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Yamareco

記録ID: 934429
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜

人の優しさと猿の怖さを感じた蓮華岳

2016年08月07日(日) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 富山県 長野県
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GPS
--:--
距離
13.6km
登り
1,472m
下り
1,473m

コースタイム

日帰り
山行
8:23
休憩
0:53
合計
9:16
4:36
56
5:32
169
8:21
8:46
49
9:35
9:45
42
10:27
10:40
130
12:50
12:55
57
13:52
※今回は脚を痛めていたため、かなり時間をかけて登り下りしましたので参考にはならないかもしれません、ごめんなさい。
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2016年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
扇沢:大町市営無料駐車場第1
コース状況/
危険箇所等
針ノ木雪渓は全体的に落石危険地帯です
扇沢の登山口
登山ポストに届を提出
1
扇沢の登山口
登山ポストに届を提出
登山口横に遭対協の相談所があります
ここで登山届の提出を促されるそうです
まだ早いので誰もいませんでした
登山口横に遭対協の相談所があります
ここで登山届の提出を促されるそうです
まだ早いので誰もいませんでした
明るくなってきました
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明るくなってきました
針ノ木岳にご来光が朝陽が当たり始めました
針ノ木岳にご来光が朝陽が当たり始めました
やや大きい石のガレ場を幾度か通過します
歩きづらいです
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やや大きい石のガレ場を幾度か通過します
歩きづらいです
針ノ木と蓮華岳に朝陽が当たっています
針ノ木と蓮華岳に朝陽が当たっています
どれが蓮華岳のピークか解らない…
おそらく中央のピークかな?
2
どれが蓮華岳のピークか解らない…
おそらく中央のピークかな?
樹林帯と沢を数回通過し、55分ほどで大沢小屋
2
樹林帯と沢を数回通過し、55分ほどで大沢小屋
扇沢まで3km、針ノ木峠まで4km
1
扇沢まで3km、針ノ木峠まで4km
大沢小屋を越え、しばらくすると沢に出ます
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大沢小屋を越え、しばらくすると沢に出ます
滝もありました
針ノ木雪渓の右岸に小さい雪渓がありました
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針ノ木雪渓の右岸に小さい雪渓がありました
針ノ木雪渓が見えてきました
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針ノ木雪渓が見えてきました
今年は雪が少なかったのでいつもより雪渓が小さいです
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今年は雪が少なかったのでいつもより雪渓が小さいです
振り返ると爺ヶ岳
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振り返ると爺ヶ岳
爺ヶ岳、なんだか優しさを感じる山です
見守っていてくれているような気さえします
爺ヶ岳、なんだか優しさを感じる山です
見守っていてくれているような気さえします
雪渓がないので夏道を行きます
ロープ場もあったりします
1
雪渓がないので夏道を行きます
ロープ場もあったりします
さほど難しくはありませんが足場が無いこのロープ場はやや通過しにくかったです
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さほど難しくはありませんが足場が無いこのロープ場はやや通過しにくかったです
雪渓の下にミヤマシシウドの群生地が広がっています
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雪渓の下にミヤマシシウドの群生地が広がっています
左岸を歩いてきましたが、ここから右岸へ向かいます
左岸を歩いてきましたが、ここから右岸へ向かいます
沢を渡渉し、ミヤマシシウド群生地に入ります
1
沢を渡渉し、ミヤマシシウド群生地に入ります
背の高いシシウド地帯の中を通過します
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背の高いシシウド地帯の中を通過します
シシウドの周りはいつも虫が多いのでドキドキしましたが今回はあまりいませんでした、時季でしょうか?
シシウドの周りはいつも虫が多いのでドキドキしましたが今回はあまりいませんでした、時季でしょうか?
沢を渡ります
けっこうな激流なので橋をかけてくれています
この橋は登りの時は見つけづらいので注意してください
3
沢を渡ります
けっこうな激流なので橋をかけてくれています
この橋は登りの時は見つけづらいので注意してください
雪渓地帯にきました
雪渓地帯にきました
10mほど雪渓上を歩けますが、夏道の方を歩く事もできます
1
10mほど雪渓上を歩けますが、夏道の方を歩く事もできます
雪渓を行きました
まだ朝早いからか、やや硬かったです
この硬さだと下りは滑っちゃうかもです
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雪渓を行きました
まだ朝早いからか、やや硬かったです
この硬さだと下りは滑っちゃうかもです
目の前をパラパラッっと石が落ちたので上を見たら猿の群れがいました、親子連れで6匹くらいいました
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目の前をパラパラッっと石が落ちたので上を見たら猿の群れがいました、親子連れで6匹くらいいました
キーッ!とか言いながらこちらを警戒していました
落石を落としながら移動していくので、とても危険でした
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キーッ!とか言いながらこちらを警戒していました
落石を落としながら移動していくので、とても危険でした
子猿はとても可愛いです
子猿を守ろうと必死なのでしょう
石を落されても怒る気にはなれません、むしろこちらが猿達の住処に立ち入っているのですから
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子猿はとても可愛いです
子猿を守ろうと必死なのでしょう
石を落されても怒る気にはなれません、むしろこちらが猿達の住処に立ち入っているのですから
ここで雪渓は終了、再度沢を渡り左岸へと向かいます
奥に見えている岩場をこれから登ります
ここで雪渓は終了、再度沢を渡り左岸へと向かいます
奥に見えている岩場をこれから登ります
ちょうど人が鎖場を通過していたのでズームしてみました
この行程の一番の核心部かもしれません
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ちょうど人が鎖場を通過していたのでズームしてみました
この行程の一番の核心部かもしれません
まずは沢を渡ります
迷いやすいため、目印に鯉のぼりを立ててくれています
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まずは沢を渡ります
迷いやすいため、目印に鯉のぼりを立ててくれています
まるで鯉が沢を登っているようです
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まるで鯉が沢を登っているようです
危険なので橋をかけてくれています
整備してくれている方には心から感謝です
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危険なので橋をかけてくれています
整備してくれている方には心から感謝です
鎖場取りつきに到着しました
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鎖場取りつきに到着しました
足場は多く難しくはありませんが危険な個所です
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足場は多く難しくはありませんが危険な個所です
雪渓を猿の群れが横断していました
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雪渓を猿の群れが横断していました
こちら岸へくるようです
ドキドキします
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こちら岸へくるようです
ドキドキします
さきほどの親子連れでは無さそうです
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さきほどの親子連れでは無さそうです
上部にある雪渓です
ぱっくり度合いが見るからに危険すぎます
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上部にある雪渓です
ぱっくり度合いが見るからに危険すぎます
雪渓から上は針ノ木峠までひたすら急登です
2
雪渓から上は針ノ木峠までひたすら急登です
峠の直下はザレていてきっついです
1
峠の直下はザレていてきっついです
ギザギザに歩かせてもらえるので直登よりはるかに楽になります
整備してくれている方々にまたまた感謝です
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ギザギザに歩かせてもらえるので直登よりはるかに楽になります
整備してくれている方々にまたまた感謝です
針ノ木峠到着
針ノ木小屋、トイレは有料でお借りできます
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針ノ木小屋、トイレは有料でお借りできます
左から白馬岳、中央手前 岩小屋沢岳、右 鹿島槍ヶ岳
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左から白馬岳、中央手前 岩小屋沢岳、右 鹿島槍ヶ岳
白馬岳ズーム
鹿島槍の双耳峰
北アルプスの裏銀座
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北アルプスの裏銀座
昨年登った野口五郎岳
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昨年登った野口五郎岳
昨年、百名山最後の山になった思い出の水晶岳
今回蓮華に登ったのは実は水晶岳に逢いたかったからでもある(^^ゞ
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昨年、百名山最後の山になった思い出の水晶岳
今回蓮華に登ったのは実は水晶岳に逢いたかったからでもある(^^ゞ
左 大天井岳と槍穂
2
左 大天井岳と槍穂
左から前穂、吊尾根を通り奥穂、右に槍
1
左から前穂、吊尾根を通り奥穂、右に槍
北アルプス最奥の山、赤牛岳
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北アルプス最奥の山、赤牛岳
手前から船窪岳、不動岳、南沢岳、烏帽子岳
奥に野口五郎、右奥に水晶岳
2
手前から船窪岳、不動岳、南沢岳、烏帽子岳
奥に野口五郎、右奥に水晶岳
たぶん八ヶ岳
左から赤沢岳、鳴沢岳、岩小屋沢岳
15年前の針ノ木岳縦走の際に通過した思い出
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左から赤沢岳、鳴沢岳、岩小屋沢岳
15年前の針ノ木岳縦走の際に通過した思い出
奥、右から旭岳、白馬岳、唐松岳
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奥、右から旭岳、白馬岳、唐松岳
また行きたい鹿島槍
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また行きたい鹿島槍
針ノ木岳
ザックを小屋前にデポし、気をつけていってらっしゃいと互いに声をかけ出発です
おじさまは針ノ木岳へ
右下に写っているのが二人目の救世主のおじさまです
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ザックを小屋前にデポし、気をつけていってらっしゃいと互いに声をかけ出発です
おじさまは針ノ木岳へ
右下に写っているのが二人目の救世主のおじさまです
私は蓮華岳へ!
剣岳が見えてきました
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剣岳が見えてきました
ここから見る剣はさらにカッコいい
八ツ峰や小窓、三ノ窓雪渓なども一望できる
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ここから見る剣はさらにカッコいい
八ツ峰や小窓、三ノ窓雪渓なども一望できる
まだ蓮華は見えない
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まだ蓮華は見えない
たおやかなイメージの蓮華だけどこんな崩壊地もあるんだな
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たおやかなイメージの蓮華だけどこんな崩壊地もあるんだな
登るにつれて、剣の隣の別山も見えてきた
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登るにつれて、剣の隣の別山も見えてきた
鹿島槍の隣に五竜岳も見えてきた
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鹿島槍の隣に五竜岳も見えてきた
15年前に縦走したスバリ岳から針ノ木への稜線
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15年前に縦走したスバリ岳から針ノ木への稜線
わー、もうすぐ山頂だー!近いじゃん!
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わー、もうすぐ山頂だー!近いじゃん!
立山が見えてきた!
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立山が見えてきた!
山頂だと思った山に登ったら奥にまだピークが…
ここは蓮華の山頂ではなかったと気付く。
おじさまが「蓮華は一度だまされるよ」と言っていたのはこの事だったか(^_^;)
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山頂だと思った山に登ったら奥にまだピークが…
ここは蓮華の山頂ではなかったと気付く。
おじさまが「蓮華は一度だまされるよ」と言っていたのはこの事だったか(^_^;)
たぶん南アルプス
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たぶん南アルプス
うっすらだけど中央に富士山
うっすらだけど中央に富士山
さきほどまで見えなかった薬師岳が見えてきた!
2
さきほどまで見えなかった薬師岳が見えてきた!
薬師岳のカール群も良く見える
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薬師岳のカール群も良く見える
こんどこそ本物の山頂か!?
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こんどこそ本物の山頂か!?
蓮華岳はとにかくコマクサだらけ
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蓮華岳はとにかくコマクサだらけ
お社がある、絶対山頂だ!
お社の直下はコマクサの大群落
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お社がある、絶対山頂だ!
お社の直下はコマクサの大群落
ついたー!
山頂には若一王神社奥宮が鎮座しています
本日二人の優しい方に出逢えた事、猿の落石に直撃されなかった事をお礼してきました
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ついたー!
山頂には若一王神社奥宮が鎮座しています
本日二人の優しい方に出逢えた事、猿の落石に直撃されなかった事をお礼してきました
でも山頂標識のあるピークはまだ先です
2
でも山頂標識のあるピークはまだ先です
山頂から下りて行くパーティが見えます
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山頂から下りて行くパーティが見えます
蓮華の大下りという場所です
雲をバックにパーティの列
なんだか絵になります
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蓮華の大下りという場所です
雲をバックにパーティの列
なんだか絵になります
さて、もうひとつの山頂へ向かいます
1名先客がいらっしゃいます
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さて、もうひとつの山頂へ向かいます
1名先客がいらっしゃいます
蓮華岳山頂
2,799m
船窪岳方面への縦走路が続きます
かっこいい
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船窪岳方面への縦走路が続きます
かっこいい
さきほどのパーティが見えます
あのパーティはこれから船窪小屋に向かうそうだよ、と先客さんが教えてくれました
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さきほどのパーティが見えます
あのパーティはこれから船窪小屋に向かうそうだよ、と先客さんが教えてくれました
さきほどのお社と山頂標識が見えます
山頂標識はなんだか山頂っぽくない場所に建っています
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さきほどのお社と山頂標識が見えます
山頂標識はなんだか山頂っぽくない場所に建っています
裏銀座や薬師岳など一望です
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裏銀座や薬師岳など一望です
槍穂は相変わらず槍穂です
存在感はやはり半端ないです
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槍穂は相変わらず槍穂です
存在感はやはり半端ないです
さきほど通ってきた快適な縦走路です
奥に針ノ木岳が見えます
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さきほど通ってきた快適な縦走路です
奥に針ノ木岳が見えます
おじさまも山頂に立ってる頃かな?
また針ノ木峠で逢えるかもしれないな
さて、下りるか!
2
おじさまも山頂に立ってる頃かな?
また針ノ木峠で逢えるかもしれないな
さて、下りるか!
山頂直下で自転車を担いで登る凄い人2名にお会いしました
ここまで自転車を担いでくるなんて凄い!の一言です
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山頂直下で自転車を担いで登る凄い人2名にお会いしました
ここまで自転車を担いでくるなんて凄い!の一言です
一人目の救世主となったお兄様とまたお会いできました
しかも、また脚を攣らないようにと、今度は漢方薬をくれました
去っていくお兄様の後ろ姿に手を合わせ拝ませていただきました
観音様の化身かもしれません
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一人目の救世主となったお兄様とまたお会いできました
しかも、また脚を攣らないようにと、今度は漢方薬をくれました
去っていくお兄様の後ろ姿に手を合わせ拝ませていただきました
観音様の化身かもしれません
蓮華の縦走路は白く緩やかで、コマクサが咲き乱れ天国のような場所でした
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蓮華の縦走路は白く緩やかで、コマクサが咲き乱れ天国のような場所でした
針ノ木小屋が見えてきました
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針ノ木小屋が見えてきました
針ノ木岳です
おじさま、今はどこら辺を歩いてるかな?
目を凝らしたけど見えないや
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針ノ木岳です
おじさま、今はどこら辺を歩いてるかな?
目を凝らしたけど見えないや
あと少しで小屋です
下りになって、膝の痛みが増して、ぴょこたん歩きでしか歩けなくなってしまいました
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あと少しで小屋です
下りになって、膝の痛みが増して、ぴょこたん歩きでしか歩けなくなってしまいました
なんとか針ノ木小屋到着
おじさまはまだ戻ってきていませんでした
なんとか針ノ木小屋到着
おじさまはまだ戻ってきていませんでした
観音様の化身と思われるお兄様からいただいた脚の攣りに効く漢方です
下山に備え、ここで飲んでおきます
2
観音様の化身と思われるお兄様からいただいた脚の攣りに効く漢方です
下山に備え、ここで飲んでおきます
こちらは最初にいただいた脚の攣りに効くタブレット
即効性があり脚の攣りが徐々に無くなってきたのには驚きました
お兄様、本当にありがとうございます
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こちらは最初にいただいた脚の攣りに効くタブレット
即効性があり脚の攣りが徐々に無くなってきたのには驚きました
お兄様、本当にありがとうございます
では、また針ノ木雪渓へと向かいます
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では、また針ノ木雪渓へと向かいます
膝が痛くてまともに歩けません
ザレの急斜面の下りは本当に辛いです
いつもの倍、時間をかけて下ります
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膝が痛くてまともに歩けません
ザレの急斜面の下りは本当に辛いです
いつもの倍、時間をかけて下ります
下山中、山頂ですれ違った自転車の方にまたお会いできました
というか、今回の山行は登りも下りもほとんどの人に抜かされました(笑)
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下山中、山頂ですれ違った自転車の方にまたお会いできました
というか、今回の山行は登りも下りもほとんどの人に抜かされました(笑)
あ!やっと乗れたね!(^o^)
あまり乗れる場所がなかったと言っていたので良かったね!
と言ってもここも10mくらいで終わってました、お兄様達面白すぎます(笑)
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あ!やっと乗れたね!(^o^)
あまり乗れる場所がなかったと言っていたので良かったね!
と言ってもここも10mくらいで終わってました、お兄様達面白すぎます(笑)
下山中また観音様の化身と思われるお兄様とまたお会いできました!
なんと、お住まいは私の隣の隣町でした(笑)
きっと針ノ木岳と蓮華岳両方行ってきたのだろうけど、すごく速く、かなりの健脚者です!ぐんぐん下りて行き、あっという間に見えなくなってしまいました〜
また後ろ姿を手を合わせ拝ませていただきました!(`´)
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下山中また観音様の化身と思われるお兄様とまたお会いできました!
なんと、お住まいは私の隣の隣町でした(笑)
きっと針ノ木岳と蓮華岳両方行ってきたのだろうけど、すごく速く、かなりの健脚者です!ぐんぐん下りて行き、あっという間に見えなくなってしまいました〜
また後ろ姿を手を合わせ拝ませていただきました!(`´)
雪渓がはじまりますが立ち入り禁止です
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雪渓がはじまりますが立ち入り禁止です
渡渉する個所はけっこうあります
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渡渉する個所はけっこうあります
さきほど猿に2度目の落石攻撃をされた危険個所です
右下の登山道を通過する際、上にいた猿達が石を落してきました
大きいもので50cm以上はある岩が落ちてきました
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さきほど猿に2度目の落石攻撃をされた危険個所です
右下の登山道を通過する際、上にいた猿達が石を落してきました
大きいもので50cm以上はある岩が落ちてきました
猿達がもういない事を祈りながら足早に通過しようとしますが、脚が痛いので急げません!ピンチ!
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猿達がもういない事を祈りながら足早に通過しようとしますが、脚が痛いので急げません!ピンチ!
なんとか猿の襲撃にあわず通過できました
でもまだ油断できません!
ガレ場はこの先ずっと続きます!
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なんとか猿の襲撃にあわず通過できました
でもまだ油断できません!
ガレ場はこの先ずっと続きます!
仮設の橋を渡り左岸から右岸へ移動します
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仮設の橋を渡り左岸から右岸へ移動します
こちらが1度目の猿軍団落石現場です
左下の道をあるいている所、上から猿達が落とした多数の落石がパラパラと落ちてきました
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こちらが1度目の猿軍団落石現場です
左下の道をあるいている所、上から猿達が落とした多数の落石がパラパラと落ちてきました
上を見上げた写真です
ここで逢った猿達は故意に落としたのではないかもしれませんが、移動する度に落石がおきていました
猿がいたら落石に気をつけましょう
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上を見上げた写真です
ここで逢った猿達は故意に落としたのではないかもしれませんが、移動する度に落石がおきていました
猿がいたら落石に気をつけましょう
大沢小屋へ到着
この先はずっと樹林帯です
苔むして感じのよい湧水場所がありました
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この先はずっと樹林帯です
苔むして感じのよい湧水場所がありました
林道入口に到着
ここからは、こんな感じで林道→登山道→林道→登山道と繰り返します
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ここからは、こんな感じで林道→登山道→林道→登山道と繰り返します
脚を引きづりながら、いつもの倍時間をかけなんとか無事に戻ってくる事ができました
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脚を引きづりながら、いつもの倍時間をかけなんとか無事に戻ってくる事ができました
もう人はいませんでした
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もう人はいませんでした
下山途中、右脚のソールが全て剥がれました
林道に出てから剥がれたのでラッキーでしたが、もっと上で剥がれていたら面倒な事になっていたでしょう
ボロボロの登山靴、かかともつま先も中身が露出していましたのでもう寿命だったのだろう
約15年ほどお世話になった靴で、とても愛着があります
今まで脚を守ってくれて本当にありがとう、そしてお疲れ様でした。
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下山途中、右脚のソールが全て剥がれました
林道に出てから剥がれたのでラッキーでしたが、もっと上で剥がれていたら面倒な事になっていたでしょう
ボロボロの登山靴、かかともつま先も中身が露出していましたのでもう寿命だったのだろう
約15年ほどお世話になった靴で、とても愛着があります
今まで脚を守ってくれて本当にありがとう、そしてお疲れ様でした。

感想

まだ暗い時間、登山口を出発
樹林帯や数度の渡渉をし55分ほどで大沢小屋に到着

大沢小屋から先は、しばらく樹林帯を行き、間もなく視界が開けてくる
雪渓近くになると冷気が心地よく、天然のクーラーのようで暑さを凌ぎながら登る事ができた

右岸のガレ場を歩いていた所で猿の群れに会う
パラパラっと音がしたので、落石か!と上を見ると猿の群れがこちらを見てキーッと鳴きながら警戒している
子連れだから、子猿を守ろうとしているのだろう
「大丈夫だよ、何もしないよ、邪魔してごめんね」と良いながら歩くが、猿達が動くたびにパラパラと落石が落ちてくるので、こちらとしてはたまったものではない
なんとか落石にぶつからず通過できて良かった

途中、大きな沢を渡るのだが、設置されているはずの橋が見当たらない
どうやら見落として行きすぎてしまったらしい
来た道を戻り、無事に橋を発見した
登りの時は見つけづらいと思うのでご注意ください

今年は雪が少なかったため雪渓の通過はほぼない
でも10mほど歩ける個所が残っていたので、せっかくだから歩いてみた
やや硬い雪面で、早朝の下山時は滑りそうだ
だが軽アイゼンまでは必要ないかなと感じた
すぐ横に夏道もありますので、雪渓が不安な方はそちらを通過した方が良いと思います

仮設されている橋を渡り再度左岸へ
ここからは岩場になり、鎖場が続く
そんなに難しい鎖場ではないが、思ったより距離も長く疲れる

鎖場が終わると崩壊地に出た
ここで、再び親子連れの猿軍団に会う
さきほどの事を思い出し、なんだか嫌な予感が…

猿はこちらを見て警戒しているのか、先ほど同様キーっと鳴いて威嚇しているようだ
脚を止めて上の様子を見ていたら、50cmほどの巨大な落石が落ちてきた!
目の前をゴロンゴロンと音を立てて、岩にぶつかりながら落ちて行く
「やばい!下に人がいたらぶつかってしまう!」と思い、ラクっ!と叫ぼうとしたが、岩は人のいない方に転がっていき、雪渓の上でようやく止まった

脚を止めて良かった、あのまま行っていたらぶつかっていたかもしれないと思うとゾッとした
他の人達も歩いてなくて良かったと安堵したのもつかの間、
落石はまだ終わらなかった

上からパラパラと小さい岩コロが落ちてくる
いや、猿が故意に落としている?
猿は私の上まで徐々に移動してくる
やばい、このままでは真上から落とされるかもしれない
猿達はじっとこちらを見ながら移動している

身の危険を感じ、上を見ながら急ぎ足で通過した
猿の真下を通過するときは「落とさないで〜」と祈るしかなかった

なんとか落石の直撃にあわず通過できた
落石は動物が原因という事もあるのだな、これからは動物にも気をつけようと学習した

親猿は子猿を守ろうとしているのだろう
猿のテリトリーに人間は立ち入ってしまっているんだなと実感
なんだか申し訳ない気持になった

雪渓地帯が終わり夏道を登っていたら、ふくらはぎを攣ってしまった
元から酷い攣り癖があり、調子が悪い時は頻繁に攣ってしまうのだ
一度攣ったらなかなか治らずいつも難儀するのだ

立てなくなって倒れこんでいたら、下から人が来た

その人は、倒れこんでいる私を見て「大丈夫ですか、どうしたのですか?」
と声をかけてくれた
脚が攣って動けなくなってしまったと言ったら、
「自分も脚に攣り癖がある」と言い、ザックから攣った時用の飲み薬を出してくれた

「大丈夫です、しばらくすれば治まると思うから」と一度はお断りしたのだが、「良いんですよ、それは即効性もあるし効きますから飲んでみてください」と言って、その人は私にタブレットをくれた
「これからどこまで?」と聞かれたので、
「日帰りで蓮華のピストンをするつもりだったのですが、諦めて針ノ木峠までにします。でも脚の調子も悪いので、針ノ木峠もダメそうなら、人にもう迷惑をかけられないのでこのまま下山しようと思います」と言ったら
「そうですね、それが良いですね、気をつけて下りて下さい」
と優しい言葉をかけてくれた

めったに攣った時用の薬を持っている人はいないだろうし、さらに攣った直後にすぐに目の前に現れてくれる事は奇跡に近いだろう

きっと神様か仏様が救世主さんを連れてきてくれたのだろう
この出会いに感謝し、その人を「観音様の化身」と勝手に命名した

タブレットを飲んでしばらくするとやや攣りが治まり、なんとか歩けるほどに回復した
でも、やはりまだ脚の調子が悪い、動き方によってはすぐに攣ってしまいそうになる
「あぁ、今日はもうダメかな、このまま下りようか…」と考え、岩の上に座りボーっとしていたら、第二の救世主が現れた

「どうしたの?」と声をかけてくれたそのおじさま
「ちょっと脚の調子が悪くて、休んでいます。先ほど親切なお兄さんから頂いた攣り用の薬を飲み回復してきているので様子を見ながら登っています。せめて針ノ木峠までは行こうと思うのですが、ダメそうなら下りようかとも思っています」と言ったら
おじさまは「自分はゆっくりだから、今日もここまで沢山の人に抜かされちゃって〜、針ノ木ピストンするつもりだったんだけど、けっこう時間かかっちゃってるからなー、どうしようかなー」と優しい笑顔で話し、一緒に休んでくれた

おじさまと話をしていたら、なんだから元気が出てきた
「よし、とりあえず針ノ木峠まで行ってみよう、そこまで行って蓮華の事はまた考えよう、針ノ木峠まで行って北アルプスの景色を見なければ!」と思い、再び歩き始めた

いや〜きついですね〜。と笑いながら、二人でざれた急登のジグザグ道を登る
おじさまと話しながら一緒に登っていると、安心感もあるし元気も出てくる
本当にありがたい

そして針ノ木峠に到着
目の前には美しい北アルプスの大パノラマが広がる
がんばって良かった…

蓮華行きを躊躇していたが、おじさまが元気をくれたので挑戦してみる事にした

ザックをデポし、サブザックに必要最低限のものを詰め身軽になる

「同じようなコースタイムだからまたここで逢うかもしれないね、頑張りましょう!」とお互いに声を掛け合い、おじさまは針ノ木岳へ、私は蓮華岳へと向かった

脚の調子は思わしくないが、お兄さんのくれた薬のおかげで大丈夫そうだ
蓮華へ絶対に行ってやる!と強い思いに変わってきた

登り始めは急登だが、しばらくすると気持ちのよい白い縦走路となる
コマクサが咲き乱れ天国のような場所だ
ピークだと思っていた所は蓮華の山頂ではなくてガッカりしたが(笑)
おじさんから「蓮華は一度だまされるよ(ニヤリ)」と言われていたが、こういう事かと実感(笑)

無事山頂に着き、お社の神様に手を合わせた
今日は、二人の方に助けられここまで来られた事、猿の落石に直撃されず来られた事を神様に感謝する

さて、下るか
山頂を後にし、しばらくすると薬をくれたお兄さんが下から登ってきた
「あ!さきほどの方ですね!」とお互いに声をかけあう

「脚はどうですか?」と優しいお兄さん
「おかげさまで回復して、諦めようと思っていた蓮華の山頂に立つ事ができました!お兄さんがいなかったら私は今日蓮華の山頂に立つことはなかったでしょう、本当に感謝しています、本当にありがとうございます!」とお兄さんに伝える事ができた

そして、お兄さんは「これも持っていってください」と言って、攣りに効く漢方薬を出してくれた
「もう大丈夫です、だからそれはお兄さんが持っていてください、今日はまだ縦走があるのではないですか?だから本当に大丈夫です」と言ったら
「私は、今日はもう下りるだけです。これも3つあるし、だから大丈夫ですよ」
と再び私に薬をくれた

なんて人なんだ!本当に観音様の化身かもっ!まちがいないっ!

勝手に観音様の化身にされたお兄さんは、山頂へと向かっていった
私は、お兄さんの後ろ姿に向かって「ありがとう、ありがとう!観音様ありがとう!」と手を合わせた
とてつもなく怪しい光景だ

下山になり、今度はふくらはぎの攣りではなく、持病の膝痛が悪化してきた
まともに歩けなくなりなんとか針ノ木峠に到着
まだおじさまは戻ってきていなかった

しばらく待ってみたが、戻ってこないので、先に行く事にした
私はゆっくりだから、もしかしたら途中で追いつかれるかもしれないし、と思ったのだが、下山の際おじさまに再びお会いすることはなかった
お礼を言いたかったので、残念だ…

お兄さんにいただいた漢方薬を飲み下山開始

膝がすこぶる痛くて、いつもの倍時間がかかってしまうが、ゆっくり行けばなんとかなるだろう

ピョコタンピョコタンと歩いていると、皆が「脚大丈夫?」と声をかけてくれる
皆、本当に優しい人ばかりだな、としみじみ思う

脚が痛くて岩の上で休んでいたら、観音様の化身のお兄さんが私に追いついた
さすが健脚だ!あっという間に追いつかれてしまった〜

「脚はどう?」とお兄さん
「いただいた薬と漢方のおかげで回復しました!今は持病の膝痛が出てちょっと難儀していますが、ゆっくり下りるので大丈夫です!」
と言ったら、また励ましてくれた

「これから帰るの大変だね大丈夫?どこまで帰るの?」というような話から、お兄さんの住んでる場所が私の隣の隣町ということが判明(笑)

観音様の化身は案外近くに住んでいるんだな!と思った

そして、お兄さんは颯爽と下って行き、すぐに姿が見えなくなった
おそらく針ノ木岳も行ったのだろう、蓮華にも行ってあのペースとは…
お兄さんは、かなりの健脚とみた

予定よりも大幅に時間がかかったが、下山は猿の落石攻撃に合う事もなく、無事に下りる事ができた

今回、人の優しさやありがたみを感じられたり、
動物による落石の危険性を知ったりと、
とても有意義で濃厚な山行となった

蓮華岳、登れて良かった

お兄さん、おじさま、本当にありがとうございました

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