箱根・湯坂路＋地球博物館
hirokok510
体力度について
- GPS
- 04:34
- 距離
- 10.4km
- 登り
- 535m
- 下り
- 837m
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| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2016年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
畑宿から飛龍の滝までが結構長く、その先の急な登りがまた長い。湯坂路入口と鷹巣山との合流点からは歩く人が少ないのか、藪っぽいところや、道が削れていたり、滑りやすい路面があり。湯元まで下りが長いので、注意が必要かと思われる。鍛えの入っている人には何でもなくとも、私のようなトレーニング不足の人間には、慎重に対応せざるを得ないコースだった。実際、下りの途中で足が根っこに取られて転倒し、大事に至らなかったが、転倒によるけがなどを考慮に入れた行動を考えるべきと思った。路面が湿っている場所が多かったので、夕立などがかなり多い場所と考えた方がよいらしい。 |
写真
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目を富士箱根周辺地域まで広げると、フォッサマグナ要素と呼ばれる固有植物がみられるー古い起源でこの地域に生き残ったもの、火山活動に適応して進化したものなど様々な背景があるようだ
イソギク・シオギクは高山植物のイワインチンの近縁種で氷河期に高山に後退。適応したイワインチンなどと海岸部に取り残されてイソギクやシオギクに適応進化したものが分かれたようだ。、
箱根周辺から伊豆諸島あたりにかけて分布し、ハコネコメツツジ属と考えられたハコネコメツツジは伊豆神津島で大島つつじとの混生・交雑が確認され、ツツジ属と観られるようだ。
デスモスチルスなどの化石から丹沢がまだ中新世中頃で南の海中にあるころは、日本周辺は熱帯のような気候であったことがわかっている。
650万年前頃、丹沢のある火山島はプレートの沈み込みで日本列島に接近し手衝突を開始し、500万年前ころ、現在の清川村に礫層の堆積を残した
その後も丹沢との衝突が続き、やがて伊豆半島となる火山島も丹沢と衝突し、山北町には50万年前の陶磁海だった場所に泥の堆積と礫層の堆積を証拠としてのkしている
感想
今年に入ってからハイキングの回数も月に1~2度、しかも強度がかなり低くなっている。歩いた山も標高の点では大山（⒓52m）が最高で、赤城山鍋割山は山頂に至らず、あとは水沢山、大高取山、曽我丘陵、鎌倉、高尾山、松田山、津野辺山など貞山が多い。数年前のアルプスでひざなどを痛めて依頼、遺跡歩きが主体となり、軽い歩きが多かったので、脚力・体力の衰えがはなはだしい。これではいかんと、真夏でも歩こうと箱根に向かう。当初は丹沢の大倉尾根を歩こうと思ったが、めっきり脚力が低下したので足馴しに箱根を歩き、帰路、まだ行ったことのない神奈川県立地球博物館を見学することにしたーーというか、逆で地球博物館を見学するついでに箱根を歩くということかーー。
夏休みのお盆前、さすがに箱根は車の渋滞で小田原からのバスが進まない。予定より一本遅れのバスを湯元で乗り換え、旧東海道を走って畑宿に9時半過ぎに到着。歩きはじめる。初めてのコースなのでまず入口を探す。畑宿では観光客の進む方向と離れて旧東海道を元箱根方面に進むと、右に畑宿寄木開館があり、その看板の下に飛龍の滝方面の道標があった。最初期の東海道は三島から御殿場に抜ける御殿場線ルートだったが、平安時代の延暦の富士山噴火で旧東海道のルートが開かれたらしい。寄木会館の少し先で道は山側に入る。畑宿側には前箱根の山々＝白銀山や大観山方面が見えている。道はしばらく林道のような未舗装の車道で、タマアジサイなどが道路わきに咲いている。作業中の軽トラックの運転手が、この先は足場が悪いから気を付けるようにアドバイスされた。畑宿の夫婦桜を過ぎて、沢沿いの道になると、10分強で飛龍の滝まで500mの道標、そこからはやや急な山道となり、12分くらいで飛龍の滝の下に出る。そこから沢を渡って滝の直下の瓦に出る。滝の上部は見えず、撮影しながらその上の岩まで上がることができそうかどうか観察するーーがかなり足場が悪く、危険が伴う感じだったので、今回はあきらめて先に進むことにした。少し戻って川を渡り、分岐から急坂をジグザグに進む。標高差100m鞍を一気に20分ほど登るとやや平坦になり、湯坂時入口付近の分岐に出る。ここは国道一号線から少し入った林道のような場所で、左に国道方面に進むと芦の湯方面、右に下ると鷹巣山（城址）方面だ。鷹巣山方面に進むと、シシウド、ナツノタムラソウ、アジサイ、コウゾリナ、コバギボウシ、キンミズヒキなどの花々が目を楽しませてくれる。撮影しながらゆっくり歩いて20分弱で鷹巣城跡に出る。11時過ぎ、ベンチがあったので、ここで昼食をとる。短い昼食休憩後、標高834mの鷹巣山から一気に100m近く下る。傾斜が緩み、コバギボウシやシモツケソウを見ながら先に進むと鎌倉古道の名残か、城跡の名残か？石敷きが出てくる。鷹巣から20分くらいで林道交差点に出ると郷らの街並みが見える。そのすぐ先には小涌谷分岐があり、さらにツリガネニンジンやアジサイの咲く道を15分くらい登り返すと標高800mの浅間山の山頂付近の草原に出た。このこ拾いピークがお大平山でこのあたりの開けた場所がどうやら鷹巣城のあったところらしい。かつては下鷹巣と呼ばれたらしい。江戸時代、富士信仰から富士浅間神社が置かれたところから、鷹巣城跡が浅間山と名前が変わったようだ。浅間山手前には千条ノ滝・宮の下方面分岐があり、浅間山山頂付近にはベンチがいくつかあり、ハイカーが休憩している。ここは素通りして10分くらい先に進むと、湯本へ90分の道標があり、大平台分岐となる。12時を過ぎ、コバギボウシを見ながら進むとオレンジ鮮やかなコオニユリが二輪咲いており、しばし眺める。さらに歩くと、オミナエシが咲き、少し先にはセンニンソウが咲いていた。日本のクレマチスだーー。さらに進むと、湯元90分の道標がある。浅間山から50分，湯本への中間点だ。さらに10分くらい下るとオカトラノオがあらわれ、長い長い下りに入る。地形図上にはいくつかのピークがあるはずだが、それとは気づかず30分ほど下っていくと鎌倉古道の石畳の道となり、1時10分過ぎに「湯坂城跡」の看板に出る。しかしここはたいへん狭い場所で城跡でなく、土塁（と濠？）跡が見られるだけで湯坂城（鷹巣城？）の本体は浅間山付近らしい。
久々の山歩きで長い下りに結構足が疲れている。ここから石の多い急な下りになり、しんどくなるが転倒しないよう慎重に下る。しかし体力不足が露呈し、石と木の根の出た急な路面で足先を根っこにひっかけ転倒。崖から落ちないように慎重に体勢を立て直し、しばらく座り込んで休憩し、水分やエネルギーを補給して呼吸を整える。浅間山付近のベンチで休憩していた若い女性ハイカー二人が下ってきたので、登山道の端によってやり過ごした。しばらくして立ち上がり、転倒の無いように慎重に下るとすぐ登山口の「湯坂路・鎌倉古道」の道標のある国道一号線に降り立った。1時半過ぎ、少し遅れたがほぼ予定通りだった。しかし体力・脚力低下ははなはだしい。今後どう体力を回復させるか、考えねばなりませぬーー。
国道一号線を湯本駅に向かい、早川の旭橋跡（三条実美が渡り初めをした）を通過し、旭町に差し掛かったあたりで道を渡って湯本駅に出ようとすると、ISAMIYAのアイスクリームの看板が目につき、とりあえずここで休憩。スノーアイス抹茶クリームを注文し、エネルギーを再注入して、入生田の地球博物館に向かう。初めての見学だが、エントランスホールでは巨大な石のドームが見える。カナダ・イエローナイフの枕状溶岩の巨大な壁、ネパールのリップルマークの壁、オーストラリアの柱状節理など、巨大な岸壁が立ち並んでいる。こんな展示は見たことがないスケールの大きさだ。実際に現地から切り出して運んだのだろうか？レプリカとは書かれていなかったようだがーーーー
常設展を見学する前に特別展の「ミネラルズ―大地からの贈り物」展を見る。様々な鉱物が地球上でどのように形成されたのか、順を追って展示されている。
第一章：地球上の鉱物のできる場所−宇宙と地球の元素の構成、第二章：マグマの中ー火成岩ーマグマだまりの底の鉱物ーマグマ活動の最後の鉱物ーペグマタイと・石英、第三章：熱水中でできる鉱物ー高温越水―低温熱水ー海底噴出熱水（金銀銅など）ー噴気地帯、第四章：地表でできる鉱物ー水の流れによる濃集ー蒸発でできるー第五章：大地の熱と力ー広域変成岩（結晶片岩など）−風化や変質でできる蛇紋岩などーマグマの熱でできる：ホルンフェルスー石灰岩との反応でできる：方解石・ベブス石ー沈み込み帯でできる：結晶片岩・ヒスイ輝石など―第六章：大陸の地下でできるールビー・サファイアー地球深部でできる―マントルとダイアモンドー第七章：宇宙空間でできるー宇宙誕生と元素ー隕石ーーなど鉱物がどのような場所と状況でできるのかわかりやすく展示解説している。
常設展も圧巻で地球と鉱物の成り立ち―生物の出現と進化ー神奈川県の成り立ち―丹沢・伊豆半島の列島への衝突―神奈川・フォッサマグナ要素の植物などなど見どころは一杯。丹沢・伊豆半島の衝突は私は1500万年前くらいの出来事かと思っていたが、この展示では700万年前には丹沢と伊豆半島は太平洋の南側にある火山島で、500万年前に丹沢が、100万年前には伊豆半島がプレートの沈み込みとともに列島（丹沢）に衝突―列島全体にも大きなインパクトを与えた神奈川県の成り立ちをわかりやすく説明している。
またミュージアムシアターでは地球の成り立ちや列島京成、箱根火山の形成など様々なテーマで短い映画を上映している。また常設展示では丹沢や伊豆半島の衝突と駿河・相模トラフの形成などの映像も用意されている。神奈川県民の間では知られている博物館と思うが、県外の人間にとっても一度は訪問すべき場所と思う。
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