが久しぶりに行ってみることにした。天気予報が雨のようで1週間前からチェックしていたがよくならない。雨を覚悟の上行くことにした。
以前は夜行電車で山形に朝着で左沢からタクシーで麓の大井沢や、朝日鉱泉に入ったが、夜行電車もなくなってしまったので今回は夜行バスで鶴岡に向かった。登山バスには10数人乗車した。泡滝ダムに着くと曇りだったが雨は降っていない。
靴紐を締めなおし出発する。沢沿いの道を歩く。大きなブナの森が続く。若いブナも育っている。足元にはブナの実の殻が一面に敷き詰めたようにある。動物たちが中身を食べてしまったのだろう。去年は豊作だったみたいだ。ブナは根本が雪の重みで谷側にまがりそこからまっすぐ上に伸びている。以前5月に入ったとき鳥原小屋あたりは一面の雪原だったが夏に入ったときにそのあたりに大きな樹がある樹林帯だったのに驚いた。雪の時期はこの樹の上まで雪があるのだと思う。やがて冷水沢の吊橋を渡る。この沢沿いの道はアップダウンの少ない道で刈り払いされていて歩きやすい。花も少しづつだが咲いている。七つ滝沢を吊橋でわたると今度はこの沢沿いに右岸を登っていく。沢音を聞きながら歩いていくとやがて沢からジグザグに尾根を目指して登るようになる。ここを登ればもう大鳥池だと思う。登山道の脇に流れ出る水場があり、顔を洗いのどを潤す。尾根に出てしばらくいくと右下に大鳥池が見えてきてすぐに小屋のわきにでた。今日はここで泊まることにする。まだずいぶん早い。小屋前で昼食のパンを食べ、ウイスキーを飲みゆっくりとしたときをすごす。隣のベンチでソーセージとベーコンを焼いていたひとからつまみにもらった。池の上に以東岳が見えるが雲がその山頂を流れていく。明日の天気は悪そうだなと思う。そんなことをしていて時間は過ぎていき、小屋で夕食を作る。アルファ米とレトルトの牛丼、味噌汁で食事を済ませるともう寝るしかない。ここではラジオも受信できなかった。シュラフに入る。
二日目の朝、隣の人たちが起きて食事の準備をしている音で目が覚めた。3時30分くらい。4時過ぎにシュラフから出る。曇りだが雨は降っていない。以東岳も見えている。カップ麺で朝食を済ませ、トイレに行き、出発の準備をする。ここのトイレはきれいだ。何人かが出発した後、5時頃に小屋を出る。大鳥池の取水口の橋をわたりしばらくいくとオツボ峰と直登コースとの分岐がある。ここからオツボ峰へと登っていく。すぐに樹林の緑色だけの登りになる。さすが朝日で大きなブナの樹が空を覆っている。ひたすら登るがやがて尾根上になりゆるやかに登っていく。登るにつれて周囲の樹木の丈が低くなり展望もよくなってくる。三角峰が正面に見え右手にオツボ峰、さらにずっと離れて以東岳が見える。以東岳の右側には雪渓がまだ残っている。以東小屋は今年小屋の基礎を作り、来年建築の予定だということだ。山に仮小屋を作り生活しながら建築作業を続けるのはたいへんだ。稜線上に出るとニッコウキスゲなどが一面に咲いているお花畑だった。以東岳から稜線をたどると大朝日岳まで見える。今回の山旅でこれだけ見晴らしがいいのはこのときだけだった。上空には暗い感じの雲が流れていてこれからの天候悪化が予想される。できるだけ雨が降らないでほしいと思った。いくつかピークを過ぎていき以東岳直前で、雨粒がほほにあたり始めた。雨具のズボンをはき、上着を腰に巻いて歩き始めるとすぐに本格的に降り始め、上着もきっちり着た。雨の以東岳についた。大鳥池は霞んでいるが見えている。ここから縦走に入るが、もう目の前10mくらいしか見えない。西からの風雨は強く吹きつける。足元の草花を撮影しながら進むしかない。展望はまったくない。道形を見ながら稜線上を進んでいく。ガレバのくだりでは石の赤マークが頼りだ。もくもくと進むしかない。山の左側に降りていくと風が尾根にさえぎられて弱くなってきた。左側にうっすらと家型が見え始めるとそこが狐穴小屋だった。小屋の水場で水を補給し少し休みパンを食べる。もう雨具の中まで水がしみてきたが竜門小屋まで今日は行かないと明日下山できない。再び雨の中を登り始める。三国境で天狗の角力取山への道を分け、先に進む。この先刈り払いされてなく道を覆う草を払いながら進む。北寒江山で三面への道を分ける。続いて寒江山を通過する。風雨は激しくなったみたいだ。もうかなり濡れてきた。平坦な道になったと思うとすぐ左に小屋があった。すぐそばに来ないと小屋もわからない。早速小屋に入る。小屋番のおじさんが座っていたので宿泊のお願いをして雨具を脱ぎ一段落した。小屋の奥に寝場所を指定されてそこで落ち着く。パンを食べて昨日と同様にナッツをつまみにウイスキーを飲んですごす。管理人さんは毎年ネパールに行くという。ロキシーが好きだという酒好きのひとだった。しばらく話をしていると。14時頃に大鳥小屋を出た人が続けて8人到着したほかに2人着いてこの日の宿泊は11人だった。大鳥小屋からのひとは翌日、朝日鉱泉14時30分のバスに乗るといっていた。
三日目の朝、3時半頃、隣の人が食事の準備を始めた音で目を覚ます。しばらくして起きてカップ麺の食事とトイレを済ませ、出発準備をする。ここのトイレは和式の水洗だった。どこの小屋もトイレはきれいだ。外に出ると相変わらず西からの雨まじりの風が吹いている。まわりは雲に覆われて視界は悪い。少し登ると竜門山につく。ここで日暮沢小屋の道を分ける。次は西朝日をめざし下っていく。やがて登りにかかるが周りが見えず風雨も強いので足元を見てひたすら登る。いろいろな花が咲いているので晴れていると気持ちのいい道だと思う。西朝日岳につく。稜線を降ると尾根上の平坦な道となり尾根の左側をまくところが中岳だと思う。まわりが見えないから時間間隔が早いのかいつのまにか金玉水の分岐にでた。以前来たときはは水場に行ったが、今日はすぐ小屋に向かう。近いと思ったが小屋が見えないのでなかなか着かない。すぐそばに来て小屋の輪郭が見えてきた。小屋前でザックをおろし少し休憩する。もう靴の中までぬれている。竜門小屋の管理人さんから中ツル尾根が一番早いしただ下るだけといわれたのでこの尾根を降りることにした。大朝日岳山頂もガスの中でそばまで行かないと見えない。山頂にいた人が平岩山のほうに降りていった。誰もいなくなったのでセルフで写真を撮る。
いよいよ最後、中ツル尾根に降る。地図とコンパスでチェック、南西の急な尾根道に入る。ほんとに細い尾根道はどんどん降るばかり。雨はやまない。8合目の導標を見たあたりで気がつくと雨は降っていなかった。周囲も見晴らしがよくなり、青空さえ見え始めた。もっとはやくこの状態にしてもらいたかった。竜門小屋で乾いた服もまたぬれている。しばらく降ってから日差しもあるので雨具を脱ぐ。しだいに草原状から樹林帯へと変わる。やがてブナ林の中を歩くようになった。足元には一面のブナの実の殻。途中のぬかるみで足を取られて斜面を少し滑ったがなんでもなかった。気を引き締めなければ。沢音が近づいてきて二股についた。黒俣川を吊橋でわたり、朝日川に沿った道となる。意外とアップダウンがある。一度河原に出て石を超えながら歩く。しばらくして右岸に渡る。この先の沢は橋が流されたみたいで一度沢床におりて登り返す。さらにもう一箇所沢を渡る。かなり急に降って登りかえすのでロープがついている。しばらく沢沿いに歩き次に朝日川を吊橋で左岸に渡り返すと朝日鉱泉まで30分の標識があった。御影森山分岐、鳥原小屋分岐をすぎ最後に吊橋をわたると発電所に出た。朝日鉱泉はどこにあるのかと見渡すと矢印がさらに上になっている。ここまで来て登りかと思う。ゆっくり登っていくと建物が見えた。入口に入浴できますとあった。よかった。
鉄分が多いのか少し赤っぽいお湯で熱くなくゆっくりつかる。さっぱりして、食堂で手打ちそばとビール、バスの時間まですごす。バスの時間が迫ってきたとき竜門小屋で一緒だった人が二人入ってきた。大朝日から平岩山にいってしまい御影森山から降りてきたので余計時間がかかったとのこと。登山バスは定刻で出発、1時間少しで左沢駅に着いた。
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