試練の早月尾根から憧れの剱岳☆苦行でした…でも最後は晴れやかな気持ちに


- GPS
- 14:00
- 距離
- 15.8km
- 登り
- 2,428m
- 下り
- 2,431m
コースタイム
- 山行
- 12:03
- 休憩
- 1:29
- 合計
- 13:32
・GPS(ガーミン・etrex 30J )のログデータをそのまま添付しています。
・各ポイントの通過時間や移動距離については、GPSのログデータ通りで、
写真の撮影時刻と数分のズレはあるものの、実際とほぼ相違のないデータであると思います。
今回の往復コース概要(馬場島〜剱岳山頂、早月尾根往復コース)
・距離:約15.6km
・累積標高:上り、約2292m
標準CT(ヤマプラより)
登り:(馬場島〜剱岳山頂):562分(9h22)
下り:(剱岳山頂〜馬場島):389分(6h29)
標準CT往復合計:951分(15h51分)休憩含まず
・今回のCT:13h32(内、実質歩行時間:12h03、休憩:1h29)
*標準CTに対して、76.03%(休憩時間含まず)での歩行時間でした
天候 | ・天候:早朝〜9時ごろまで晴れ、10時以降ガスガス、 13時ごろよりスコールで土砂降り、15時以降再び晴れる ・風の状況:終日無風〜微風程度の穏やかな日和 |
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過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
【道程】 行き・・・自宅出発:7/30(土)18:55 高速:圏央道in〜中央道/八王子jct〜岡谷jct〜長野道/松本out 下道:(長野道/松本IC〜R158経由〜馬場島まで) 松本IC〜野麦街道/国道158号線〜471号線 (安房峠道路・平湯料金所経由)〜国道41号線〜県道157号線 〜県道46号線〜県道333号線 (下道:計3時間48分、159.3km) 〜馬場島荘前・公共駐車場着(7/31(日)3:50着) *長野道/松本ICから安房トンネル利用での富山への最短ルート *距離:約370km、所要時間:9時間弱(仮眠2時間半含む) 帰り・・・馬場島荘前・公共駐車場出発:7/31(日)18:10 北陸道/滑川in〜上越jct〜上信越道〜藤岡jct〜関越道〜鶴ヶ島jct 〜圏央道〜自宅着(8/1(月)5:10着) *殆ど高速道路を利用した大回りのルート *距離:約460km、所要時間:約11時間(仮眠3回、計5時間程度含む) 早月尾根の登山口、剱岳への登山基地である 馬場島荘(ばんばじまそう)へのナビセットはこちら↓↓ *〒930-0437 富山県中新川郡上市町伊折1 *もしくは、076-472-3080 馬場島荘の詳細はこちら↓↓ http://www.town.kamiichi.toyama.jp/hp/kanko_turugi/babajimasou.htm 【駐車場について】 ・馬場島荘前公共駐車場に駐車しました(駐車料金:無料) ・馬場島荘前の公共駐車場(メイン)以外に数ヶ所駐車スペース有り ※荘前のメインの駐車場は早朝4時前にほぼ埋まっていました。 ※メインの駐車場以外は少し遠くなりますが 時間を気にすることなく駐車出来そうな感じでした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【トイレ、水場、山小屋・テン場等】 2016/07/31 時点 1、ルート上のトイレついて ・利用可能なトイレは、出発地点の馬場島公共駐車場 (お隣のキャンプ場内にあり、夜間も利用可)と、 早月小屋の2ヶ所のみとなります。 *このルートは、早月小屋を出るとその先にトイレはありません。 2、水場について ・水場も基本的に出発地点の馬場島公共駐車場 (お隣のキャンプ場内にあり、夜間も利用可)と、 早月小屋の2ヶ所のみとなります。 ・早月小屋に天然の水場はなく、小屋で購入する水のみとなります。 (小屋のテン場にも水はありません。自炊用の水も持参もしくは 小屋で購入するミネラルウォーター以外にありません) ・基本的に早月尾根(今回のルート)は、麓から山頂まで 天然の水場はありませんのでご注意下さい。 3、山小屋・テン場について ・このルート上の営業小屋は標高2200m地点の早月小屋のみとなります ・テン場も早月小屋のテン場のみとなります。 *早月小屋の詳細情報はこちら↓↓ http://www.net3-tv.net/~hayatsuki/ *それ以降の上部、剱岳山頂まで山小屋、水場、テン場、 そしてトイレも含め、一切ありませんのでご注意下さい。 *もし、途中で体調が急変した場合などは、早めに早月小屋に 戻ることをお勧めします。 【残雪状況、ルート状況等】 2016/07/31 時点 1、残雪の状況 ・7/31(日)時点で今回のルート上に2ヶ所の残雪箇所がありました。 しかし2ヶ所共、長さ20〜30m程度、斜度も緩い区間でしたので アイゼン等の滑り止めは必要ありませんでした。 2、ルート状況について 1)馬場島〜早月小屋まで ・多くの登山者が歩いている、いわゆる一般的な登山道です。 ・ただ、所々に現れる段差が一段一段大きめなのが気になりました。 それと基本的には全線急登続きのルートです。 ・良く踏まれており、標識やマーカー類も多数ありますので、 道迷い等はほぼ無いと思われます。 *親切に高度200mごとの標識が設置されています。 2)早月小屋〜剱岳山頂 ・小屋から先へ進むと、徐々に樹林帯を抜け、 露岩帯のルートへと変貌していきます。 ・特に高度2800mから先は完全なる岩塊&岩稜の区間、 剱岳らしい岩石のみのルート(カニのハサミなど)になります。 ・しかし安定した鎖とマーカーがしっかり付いているので、 それらを掴み、慎重に辿っていけば特に問題はありませんでした。 *ルート自体は鎖も含め良く整備されている印象ですが、 基本的に2800mから上の区間は、鎖を掴みながらの登降や 岩壁のトラバースなどが連続する区間なので、高所恐怖症や 高所適応の難しい方は立ち入らない方が良いと思います。 |
写真
さすがにこの時期なのでアイゼン&スパッツのコンビは外し
さらに、いつも余ってしまう飲み物も1.5L⇒1.0Lに減らしたので
通常の日帰り装備(約7.5kg)より1kgほど軽くなっています(メットもinです)
ムシカリ「虫狩」(スイカズラ科、別名:オオカメノキ)かと思ったのですが
その違いは、それぞれ五枚の花弁の内、一枚が極端に小さく
一見すると四枚花弁に見えるのがヤブデマリ
ムシカリは不揃いながらもハッキリとした五枚の花弁が特徴
ここまで登り7時間弱、クタクタ疲労感と真っ白しろ〜の景色ゼロの山頂で
何だかアタマまでおかしくなっちゃってマス。。。(*^^)v
(はっ?それって元々でしょ!?)・・・それを言わないで〜〜〜(^^;)
2年前の秋、こちらの別山ルートから登ってきた時は
剱沢の素晴らしい〜景色&紅葉が拝めたのになぁ…
(もー、、、なんで今日はこんなんなの〜〜〜( ノД`)
下降渋滞待ちなどをしながら、何とか早月小屋まで戻ってきました
写真ではよく分かりませんが、かなりの降りっぷりでしたよ(;´Д`)
散々でしたが、終わってみれば今日もやり切った感で満たされていました♪
最近は苦行山行でも、それはそれで楽しめるようになった私でした(^^)
苦行山行だったけど、終わってみれば今日も達成感と充実感でいっぱいに…
・・・最後にこんな晴れやかな気持ちになれた私でした☆
感想
2014年秋
紅葉真っ盛りの中、テントを背負い2泊3日で室堂より
立山を経て別山ルートで初登頂を果たした剱岳。
その剱岳へ今回は北ア三大急登と称され
長く険しいことでも有名な早月尾根から日帰りで挑戦してみようと
私の地元・神奈川から遠路遥々富山まで行ってまいりました。
早月尾根の登山口である馬場島から剱岳の山頂まで
高低差2200m超、北アルプス三大急登でもあり、
長く辛いことで有名な早月尾根ですが、
でも、それ以上に何が大変かと申しますと、
私にとってそれは移動の問題でした。
私の住む神奈川南部から富山の馬場島まで、安房トンネル利用の
最短ルートを使っても約370kmにもなります。
そもそも富山県に普通の観光で日帰りするのも辛いというのに
そこへ12時間超の日帰り登山をしに行くこと自体どうなんだ?
という疑問が浮かぶのですが、しかしそれ以上の想いとして
北アの三大急登である、この長く険しい早月尾根を踏破し、
そして雪と岩の殿堂と呼ばれる剱岳へ登頂してみたい。
ただ単純にそして純粋に
試練の尾根を経て憧れの頂へ登ってみたい…
そんな強い想いのみで、普通ではまずないであろう
神奈川からの”富山日帰り山行”を敢行してまいりました。
山行の詳細な内容につきましては、
お写真とルート状況等の方で記してありますので
ここでは割愛させていただきますが、
先週のジャンダルム&奥穂山行同様、
今回もお昼くらいまでは概ね晴れ予報だったので
その予報を信じて今回も11時までに登頂を果たしたのですが、
それでも先週と同様に見事にガスまみれ。
山頂は最強ガス祭りの様相で、神奈川から遠路遥々やってきて
しかも試練の辛い尾根を登ってきたというのにその苦労も報われず
先週に引き続いてまたまた落胆の私でした…(^^;)
(でも、風は穏やかだったので展望こそ無いものの、
山頂での居心地は案外よかったんですヨ(^^♪)
そして下山中には、まさかのドシャ降り状態に。
実は私、レインウエアを着なければならないほどの
雨山行の経験がなく、ザックカバーをつけるのも初めて。
最初のうちは低木の陰に隠れて雨宿りしていたのですが、
いくら待っても止む気配がないので、ついに諦めて
レインウエア(上だけ)を着用して下山を続けました。
それにしても、予想していた通りレインウエアはかなり暑いですね。
上だけにして大正解でしたが、着なかった下は下着までズブ濡れ状態。
でも、濡れたトレッキングパンツが、熱せられた太もも(大腿四頭筋)を
程よく冷やしてくれたお陰で、筋肉の調子も上向きになり
気分的にもひんやりして、意外と気持ち良く歩くことができました。
そういう意味でも上だけの着用にして非常によかったと思います。
ま、登山道が派手な泥んこ祭りになっていたので、
膝付近までドロドロになってしまったのは
チョッといただけませんでしたが・・・(^_^;)
そんなこんなで苦行的要素の多かった早月尾根からの剱アタックでしたが
ガスガス山行も、そして土砂降り山行も、実際にやってみると
それほど嫌な気分になることもなく、自分にとって初めてのこのルートを
ガスガス・ずぶ濡れの中でもそれなりに楽しむことができました。
今まで自分の中で山歩きをする際に様々な制限や条件(ハードル)の
ようなものが多くあったのですが、最近はそれらを取っ払い、
山行に対して”何でもござれ”の状態になっています。
以前は少し条件やコンディションが悪かったりすると、
山に対してつまらない感情を抱いていたのですが
今は少し条件が悪かろうとなんであろうと、
それ以上にとにかくどこかへ登りたい
そして自分の知らないルートをガツガツ歩きたい
そんな気持ちでいっぱいなのです。
これからもこの勢いをそのままに、
新たなルートや未開の地を目指して
もっともっと歩き続けていきたいと思います(^^)/
お疲れさまで〜す!
なるほど、劔さまだったんですね。
雨は…散々な感じですが、なんとか、よかったですね〜(*'▽'*)
カッパ姿を見たかったわ。
このルート、私の計画は2泊3日なんですよね〜。それも、テント泊。
担げるかも不安になってきた(T^T)
そして、こっちはこっちで恐そうですね。
やっぱ、高所恐怖症には無理な山なのでしょうか。悩んでまうがな〜(>_<)
しかし、日帰りするって言っても
太平洋側から、いらっしゃいませ日本海
みたいな9時間はつらそう〜…
(・∀・)イイ車なので、お尻痛い!というストレスはなさそうですけど。
長距離、お疲れさまでした〜(´▽`)ノ
ochadaさん、こんばんは〜
&富士もお疲れさま〜
そう!立山界隈ってここだったんですよ
(ちょいと離れてるかな?・・・ま、”ツルタテ”ってことで…
これだけの本降りは実質初なんです
言われるようにレインの姿、珍しいので自分も撮りたかったんですけど、
それすら許さないくらい(カメラをウカウカ出せないくらい)の
スコールでしたヨ
このルートのテン泊は早月小屋で、テン場は雰囲気良さげでしたよ
(でも、水場が無いっていうのがねぇ…
自炊用の水を自分で担ぐか、お金出してミネラルウォーター買うかですネ。
キツイルートなので、テン場まで重い水を運ぶ場合は覚悟ですよ
それにしても、今回はやっぱり移動ですよ
>太平洋側から、いらっしゃいませ日本海
↑↑まさにこの通り!(ウマいねぇ〜
フツーのクルマなので・・・とか関係なく、マジ疲れたぁ〜。。。
(全く、早月で疲れたのか?それとも移動で疲れたのか??
判らなくなってる自分です…。。。
lifter175 さん こんにちは\(^o^)/
ご無沙汰しております。
先週のジャンに続き今回は早月と益々ご活躍のようで
さすがでございます(*^^)v
早月尾根は私も凄く辛かった記憶がありますが
見知らぬ同士が力を合わせて登る・・・そんな
仲間意識さえも沸き上がる素敵なルートですね!
辛い以上に得たもの学習したものも多く
以降の私の人生観さえも左右する山行となりました
ガスでも雨でも何でも許せてしまうそれ以上の何かがある
本当に魅力あるルートだと思います。
と
早月尾根もさることながら・・・それ以上にキツイのが移動!
私の場合周り込んだため行きも帰りも500km弱にもなってしまい
帰りは一発で帰ってこれませんでした
にもかかわらず
翌日のお仕事とは
凄いの一言です! 本当にお疲れさまでしたm(__)m
また、男気一杯のレコお待ちしております
beelineさん、こんばんは
コメントいただきありがとうございます
beelineさんも早月経験者だったのですね
実際に歩いてみてよく分かりましたが、
やはりこのルートは長く険しい、
本当にキツイルートだと実感しました
その反面、踏破した時の達成感は大きなものがありましたネ
仰る通り得るものも多く、そういう意味では魅力あるルートだと感じます
beelineさんもやっぱり移動が・・・ですよね
私も帰路はさすがにクタクタで、安房トンネルを越えて松本ICまで
160km近く下道を走る気にはなれず、
全線高速利用の”周り込むルート”で帰りました。
これで470km(500km弱)ですよね
ま、これはこれで疲れましたがぁ。。。
翌日の仕事は気合いのみで何とか乗り切りましたヨ
移動も含め大変ではありますが、それでも魅力ある素敵なルート
beelineさんもまた良い機会がありましたら、
ガッツリ再訪されてみてはいかがでしょう
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