記録ID: 94475
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積雪期ピークハント／縦走
奥多摩・高尾
雲取山(日原〜長沢背稜〜三条の湯)
2011年01月08日(土) 〜
2011年01月10日(月)
俺塩
- GPS
- 17:05
- 距離
- 36.8km
- 登り
- 2,532m
- 下り
- 2,547m
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1/8(土)東日原8:00―10:15一杯水避難小屋10:25―11:05ハナド岩入口11:15―11:50七跳尾根分岐―12:45酉谷避難小屋(泊)・・・酉谷山頂上往復、登り所要15分
1/9(日)酉谷避難小屋6:40―8:45天祖山分岐―9:25【長沢山】9:35―10:10桂谷の頭―11:40【芋ノ木ドッケ】―12:25大ダワ12:30―12:55雲取山荘13:00―13:30【雲取山】…避難小屋泊
1/10(月)雲取山7:35―8:00三条ダルミ8:05―9:55三条の湯10:10―10:35後山林道終点10:40―11:40塩沢橋―13:05お祭バス停
1/9(日)酉谷避難小屋6:40―8:45天祖山分岐―9:25【長沢山】9:35―10:10桂谷の頭―11:40【芋ノ木ドッケ】―12:25大ダワ12:30―12:55雲取山荘13:00―13:30【雲取山】…避難小屋泊
1/10(月)雲取山7:35―8:00三条ダルミ8:05―9:55三条の湯10:10―10:35後山林道終点10:40―11:40塩沢橋―13:05お祭バス停
| 天候 | 3日間とも晴れ。 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2011年01月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
バス:奥多摩駅7:25=東日原7:50ごろ。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
◎要注意箇所◎ 1.長沢背稜、水松山分岐付近 酉谷山方面から歩いた場合、天祖山へ分岐を下に見送ると、縦走路はすぐ上の尾根を乗越てすぐに尾根の北側の巻き道に降ります。東京都が設置した指導票以外に、私製の小さな指導票が2つつくほどのわかりにくい場所です。特に降雪直後で踏み跡がない場合は、北側の巻き道に降りるという発想はしづらく、そのまま尾根通しを進むミスを犯しやすいのではないかと思われます。またこの北面の巻き道は長沢背稜のなかでも最も雪の深い区間となりそうです。 2.長沢背稜・ヤケトの頭への急登 「シャクナゲピーク」とでも名付けたくなる桂谷の頭から緩やかに尾根通しを下っていくと、稜線上に突然岩交じりの急な登りが現れます。これまでの感じから、どちらかに巻き道があるのではないか?と考えてしまいましたが、ここはこの急坂を直登します。その後わずかに尾根の東京都側を巻いた後、区間は短いですが尾根筋に向かって岩場の急な登りがあります。コースもわかりづらく、登り・下りとも要注意です。 3.芋ノ木ドッケ〜大ダワへの下り 急な下りで、「山頂効果」で進行方向もややわかりにくいです。今回はありませんでしたが、二軒小屋尾根への踏み跡に入らないように注意が必要です。 4.雲取山・三条コース 三条コースは、三条ダルミ〜三条の湯の間がほぼ全区間巻き道となります。 �‘暫羯憩擦�数か所あり。道が細いのでアイゼンの着脱のポイントの見極めはむずいかしいかも。今回は、三条ダルミでアイゼンをはずして、正解でした。ただし、標高の"低い"(1300〜1500mくらいの)ところほど、今後は融解・凍結を繰り返してアイスバーン化しやすいと思われます。 ・法面の砂が崩れて登山道をふさいでいる箇所が2,3か所あり。危険はないですが、スパッツをつけていないと、靴の中に砂が入りそうです。 ・滑る石:三条の湯まであと5分くらいのところの路面に、見るからに滑りそうな岩が露出しているところがあります。私は先行者の助言に従って、この部分を高巻きしました。 ◎積雪状況 基本的に6本爪アイゼンの携帯が必要ですが、着脱の判断はなかなか難しいです。 ・長沢背稜は全区間、アイゼンなしで歩けました。積雪が最も深いのは、天祖山尾根の北側を巻くところで、踏み跡を外すと30cmほどもぐる感じでした。 ・芋の木ドッケ→大ダワへの急降りは、木の根や岩が露出しているところも多く、必ずしもアイゼンが有効という感じではありません。桂谷の頭との鞍部からヤケトの頭への急坂も同様。 ===その他の登山道状況=== ●ヨコスズ尾根〜一杯水避難小屋 前半はとにかくきつい登りです。滝入の峰の東側を巻く部分が異様に長く感じます。稜線を歩くようになると、栗の実が多く落ちている場所があり、そこには熊棚もいくつかみられました。 ●一杯水避難小屋〜酉谷避難小屋 ほとんどアップダウンのない巻道です。巻道らしく、ときどき路肩が崩れぎみの場所があったり、日向と日陰で積雪状況に差があったり、片側が切れ落ちた桟道だったりと、ところどころ気を使う部分はありますが、おおむね歩きやすい道です。 ・途中で「ハンギョウ尾根」へ向かうものと思われる、明瞭な踏み跡があります。試しにちょっと歩いてみたら、すぐにモノレールの軌道が現れました。 ・長沢背稜最強の展望台である「ハナド岩」には東京都設置の指導表の下に「ハナド岩」と手書きで書かれています。分岐からは20秒くらいのところなので、ぜひとも立ち寄ってその展望をお楽しみください。 ●酉谷避難小屋 定員は7名の小さな避難小屋です。 3連休初日ともあり、小屋の宿泊は9人。その他に酉谷山山頂でテント泊の2人組が2組ほどいたようです。 想定内の出来事ではありましたが、混雑必至の3連休初日に、この小さな小屋に堂々と5人パーティーで押しかける、宴会山岳会ご一行様がいらっしゃいました。 やはり、この小屋利用をして山行を計画する場合、万一小屋に入れない場合の用意は欠かせません。ちなみに自分の場合は、午後1時の時点で小屋に入れなければ、七跳尾根から小川谷林道に下って東日原に帰る予定でいました。 水場は小屋の前にあり、細いながらも出ていました。500mLのペットボトルが満水になるのに1分くらいだったと思います。 ●酉谷避難小屋〜滝谷の峰ヘリポート 相変わらず、高低差のほとんどない快適な巻道が続きます。 「行福のタオ」には酉谷山山頂への道標があり、酉谷山頂からの尾根通し道とはここで合流します。 タワ尾根への分岐は今回はしっかりとは確認できませんでしたが、登山道が直角に曲がる、比較的広い場所がそうなのかな・・と思っています。 滝谷の峰ヘリポートは滝谷の峰と水松山の鞍部にあり、ここからは、秩父盆地の展望が大きく広がります。 登山道はこのあとも東京都側を巻いていきます。 ◎天祖山分岐と水松山のコル、天祖尾根北面の巻道については、冒頭の「要注意箇所� 廚猟未� ●長沢山〜芋の木ドッケ 長沢背稜の核心部ともいえる区間で、この区間は基本的に尾根通しを歩きます。 桂谷の頭はシャクナゲの木に覆われていて、シャクナゲシーズンはすばらしい光景が広がりそうです。 長沢山、桂谷の頭までは快適な尾根歩きですが、ヤケトの頭へは短いですが足場の悪い急なのぼりがあります。 その後は芋の木ドッケまではゆるい登りですが、ニセピークが2つくらいあってとにかく遠く感じます。 芋の木ドッケの山頂標識は、なぜか山頂からわずかに大ダワ方面にすこし下がったところについています。展望も皆無で東京都第2位の高峰という事実と、当目に見た堂々たる山容とは裏腹な不人気ピークであるのが納得という感じでした。 ●大ダワ〜雲取山荘〜雲取山 雲取山のメインルートということもあり、よく歩かれています。山荘からは雲取山頂上へは道がジグザグについており、登る分にはアイゼンの必要はまったく感じません。 ●雲取山避難小屋 定員20名程度の避難小屋としてはこの山域で最大の規模を誇ります。 午後1時半の到着時にはまだ先客は1名のみでしたが、最終的には15人程度が宿泊したようです。 ★現在避難小屋のトイレが大惨事となっております。。。使用の際は細心の注意を払ってウンを踏まないように。。。 ●雲取山〜三条ダルミ 急な下りではありますが、道がジグザグについており、アイゼンなしでも問題なく降りられる感じでした。 ●三条ダルミ〜三条の湯 →冒頭の「要注意箇所 4.雲取山・三条コース」参照 水場は、何か所か沢筋を横断するところで水が流れている箇所がありましたが、はっきりとした水場の表示はありませんでした。 ●三条小屋 この日の入浴時刻は12:00〜でした。 とてもきれいな小屋で、冬用トイレも清潔でした。ただし、水場は冬季はないようです。 ●三条小屋〜お祭 三条小屋〜後山林道終点までの道もほとんど林道のような穏やかな道です。 後山林道は、たまに舗装区間もありますが、基本はダート。 途中で、「6.0km」のようなキロ標識がありますが、これはお祭りからではなく、林道の通行止め箇所からの道のりとなります。通行止め箇所からお祭りまではさらに30分以上あるいたような・・・気がします。 ●お祭り荘 お祭りバス停は、林道入り口から奥多摩駅方向にわずかに歩いた場所にあります。その上に「お祭り荘」がありますが、ここで食事休憩可能。 お祭り荘のご主人は現在「七つ石小屋」の管理人も兼ねているそうですが、基本的に鴨沢から七つ石小屋までの間しか歩かれないそうなので、それ以外の区間の登山道情報などを提供すると大変喜ばれます。 食堂横のパソコンの画面が「ニコニコ生放送」だったのが、実はすごく気になっています。 |
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東日原7:50くらい着のバスで東日原到着。自分以外は全員日帰り装備。東日原行のバスで川乗橋で誰も降りなかったのは今回が初めてw
一杯水に到着。ほぼ同時刻に三つドッケから1人男性の方が降りてきました。
今回は先を急いでいたので、三つドッケはパス。
今回は先を急いでいたので、三つドッケはパス。
ハナド岩からの眺め。ウトウの頭、天祖山、雲取山がほぼ一直線上に並んで見えます。
ハナド岩から石尾根方面。鷹ノ巣山の左肩に富士山が頭を見せています。
酉谷小屋の方向から歩いてきた犬。七跳分岐まであとをついてこられたが、痩せていてあまりにもかわいそうだったので、行動食を少し分けてここで追い払う(その後酉谷小屋に現れるが、最終的には小川谷へ下って行った)。飼い犬なのは間違いないが、迷子なのか故意に山中に放されているのかもわからない。いずれにしても犬がかわいそうだし、登山者としてもはなはだ迷惑。
1/8 11:46
酉谷小屋の方向から歩いてきた犬。七跳分岐まであとをついてこられたが、痩せていてあまりにもかわいそうだったので、行動食を少し分けてここで追い払う(その後酉谷小屋に現れるが、最終的には小川谷へ下って行った)。飼い犬なのは間違いないが、迷子なのか故意に山中に放されているのかもわからない。いずれにしても犬がかわいそうだし、登山者としてもはなはだ迷惑。
酉谷峠付近からは、北面の展望が開ける。浅間山もすっかり白くなった。
酉谷小屋には無事一番乗りで寝床を確保。見ての通り、定員は6・7人。
小屋の窓からみる石尾根(左・鷹ノ巣、右・日陰名栗)、その手前の尾根がタワ尾根で鷹ノ巣と日陰名栗の鞍部に見えるピークがウトウの頭だそうです。
1/8 12:52
小屋の窓からみる石尾根(左・鷹ノ巣、右・日陰名栗)、その手前の尾根がタワ尾根で鷹ノ巣と日陰名栗の鞍部に見えるピークがウトウの頭だそうです。
行福のタオの指導票。酉谷山頂上からの尾根通しの道が示されている。
滝谷の峰ヘリポート。秩父側の見晴らしが良いです。遠くに両神山が見えます。
長沢背稜最大の(?)難所。水松山西の肩の分岐。この標識の手前(酉谷山側)に天祖山への分岐があり、それを見送って、南側の巻道から尾根に乗ったところにこと2つ目の標識があります。
1/9 8:46
長沢背稜最大の(?)難所。水松山西の肩の分岐。
この標識の手前(酉谷山側)に天祖山への分岐があり、それを見送って、南側の巻道から尾根に乗ったところにこと2つ目の標識があります。
この標識の手前(酉谷山側)に天祖山への分岐があり、それを見送って、南側の巻道から尾根に乗ったところにこと2つ目の標識があります。
尾根に乗ったはいいが、突然踏み跡が薄くなってどこが道なのかよくわからない。
よく探すと、尾根の北側に登山道が見える。この杭の列が雪に埋もれたら、どこが道なのか判別不能になりそう。
桂谷の頭。越冬中で葉を閉じて下を向けたアズマシャクナゲの木をたくさん見ました。よーくみるとつぼみをつけた状態で越冬していることに気付く。
1/9 10:12
桂谷の頭。越冬中で葉を閉じて下を向けたアズマシャクナゲの木をたくさん見ました。よーくみるとつぼみをつけた状態で越冬していることに気付く。
東京都第2位の高峰・芋の木ドッケの最高点らしき場所に標識はなし。
そこから大ダワ方向に数メートル下ったところに頂上標識があるのは、もしかすると二軒小屋尾根への踏み跡に入らないようにするための配慮なのかもと想像してみる。
1/9 11:38
そこから大ダワ方向に数メートル下ったところに頂上標識があるのは、もしかすると二軒小屋尾根への踏み跡に入らないようにするための配慮なのかもと想像してみる。
雲取山荘。時間が中途半端なせいか、人の気配がない。トイレは冬季用のみ使用可能。
避難小屋の寒暖計。-11℃を示しているが、風が吹くといっそう寒く感じる。
三条ダルミから20分ほど下ったところにある桟道雪がつくとかなり歩きにくそう。
三条の湯まで5分くらいのところにある、登山道に露出したつるつるの岩(三条の湯側から撮影)。画面右下はガケ。ここは高巻で通過しました。
1/10 9:46
三条の湯まで5分くらいのところにある、登山道に露出したつるつるの岩(三条の湯側から撮影)。画面右下はガケ。ここは高巻で通過しました。
三条の湯はキレイで立派な山小屋。
本格的な山道はここで終了します。
本格的な山道はここで終了します。
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show696 さん
oreshioさん、はじめまして
rikimaruさんのコメントからこちらにたどりつきました。
1月9日、天祖山分岐あたりでお会いしているようなタイミングでしたがおそらく私が間違えて天祖山方面にくだってしまったのでお会いできていないのですね
この分岐、私は見事に間違えました
oreshioさんのレコ、大変参考になります。
次回は無雪期にこのあたりをよく観察してみたいと思います
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